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2025-08-08 35:56

#57 ゲスト回第26弾 シリアスゲームコーディネーター武内伸雄さん後編:ともに奏でるラジオ

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ともに奏でるラジオは、「誰もが有機的につながり、協奏が生まれ続ける世界をつくる」をVISIONとかかげる株式会社ジャムセッションズが、即興演奏から生まれる「協奏」をテーマに、チームメンバーや様々なゲストとともに対話を繰り広げる、そんなポッドキャストです。

前回に引き続き、シリアスゲームコーディネーターの武内伸雄さんをゲストにお届けする後編。
「ブレスト的な社会になったらいいな」——武内さんが描く理想の社会像は、まさに「ともに奏でる」世界そのもの。みんなが自分のアイデアを自由に出し合い、お互いを面白がりながら新しいものを生み出していく。その結果、参加者全員が全く違う存在になってしまう——そんな協奏の世界観が、武内さんの活動の根底に流れています。

※前編はこちら↓↓


特に興味深いのは「期待値の調整を手放す」というアプローチ。一方通行の提供ではなく、参加者とともに場を作り上げていく。入念に準備をしながらも結果は手放し、予想外を取り込んでいく——この絶妙なバランス感覚は、ジャムセッション的な場作りと通ずるものがあります。
大学教員という「想定外」の道に導かれた経緯や、直感を信用しすぎない出会いへの向き合い方など、武内さんならではの哲学が随所に散りばめられた、聴けば聴くほど発見の多い回となっています。


・武内さんのお薦めの一冊:
ドミニク・チェン『未来をつくる言葉』
https://amzn.asia/d/fiQuNBd
分かり合えないことを前提とした上で、共にあるためのコミュニケーションについて多面的に解説された一冊。
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ともに奏でるラジオは、毎週金曜日(たまに水曜日)に更新しています。 次回の更新を、どうぞお楽しみに✨
◈株式会社ジャムセッションズ(Jam Sessionz)
VISION:誰もが有機的につながり、協奏が生まれ続ける世界をつくる
https://jam-sessionz.com/

サマリー

このエピソードでは、シリアスゲームコーディネーターの竹内さんが、自身のブレインストーミングに対する考えや、イベントの設計とその柔軟性について話しています。また、期待値の調整に関するアプローチや、参加者との双方向の関係性を強調しながら、面白さの探求を中心にお話を進めています。シリアスゲームコーディネーターの武内伸雄さんは、教育の場でのジェネレーターとしての役割や師弟関係の新たな探求についても語ります。出会いや偶然の重要性、未来のビジョンについても考察しています。武内さんはアセットブレンディングの重要性について語り、さまざまな人々の持つアセットを活かしたイベントの面白さを共有しています。また、ドミニク・チェンさんの著書『未来をつくる言葉』を紹介し、コミュニケーションの重要性についても触れています。

心の赴くままの探求
はい、それでは共に奏でるラジオ後半を見たいと思います。後半は前半に引き続き、シリアスゲームコーディネーター、竹内さんにゲストとして出演していただいているので、お話を進めたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、では前半の最後、話をさせていただきましたけれども、本業がないという中で心の赴くままにいろんなことを、その瞬間に楽しいことをワクワクするものをやっていくということで、今が作られているというお話があったんですけども、
ちょっとそこで最後ちょっとテーマに上がったのが、心の赴くままにいくといっても、こういう世界を作りたいとかっていうのをなんとなく描きながら、そういう出会いとか人を求めていくのか、そこすらも一旦置いて本当にフラットな中で、そういう人と出会いとかを作っていくのか、なんかその辺とかで竹内さんってどんな感じなのかなっていうのはちょっとお聞きしたかったっていうのは。
大事にしていることは、あるのはあるんですけども、ただそれがずっと変わらないかって言ったらそうでもないなっていう風な気がしてて、多分そこは変化してるし、さちざち変化することはあり得るなという感覚です。
もしかしたら今大切にしていることが、死ぬまでずっと大切にしているかもしれないし、でも何かこうもしかしたら明日には変わっているかもしれないし、ぐらいの自己認知でいるなっていうふうに思いました。
今大切にしているのは、なんか僕自身が結構ブレストの世界観がすごく好きで、ブレスト的な社会になったらいいなっていうのはずっとこう思ってたりするんですね。
