1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #72 自分とのコミュニケーショ..
2025-07-22 12:15

#72 自分とのコミュニケーション。振り返りと、まとめの効果。

今回は、『自分とのコミュニケーション。振り返りと、まとめの効果。』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、「自分とのコミュニケーション。振り返りとまとめの効果。」について。

コミュニケーションと言えば、人と人とのやり取りをイメージするものの、それだけではない。自分自身の心の中でのやり取りも、コミュニケーションの一つ。そのポイントを知ることで、どんな意味があるのか、何が起きているのか。気づくヒントが得られます。


第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」

第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」

第8回目「承認欲求を満たし合う、コミュニケーション3つの法則。」

第18回目「心の中の、メンバー5人。その付き合い方。」

ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?


<参考図書>

TA TODAY:最新・交流分析入門 第2版

ヴァン・ジョインズ&イアン・スチュワート(著)実務教育出版 2022年9月

※TA・交流分析の教科書とも言える本です。

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いい人間関係が面白いほどできる本

繁田千恵(著) 中経出版 2004年3月

※基本理論がシンプルでわかりやすく表現されています。 絶版らしく、古書での入手になるかと。

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サマリー

このエピソードでは、自己とのコミュニケーションやそれに関連する振り返りとまとめの重要性について探ります。特に、承認欲求や心の仕組みに基づく理論を用いて、自己認識を深める方法について説明しています。

