1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #105 承認欲求と、笑いごとで..
2026-03-10 09:46

#105 承認欲求と、笑いごとではない笑い。

今回は、『承認欲求と、笑いごとではない笑い。』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、「承認欲求と、笑いごとではない笑い。」について。

承認欲求を満たす刺激=ストローク。笑いもストロークの一つ。ただ、笑いごとではない時の笑いは、実は取扱い注意。そのポイントを知ることで、何が起きているのか、どうすれば良いのか。気づくヒントが得られます。


第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」

ともリンクするお話です。

まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?


<今回テーマ理論とつながる、特別回>

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠#73-SP1 承認欲求を満たす刺激=ストローク。振り返りと、まとめ。⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

※#1~#72の内、各SP回ごとでは、18エピソードが対象です。

※Spotifyリンクです。他のアプリでお聴きの方は、番組名とエピソード番号で検索してください。


<参考図書>

TA TODAY:最新・交流分析入門 第2版

ヴァン・ジョインズ&イアン・スチュワート(著)実務教育出版 2022年9月

※TA・交流分析の教科書とも言える本です。

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://amzn.to/4mwDgpV⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


いい人間関係が面白いほどできる本

繁田千恵(著) 中経出版 2004年3月

※基本理論がシンプルでわかりやすく表現されています。

 絶版らしく、古書での入手になるかと。

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://amzn.to/4kkbwDy

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サマリー

本エピソードでは、承認欲求を満たす刺激=ストロークの一種である「笑い」について。特に、笑いごとではない状況での笑いは、注意が必要であることを考察しています。

はじめに
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。
この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。
『承認欲求と、笑いごとではない笑い。』
今回は、「承認欲求と、笑いごとではない笑い。」のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。
その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「承認欲求と、笑いごとではない笑い。」について。
承認欲求を満たす刺激=ストローク。笑いも、ストロークの一つ。
ただ、笑いごとではない時の笑いは、実は取扱い注意。
そのポイントを知ることで、何が起きているのか、どうすれば良いのか。気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」とも、リンクするお話です。
「笑いごとではない笑い」の事例
皆様、つい、ごまかし笑いや愛想笑いをしてしまう。
相手の自虐ネタに、笑って応えてしまう。そんなことはありますか?
一見、優しい笑いと思える笑いが、実は相手の問題行動を支持して、エスカレートさせているとしたら。どうでしょうか?
例えば、以前、こんなことがありました。
ちょうどお花見シーズンの頃、当時は桜のきれいな場所に陣取って、お花見と称した飲み会を、よく開催していた時代。
同級生同士や職場の仲間同士、知人や親しい友人同士、などなど。この頃は変わってきたのかもしれませんが、当時は良い席を確保するため、先にかなり早めから数名が席取り、
他のメンバーは買い出しに行ったり、単にゆっくり後から合流したり。あちらでもこちらでも、そんなグループがいて、お酒も飲んでワイワイガヤガヤ、大盛り上がり。
花見というよりも、単に飲み会、集まって楽しく騒ぐ会。行けばそれなりに楽しめるので、基本的には参加していました。
そして私が参加する会は、その翌日を予定していたある日。前日のお花見で起きた出来事について、ちらほら漏れ伝わってきたのですが、その内容にびっくり。
というのも、ある年上の方。いつも普通にお話をすることのある、ここでは仮にAさんとします。その方がどうやら、しでかしたらしい。
おつまみを食べつつ、お酒を飲んで、すっかり良い気分になったAさん。何を思ったか、周りが呆気に取られている内に、木によじ登り始めたとか。そのまま無事に終われば良かったものの、なにぶんお酒を相当飲まれていたようで、すっかり酔っています。
いつもなら、何の気なしにできることも、できなかったりする。案の定、軽く飛び降りたのか何なのか、いずれにしろ、足を負傷。実際のところ、骨折してしまったそう。
その話を、ちょっと離れた場所で、Aさんが満面の笑みで披露。
「いやあ、昨日、やっちゃってさ。酔っぱらってたからだと思うけど、木によじ登って降りるとき、打ちどころが良くなくて、骨、折れてたんだよ。もうびっくり。うははははっ。」
笑っています。聞いていた周りの人間も、つられて笑っています。
「いやあ、Aさん、大丈夫ですか?この間も、お酒でやらかしてましたよね。もういい加減、気をつけなきゃ。ふふっ。」
実際のところ、Aさんは、その時が初めてではない。お酒での失敗を、繰り返しています。ただ、そのお酒での失敗を、定番の笑い話としてよく話してくれていました。周りも一緒に笑っていた、エピソードの数々。ある意味、ネタの宝庫。
Aさん曰く、笑いながら、「いやあ、いい加減にしろ、だよね。自分でもわかってるんだけど、こればっかりはなかなか直らないんだよね。うははははっ。」その後も、よくあることとして、何気ないお話として、続いていたような。
さて、このお話。改めて、承認欲求を満たす刺激=ストロークから考えてみます。
ストロークによる強化
ストロークは、誰もが求めているもの。認め、認められて、得られるもの。空気や食べ物と同じくらい、必要なもの。だからこそ、何もないよりは、マシ。何もないくらいなら、ネガティブでも何でも良い、取りに行く。それくらい必要、必須のもの。
誰もが求めてやまない、ストローク。言葉だったり、アイコンタクトや態度の非言語だったり、一つ一つ、どれも貴重なストロークです。そして、このストローク。ストロークを受けた行動が強化される、そんな特質があります。
今回の、お酒での失敗話。実はこれは、「ガローズの笑い」と呼ばれるものの可能性が高い。「ガローズの笑い」とは、別名「絞首台の笑い」とも呼ばれるもの。
18世紀のイギリス・ロンドンでは、絞首台に向かう囚人が自虐的なジョークを飛ばし、周りがそれを受けて笑う中、処刑が執行。悲劇なのに、笑いごとではないのに、笑いがある。そんなエピソードから、エリック・バーンが着想を得た理論です。
笑いごとではない状況で、本人が笑っている。これは、何もないよりはマシ、ネガティブでも何でも取りに行く。承認欲求を満たす刺激=ストロークを得るため、自虐パターンを良しとして、笑いで肯定。周りを誘っている状態。
適切な対応とまとめ
その笑いごとではない状況で、笑っている本人につられて、笑う。ストロークは、それを受けた行動が強化される。その特質により、笑うことで、相手の笑いを肯定したことになる。強化することになります。お酒の失敗を続けさせ、エスカレートさせることにつながります。
対応するポイントは、シンプル。笑いごとではない状況なら、つられて笑わないこと。目の前で何が起きているのか、それを見極め、適切な態度をとること。
例えば、フラットに「それは、笑いごとではないですね。」と伝えてみる。あるいは、「骨折したなんて、大変でしたね。」笑わずに伝えてみる。それだけでも、大切な、意味のあるストロークです。
では、今回、覚えていただきたいポイントは、「承認欲求と、笑いごとではない笑い。」笑うことが、優しさとは限らない。笑わない優しさ、思いやりもある。まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を味わってみませんか?
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。最後に、番組からのお知らせです。気づくと変わる心理学を、また聞きたいと思った方は、お聞きのポッドキャストアプリで、番組フォローとレビューをお待ちしています。
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