この性格特性論はですね、いくつか代表的なものがあるんですけども、次回の放送で2つ代表的なものをご紹介していきたいなと思います。
今回はそもそも性格特性論ってどんな考え方っていうところをご説明していきたいと思うんですけども、対比されるのが性格類型論という考え方ですね。
この類型論って何なのかというと、性格をいくつかの異なるタイプ、質的な見方ですけども、タイプで分類するという、いわゆる当てはめ方っていうんですかね。
あなたはどのタイプっていうふうに言われると、どれかに自分は当てはめたくなると思うんですけども、そういう考え方が性格類型論であって、類型していくということですね。
一方でオルポートさんが提唱された性格特性論というのは、個人が持つ各特性の数値を調べて、量的にどの性質はどう、どの性質はどう、だからどうみたいな形で、何かに当てはめて考えるのではなくて積み上げ型で数値化をしていくというのが性格特性論の違いです。
この類型論と特性論、どっちが良い悪いではないんですけども、類型論はちょっと解像度が低いけども、人を分類しやすいっていう感じですかね。
どれかに当てはめて考えればいいので、ざっくりと人を見るときには使いやすいけれども、詳細に考え出して自己理解を深めていくと、何かどれも当てはまらないような気がするみたいなことに陥りがちかなと思う一方で、
特性論の方は比較はしづらいですけども、自分のことを解像度高く見ていくときには、どの因子はどうで、どの因子はどう、みたいな形で細かく自分のことを知っていくことができる。
そういう違いがあるかなと個人的には思っています。
もう一つ、今日は自己理解を深めるという観点で、例えば私の例ですけども、どのような気質からどのような性格、そしてどのような人格に影響しているのか、みたいなことをちょっと考えながら話してみたいなと思いますので、
皆さんもご自身のどういう気質からどういう性格につながって、そしてどのような人格に発展しているのかっていうのを考えながら聞いていただけたらなと思います。
まずおさらいですけども、気質っていうのは人が生まれながらに持っている先天的なものということでした。
私の場合はあまり自分では覚えてないですけども、子供の頃から一人で何か集中して黙々とやるとか、自分の世界の中で細かく創作活動とか、
積み木とか文字書いたりとか、とにかく一人で黙々とやるっていうのがそういう気質があったんじゃないかなと、親の話を聞くと思ったりします。
そして後天的な要素が絡んで性格になるとどうなっていったかというと、私一人っ子っていうこともあって、少人数で集中して何かゲームしたりカードしたり、スポーツするときも親とテニスをしたりですね。
割と少人数の環境で、外交内交でいうと少し内向的な形だったり協調性は少し低めな形で、ただ自分のことを受け入れてもらえる中で、
感情的には安定した、神経症傾向は低いような形で性格が形成されていったんじゃなかろうかというふうに思います。
これね、なんか大家族ですごいたくさん兄弟がいらっしゃる中だと、外交性が高まっていったり協調性が高まっていったりね、みんなでワイワイみたいなご家庭だったら、
そういう性格形成が後天的にこなれていくんじゃなかろうかというふうに推測するんですけども、私はもともとの気質にどっちかだと沿う形の環境があったんじゃないかなと自己理解をしています。
そんな中で、社会的な性質が加わって人格になっていった時にどういう人格になるかというと、もともとの気質が一人で黙々と集中するみたいな気質から、やや内向的で協調性もやや低めで感情的に安定している、
そんな性格が形成されて社会に出ていくと、タイプとしては専門家タイプみたいな人格ですね。何かに特化して考えだったり知見を深めて、それを限られた人数の中で専門的に発揮していくみたいな、そんなタイプなのかなと自分のことを考えています。
これはですね、今勉強しているキャリアコンサルタントの自己理解を深めるためのキャリアアンカーという診断の中で、TFという専門的というところの性質が一番強く出たので、社会的な人格としては専門家タイプというのが当たっているんじゃないかなと自分では感じていたりします。