自分とのコミュニケーションの重要性
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。
『自分とのコミュニケーション。振り返りと、まとめの効果。』
今回は、「自分とのコミュニケーション。振り返りと、まとめの効果。」のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。
その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「自分とのコミュニケーション。振り返りと、まとめの効果。」について。
コミュニケーションと言えば、人と人とのやりとりをイメージするものの、それだけではない。
自分自身の心の中でのやりとりも、コミュニケーションの一つ。
そのポイントを知ることで、どんな意味があるのか、何が起きているのか、気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」
第2回目「心の仕組みは、世界共通。
誰もが持つ、親・成人・子ども」
第8回目「承認欲求を満たし合う、コミュニケーション3つの法則。」
第18回目「心の中の、メンバー5人。その付き合い方。」ともリンクするお話です。
何かの試験、テストを受けた後、皆さまは第一声でどんな言葉が出ますか?
「やったー、終わったー。」とか、
「あー、全然できなかったー。あそこは失敗したー。」とか、
「すごくよくできたぁ」「できなかったぁ」とか、
「とにかくやり切ったぁ」「最後までやれなかったぁ」などなど。
真剣勝負であればあるほど、いつもの自分の癖、傾向が出やすくもある。
そして、それぞれの良いところや課題に、つながっていたりもする。
シンプルなこれらの言葉一つとっても、見方はいろいろ。
思い起こせば、子どもの頃なら、掛け算、九九のテスト、あるいは逆上がり。
ある意味、言われるがまま、されるがまま。がっかりされたくなくて、できれば褒めて欲しくて、繰り返しの反復練習で乗り切ったような…。
小学生の頃なら、ある程度の基礎力と読解力があれば、乗り切れたりもする。
成長するにつれ、試験らしい試験、テストらしいテストが登場。
あらかじめ情報を入手したり、事前勉強をしたりして、受けるテスト。あるいは、事前練習やトレーニングをして、受けるテスト。
ペーパーテストにしろ、運動系のテストにしろ、それまでの積み重ねが意味を持ってくる。
とは言え、テストであれば、区切りがある。
でも、日常は違う。
行動・思考・感情が、自分の中で絶え間なく積み重なり、繰り返されたりもする。
「できた」「『できなかった」と、ざっくりと偏った評価をし続けたり。「終わった」「『やり切った」「『最後までやれなかった」
区切りのない日常を区切って、お好みの進捗結果を、いつも出したり、
「あそこは失敗した」と、具体的で個別な部分について把握しつつも、どうもできなかった部分ばかり気になったり。
これらは、他の誰でもない、自分とのコミュニケーション。
24時間、ずっと一緒。
それどころか365日、生まれてからずっと一緒にいる、心の中の自分との会話、コミュニケーション。
一緒にいすぎて、特定の癖で固まってしまっている。
そのことに気づかない、気づきにくい、心の癖。
だからこそ、気づくことに意味がある。
気づくことが、絶え間ない積み重ね、日常の区切りになる。
ただ、自分の癖とは違う方法で、振り返り、まとめることが大切。
選択肢が広がり、可能性が高まります。
では、自分の癖とは違う方法とは?
おすすめは、理論を基準に、整理整頓すること。
今回は、コミュニケーションの法則、という理論から考えてみます。
改めて、コミュニケーションの法則について。
誰もが心の中に持つ「親・成人・子ども」の部分。
コミュニケーションは、その「親・成人・子ども」によって行われる、やり取り。
そして、そこには3つの法則がある、というものです。
延々と続くやり取りなら、3つの法則の内、1つ目の法則の可能性が高い。
これは、心の中の「親・成人・子ども」の内、狙い、狙われた部分で反応し合う。
いつまでも続く可能性のある交流。
相補交流、とも呼ばれるやり取り。
相互に補うと書いて、相補交流です。
例えば、こんな具合。
テストの後、心の中の「親」が、「こんな点数じゃダメ、できてない。」
心の中の「子ども」に向けて、ダメ出し。
心の中の「子ども」が、
「全然できなかった。ごめん」うなだれる。
実はよくできているのに、満足しない。
自分の心の中で、延々、こんなやり取りが続いているのかも。
あるいは、心の中の「親」が、「本当に大丈夫?」と心配しすぎて、
心の中の「子ども」が「失敗した。あそこができなかった」とか、
「できたところも、完璧じゃない」とか、どうもできない部分ばかり気になって、反省し続けている。
振り返りとまとめの効果
あらばかり、探している。
延々、こんなやり取りが、続いているのかも。
24時間、ずっと一緒。
それどころか、365日、生まれてからずっと一緒にいる、心の中のメンバーとの会話、自分とのコミュニケーション。
いつまでも続く可能性のある交流、相補交流が、適度で良好なコミュニケーションであれば良いものの、偏っていたり固まりすぎたり、そんな癖があるなら、一休みしたい。
そんな時は、2つ目の法則が有効。
2つ目の法則とは、狙い、狙われた部分ではないところから、反応すること。
ストレートに続かない、止まってしまうやり取り。
交差交流、とも呼ばれるやり取り。
交差点の交差、という字を使います。
どちらか、あるいは、両方が反応する部分を変えない限り、続かない交流、やり取りです。
心の中の「親」と「子ども」が、狙い、狙われ、延々続く、好ましくない相補交流をしているなら、そんな時こそ、狙い、狙われた部分ではない、心の中の「成人」の出番。
「成人」は、<今、ここ>にふさわしい「行動・思考・感情」が入っている部分。
現実的で客観性も高い、舵取り役として、頼もしい存在。
そんな「成人」を刺激して、交差交流にする。一時停止。
そのためには、理論が有効。
ちなみに、ここで言う理論とは、心理学の考え方や枠組みのこと。
自分の心の中を整理するための、「新しい本棚」のようなものです。
理論に当てはめて、整理整頓。
自分の心の中のあれこれ、起きている出来事や、「行動・思考・感情」を振り返り、まとめてみる。
これは、心の中の「成人」の働き。
心の中の「親」と「子ども」の偏った相補交流は、「成人」の交差交流で一時停止、一休みとなる。
この一休みが、大切な区切り。
同じ体験も、違う視点で分類。
「新しい本棚」に並べ替えることで、気づくこと、新たに見えてくるものにつながる。
「成人」が舵取り役、いわゆるファシリテーターになるからこその、振り返りとまとめの意味。
自分とのコミュニケーションが整い、選択肢が増える。
柔軟性も生まれる。
そんな効果を、理論をお伝えすることで、ご一緒に探って行きたいと思っています。
ということで、実はこの番組では、ささやかな例を入り口にしまして、主な理論を4つに分け、今まで、繰り返し配信をしてきました。
1つ目は、承認欲求を満たす刺激=ストローク。
2つ目は、心の中の「親・成人・子ども」。
3つ目は、人生のプログラム=脚本。
4つ目は、コミュニケーション3つの法則と、3つのドア。
次回からの4回は、特別企画。
この4本柱に基づいた配信回を振り返り、まとめる企画を行います。
いつもと違う趣向の企画。
どうなるかはちょっとドキドキですが、お役に立てるものになればと思います。
では、今回覚えていただきたいポイントは、
「自分とのコミュニケーション。振り返りと、まとめの効果。」
次回から4回は、振り返りとまとめの特別企画です。
まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を味わってみませんか?
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。
最後に、番組からのお知らせです。
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来週も、火曜日の朝6時に更新されます。
お相手は、遠藤美保でした。
ありがとうございました。
12:15

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