今回のゲストは、先日Jam Sessionzもお邪魔したイベント、かもがわダイアログでしたっけ。
かもがわダイアログというイベントでご一緒した方になっておりまして、
そのイベントの様子だったりとか、テーマだったりとかについても、またこの後お話でるかなというふうに思うんですけども、
実際お会いして、その後ラジオ出てくださいということでご開拓いただいたので、今日のこの収録に臨んでおります。
ということなので、早速ゲストをお呼びしてですね、セッションに入っていこうかなというふうに思っております。
本日のゲストなんですけれども、京都在住のアーティストでいらっしゃいます武田真彦さんになります。
武田さん、こんばんは。
こんばんは、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
改めて先日の鴨川ダイアログでは大変お世話になりました。ありがとうございました。
ありがとうございます。楽しかったですね。
楽しかったですね。
武田さんとはその時に初めてお会いしたんですけれども、今回もアーティストというふうに呼ばせていただいたんですけど、
本当にアーティストの雰囲気をオーラを出している方になって、僕は勝手に思ったんですけど。
そうですか。
京都さん、あの時初めて会ったんじゃなかったですか。
その前に一回オンラインで鴨川ダイアログの打ち合わせでお会いさせていただいた時が初めて。
そうです。
そうそう、オノリーがぜひ話してって言うので、紹介いただいて。
そうですよね。
モニカルアニメラジオ、以前ゲストとして出ていただいた京都市のオノリーさんからのご紹介がようやく実現したという形になっております。
ということでですね、武田さん、まず初めて武田さんのことをお知りになるリスナーの方もいらっしゃると思うので、
簡単にですね、自己紹介というかどういう活動をされているかというところをご紹介いただくところからですね、スタートしようかなというふうに思いますので、よろしくお願いします。
はい、武田雅彦です。
京都出身で、今も京都でずっと活動していて、もともとは活動自体は音楽の制作、バンドとかから始めて、学生の頃バンドを始めて、そこからずっと一人になってもずっと音の制作を中心に作品を制作を続けております。
出身が西陣の方なんですけど、実家がおじいちゃんおばあちゃんの代わりで西陣織りをやっていまして、西陣織りの織り屋をやっていて、
それを僕は継ぐことができなかったんですけど、要は平成入った頃には大葉を畳んでしまって、おじいちゃんおばあちゃんにものづくりの仕事をやりたいんだって相談しても、こういう業界には絶対に入るなと言われて、
継ぐことができなかったので、そういう思いも少しありながら、音楽の制作はずっと続けていた中で、きっかけとしては実家のことをついでいかないといけないみたいな、
昔の工場が残っていたり、昔作ってた織物とかが残っていたので、それをどういうふうにしていくかみたいなところを考えないといけないタイミングになったときに、
これ自身を自分のアーティストとしての制作に反映させながら、新しい継ぎ方、要は継ぐことができなかった自分がどういう形で継承するとか伝統的なものを語っていくかみたいなところ、
そういうところを自分の制作のテーマにその時期からしまして、そこから自分の実家の織物を使った作品を制作したりだとか、そこからいろいろと発展していって、
京都の他の伝統工芸の職人さんと一緒に作品制作という形でコラボレーションをしたりだとか、そういった形で京都で細々と制作をしているものです。
ありがとうございます。私の中だと音楽アーティストというイメージが強いんですけど、音楽をやりながらもそれだけではなくて、いろいろな分野での制作活動に携わっていらっしゃるということなんですよね。
そうですね。本当に普通にクラブとかライブハウスとかでライブパフォーマンスとかDJとかそういうことをすることもあれば、最近だったらよく、例えば現代美術家の方とかの展示空間の音を一緒に制作したりだとか、
ホテルさんとかお店を持たれている方の空間にどういう音をつけるかみたいなところの制作をしたりだとか、そういうところで個人でも制作したりパフォーマンスしたりすることも多いんですけれども、結構コラボレーションが多いなとは思っています。
ありがとうございます。働き家としては個人事業主として活動をしているけれども、いろんな会社だったりとかいろんな組織とのコラボをしているというイメージですかね。
なるほど。
なんかね、今経歴をお話しいただく中で、ご自身では何かちょっと変わったというか、何だろう、関連性が一気通過してないみたいな表現でおっしゃってたと思うんですけど、
でもなんか、私自身もそうなんですけど、やってる時はそんなに関連性がなかったりとか、なんかフラフラしてるようだけど、後から考えるとこの経験とこの経験とこの経験が繋がって今の仕事と繋がってるのかとかって、実感することって私自身はあるんですけど、武田さん自身も多分そういうことってたくさんあるんじゃないかなと思うんですけど、どうですか?