いわゆるアイデア発想法のブレインストーミングっていうところですけども、本当にみんなが自分の思っていることを言って、それを相手もそれを受け止めながらお互いに面白がりながら新しいものを生み出していく。
これってすごくいわゆる協奏っていうふうなものの世界観と結構似合い似たところがあるなって。自分が自分のままでいるわけじゃなくて、自分が自分のままであって相手が相手のままでもあるんだけれども、その掛け合わせの結果を自分も相手も全然違うものになっちゃうみたいな。
その結果、なんかとんでもないものが生まれたねっていうふうな、そういう世界観が作れるといいなっていうのは今の自分のベースにはあったりするんで、なんか面白さを探すとか、どんどん新しいトライをするっていうふうなところもそこの世界観は結構今ベースにはしてるなっていうのはありますね。
なるほど。面白いですね。大切にしたいことはあるけど固定化しないみたいな。そこすらも流動的であるし、すごいフラクタル交互というか、今ブレスト的な世界を大切にしてそういうお仕事もする中でも、それを実践している竹内さんももうまさにそういう世界観の中で生きているというか。
なんていうんですかね。めっちゃ面白い生き方と大切にしていることが、しかもその手段としてのブレストというものがリンクしているような感覚を感じましたね。
イベント作りの柔軟性
そうですね。本当に面白がりながら他者と何かを生み出していく。その結果、自分も相手も変わっちゃう。変わっちゃったら多分大切にしていることも変わっちゃうんだろうなというふうなところは思ったりします。それ自体も自分の中で許容しているというふうな感じですね。
変わっちゃうことも許容すると。
面白いですね。JAMセッションでもいろいろイベントをしたりするんですね。定期的にテーマを持ってやったりするんですけど、実際イベントを実施する前は聞いてもらった人にどういうふうになってほしいなとか、そのためにこんなコンテンツ入れようとかっていうのを割とちゃんと設計はするんですよ。
設計はするんですけど、実際始まったら起こることが参加している人によっても全然違うことが起きたりとか、こっちの想定通りにいかなかったりするので、そのときはもう軌道修正するんじゃなくて、そのときのノリでノリと集まっている人とかの反応とかを見ながら、
例えばもう後半のセッションをごそっと取っちゃって、前半のところをもうそのときのみんなの反応を見ながら変えたりとかっていうのを結構イベント作りのときに計画は立てるけど、設計はするけど結果を手放すみたいなことをやって、
僕はイベントのあり方が結構好きで、何が生まれるかわかんないし、全然思い通りにいかないけど最後楽しんでみんな帰ってるみたいなのがすごい好きで、それをちょっと思い出しましたね。
すごくいいなと思います。予想外を取り込んでいくっていうのってすごく大事だし、だから僕結構大事にしているのはイベントで準備はめっちゃ徹底的にやるんでしょ。
一緒だ。
徹底的にしっかりやって、しっかりシミュレーションして、がっつり組み立てて、考えに考え抜いて準備をしながら、でも当日起こった一瞬の予想外というか面白さっていうものを見逃さずにちゃんと拾い取る。
それを自分の中に取り込んでも、その場自体を変えてしまう。そこはある一種の勇気と、あと面白があるっていうふうな考慮心だったりすると思うんですけども、その両方を持っておくっていうのが、そこまでやるのがあるし、よく言うセレンディビティみたいなものに出会うために必要なことかなとも思ったりするので、今の話はすごく共感しながら聞いてます。
ここで結構大事なのって、さっき今考え抜くとか設計するみたいな話も今まであったと思うんですけど、僕結構そこ大事だと思ってて、そこを手放して完全にノープランで臨むと全然、またちょっと違う場になるので、入念に準備することと結果を手放すは結構セットなのかなっていう感覚があるんですよね。
もうその通りだと思います。
入念に準備したから初めて面白さに気づくことができる。
これ面白いやん。何その思ってもなかったけどそれ取り込んだら多分すごいことなるでっていうので、入念に準備していろんなシミュレーションして、そこまで準備を積み重ねたから拾い取ることができる。それがなかったら多分拾い取れないなというふうには思うんですよね。
確かにそうですね。準備するからこそ、計画通りにいったラインができあがって、外れてるか外れてないかの判断ができるようになるみたいな。そんなイメージに近そうですね。
しっかり想定してるから想定外が生まれるっていう感じかな。最初から何も考えてなかったら想定外しかなくて、想定外だから面白いみたいなことって生まれづらいというか。
期待値と双方向の関係性
っていう感じとすごく僕は合うのかなっていうふうに思ったし、やっぱり準備が大事とかっていうのはむちゃむちゃその通りだなというふうに思うんですけど。
ちょっと一個聞いていいですか。
すごい準備をするっていうことは、特にイベントとかワークショップとかブレストとかそういったことをやる、カフェ打ちとかもそうだと思うんですけど、
