心のドアの概念
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。
「学ぶ、受け入れる。結果につながる、心のドア。」
今回は、学ぶ・受け入れる・結果につながる心のドアのお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも自然とつながっています。
その見方・活かし方をご紹介します。
今回は、「学ぶ、受け入れる。結果につながる、心のドア。」について。
勉強だったり、習い事だったり、誰かの意見だったり、考えだったり、「学ぶ、受け入れる」ことが必要なとき、心のドアがその結果にどう関係しているのか、どうしたらよいのか、気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」
第3回目「人とつながる、心のドア」とも、リンクするお話です。
新しい環境が始まるとき、新しい環境に移りたいとき、これができるようになりたいとか、できるようにならなきゃいけないとか。
そのために、学ぶ・受け入れることが必要。そんなとき、皆様はどうしていますか?
まず、本を読んだり、詳しく調べる。あるいは、道具や格好など形から入る。とにかくやってみる。あるいは、心地良い環境で始める。一緒にやれる人と励まし合う。などなど。色々なやり方があるかと思います。
子どもの頃は、ある意味、レールが敷かれている状態。学校や親がつきっきりで、必要なことを準備。そのレールの上で、あれこれ習得。そんな時期です。
私たちが、承認欲求を満たす刺激=ストロークを得るため、あの手この手で、自分なりのやり方を試す時期でもある。その中で、自分自身の強みを磨き、人とつながる「心のドア」、というものができてきます。
その心のドアとは、「行動・思考・感情」のどれか。
まず、本を読んだり、詳しく調べる。これは、「思考」が、入り口のドア。「思考」タイプの人。あるいは、道具や格好など形から入る、とにかくやってみる。これは、「行動」が、入り口のドア。「行動」タイプの人。
あるいは、心地良い環境で始める。一緒にやれる人と励まし合う。これは「感情」が、入り口のドア。「感情」タイプの人。
自分にとって、磨きをかけた入り口のドアをきっかけに、学び、受け入れることで、結果につながりやすくなります。
とは言え、いつも思うように行くとは限らない。自分の意思だけで進められるわけでもない。そこがツライところ。
例えば、新入社員としての立場だった場合、「思考」タイプだから、調べて納得して進めたいとしても、まだまだあまりに、何もできない身。
とにかく、言われたようにやる。わからなくても良いから、行動することが必要であり、求められもする。
そんなときは、「行動・思考・感情」、3つのドアを意識。自分自身がお得意なドアを、ポイントとして押さえつつ、あれこれミックスしてみることをおすすめします。
思い起こせば、社会人になりたての頃、パソコンスキルがほぼなかった私は、働きながら習得する必要に迫られました。
そんな新入社員もいる時代、環境だったんですが、手元を見ないで入力する、ブラインドタッチもたどたどしい、よちよち歩きの状態。
「思考」タイプが得意な、「思考」の入り口から入ろうとマニュアルを読もうにも、少し読んではわからない言葉、そのわからない言葉を調べては、またわからない言葉。
「行動・思考・感情」、3つのドアの重要性
まるで、目の前にそびえ立つ高い山。どこから取りかかったら良いのか、良くないのか。「は〜っ。
そうは言っても、まずはブラインドタッチだな。」「行動」を起こすしか、ない。
キーボードの配列を記憶に焼き付け、絶対に手元を見ないという強い意志のもと、パチパチパチパチ。何とか、習得。
その後は、困ってる、めんどくさいと思うこと。これを、「思考」を入り口として、目標意識を明確に持ち、例えば、請求書を大量に作成するのに、宛名が必要だからと、調べて差し込み印刷を覚えたり、先輩の見よう見真似で、関数を調べたり、覚えたり。
「便利ぃ。」
「感情」が刺激され、嬉しくなって、周りに伝えたり。
その内、詳しくて優しそうな人、2、3人と仲良しになり、わからないことや困ったことがあると、その人たちの隙を見て、少しずつ、負担にならなそうな範囲、嫌われない程度のタイミングで、ご質問。
気づいていなかったことや、そんな機能が?というようなことを、教えてもらったりもしつつ、交流。本当に、お世話になりました。
それ以外にも、そもそも持っていなかったパソコンを自腹で買えば、もっとやる気になるだろうと、その当時としては、奮発。
これだけ投資したんだから、回収せねば。という状況に、自分を追い込んだり。
これは「行動」。
パソコンの寿命が来て、買い替えるタイミングでは、仕組みが知りたくて、「作ってみればいいかな」と、自作パソコンに挑戦。
自分で作る、そんな自作スペースを設けているお店で部品を買って、悪戦苦闘しつつ、優しい店員さんに、どうしてもわからなかったところは、教えてもらいつつ完成。
これも「行動」。
「へぇ、こんな風になってるのか」と、すっきり。
「感情」が刺激され、楽しくなってしまったのも、今となっては、良い思い出です。
ちなみに、パソコン操作は実務の中で、それなりにできるようになっていましたが、取得するように言われ、マイクロソフト関連の資格に挑戦。
本来の「思考」を入り口とした、お得意のドア。実務でマスターしたこと、それまでの積み重ねたことを整理しつつ、体系的に便利な機能をさらに覚えられての資格取得は、応用力も広がり、私にとっては大満足。かなり、お得でした。
人とつながる、心のドア「行動・思考・感情」。コミュニケーションの入り口となるドアは、学び、受け入れることでも有効。結果につながりやすくなります。
とは言え、いつも思うように行くとは限らない。
自分の意思だけで、進められるわけでもない。
そんな時は、自分にとっての入り口のドアを意識しつつも、「行動・思考・感情」、3つのドアをあれこれミックス。使っていないドアも、試してみてはいかがでしょうか。
本当のところ、「行動・思考・感情」、3つのドアは、どれも大切なドア。
それぞれを活用することで、より充実したストロークを得られるようになる。
もしかしたら、思っている以上の結果に、つながるかもしれません。
では、今回、覚えていただきたいポイントは、
「学ぶ、受け入れる。結果につながる、心のドア。」
まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を、味わってみませんか?
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。
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お相手は、遠藤美保でした。ありがとうございました。