ものすごくあるんですね。
なんか、今やってる仕事ってあの経験があったから、今こうやって判断できてるんだとか、こんなアイデアが出るんだみたいになって、年重ねれば重ねるほどある気がして、年重ねるのも悪くないなってすごい思いますね。
しかもその、例えば10年前とか働いてる時に、今10年後の自分がそんな仕事してるとか思ってないだろうし、かつ多分それを目指してやっても多分そこにたどり着いてないだろうから、なんかそういう意味で言うと、フラフラしてることって悪いことではないなと最近自分に言い聞かしてるんですけど。
そう、自分に言い聞かせつつ、ちょっとフラフラ人材をもっと広げようという風に思っているので。
なんかね、自分を気持ちよく騙していく感じはあるんですかね、どんな仕事って。
いや、そうですよね。今のお話をお伺いしてて、ちなみに全然関係ないですけど、私大学とかでキャリアの授業を担当してて、こういうフラフラしてても最終的に自分でやりたいことをやってるとかっていう具体的な事例として紹介したいぐらいだなという風に思ってて、
ちょっと4月から始まる授業ではこのラジオ聴けっていう風に言おうかなと思いました。
リポーターになれるようにちょっとね。発言気付かないといけない。
なんか不安に思っている、キャリアについて不安に思っている学生さんとか多いんで、もちろんその自分が体験するときはちょっとした不安はあると思うんですけど、この後自分はどういう人生を歩んでいくだろうみたいな不安とか多分武田さんはあったのかもしれないなと思いつつ、でもなんか大丈夫だよっていう事例として武田さんのお話を紹介したいなと今聞いてて思いました。
なんか自分がなんかいろんな人の話聞いてたりとか同じ業種の人とかと話して思うのはみんなある程度やっぱ好き好きやからみたいなとかがあると思うんですよね。
でも好きなことを仕事にしていくみたいなのがなんか言葉としてもあると思うんですけど、僕結構なんかそういう感覚が全くなくて今までの人生。
音楽も友達に誘われたから始めたんですけど、初めてズルズルやってるんですけど、なんかあまり好きじゃなかったんです。
今もそこまでめっちゃ音楽が好きみたいな感じではなくて、なんかそのプロセスとか考え方を新しく自由に作っていけるみたいな行動は好きなんですけど、
なんか音楽も嫌いだったし企画とかもやったことなくて、なんか泥臭いじゃないですか。自分でやってたら。だからなんかすごい苦手なことも多いし、
自分が今、企画とかの仕事に関わりながら音楽の制作もしてて、作品も作ってみたいな。僕絵とか描けないし、僕ね、その成績が高校までほぼオールゴやったんですけど、
唯一単位が、成績が低かったのが音楽なんです。音楽と美術なんです。評価的には全然できてなかったですね。
なんとなく大学も行って、その中で、大学だし、いろんなやりたいこととか興味あることとかないことも含めて、いろいろやってた結果、何を一番続けてるかっていうと、自分が一番苦手なことなんですよ。
自分が一番苦手な何か、何か企画を考えたりだとか、それに当たる事務だとか、あとは表現することとか、伝えられることとかってすごい苦手なことなんですけど、それが今の自分の仕事になってるっていう、こんな人もいるよっていうのは確かに伝えたい部分ではあります。
面白いですね。
それはどういう背景から、残っていくものには残る理由もあったりするじゃないですか、そのやっていくこととして。どういう背景で、結果的に苦手なものが残ってるってことだと思うんですけど、あるんですか、背景。
多分ですけど、いろいろやってきた中で、音楽とか作ることとか企画だけ明確に答えがないじゃないですか。だから毎回作ったとしても、うわ、やり切ったみたいな感覚がないんですよ。やばい、すごいできたみたいな感覚なくて、どれも何かまだいけそうな気するけどわからへんみたいな状態。