ちょっと仕事の話になっていくんですけど、期待値ってあると思うんですよね。
参加をするとか、お金を払ってイベントに参加をするとかっていうときっていうのは、何かの期待値があってそこに投じてるものがあると思うんですけど、
竹内さんの場合は期待以上のものをちゃんと提供しているというのは、僕も何度か参加をしていてすごい思うんですけど、
相手の期待値にどう応えるかとか、相手の期待値をどう合うよっていうマッチングをするのかとか、
人を呼ぶとかっていうときって結構大事なポイントになるんじゃないかなと思うんですけど、どんなふうに設計しているのかなと思って。
そこは実はずっとうまくできてないままではあるポイントではあるんですけれども、僕自身は期待値の調整を手放してます。
おー、なるほど。
もうそこはやんねえっていうふうな。
面白いところでいてますね。だからもちろんイベントとか参加したときに得られるものみたいなところとか、こういう意味がありますみたいなのは言うんですけども、
そこはどっちかっていうと僕が得られるものっていうふうな観点で語ってることのほうが多いかなって。
あなた方が参加することで僕が得られるものというよりはみんなが得られるものっていうふうな観点で語ってたりするんで、
でも結局それを作るのはみんなであって、何かを僕が一方的に提供するわけではないですし、
でも皆さんにも楽しんでもらいながら一緒に作って、そこまでゴリゴリ主体的にやってくださいねみたいなことは言わないんですけども、
何が起こるかわかんないからこそ、ちょっとそこを楽しんでいきましょうねっていうところとか、
そこから生まれるものをちゃんと拾い取っていきましょうねとか、その辺はある程度ちゃんとコミュニケーションを取った上で、
なるほど、だからその期待値って何て言うんでしょうね、僕は方向性だと思ってて、値では、期待値っていうから値になっちゃうんですけども、値じゃなくて方向性だと思ってるんです。
それこそ参加する方の期待していた方向性と違うものが出てきた時に、それがその面白さをちゃんと拾い取ってあげるみたいなのは現場でちゃんとやるようにはしてるんですけども、
思っても見ない方向性だったけど、これってこういう方向性で面白いんじゃないの?とか、もしかしたらこういうふうに思ってた人がいると思うんですけども、
でもここの面白さってもともと持ってる面白さと、実は全然違うようでこういうところリンクしてたりするよね、みたいなところとか、いろんな観点を示しながら、
1個の期待の方向性だけじゃなくて、生まれたものを面白がるっていうところを場でできれば、
期待値の調整みたいなものが根本的にいらなくなるんじゃないのかな、みたいなところは思ったりする部分があったりするんで、
そこは手放そうとしながら、でも結果そうなると集約難しくなることが多かったりするんで、やっぱり苦労はしてますっていうふうな部分だったりはしますね。
今のお話を聞いて、1個明確に思ったのは、一方通行じゃないなっていうことじゃ思いました。
双方向にお互いに提供し合う、できあがるものを自分があなた方に届けるだけではなくて、
参加をしてる人たちも主体的で、あなたたちもインパクトとか成果に対してインパクトが与えられているんだよというか、
そういう前提で組まれて結果形になって、かつ想定外になっていくのかなっていうのを、僕は今聞いててめっちゃ感じました。
まさにそれがある種、前半でお話ししたブレスト的な社会みたいなところとつながってたりするんですけども、
みんなで何かを作っていってる。その人がいるから生まれるものみたいなところとかがあったりして、
それは本人の期待してた方向性とは違うかもしれないけど、でもあなたのおかげでこういう面白いものが生まれたよね。
あなたが違う期待を持ってたから、逆にこんなものが生まれたよっていうふうなものとかがあったりすると思うんですよね。
そこはその人の存在によって生み出されたものだったりするんで、そこをちゃんと拾い取るっていうところをやっていったら、
期待の方向性とは違ったとしても、なんか面白かったねっていうふうに思っていただける方は多いですし、
もちろんつまんねえって言う人もいるんですけれども、それはそれでっていうふうな感じですね。
面白いですね。確かによくよく考えたら期待値って交換をちょっと連想させるワードというか、
提供する側、される側みたいな、安定性の中で置かれる期待の値みたいな感覚があるなっていうのを、今なんか話聞いてて思いましたね、改めて。
だからそうじゃなくて方向性みたいなところでいくと、多分交換関係じゃなくて、竹篤さんが言ったような協奏関係になるんだなっていうのを、ちょっと目からうろこだな。面白いね。
めっちゃおもろいですね。
めっちゃ面白いですね。これ多分Jam Sessionzのメンバーもめっちゃ共感するし、あとそれを言語化してくださっているような感覚があって、そうだなと思いながら聞いてました。面白い。
ちなみにですけど、仕事ってどんなどんなのがあるんですか?
