1. 自己理解を深める心理学ラジオ
  2. #41 血液型占いを信じますか?..
2025-11-01 07:20

#41 血液型占いを信じますか?「バーナム効果」「確証バイアス」(⑩性格の心理学)

フォアの「バーナム効果」ウェイソンの「確証バイアス」(大分類⑩性格の心理学)について、自己理解を深める視点から紹介します。


(参考書籍)

齊藤勇 監修・田中正人 編著『図解 心理学用語大全』(誠文堂新光社、2020)

【大分類】①心理学の誕生 ②行動主義 ③ゲシュタルト心理学 ④精神分析 ⑤臨床心理学 ⑥認知心理学 ⑦発達心理学 ⑧人間関係の心理学 ⑨社会心理学 ⑩性格の心理学


(配信者紹介)

兵庫県出身、京都府在住。一児の父。ひふみコーチ株式会社認定 プロフェッショナルコーチ。大学卒業後に大手ビール会社へ入社、現在はクラフトビールを始めとした酒類全般の営業に加え、2023年より自己理解コーチとして活動開始。プロコーチとしては通算100名以上のクライアントに対して、累計500時間以上の有料セッションを提供。複業家の友人との共同Podcast『パラレルワーカーの本音』も配信中。ストレングスファインダー®の1位は最上志向。自己理解コーチとしての自己紹介やnote・Instagram等のSNSについてはこちら


(番組詳細)

このPodcastは、「個性のウラオモテを認めて味わう人を増やす」ために、株式会社ジコリカイで“自己理解コーチ”として活動する配信者が、自身やクライアントの「自己理解」を深めるべく探究し始めた「心理学」をテーマにお話しする番組です。テーマに興味のある方や同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば嬉しいです。毎月ひと桁目に1がつく日の朝に配信、月末はゲストをお迎えして心理学に関する雑談をお送りしています。「自己理解プログラム」に興味をお持ちの方はこちら


※株式会社ジコリカイが運営する番組ではございません

サマリー

本エピソードでは、バーナム効果と確証バイアスに基づく心理学的考察を通じて、血液型占いが人々の認知に与える影響を探求しています。これらの心理現象が日常生活や対人コミュニケーションにどのように関わるかが議論されています。

