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2025-11-11 11:41

#42 人は何を目指して生きるのか「欲求階層説」(⑩性格の心理学)

マズローの「欲求階層説」(大分類⑩性格の心理学)について、自己理解を深める視点から紹介します。


(参考書籍)

齊藤勇 監修・田中正人 編著『図解 心理学用語大全』(誠文堂新光社、2020)

【大分類】①心理学の誕生 ②行動主義 ③ゲシュタルト心理学 ④精神分析 ⑤臨床心理学 ⑥認知心理学 ⑦発達心理学 ⑧人間関係の心理学 ⑨社会心理学 ⑩性格の心理学


(配信者紹介)

兵庫県出身、京都府在住。一児の父。ひふみコーチ株式会社認定 プロフェッショナルコーチ。大学卒業後に大手ビール会社へ入社、現在はクラフトビールを始めとした酒類全般の営業に加え、2023年より自己理解コーチとして活動開始。プロコーチとしては通算100名以上のクライアントに対して、累計500時間以上の有料セッションを提供。複業家の友人との共同Podcast『パラレルワーカーの本音』も配信中。ストレングスファインダー®の1位は最上志向。自己理解コーチとしての自己紹介やnote・Instagram等のSNSについてはこちら


(番組詳細)

このPodcastは、「個性のウラオモテを認めて味わう人を増やす」ために、株式会社ジコリカイで“自己理解コーチ”として活動する配信者が、自身やクライアントの「自己理解」を深めるべく探究し始めた「心理学」をテーマにお話しする番組です。テーマに興味のある方や同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば嬉しいです。毎月ひと桁目に1がつく日の朝に配信、月末はゲストをお迎えして心理学に関する雑談をお送りしています。「自己理解プログラム」に興味をお持ちの方はこちら


※株式会社ジコリカイが運営する番組ではございません

サマリー

このエピソードでは、アブラハム・マズローが提唱した欲求階層説について解説されており、自己理解を深める観点から、それぞれの欲求がどのように満たされ、人間の成長につながるのかが探求されています。特に、自己実現の欲求に至るまでの段階的プロセスが強調され、承認欲求の重要性についても言及されています。欲求階層説を通じて、人々が生理的、愛情、承認の欲求をどのように満たし、最終的に自己実現に至るかが探求されます。