今やってる仕事ってことですか?
そうですね。いくつか紹介すると、それこそシリアスゲームっていうものは、社会問題をテーマにしたゲームを作っていくというプロジェクトだったりするんで、そういうゲームを作りたいって思ってるような自治体さんだったりとか、あとは大学さんだったりとか、もう本当に個人の方とかもいらっしゃったりするんですけども、そういう方と一緒にゲームを作っていくというプロセスを通して、
教育における新しい役割
そこで対価をいただいてっていうふうな感じの仕事の仕方というふうなところもしたりもしますし、もちろんワークショップとかだったらもう本当に単発でこういうテーマでやりたいんですけどっていうふうな話とかをいただいて、もうそれを設定して実際に現場やるっていうふうなところもありますし、本当に唐突に壁打ちしてほしいっていうふうなところでしょう。
こっちは別にそんなに数は多くなくて、年間で10回もやらないぐらいだったりするんですけども、そういう話をいただいて壁打ちしながら自分なりに僕なりの観点でその人の話を整理して、なんかいろいろ対話して、なんか壁打ちとは言ってるんですけど、あんまり僕も壁になりきるつもりはなくて、一緒になんか面白いものを探しましょうよっていうふうな感じのスタンスで対話するっていうふうな場を設けたりっていうふうなところやってますね。
あとは大学で教員やってっていうふうな感じだったりするんで、そこはもう本当に大学院なんですけども、大学院生の研究にチャチャを入れるっていうふうなことをやってます。
大学院の研究テーマとか学部みたいなものはどういう系なんですか?
分野で言うとゲームデザインの、ゲームデザイン領域の研究テーマを持って入ってくる子たちの研究を指導っていう言い方ではないですけど、チャチャ入れですね。本当にしてるような感じですね。
大人だからもう本当に一緒に作っていく。一言で言うと伴奏とかっていうのが多分合いそうなんですけど、多分そうでもないんですね。伴奏っていうよりも一緒に作ろうよみたいな。
そうですね。伴奏だと本当に多分サポート役っていうふうなイメージだと思うんですけど、僕としては一緒に探検してるっていうふうな感じで、探検隊みたいなイメージだったりはするんですけれども。一緒にやってる感じですね。
いいですね。僕最近知った、何て言うんだろう、あり方として、ジェネレーターっていうあり方ってご存知だったりしますか。
ちょっと初めて聞きました。
例えばティーチャーとかインストーラーとかファシリテーターとか、いろんな場を進行する人の名称ってあるじゃないですか。
その中にジェネレーターって、これちょっと教育の探求から生まれた言葉みたいなんですけど、そのジェネレーターってやり方が、一応ファシリテーター的な場を推進するみたいな役割も兼ねているんだけれども、その役割に従事してるんじゃなくて、入って一緒に楽しむことをしながら場が前に進んでいくみたいな。
そこに決められた場所に進めるというよりは、今話に挙がったみたいな、教育の現場でいうと、先生が生徒たちの間に入って、一緒に研究して、同じようにアイデア出しとかにも入って、生徒たちというかその場全体が学びを探求していくみたいな、そんなあり方があるんですけど。
僕そのあり方がすごいいいなと思って、ファシリテーターとかインストーラーとか、僕自分で使ったりするんですけど、ちょっと違うなと思う場面があって、どっちかというと一緒に楽しんでるんだよなとか思いながら、そのワードがあったので、よかったらジェネレーターっていうのを。
結構近いところがあるかもなーっていう。そういう面を持ちながら動いてる部分もあるなっていうのは今聞きながらは思ってますね。
一緒に遊んでる感じですね。
そうですね。まさに遊んでるっていう感覚が結構近いのかなっていう。一緒に。泥遊びしてるっていう感じですね。
学校の教員でゲームを教えてるっていうか、今の話だと教えてるも違うか。学ぶ学科があるってことなんですか?大学院。
未来のビジョンと予測
そうですね。大学院の中でゲームデザインの中での研究をしようっていう人たちの受け皿っていうのがあるっていう感じだったりするので、それぞれゲームデザインの中の一つのテーマに基づいて研究しようっていうところで入ってきてる大学院先輩たち。
一緒に研究と探究の世界を楽しんでるっていう感じですね。
すごいな。いろいろされてるってこと。