バーナム効果の理解
ようこそ、自己理解を深める心理学ラジオへ。このポッドキャストは、個性の裏表を認めて味わう人を増やすために、株式会社自己理解で自己理解コーチとして活動する配信者が、自身やクライアントの自己理解を深めるべく探究し始めた心理学のテーマにお話をする番組です。
テーマに興味のある方や、同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば幸いです。
本日も聞いていただいてありがとうございます。
今回のテーマは、引き続き参考図書、図解心理学用語体前から、性格の心理学という大テーマで、フォアさんという方が提唱されたバーナム効果、そしてウェイソンさんという方が提唱された確証バイアスについてお話ししていきたいと思います。
バーナム効果って、私初めてこの書籍で知ったんですけど、聞いたことあります?
意味はですね、誰にでも当てはまる性格の記述を、自分だけに当てはまる記述だと思ってしまうことということで、フォアさんという方が提唱されたので、フォアラー効果と呼ばれたりもしているみたいです。
イメージしやすいのは、星占いとか血液型テストみたいな、そんなことをこの本では例に出されていますね。
例えば、あなたは普段快活ですが、内心では不安になることがあります。あなたは人から認められたいと思っているにも関わらず、自分を批判することがあります。
誰にでも当てはまるような文章を、あなた向けの文章ですよというふうに提示された時に、自分のことだというふうに信じ込んでしまう、みたいなことをバーナム効果と言います。
科学的な研究では、血液型と性格に関連があるという話は根拠がないとされているんですね。
一方で、日本では結構血液型性格分類を信じている人が多いじゃないですか。
ここにバーナム効果という心理現象が深く関わっているということなんですね。
バードラム・フォアさん、アメリカの心理学者さんで、1914年から2000年まで活躍された方になります。
もう一度意味を言うと、誰にでも当てはまる性格の記述を、自分だけに当てはまる記述だと思ってしまうということがバーナム効果なんですけども、
これはフォアさんがですね、効果を実験で証明したんですね。
A型は貴重面とされるということを、例えば血液型の類型論では言われますけども、
A型は貴重面、B型は自己中、みたいなのが言われて、それが当たり前じゃない時代ですね。
O型は貴重面であるとか、O型は自己中心的である、AB型は貴重面である、AB型は自己中である、みたいな書面で提示をされたときに、
当たっているというふうに思ってしまった人が多かったみたいなんですね。
なので、最初に出した人が占い的に広がっていって定説になっていったというのが、血液型類型なのかなというふうに、この書籍を見て思いました。
確証バイアスと自己理解
もう一つね、拡張バイアスという言葉があります。
この概念はピーター・ウェイソンさん、イギリスで1924年から2003年に活躍された方が提唱されましたが、
血液型や各種占いが支持される原因となる認知の歪みのことを拡張バイアスと言って、自分が信じていることに対して都合の良い情報ばかりを集め、都合の悪い情報を無視する人間心理のことを言います。
まさにね、みんなに同じ診断結果が提示されたときに、都合の良いところだけを信じて、自分のことだって思ってしまう心理のことを言います。
例えば血液型の話でいくと、A型は貴重面、AB型天才、B型事故中、O型大らか、みたいなそのバイアスが入っていると、
貴重面なA型の人とズボラなA型の人が前に並んだときに、ズボラなA型の人は例外としてスルーしてしまって、貴重面なA型の人ばかりを認識してしまうみたいなことですね。
でも実際ね、大らかじゃないO型の人とか、天才じゃないAB型の人とか、事故中じゃないB型の人いっぱいいますよね。
それは拡張バイアスが働いて、認知が先にあって、それに合った人ばかりを信じてしまうという人間の心理が働いているということみたいですね。
このバーナム効果と拡張バイアスがつながっていますけれども、これを自己理解を深めるという観点から見ていくとどうですかね。
あなたにはどんな認知の歪みがありますかとか、よく起こりがちですかということですかね。
皆さん、拡張バイアスってご自身で認知されてますか。結構これ自分で気づくの難しいと思うんですよね。
なぜなら自分の認知の歪みって、認知が歪んでると思って生きてないので、それを他社から、外側から指摘されないと何か分かんない気がしてですね。
例えばですね、私の場合、自分が認知が歪んでるなと気づいた経験はですね、ビール業の方で10人以上の営業の方々の退陣の支援をしている。
壁打ちとかコンサルティングをしているんですけども、そういう時にマイペースで仕事はしっかりやられるんだけども、連絡とか共有があんまりない方っていますよね。
そういった方が重要な案件をやり取りしている時に連絡をなかなか返してくれないと、この人はマイペースだからというふうに決めつけてしまっているんだけども、
実際蓋を開けるとすごい大きなトラブルが起こって、それが原因で返したかったけど返せなかったみたいな、そんなことがあったんですよね。
この時私はすごいこの人のことを決めつけて思い込んでたなみたいなことを感じたんですけど、一方で日本の昔話に狼少年っていう話がありますね。
普段から嘘ばっかりついてたら、大事な時に本当のことを言っても嘘としか思ってもらえなくなる。
これって人が確証バイアスを持つことを裏側から見て、人は確証バイアスを持つもんだから気をつけろよっていう、そういうことを教えてくれる昔話なのかなと思っていて、
例えば普段からマイペースで連絡をあんまり取ってないと、本当にトラブルが起こった時にもこの人はマイペースだからっていうふうに認知、周りからされてしまって信用してもらえないよっていうことを言っているような気もするんですよね。
この辺難しいですね。受け取られる側も受け取る側もバイアスがかかるという前提で人とコミュニケーションを取っていくと、本来の姿というかそういうものが伝わっていくのかなっていうふうに思いました。
皆さんはどうでしょうか。どんなバーナム効果だったり、その裏にある確証バイアスがかかりがちでしょうか。
自己理解を深めて人とのコミュニケーションに役に立てていただけたらなと思います。
今日もここまで聞いていただいてありがとうございました。また次回の放送でお会いしましょう。さよなら。
07:20

コメント

スクロール