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2025-08-21 06:36

#31 無意識の偏り「自己中心性/自己標的バイアス」(⑧人間関係の心理学)

ロスの「自己中心性バイアス」フェニングスタインの「自己標的バイアス」(大分類⑧人間関係の心理学)について、自己理解を深める視点から紹介します。


(参考書籍)

齊藤勇 監修・田中正人 編著『図解 心理学用語大全』(誠文堂新光社、2020)


【大分類】①心理学の誕生 ②行動主義 ③ゲシュタルト心理学 ④精神分析 ⑤臨床心理学 ⑥認知心理学 ⑦発達心理学 ⑧人間関係の心理学 ⑨社会心理学 ⑩性格の心理学


(配信者紹介)

兵庫県出身、京都府在住。一児の父。ひふみコーチ株式会社認定 プロフェッショナルコーチ。大学卒業後に大手ビール会社へ入社、現在はクラフトビールを始めとした酒類全般の営業に加え、2023年より自己理解コーチとして活動開始。プロコーチとしては通算100名以上のクライアントに対して、累計500時間以上の有料セッションを提供。複業家の友人との共同Podcast『パラレルワーカーの本音』も配信中。ストレングスファインダー®の1位は最上志向。自己理解コーチとしての自己紹介やnote・Instagram等のSNSについてはこちら


(番組詳細)

このPodcastは、「個性のウラオモテを認めて味わう人を増やす」ために、株式会社ジコリカイで“自己理解コーチ”として活動する配信者が、自身やクライアントの「自己理解」を深めるべく探究し始めた「心理学」をテーマにお話しする番組です。テーマに興味のある方や同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば嬉しいです。毎月ひと桁目に1がつく日の朝に配信、月末はゲストをお迎えして心理学に関する雑談をお送りしています。「自己理解プログラム」に興味をお持ちの方はこちら


※株式会社ジコリカイが運営する番組ではございません

サマリー

このエピソードでは、無意識の偏りについて、自己中心性バイアスと自己標的バイアスを中心に自己理解の観点から探求しています。特に、家庭内での家事分担を例に挙げて、他人との比較や自己評価の難しさについて考察しています。

無意識の偏りの理解
ようこそ、自己理解を深める心理学ラジオへ。このポッドキャストは、個性の裏表を認めて味わう人を増やすために、株式会社自己理解で自己理解コーチとして活動する配信者が、自身やクライアントの自己理解を深めるべく探求し始めた心理学をテーマにお話をする番組です。
テーマに興味のある方や、同じく大臣支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば幸いです。
今日もお聞きいただいてありがとうございます。
今日のテーマはですね、無意識の偏りということで、バイアスについてお話をしていきたいと思います。
バイアスには2種類があると、この参考書籍、心理学用語大全では記載されていまして、
一つ目がミッシェル・ロスさん、アメリカの社会心理学者ですね。
1944年から活躍されている方ですけども、自己中心性バイアスというもの。
もう一つがアラン・フェニングスタインさん、ドイツ出身のアメリカの心理学者で、1974年から活躍されている方ですが、
自己標的バイアスという考え方。
今日はこのバイアスと自己理解というところをつなげてお話していきたいなというふうに思います。
バイアスってまずね、日本語ではないですけども、意味ご存知でしょうか。
タイトルにも入れてますけども、偏りっていう意味ですね。
人間誰しもね、バイアスを持っていると偏りのある見方をするっていうそんなことかなと思うんですけども、
一つ目の自己中心性バイアスについては、過去の事実を自分の都合のいいように改変し解釈してしまうこと。
具体的には他人よりも自分の方が貢献度が高いって評価をする。
都合のいいように改変してしまうということみたいですね。
これ例として出てくるのが、夫婦の家事分担の例ですね。
ロスさんが調査された内容によると、夫と妻が自分がどのぐらい家事をしているか、貢献度ってどっちが高いと思うみたいなことをお互いに質問したときに、
夫も妻も自分の方が仕事量が多いから貢献度が高いっていうふうに答えたというそんな調査の結果があるみたいです。
この調査によると、人は心の中では皆さんのおかげですとは思ってないと。
社交事例でね、このプロジェクト成功したのは皆さんのおかげですっていうふうに言う方多いと思うんですけども、
それは本当に社交事例であるということが、この自己中心性バイアスという考え方に則るとあるんじゃないかということですね。
確かに自分のやったことの方が客観的に評価できない、自分の方によって評価してしまうっていうのはあるあるかなというふうに思いました。
そしてもう一つがフェニングスタインさんが提唱された自己標的バイアスですけれども、
自分が周囲から注目を集めているというふうに感じることで、一般的な言い方で自意識過剰という言葉がありますけれども、
例としてフェニングスタインさんが調査されたのが、学校の先生がテストの答案用紙を返すときに、
一人だけ成績が良くなかった生徒がいましたというふうに告げると、
50人中10人以上の生徒がこれ自分のことじゃないかというふうに感じた、本当は一人なのにですね。
自分が他人よりも批判や注目を集めているというふうに感じてしまう心理のことを言います。
自己評価の難しさ
これは人は誰でも自分のことを特別な存在と考えますけれども、
他人はそれほど実は気にしていないということじゃないかなと思います。
これを自己理解を深める観点から考えていくと、
無意識でかかっている方よりバイアスを差し引いて考えてみたらどうかなというふうに捉えてみるといいんじゃないかなと思います。
私の例でいうと、1回前の放送で内側か外側かどっちに視点が向きやすいのかということのテーマがありましたけれども、
私はどっちかというと内側に視点が向くタイプなんですね。
そうしたこともあって、2つのこのバイアスの中では自己中心性バイアスが特にかかりやすいなということを感じています。
自分と他人を比べたときに自分に対しての意識が特に強く向いているので、
どうしても自分のことの解像度が高く、他人のことの解像度が低いので、
やっている内容とかやっている量みたいなことを人とフラットに比べることがなかなか難しいのかなということを思います。
うちでいうと、妻と私も例外なく家事分担をしていますけれども、やっぱり自分のしている家事の解像度って高いですよね。
私でいうと洗い物とか洗濯とか掃除、息子の朝の送り迎えの送りみたいなところとかですね。
ここって自分は自分のやっていることを解像度高く見ているけど、
なかなか他の人がどんなことをやってくれているのかというところはあまり分かっていないので、フラットに比べられないというんですかね。
だから自分がやっている家事の大変さなんかだけが意識の中に残っていて、話をしたときに、
いや俺の方がやっているんじゃないかみたいな発想につながってしまうんじゃないかなと思います。
これを差し引いて考えてみるとどうかなというときに、私の場合はうちに意識が行きがちという自分の思考の傾向があるから、
そこのバイアスを差し引くと、もうちょっと外に意識を向けて、
具体的には妻がどんな家事をどのくらいの内容で、どのくらいの頻度でやってくれているのかというところを考えてみると、
それでもバイアスはかかると思うんですけど、比較的バイアスの排除されたものの見方ができる、対話ができるんじゃないかなということを感じました。
そんな感じで、自分の性質がどうなのか、どんなバイアスがかかっているのかということを自己理解してみると、
対人関係がより良くなっていくんじゃないかなと思いました。
今日はこのあたりで終わりにしようと思います。
ここまで聞いていただいてありがとうございました。
また次回の放送でお会いしましょう。さよなら。
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