こういうラジオとかでお話をお聞きする中で、よく後半、これからのことというか、流れでいうと、特にシナリオとかを決めずにやってるんですけど、だいたい今まで何やってきてこれからどうするのかみたいなざっくりとそんな話になることが多いんですけど、
竹内さんに未来の話をどう聞くのがいいのかとか、その辺とかも聞いてみたいなとかね。これからってどういう想像されてるのかとか、あったりするのかなとか、そっちの方もちょっと聞いてみたくなったんですけど聞いちゃっていいですか。
どうなってるんでしょうね。
それこそ大学教員やり始めるって、僕にとっては晴天の霹靂みたいなところがあって、え?ってなったんですよ。僕ですか?僕でいいんですか?っていうのが起こったりしたので、だからこそ、
そういう予想外に、あえて出会いに行ってるって感じではないんですけど、結果的にそうなっちゃうっていうような動き方をしようっていうのは、その面白さみたいなものを特に本当に大学教員になった時にすごく感じたんで、
なので、1年後、2年後、本当に何してるかわかんないなっていうふうなところは持ってはいるんですよ。ただ、いくつかやってるテーマの中で、それこそ今やってるシリアスゲームっていうゲームとして世の中の問題を解決していくっていうアプローチ、これはもう本当に社会に実装させていきたいなっていうふうな思いはあったりするので、
そこは多分、ある種バックキャスト的な感じの思考を苦手なりに使いながらやっていくっていうふうな感じではあるとは思うんですけども、とはいえとはいえ、多分そこのアプローチも今から出会う人たちとの関係性によってどんどん変わっていくだろうし、それこそゲームに対するものの考え方、捉え方、それが持ってる意味みたいなものもどんどん出会った時と自分の中では変化していってる。
1年後、2年後、本当に今想像もできない自分になってたいなっていうのはあるというところですね。
面白いですね。
そうきたかっていう。
めっちゃいいですね。
大学の教授がまさに聖帝の霹靂だったって話だったと思うんですけど、そういったきっかけって何だったんですか?
本当にご縁で教員やってる先生から声かけていただいたっていうふうな感じだったんでしょうね。
本当に偶然ポストが開いたみたいなところで、そういうことができる人を探してるっていうふうな部分で。
僕、ぶっちゃけると別にゲームデザイン専門でもなんでもないんですよ。
シリアスゲームっていうゲームの世界の中でもめちゃめちゃニッチな。
しかもその中でもアナログのゲームとデジタルのゲームがあって、アナログのゲームってさらにニッチなところで。
いろんな活動の中の1個の活動としてやってたっていう。
そこに注目してもらって、ぐいっと引っ張り上げていただいて、大学教員やるってことになった。
逆に僕も必死こいて勉強しながら、ゲームの世界を自分なりに取り込もうとしつつ。
出会いの重要性
でもいろんな世界に対する探求をやってたこと自体が割と教員やるっていうふうな面でもすごく役立ってるなっていうところだったりしてるんで。
そういう感じでいろんなものとの出会いを踏まえながら新しいものと出会っていけたらいいなっていうところですね。
まさにご縁ですね。
そうなんですよ。
出会いで本当にいろんなことが起こるなっていうことがあったりするんで、ひとつひとつのご縁を大切にして。
大切にするのもそうだし面白がるっていうところがある。
大事ですね。
でもそのご縁がこうなっていくのも意味があるというか、大学の教授のポストが空いたから、じゃあ誰に声かけようって無数にいろんな可能性がある中で、
その中で竹内さんに声をかけるっていうのは前段の出会いとか関係性の中で生まれることだから、
本当にご縁が連鎖して今に至るみたいな、そんな絵が見えてくるって感じですね。
本当そこはありがたいところで、本当に感謝と面白がることと両方を抱えながらっていうような感じですね。
面白いですね。
何やってるかわからないという話もありましたけど、その中でも人との出会いとかきっかけでいろんなところにアンテナを立てながらっていう話だったと思うんですけど、
どんなアンテナ立ててるとかっていうのもあるんですか。
ピンとくるイベントとか、ピンとこないものとか多分あったりすると思うんですけど、そうやってどんなか。
