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2025-10-11 09:34

#38 性格って何?気質・性格・人格の違い「性格特性論」(⑩性格の心理学)

オルポートの「性格特性論」(大分類⑩性格の心理学)について、自己理解を深める視点から紹介します。


(参考書籍)

齊藤勇 監修・田中正人 編著『図解 心理学用語大全』(誠文堂新光社、2020)


【大分類】①心理学の誕生 ②行動主義 ③ゲシュタルト心理学 ④精神分析 ⑤臨床心理学 ⑥認知心理学 ⑦発達心理学 ⑧人間関係の心理学 ⑨社会心理学 ⑩性格の心理学


(配信者紹介)

兵庫県出身、京都府在住。一児の父。ひふみコーチ株式会社認定 プロフェッショナルコーチ。大学卒業後に大手ビール会社へ入社、現在はクラフトビールを始めとした酒類全般の営業に加え、2023年より自己理解コーチとして活動開始。プロコーチとしては通算100名以上のクライアントに対して、累計500時間以上の有料セッションを提供。複業家の友人との共同Podcast『パラレルワーカーの本音』も配信中。ストレングスファインダー®の1位は最上志向。自己理解コーチとしての自己紹介やnote・Instagram等のSNSについてはこちら


(番組詳細)

このPodcastは、「個性のウラオモテを認めて味わう人を増やす」ために、株式会社ジコリカイで“自己理解コーチ”として活動する配信者が、自身やクライアントの「自己理解」を深めるべく探究し始めた「心理学」をテーマにお話しする番組です。テーマに興味のある方や同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば嬉しいです。毎月ひと桁目に1がつく日の朝に配信、月末はゲストをお迎えして心理学に関する雑談をお送りしています。「自己理解プログラム」に興味をお持ちの方はこちら


※株式会社ジコリカイが運営する番組ではございません

サマリー

このエピソードでは、性格の心理学とゴードン・オルポートの性格特性論について探究し、気質、性格、人格の違いを解説しています。自己理解を深める方法や実際の例を通じて、聞き手は自らの性格形成を振り返る機会を得ています。

