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普通の幅を広げていく社会福祉士のお気楽ラジオ。この放送は現役の社会福祉士で、障がい自己育て奮闘中のTadaが、人と環境の交互作用に着目した発信を通じ、皆さんの中にある普通の幅を広げ、誰もがお気楽に過ごせる社会になるためのヒントを共有するラジオです。
皆さんおはようございます。社会福祉士のTadaです。8月12日火曜日、今日の放送を始めていきます。よろしくお願いしまーす。
いやー、なかなか雨が続きますね。強い雨が続いている僕の住んでいる福岡県北部なんですけれども、いやもうほんとね、前代未聞なぐらいいろんなところでね、こう通行止めとかね、水没みたいなものがあっててね、いやーほんとニュースで見てもね、いや自分家の近くでこんな風になってるんだっていうことを見るばかりです。
昨日はね、少し外出はしたんですけれども、結果ね、大きなそういったね被害には見舞われずに、僕我が家としてはね、無事に過ごせたわけなんですけども、どうですかね、この放送が配信されている12日の6時半の時点ではね、どんな風になってますかね。
とりあえずね、朝早く起きて、ちょっと様子を見てみたいなという風に思ったりしています。
そんな感じなんですけど、先週もさ、今週もね、これから1週間が始まるわけです。
お盆休みの方もいっぱいいるかもしれませんけども、僕はね、暦通りの仕事なので、公共交通機関止まってたりとか、雨の影響なかったりすれば仕事に行きます。
今週も普通にあるんですけど、ほら残業多いって言ってるじゃないですか。
で、もう先週の帰り道での出来事なんですけど、これをちょっと喋りたくって、
まあね、何曜日だった?週末だったよね。多分金曜日だったと思うんだけど、
僕がね、仕事から帰って、残業終えて帰っている時に、酔っ払った会社員3人組がね、道幅いっぱいに並んで歩いてたんですよ。
道幅いっぱいって言っても、そこはね、細めの一本道で、急いでいる時はスッと抜けられる道なんだけど、
この日はそうはいかずにね、道幅いっぱい並んでるからさ、縦になってもらえれば大丈夫なんですけど、横に並んじゃってるからね。
だから、後ろから僕近づいてプレッシャーをかけたんですよ。ムムムってね、別に何も言わずにですよ。
大抵の場合はね、それで割と上手くいくことが多いんですけど、その3人のうち2人はね、スッとね、縦に並んでくれたんです。
でもね、1人はね、もう全然気づかなくって、もうその残りの2人とね、楽しそうにね、話し続けてたんですよね。
で、その中で言った言葉が、いやー、今のあいつはあの時の俺を見てるようなんだよな。
いやいや、多分職場の後輩のね、未熟さんみたいなのをね、昔の自分に当てはめて喋ってると思うんですよ。
わかるよ。
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いやいや、でもさ、偉そうに語る前に、今、僕の道を塞いでる、お前のその状況に気づこうぜ。
多分、お前、今もその時の、あの時のままだよってね、とりあえずお前言うですよ。
まあね、残業帰りでさ、ちょっとね、イライラしてることもあったのはね、否定しません。
でもね、僕はね、もうちょっと、心の中でですよ、口には出さなかったけど、そういうツッコミをね、しておりました。
お口が悪くて失礼いたしました。
いやでもね、こういう場面って日常にも職場でも結構ありません?
言いたいことを飲み込んだり、逆に笑顔を作ったりとか。
今日はね、そんなところから本題のね、感情労働のお話に入っていきたいと思います。
ということで、今日の本題なんですけども、今日は感情労働の盲点、お眉が職場にもあるというタイトルでね、お話をさせていただきたいと思います。
まず、感情労働って聞いたことあります?