ここは経験則的にわかったことなんですけれども、最初にピンとこないなって思ってても、なんか面白いことになったりするっていうふうな面が結構あるなと。
で、その瞬間行きなくても、なんかすごい伏線になってて、あるとき突然目覚めたりするっていうふうなところがあったりするなっていうのはあるなっていうのは、そこは僕のもともと持ってた直感とは違ったんですよ。
結構最初にピンとくるものに行ったほうがいいなとか、なんかその時間は有限だからちゃんと意味のあるところに行ったほうがいいみたいに思ってたんですけれども、なんかいろいろ出会いを重ねるうちに、いやなんかそうでもないなっていうふうなところがあって。
だって今の自分が評価できるのって、これまでの自分で評価できる範囲のものでしかなかったりするんで、未来の自分が評価できるものを今の自分が評価できなくていうふうな面があるなっていうふうに気づくと、なんかまあ何でも何かになるかもしれないし何にもならないかもしれないという、そこを期待するとかじゃなくて、ただただその今この瞬間の出会いは面白かったりありがたかったりっていう風な姿勢でいろいろなことがあって、
そういうふうな姿勢でいるほうが結果的に未来が面白くなってるなっていうふうに、なんかそういうふうに感じて出会いっていう機会とかを得てるっていうところですね。
なんかまあ誘っていただいたイベントとか、なんかうまくタイミングが合うようであれば全然ぴゅって行ったりしますし、なんかそういうところでの偶然の出会いから、なんかじゃあちょっと実際会ってみましょうよとか喋ってみましょうよっていうところはなるべく大事にしてるっていうところですね。
うん、なるほど。直感とかっていうよりも流れのままにみたいなね、そんなイメージにつかそうですね。
そうですね、ある意味ここでは自分の直感信用しないほうがいいなっていうふうなところは思ったりするようになりましたね。
なるほど、面白いですね。いやでもなんかすごい個人としてもJam Sessionzとしてもすごい共感するところとかも、一緒に面白がりたいなと思うところがあるんで、なんか一緒にイベントとかね、なんかやれたら面白そうだなっていうのはなんか思いましたね。
いつでもやりましょうっていうところですね。
ぜひぜひ。
でもなんかこの竹内さん自身のこの在り方とか、この協奏とかとも近いところだと思うんですけど、それ自体がゲームで体感できたりとかって、なんかできると面白そうだなとか。
割とバックキャップで考えがちだったりするじゃないですか、やっぱりその社会の一般的な。でもそうじゃなくて、この偶発的なものがこう新しい広がりになったりとかっていうのはある意味は新しい在り方、また別の在り方だと思うんで、それもなんかゲームの中で体感するとか言ったら面白そうだなってね。
ゲームにしても面白そうですね。ワークショップでは実はもうそういうことは結構やってたりするんでしょう。
そうなんですね。
お互い持ってる偶然性みたいなところとか持ってるものとかを掛け合わせて、なんか全然予想外なこんなことできそうだよねとか、こんなん面白そうだよねっていうふうなものを見つけていくっていう、まさにその人間性同士でブレストするみたいなところのイベントは結構やってたりして、それが結構面白いつながりになったりとか、お互いの関係性を編んでいくっていうふうなことにつながってたりするんで、そこは割とやってたりするんですよね。
なるほど。
それをちょっとゲームにしたりとか。
ワークショップでやるっていうのもすごい興味深いですね。
僕らもちょっとイベントやっていく中で、その偶発的なものが偶然生まれたらいいなって、ただなんか偶発的な出会いを作りましょうっていうのもまた違うじゃないですか。
結果的にもらえるものであるので、その辺の場の作り方とか設計とかっていうのはもっといろいろ探究していきたいなと思ったりするので、それがヒントがありそうに思いました。
アセットブレンディングの魅力
よくやってるのが、アセットブレンディングって僕が呼んでるんですけれども、みんなそれぞれ持ってるアセット。
アセットってビジネスの世界で使うアセットよりはだいぶ広く捉えてるんですけれども、その人が持ってる能力もそうだし経験もそうだし、なんか思考の特性とかもそうだし、なんだったら人のつながりもそうだろうし、
今置かれている状況とかも含めて、ありとあらゆるものをアセットって捉えたときに、いろんなものを持ってると思うんですよ。
