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2025-08-11 07:54

#30 向きやすいのは内?外?「自己意識」「帰属」(⑧人間関係の心理学)

バスの「自己意識」ハイダーの「帰属」(大分類⑧人間関係の心理学)について、自己理解を深める視点から紹介します。


(参考書籍)

齊藤勇 監修・田中正人 編著『図解 心理学用語大全』(誠文堂新光社、2020)

【大分類】①心理学の誕生 ②行動主義 ③ゲシュタルト心理学 ④精神分析 ⑤臨床心理学 ⑥認知心理学 ⑦発達心理学 ⑧人間関係の心理学 ⑨社会心理学 ⑩性格の心理学


(配信者紹介)

兵庫県出身、京都府在住。一児の父。ひふみコーチ株式会社認定 プロフェッショナルコーチ。大学卒業後に大手ビール会社へ入社、現在はクラフトビールを始めとした酒類全般の営業に加え、2023年より自己理解コーチとして活動開始。プロコーチとしては通算100名以上のクライアントに対して、累計500時間以上の有料セッションを提供。複業家の友人との共同Podcast『パラレルワーカーの本音』も配信中。ストレングスファインダー®の1位は最上志向。自己理解コーチとしての自己紹介やnote・Instagram等のSNSについてはこちら


(番組詳細)

このPodcastは、「個性のウラオモテを認めて味わう人を増やす」ために、株式会社ジコリカイで“自己理解コーチ”として活動する配信者が、自身やクライアントの「自己理解」を深めるべく探究し始めた「心理学」をテーマにお話しする番組です。テーマに興味のある方や同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば嬉しいです。毎月ひと桁目に1がつく日の朝に配信、月末はゲストをお迎えして心理学に関する雑談をお送りしています。「自己理解プログラム」に興味をお持ちの方はこちら


※株式会社ジコリカイが運営する番組ではございません

サマリー

このエピソードでは、自己意識と帰属の二つの心理的概念を探求し、自己理解を深める方法を考察しています。アーノルド・バスとフリッツ・ハイダーの理論を基に、自己意識の内的・外的要素とそれが人間関係に与える影響について解説しています。