欲求階層説の概要
ようこそ、自己理解を深める心理学ラジオへ。このポッドキャストは、個性の裏表を認めて味わう人を増やすために、株式会社自己理解で自己理解コーチとして活動する配信者が、自身やクライアントの自己理解を深めるべく探究し始めた心理学をテーマにお話をする番組です。
テーマに興味のある方や、同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば幸いです。
はい、今日も聞いていただいてありがとうございます。今回のテーマはですね、図解心理学用語体前の大分類重、性格の心理学から、マズローさんという方が提唱された欲求階層説について、自己理解を深める視点からお話していきたいと思います。
マズローさんが欲求階層説、または欲求五段階説という言い方もされると思いますが、聞いたことある方多いんじゃないでしょうかね。
心理学の中でもかなり有名な理論じゃないかなと思っていて、簡単に言うと欲求には欠乏欲求と成長欲求というのがあって、欠乏欲求、下位の欲求が満たされないと成長欲求、上位の欲求というのは満たされない。
お金に満たされたとしても土台が整ってないとすぐにもろく崩れてしまうという、そういう理論なんですけども、よくいろんなところで使われる。
会社の中の心理的安全性とか成長する土台みたいな話とかでも、うちの会社だとよく聞く気がしますし、いろんなシーンでこの名前聞かれたんじゃないかなと思います。
マズローさん、本名はですね、アブラハム・マズローさんと言いますけども、1908年から1970年まで活躍されたアメリカの心理学者さんです。
ブランダイス大学教授やアメリカ心理学会会長を務められたそうです。
マズローさんが提唱した欲求回想説や自己実現理論は、人間性心理学として経営学など多分野でも研究されているということです。
確かに経営学にも研究されている理論なので、聞きなじみがある方が多かったんじゃないかなと思います。
改めてこの欲求回想説何かというと、人の欲求を5段階に分類し、発達的な回想構造として示した説になります。
欲求の段階
回想を下から順に追って説明していくと、一番下、最も土台になるものが生理的欲求になります。
これは寝たいとか食べたいとか排泄したいとか、人が動物的に持っている生理的な欲求のことですね。
そしてこの生理的欲求がある程度満たされると、次は2番目、安全の欲求というものが生まれてくるとマズローさんは言いました。
安全の欲求というのはですね、例えば家があれば安全安心、寒い冬にこれだけ着込めば安全安心、常に運動していれば安全安心みたいな、
そんな安全とか安心を満たす欲求のことを安全の欲求と呼びました。
この欲求が満たされると、続いては家族や仲間との親和関係を求めたり、何かの集団に所属したいという愛情と所属の欲求が3つ目に生まれます。
例えば家族に愛されたいとか、学校に行って友達が欲しいとか、社会人になって会社に所属したいとか、こういう愛情とか所属に関する欲求のことですね。
人とつながる欲求みたいなものでしょうかね。この欲求が満たされると、4つ目として承認の欲求というものが生まれてきます。
これは他者に認められたいとか尊敬されたい、尊重されたいっていうつながりの質みたいなところに欲求が移っていくわけですよね。
3番目の愛情と所属の欲求ではただただつながりたいということでしたけれども、4つ目の承認の欲求では尊敬とか尊重とかそういう欲求にどんどんグレードアップしていくっていう感じですかね。
そしてこの4段階目までの欲求が満たされると、最終的により創造的な目的を実現しようとする自己実現の欲求が現れてくるというふうにされています。
例えば研究を通してもっと平和に貢献したいとか、ピアノの演奏で認められた後にもっと創造的に演奏したいとかですね。
承認された後に承認だけで終わらずですね、高い目標を持って貢献していくとか独創的になっていくっていうところをそれぞれが見出していくってことだと思います。
ピアノの例でいくと、初めは誰かに認められたくてピアノに取り組んでいたとしても、ある程度上達するとピアノを弾くこと自体が楽しくなっていきます。
すでに承認の欲求の段階はクリアして、だけどそれで終わらずにそのこと自体に没頭していく。
そうするともっと美しい音を奏でたいとか、もっと創造的に表現したいっていうふうに思うようになる。
これは自分の精神とか技術を成長させたいという欲求であって、他人の評価に依存するものではなくなってくるわけですね。
こうした欲求を自己実現の欲求と言います。
自己実現への道
この承認欲求の時って矢印が外に向いてたのに対して、自己実現の欲求の段階までいくと矢印が自分の方にまた戻ってくるのかもしれませんね。
それは外側からの承認が適切に満たされているから、安心して原点となる自分の欲求に戻っていけるということのように個人的には捉えています。
どっちも大事っていうことですね。
よく巷では承認欲求って悪者だみたいなふうにする論調もある。自分の欲求が全てだっていう考え方もあると思うんですけど、
このマズローさんの考え方では承認欲求も自己実現の欲求もどちらも大切なもので、