言ってみれば、肉体労働の感情版みたいなもんなんですよ。
簡単に言うとね、仕事の中で自分の感情をコントロールして、求められる感情を表現すること。
これはね、社会学者のアーリー・ホークシールドが広めた概念で、客室乗務員、CAさんとか、接客業とか、医療、介護、そういった職種であったりとか、教師とか。
いわゆる人と感情的に関わる仕事が当てはまるというふうに言われています。
感情労働って具体的にどんなもの?っていうふうに言うと、3つのやり方みたいなのがあってさ。
1つ目は表面的演技。これサーフィスアクティングって言いますけど、内心は違っていても外見だけ感情を作る。
例えば、怒っていてもお客様の前では笑っていますよ、みたいな笑顔を作りますよっていう感じ。
これよくあると思うんですけどね。
あと2つ目、真相演技。ディープアクティングですね。
感情そのものを仕事の要求に合わせる。
これは心から大丈夫ですよと思えるように気持ちを整えてから対応する、みたいな感じかな。
あと3つ目が真の感情表出。これは自然に感じた感情をそのまま表す。
これ理想的な話なんですけどね。こういったものが感情労働の3つのやり方かなというふうに思います。
もちろん感情労働という労働があるということで概念が広げられているので、もちろんこれは効果があるとされているんですよね。
じゃあ感情労働の効果って何ですかっていうと、やっぱりそのお客さんとかクライアントの安心感とか信頼関係の構築に役立ちますよね。
それはひいてはその自分たちの仕事の達成に役立っていくということなんで、仕事としてやっぱり成り立つんですよ。
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ただリスクもありますよね。
これはやり続けると、この感情労働をし続けると、感情の不一致というものがあって、この感情の不一致によって疲労であったり、燃え尽き、バーンアウトですよね。
あと共感疲労、自己同一性の揺らぎみたいなのが起こって、結果として休職したり、休職でお休みする方のね、休職したりとか離職につながることもありますよというふうに言われています。
なんとなくこれイメージ湧くよね。
僕の現場ですよ、福祉の現場では、例えば家族に悲しいお知らせを冷静で穏やかに伝えるみたいな、そういうことがあったりとか、
あとは攻撃的な利用者さんとかね、お電話の方とかに怒りをね、怒りたい気持ちもあるけどそれを抑えて、理不尽なことにも気持ちを抑えて対応するみたいなことっていうのは正直日常的にあります。
この対処方法としては、セルフケアがあると言われてますね。
感情労働をされている方は、もしかしたらもうね、既に知っている方、実践されている方もいらっしゃるかもしれませんけども、
一応ね、こんなふうなことがありますよっていうのをお伝えしますと、
自己管理がやっぱり必要ですので、まずモニタリングですよね。
自分自身のことをちゃんと把握しておくこと。
どんなことを把握するかというと、どの場面で自分が消耗するのかっていうのを記録しておくことっていうのは結構大事かなというふうに思います。
あとは感情のネーミング。今自分は何々と感じているみたいな言語化をしておくこと。
言語化っていうのは本当にね、何においても大事ですけど、感情労働においてはこの感情に名前をつけていくっていうことすごく大事かなというふうに思います。
あとはこの2つはね、割と感情労働者でもね、やってる方多いと思いますし、
普通に過ごされている中でも疲れてる、無意識かもしれませんけどもやってるとかね、よくあるノウハウだったりするんですけど、
次ね、境界線の設定。
これは割と大事で、持ち帰らない連絡時間を限定するっていうところ。
なんかこれ僕日本人あるあるかなって思うんですけど、この境界線の設定がめっちゃ下手だなって思っちゃう人。
自己犠牲の中で成り立つ境界線の曖昧さみたいなのをね、感じることがあるんですけど、僕は結構ここきっちりやってます。
ただ、がゆえに疎まれている時もあるなって感じます。
でもね、セルフケアという意味では、もう感情労働者のセルフケアという意味では絶対に境界線の設定は僕はお勧めしますし、マストだと思ってます。
そして何よりも、もうどうしようもないなって思ったら、専門家への相談ですよね。
もう長引く疲労とか不眠とかがあったら絶対どうかしてますから、これは早めに相談するのが一番いいと思う。
で、こんな感じのセルフケアの方法がありますよっていうところなんですけど、僕の個人的な感想ですよ。
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多くの職場では、これらは個人任せだなっていうふうに思ってます。
なんかさ、みんなでやってるから当たり前とか、異常を生き出す方が異常なんじゃないみたいな、そんな風潮がある組織っていうのもまだまだ多いんじゃないかなというふうに思う。
というか、感情労働との付き合い方っていうのがわからない組織っていうのは多いのかなというふうに思います。
そこがね、今回のテーマである感情労働の盲点なんですよ。
感情労働っていうのは、対お客様とか対クライアントだけではなくて、組織のサポート不足でも疲労する、疲弊するっていうのが盲点だと僕は思ってます。
もちろん感情労働に対するケアに対しては、組織のケアっていうのは結構書かれているところも多いんですけど、ただそれはね、おざなりにされていることが多いんじゃないかなって思います。
肉体労働でいう安全規則であったりとか、始業前のラジオ体操みたいな感じで、感情労働にもやっぱり組織的なケアがね、僕は必要だなというふうに思ってます。
それがないと、なんかさ、前からも後ろからも攻撃されているように感じる時がね、僕は実際ね、あったことがある。
これ感じたことある方いるんじゃないかなというふうに思うんですけどね。
言いにくいかもしれないけど、僕は経験があります。
だからこそ、管理職とか制度設計をする側が、現場をより理解して守る仕組みを作ってほしいなというふうに思います。
これはね、本当に組織、会社とかそういうレベルでもそうだけど、やっぱり国家単位でね、制度をちゃんと作ってほしいなというふうに思ってますよ。
どうです?最後にちょっと聞いてみたいんですけど、あなたの仕事は体、頭、心のどこを一番使ってますか?
そして、そのケアは個人と組織のどちらがしていますか?
よかったらね、コメントやお便りで教えてください。
それではね、本日もエンディングのお時間です。
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