その自分が持ってるアセットと人が持ってるアセットを掛け合わせるときに、何が見えるとか、どんなことできそうみたいなことをブレスト的に考えてみるみたいなイベントはよくやったりするんですよ。
それは結構面白くて、単純にお互いの理解にもつながったりもしますし、お互いとお互いをぶつけ合った時に、こんなことできちゃうじゃんっていう風なところがボコボコ生まれてくるっていうのが結構面白くて。
よく社会問題をテーマにしたようなイベントとかで、そこに集まってくる人たち同士でそういうこともやったりしますし、
それこそ、しのたさんと一緒にいるこのグランドスラムでもそういうイベントっていう風なところをやったりして、
コワーキングスペースを使っている人たち同士の持ってるアセットを掛け合わせて何ができるとか、どんなことが生まれそうみたいなこともやったりはしてたりするんで、
それもいろんな可能性が生まれてすごく面白いんですよね。
いいですね。お話しすればそれほど一緒に何かをやりたくなります。やりましょう、ぜひ。
いつでもやりましょう。すぐにやりましょうって。
やりたいですね。ありがとうございます。
いろいろお話をさせていただいて、後半の後半にも差し掛かってきたので。
では定番のコーナーに行きますか。
はい。いつもみんなにおすすめの一曲もしくは一冊、本とかそういったものを紹介いただくっていうコーナーになっているんですけれども、
竹内さんにとってそういった一曲、一冊ありますか。
そうですね。ちょっと本を紹介できればなと思ってるんですけども。
出版されたのは3年くらい前なんですけど、読んだのが今年に入ってからでめっちゃ面白いなって思ったのが、
ドミニク・チェンさんの未来をつくる言葉っていう本が死ぬほど面白かったです。
言葉っていうふうなものを軸にしながら、人それぞれが持っている言葉に対する認識とか、
その人それぞれが持っている世界観というふうなもの、その異なりだとか、
実際それって本当に人それぞれ全く違う部分があったりするので、究極的には人と人って分かり合えないのかもしれないけれども、
でも実はそれがあるからこそ共にあるっていうことができるみたいな、そういう考え方になっていくなというふうなことがあって、
結構僕が普段からタイあたりでやってたこととか、
実際にいろいろ企画として実践してきたことがすごく体系化されて解説されてて、
めちゃめちゃ面白い本だなっていうふうに思ったというところですね。
すごい多面的にいろんな学問から言葉っていうふうなところだったり、
その周辺にあるものを紐解いてくれてる本で、しかも文庫版が死ぬほど安いんですよ。
この金額でこれ売っていいのっていう。
Amazonで649円で買えるんですけれども。
ちょっとこの本はとんでもないなというふうに思いましたね。
いろんな人にお勧めしてます。
いいですね。
僕も今Google検索してみたんですけど、
そこの一つの言葉で分かり合いなさを前提としたコミュニケーションみたいな。
いいですね。
分かり合いないことを前提とした上で、
共にあるためのコミュニケーションの重要性が、
その中の一部として解かれてるみたいな話もあって。
今日のこれまでの話とリンクするなっていうのは、
この言葉から思いましたね。
本当にこれは手放しで賞賛するというか、
いろんな人にお勧めしてますね。
ちょっと読んでみますね。
ラジオの概要欄にもリンクを貼っておくので、
ぜひ見てみてください。
はい。
僕も読みます。
ありがとうございます。
ちょっとあっという間に前半後半も時間が過ぎましたが。
やばいですね。1時間以上喋ってますね。
1時間以上喋りましたね。やっぱりね。
でもこのラジオだけで留めるのはもったいないので、
後半も話で出ましたけど、
協奏を一緒にできたらなと思いますので、
これからも引き続きよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい。では後半もお聞きいただき、
どうもありがとうございました。
はい。ではまた次回もよろしくお願いします。
今日はシリアスゲームコーディネーターの
竹内のほうさんにお越しをいただきました。
竹内さんありがとうございました。
ありがとうございました。
35:56

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