性格特性論の紹介
ようこそ、自己理解を深める心理学ラジオへ。このポッドキャストは、個性の裏表を認めて味わう人を増やすために、株式会社自己理解で自己理解コーチとして活動する配信者が、自身やクライアントの自己理解を深めるべく探求し始めた、心理学をテーマにお話をする番組です。
テーマに興味のある方や、同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば幸いです。
はい、今日も聞いていただいてありがとうございます。参考書籍は引き続き、図解心理学用語大全から、今回から大テーマが変わりまして、10番、ついに最後の大テーマですね。
性格の心理学という非常に自己理解と親和性の高い大テーマに入っていきたいと思います。オルポートさんという方が提唱された性格特性論について、自己理解を深める視点からご紹介したいと思います。
この性格ってそもそも何ぞやというところから入っていくんですけども、提唱者はゴードン・オルポートさんですね。1897年から1967年までアメリカの心理学者として活躍されました。
彼が提唱したのが性格特性論という概念でして、この意味としては性格を質ではなくて量で分離して考える論でして、特性というのが様々な状況において現れる一貫した行動傾向のことです。
この性格特性論では性格というのが特性の集合体であるというふうに考えられています。そもそもこの性格って何ぞやというところが面白い解釈が書かれていたのでご紹介します。
まず、気質・性格・人格という言葉が別の言葉として分けて記載されています。そして気質から性格、性格から人格というふうに発展していくんですよというふうにこの書籍では書かれていました。
気質っていうのはヒポクラテスまで遡る考え方らしいんですけども、人が生まれながらに持っている先天的なものであるという見方ですね。そして性格っていうのは後天的な要素も絡む感情による行動傾向のことを性格というふうに呼んでいます。別称でキャラクターというふうにされています。
これは先天的な気質が元となって後天的な要素も絡んで性格になっていくんじゃないかというふうにされています。感情的側面の強い性格っていうところに社会的な性質が加わって人格っていうのが形成されていくんじゃないかというふうに区分されていて、個人的にわかりやすい区分だなというふうに思いました。
パーソナリティ診断みたいなことがよく巷ではいろいろありますけども、このパーソナリティって人格のことを指しているのとか性格のことを指しているのとか先天的な気質のことを指しているのっていうのを明らかにされていない場合も多いので、解像度を上げるとどこの部分を指しているのかというところを分かった上で受験されるのがいいんじゃないかなと思います。
この性格特性論というのは性格ですね、気質が元となって後天的な要素も絡んだ感情による行動傾向のことを指して、それを量的な集合体として捉えようとしているのがこのオルポートさんの性格特性論であるということかなと解釈しています。
気質と性格の関係
この性格特性論はですね、いくつか代表的なものがあるんですけども、次回の放送で2つ代表的なものをご紹介していきたいなと思います。
今回はそもそも性格特性論ってどんな考え方っていうところをご説明していきたいと思うんですけども、対比されるのが性格類型論という考え方ですね。
この類型論って何なのかというと、性格をいくつかの異なるタイプ、質的な見方ですけども、タイプで分類するという、いわゆる当てはめ方っていうんですかね。
あなたはどのタイプっていうふうに言われると、どれかに自分は当てはめたくなると思うんですけども、そういう考え方が性格類型論であって、類型していくということですね。
一方でオルポートさんが提唱された性格特性論というのは、個人が持つ各特性の数値を調べて、量的にどの性質はどう、どの性質はどう、だからどうみたいな形で、何かに当てはめて考えるのではなくて積み上げ型で数値化をしていくというのが性格特性論の違いです。
この類型論と特性論、どっちが良い悪いではないんですけども、類型論はちょっと解像度が低いけども、人を分類しやすいっていう感じですかね。
どれかに当てはめて考えればいいので、ざっくりと人を見るときには使いやすいけれども、詳細に考え出して自己理解を深めていくと、何かどれも当てはまらないような気がするみたいなことに陥りがちかなと思う一方で、
特性論の方は比較はしづらいですけども、自分のことを解像度高く見ていくときには、どの因子はどうで、どの因子はどう、みたいな形で細かく自分のことを知っていくことができる。
そういう違いがあるかなと個人的には思っています。
もう一つ、今日は自己理解を深めるという観点で、例えば私の例ですけども、どのような気質からどのような性格、そしてどのような人格に影響しているのか、みたいなことをちょっと考えながら話してみたいなと思いますので、
皆さんもご自身のどういう気質からどういう性格につながって、そしてどのような人格に発展しているのかっていうのを考えながら聞いていただけたらなと思います。
まずおさらいですけども、気質っていうのは人が生まれながらに持っている先天的なものということでした。
私の場合はあまり自分では覚えてないですけども、子供の頃から一人で何か集中して黙々とやるとか、自分の世界の中で細かく創作活動とか、
積み木とか文字書いたりとか、とにかく一人で黙々とやるっていうのがそういう気質があったんじゃないかなと、親の話を聞くと思ったりします。
そして後天的な要素が絡んで性格になるとどうなっていったかというと、私一人っ子っていうこともあって、少人数で集中して何かゲームしたりカードしたり、スポーツするときも親とテニスをしたりですね。
割と少人数の環境で、外交内交でいうと少し内向的な形だったり協調性は少し低めな形で、ただ自分のことを受け入れてもらえる中で、
感情的には安定した、神経症傾向は低いような形で性格が形成されていったんじゃなかろうかというふうに思います。
これね、なんか大家族ですごいたくさん兄弟がいらっしゃる中だと、外交性が高まっていったり協調性が高まっていったりね、みんなでワイワイみたいなご家庭だったら、
そういう性格形成が後天的にこなれていくんじゃなかろうかというふうに推測するんですけども、私はもともとの気質にどっちかだと沿う形の環境があったんじゃないかなと自己理解をしています。
そんな中で、社会的な性質が加わって人格になっていった時にどういう人格になるかというと、もともとの気質が一人で黙々と集中するみたいな気質から、やや内向的で協調性もやや低めで感情的に安定している、
そんな性格が形成されて社会に出ていくと、タイプとしては専門家タイプみたいな人格ですね。何かに特化して考えだったり知見を深めて、それを限られた人数の中で専門的に発揮していくみたいな、そんなタイプなのかなと自分のことを考えています。
これはですね、今勉強しているキャリアコンサルタントの自己理解を深めるためのキャリアアンカーという診断の中で、TFという専門的というところの性質が一番強く出たので、社会的な人格としては専門家タイプというのが当たっているんじゃないかなと自分では感じていたりします。
自己理解の深化
どうでしょうかね。皆さん、私の例が分かりやすかったかは分かりませんが、自分の気質から性格、人格への発展みたいなところで一本のストーリーが描けると、少し自己理解が深まっていくんじゃないかなと思いますし、そこで何か整合しないものがあるとしたら、自分の中で見えていない部分があって、一本筋が通らないみたいなところは何となくあるんじゃないかなと思いますので、
ぜひ次回紹介していく性格特性論の考え方なんかも参考にして、自己理解を深めていただけるといいんじゃないかなと思います。
今日はこれで終わりにしようと思います。ここまで聞いていただいてありがとうございました。また次回の放送でお会いしましょう。さよなら。
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