順番としてはまず実は周りに承認された後に安心して自分の欲求に素直に従っていけるというそんな感じでしょうかね。
そのための土台が生理的、安全、愛情と所属、そういう土台が満たされた後に人間関係の中で他人と自分というところを満たしていくというそんな感じのような気がしますね。
マズローさんは人間の究極的な欲求は自己実現の欲求だというふうに言いました。
全力で何かに打ち込み人生の真の目的を悟り思考体験を通じて自己実現が可能になるとマズローさんは主張します。
思考体験っていうのは至るに高いと書いて思考なんですけど、我を忘れて無心で何かに没頭している時の歓喜の体験、別名不老体験とも呼ばれるみたいです。
不老状態って夢中で勉強したり夢中で本読んでたりするとあっという間に時間が流れちゃったり演奏に没頭してたら次の瞬間には拍手大喝采だったみたいなことをよく聞きますけど、そんな状態なんじゃないかなというところですね。
これ自己理解とつなげると自分を理解するっていうね、自己理解を深めた後にやっぱり自己実現っていうのがフェーズとしてあると思っていて、
このマズローさんの言葉を借りると自己実現に向かっていくためには段階を踏んで自分の欲求を下から順番に満たしていく。
で初めてその理解した自分に対して自己実現をすることができるし、その過程でやっぱり他者からの承認というものも必要で、
それを経た上で自分に安心して矢印を向けて自己実現をしていくっていうそういうステップで人は満たされていくんじゃないかなというふうに思いますね。
皆さんのそれぞれの5段階の欲求って具体的に何かっていうふうに考えていただくと、より自己実現までたどり着きやすいというふうに思うんですけども、どうでしょうかね。
1つ目、生理的欲求、どれが今満たされていて、もしかしたらどれが満たされていなかったりしますかね。
寝たい、食べたい、排泄したい、その他動物的な欲求ですよね。
欲求の階層と自己実現
なんか睡眠不足とかね、栄養不足みたいなところだと、この生理的欲求がもしかしたら満たされていない可能性もあります。
そして安全の欲求、家の安心、着るものの安心、運動の安心みたいなところ、栄養ともちょっと近いですけどね、自分を安全安心な状態に保てているのか。
仮住まいでずっと暮らしていて、家の不安があるみたいな方は、もしかしたら固定の場所を持ってみたり、安心できる人と一緒に住んでみると、そこは満たされていくかもしれません。
続いて愛情と所属の欲求。ここ結構ね、ティーンエイジャーの方とか孤独になっちゃう方とかもいらっしゃると思うんですけど、なかなかここ他者が絡むと思うので、家族、友達、会社、こういった愛情を交換できる相手とか所属できる場所みたいなものに恵まれないと、なかなか満たせないかもしれませんし、
逆にね、それが全て満たせている方はすごく恵まれているというか、家族、友達と関係が築けていたり、会社と対等に関係ができているから、ここに所属したいとか、愛情を持った関係を続けたいみたいなふうに思うんじゃないかなと思います。
ここまでいったらですね、自分の強みを生かして周りに貢献した結果、承認を得ると、尊敬されるとか尊重されるというフェーズに入っていくと、そこで初めて自己実現のところに集中できるゆとりが生まれるみたいなことですかね。
土台が整った上で、人に尊敬尊重されるようなポイントってご自身の中ではありますか。ここまでたどり着く年齢っていうのは人によって本当に様々だと思いますし、若くして到達されている方もいれば、年を取っても到達できないで悩んでいる方もいらっしゃると思いますし、
でもまずその土台がね、整っているかっていう観点からセルフチェックしていただいて、その上でこの承認を満たしていく。承認から満たそうとすると土台が空っぽ、愛情と所属も欠けていたり、生理的安全を犠牲にしたりして承認を満たそうとしても崩れてしまうよということをまずローさん言ってます。
4番目、承認を満たすところまで段階を踏んでいけている方はどうやったら自分に没頭できるかなと。承認のフェーズからある意味抜けていけるかなっていうふうに考えていくといいんじゃないかなと思います。勝手にこれもしかしたらね、そこが満たされると最終的に工事の欲求にいけるというふうにも思うんですけど、そこで終わってしまってないかなみたいなセルフチェックはしてみてもいいのかもしれません。
はい、そんなところでね、実はこの書籍、図解心理学用語体前の最後の紹介されている理論になりました。長らく同じ書籍を扱ってきて、本当にこの本ですね、成文道信仰者の図解心理学用語体前には大変お世話になりましたし、皆さんも心理学の考え方を通して自己理解を深める一助になっていれば非常に嬉しいなと思います。
もしね、聞いていただいている方で、この本興味持ったよという方がいれば、ぜひ手に取って中身を確認していただけたら復習になるんじゃないかなと思います。
では今日はこんなところで終わりにしようと思います。ここまで聞いていただいてありがとうございました。また次回の放送でお会いしましょう。さよなら。
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