自己意識の種類
ようこそ、自己理解を深める心理学ラジオへ。このポッドキャストは、個性の裏表を認めて味わう人を増やすために、株式会社自己理解で自己理解コーチとして活動する配信者が、自身やクライアントの自己理解を深めるべく探求し始めた心理学をテーマにお話をする番組です。
テーマに興味のある方や、同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば幸いです。
今日も聞いていただいてありがとうございます。今回は第30回目ということで、人間関係の心理学という大テーマに入っていきます。
引き続き、参考図書は、図解心理学用語大全からお送りしたいと思います。
人間関係の心理学というテーマですね。非常に自己理解と親和性の高いテーマが多いなと。その中でも、今日は自己意識という概念と帰属という概念。
自己意識の方は、アメリカの社会心理学者であるアーノルド・バスさん。1924年から活躍されている方です。
帰属については、同じくアメリカの社会心理学者のフリッツ・ハイダーさん。1896年から1988年まで活動された方です。
このお二人の自己意識だったり帰属という概念を取り上げて、自己理解を深めるお話をしていきたいなと思います。
まずは、自己意識2種類ありまして、一つ目が私的自己意識。私の敵と書いて私的自己意識ですね。
もう一つが公的自己意識。公に敵と書いて公的自己意識。この2つがあります。
これ、それぞれどういったことかというと、私的自己意識は、自分が何を考えているのか、感情や思考などを意識することになります。
一方で公的自己意識の方は、他者から見た自分、様子、振る舞いなどを意識することが公的自己意識です。
イメージとしては、外側から自分を見ている。内側というよりも外側の自分を見ているというイメージですね。
帰属の考え方
現代人はですね、この公的自己意識、公社の方の他者から見た自分の意識が過度に高い傾向があるというふうにバスさんが活躍されている1924年以降ですよね。
この公的自己意識が高い傾向にあるということをおっしゃっていたりします。
面白いのはですね、自己意識の向き方で人間関係への興味の度合いみたいなことも違うというふうにバスさんおっしゃっていて、
私的自己意識イコール自分の内側に興味がある人は相対的に人間関係には興味が薄い。
自分自身に興味があるから外側っていうことじゃないっていうことですよね。
一方で公的自己意識が高い方は人間関係に敏感であると。
みんな僕のことどう思っているのかなっていうそういう意識が働くっていうことですかね。
皆さんはどちらのタイプでしょうか。
もう一個貴族という考え方をご紹介したいと思いますが、貴族ってどんな意味かというと、
出来事の原因が何であるかを求めようとすることを貴族と言います。
これもお察しの通り内的貴族と外的貴族2つのパターンがあって、
内的貴族っていうのは現状は自分の能力や努力によるものだっていうふうに現状のことを捉えるのに対して、
外的貴族を行う人は現状は外部の力や運によるものであるというふうに考える。
これどっちの意識が強いかっていうところなんですけども、どっちが良い悪いではなく。
例えば内的貴族を行う人は石につまずいて転んじゃった時に、
自分が不注意だったから転んだんだ、自分のせいとして捉える。
だから今度は気をつけようみたいな考え方になってくるわけですね。
一方で外的貴族を行う人はどうなるかというと、石につまずいた時に、
誰だこんなところに石を置いたのはっていうふうに怒り始めるわけですね。
そうすると全くどいつもこいつもっていうふうに怒りの感情が湧いて出てくるわけです。
これ良い悪いではないと言いましたけども、この貴族のパターンに対しては、
外的貴族はどちらかというと多石寄りの考え方であるというふうに一般的には言われるんじゃないかなと思いますが、
一方で内的貴族は自石の考え方。自石が強すぎても良くないわけですよね。
外部の影響に他の人から見るとどう考えてもそうなのに自分のせいというふうに捉えてしまうのも、
それはそれで良くないので、どちらが良い悪いではやっぱりないかなと思うんですけども、
これがどっちのタイプなのかなということは、自己理解を深める観点では見ておくと良いんじゃないかなと思います。
自己理解の深化
私はですね、完全に内側タイプですね。
自己意識の方で言うと主的自己意識、貴族の方で言うと内的貴族の方に当たるんじゃないかなと思います。
結構これ人によって、内側か外側かってどっちかに分かれるんじゃないかなと個人的には思っていて、
そうするとこう、自己意識の方が主的自己意識、自分の内側に目が向く方は貴族についても内的貴族をという考え方に至りがち。
一方で法的自己意識、外側に目が行くタイプの人はどっちかというと外的貴族、
現状は外部の力や運によるものっていうふうに考えがちなのかなぁなんていうことを思うんですが、
一方でこれ自己意識は法的なんだけども貴族は内的みたいな人ももしかしたらいるかもしれませんね。
4証言でこれをマトリックスにした時に自分はどの位置に入るのかっていうところで自己理解を深めてみてはいかがでしょうか。
そうすると何がいいかというと、例えばご結婚されている方だったら配偶者の方とか、
ご自身の親とかお子さんがどのタイプに当たるのかによって、
その方への声かけみたいなことで結構変わってくるのかなというふうに思っています。
例えばですね、私は結構内側に目が向きやすいのに対して妻はですね、
外側に結構目が向きやすいタイプかなと思っていて、
自己意識のところで言うと私が私的、妻が公的っていうところ結構違いがあるなと思うんですね。
そうすると私に対して周りの人はこういうふうに思っているよっていうフィードバックがあってもあんまり気にしないですけれども、
あなた自身はどう思っているのっていうフィードバックがあると結構思考が展開する。
一方で妻にあなた自身はっていう内的な質問をしてもあんまり響かないかもしれないけれども、
周りから見るとどうかなっていうところを話のテーマに持っていくと、
急に敏感に感じているというところがなんかあるんじゃないかなというふうに思います。
もちろんね、これゼロ100の人っていないと思うので、
私的自己意識が100%である、公的自己意識ゼロですみたいな人はいないので、
ある程度どちらの話題にも人はついていけると思うんですけれども、
どっちが響きやすいのかみたいなことは自己理解、他者理解されると、
自分とのコミュニケーション、他者とのコミュニケーションにまた違いが出てくるのかななんていうことを思いました。
少しでも皆さんの参考になればと思います。
今日はここまで聞いていただいてありがとうございました。
また次回の放送でお会いしましょう。さよなら。
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