続いてるから、やり続けるしかないです。
なるほど。
これは面白いですね。
面白いですね。
本当にキャリアの世界で好きなことを見つけなさいとか、自分の得意なことを見つけてとかって言うんですけど、それができてる人も中にいるんだけど、本当にそれだけが幸せなことなのかとか、自分のキャリアとして最適なのかってわかんないなっていうふうに常々思ってまして。
今の武田さんの話とかを聞いてても、音楽とか芸術とかデザインとか、そのレベルで言うと別にそんなに好きでも嫌いでもないとか得意でもないって話なんだけど、
それの本質を見ていくと自分がやったらやりたいことだったりとか、自分がついついやっちゃうことっていうのの本質が含まれてて、だからそれを抽出していくと自分が続けていきたいことっていうのが見つかるんじゃないかなと思ってて。
表彰だけで判断しない方がいいだろうなっていうのは、今お話をお伺いしてて改めて感じたところではありますね。
でも、すごく大事にしているのは、その人の感じというか、雰囲気というか、どんな言葉を話されるかとか、どんな考えでおられるかとか、そういうことかなと思いますね。
なるほど。
それまた、仕事が好き嫌いとか得意、不得意とはまた別の視点ですよね。
そうですね。
別の、もちろんお金とかもあるだろうし、いろいろあるかもしれないですけど、
一番気持ちよいなと思う瞬間って、その人が喜んだりとか、
基本的にはそんなすごいシンプルなことかなとは、今質問されるまで全然考えてもなかったですけど、確かにそんな感じな気がしますね。
そういう意味で言うと、京都という場所を中心にお仕事されていると思うんですけど、
京都でお仕事をする意味だったりとか、仕事しやすさみたいなのに繋がってくるのかなという話を持っていまして、
京都は紹介文化とかね、一元さんお断りみたいなことを言われたりとかしますけど、そういう面ももしかしたらあるのかもしれないですけど、
でもやっぱり繋がりの中でお仕事だったりとか、プロジェクトが自然に始まるみたいなところって、
起きやすい場所なんじゃないかなというふうに思うんですけど、
それって京都で働かれている武田さん、実感されたりとかします?
そうですね、それはすごく感じますね。
一、アーティストとしても、紹介文化っていうよりは、やっぱりコミュニティが小さいし狭いんで、
という分では、距離感はまず、単純に京都市とか、そのスケールで見るとすごく繋がりやすいかなっていうのはあるし、
実家の西陣折の文脈で言うと、文行生というかいろんなスペシャリストというか、いろんなことに長けている人が本当にたくさんいるんですね。
それが音楽的なことに関してもそうですし、音楽っていうジャンルをもちろん超えて、
芸術とかものづくりとか、そういう形で幅広い方々と出会いやすいっていう特徴かなとは思いますね。
なので、一緒に制作したりする機会が多いっていうのも、自分としてはこの土地があるから、そういう動き方ができているのかなとは思いますし、
マインドさえ開けて素直に話していったら、会う人に会うというか、流れるところを流してもらえるみたいな、そういう感じはありますよね。
おそらくこの後お話をしていく鴨川ミュージックのお話も、そういう繋がりの中から生まれてきたプロジェクトなのかなというふうに思いますし、
まさに鴨川ミュージックのプロジェクトって、協力して奏でるの協奏だったりとか、即興演奏みたいなところにすごく神話性の高いプロジェクトなんじゃないかなとは思っているので、
後半は武田さんも関わってくださった鴨川ミュージックの話とか、協奏についてちょっと深く聞いていきたいなというふうに思うんですけど、あっという間に30分ぐらい経っちゃったんで、一旦ここでチャプターを切って、次のチャプターから後半戦に入っていきたいなと思っておりますので、ここで一旦切らせていただきます。