1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #104 コミュニケーションの三..
2026-03-03 13:38

#104 コミュニケーションの三角定規

今回は、『コミュニケーションの三角定規』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、「コミュニケーションの三角定規」について。

人と人とが話したり、関わったり。コミュニケーションには色々な方法がありますが、実は、そこには背景となる要素がある。そこから受ける影響がある。そのポイントを知ることで、何が起きているのか、どうすれば良いのか。気づくヒントが得られます。


第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」

第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」

第8回目「承認欲求を満たし合う、コミュニケーション3つの法則。」

ともリンクするお話です。

まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?


<今回テーマ理論とつながる、特別回>

⁠⁠⁠⁠⁠⁠#76-SP4 コミュニケーション3つの法則と、3つのドア。振り返りと、まとめ。⁠⁠⁠⁠⁠⁠

※#1~#72の内、各SP回ごとでは、18エピソードが対象です。

※Spotifyリンクです。他のアプリでお聴きの方は、番組名とエピソード番号で検索してください。


<参考図書>

TA TODAY:最新・交流分析入門 第2版

ヴァン・ジョインズ&イアン・スチュワート(著)実務教育出版 2022年9月

※TA・交流分析の教科書とも言える本です。

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いい人間関係が面白いほどできる本

繁田千恵(著) 中経出版 2004年3月

※基本理論がシンプルでわかりやすく表現されています。

 絶版らしく、古書での入手になるかと。

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://amzn.to/4kkbwDy

サマリー

今回のエピソードでは、人間関係における背景の大切さについて考察。当事者だけでなく、関係者全員が暗黙の契約や期待される役割を理解し、適切な距離感を保つために有効な理論を紹介しています。

はじめに
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。コミュニケーションの三角定規。今回は、『コミュニケーションの三角定規』のお話です。お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「コミュニケーションの三角定規」について。
人と人とが話したり、関わったり。コミュニケーションには色々な方法がありますが、実はそこには、背景となる要素がある。そこから受ける影響がある。そのポイントを知ることで、何が起きているのか、どうすれば良いのか。気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」、第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」、第8回目「承認欲求を満たし合う、コミュニケーション3つの法則。」とも、リンクするお話です。
エピソード
皆さまは、コミュニケーションの背景と言えば、どんな要素があると思いますか?
例えば、取引関係、家族、師弟、友人同士、あるいは何かを競い合うライバル関係、などなど。一言で背景と言っても、色々な要素が重なっていそう。
大学生の頃、こんなことがありました。ご縁があって、結婚式の披露宴、司会のアルバイトをしていた時のこと。最初の頃は、先輩についてアシスタント業務、基本の原稿をもとに、音楽出しや時間配分などを学び、実地研修を経て、何とか独り立ち。
とにかく丸く円満に、笑顔の対応を心掛けつつ、何回か司会進行。自分の至らなさやら、学ぶべきことやらが、あれもこれも。
とは言え、皆様に良くしていただいて、成長意欲が満ち満ちていたタイミング。そんな時、地元のアナウンサーの方が司会をされる式。なぜかそのアシスタントと言いますか、音楽出しやら何やらのサポート役で、ご一緒できることになりました。
「やった。すごいっ。」「勉強になる。しっかりしなきゃ。」やる気満々。迷惑をかけないよう、備品チェック。自分のすることも、チェック。「よろしくお願いいたします。」ご挨拶をして、待機。期待でいっぱい。いよいよ式が始まりました。
さすが、プロのアナウンサーの方。原稿などほとんど見ず、満面の笑みで会場を見渡しています。そして、式の始まりを告げる、流れるようなセリフ運び。新郎新婦のご入場。「うわぁ、違う。余裕がある。尊敬。」
続く、仲人や来賓の方々がお話をされる前、研修やプレゼンで言うなら、アイスブレイクなどをしたりするタイミング。その方が、こんなお話をし始めました。
「今日、家を出る時、目の前をネコが横切りまして…。」、とか何とか、とにかくネコの話。「ふーん」と聞いていたのですが、気づけば確か、約10分ほど経過。
「え?」じりじり。「何?何なの?」と言うのも、披露宴の時間が2時間30分。今は簡略化されているかも知れませんが、当時はしっかり。挨拶や演出が多く、全体の時間構成が、かなりタイト。
延長になれば、新郎新婦への追加料金が発生。会場の段取り、都合もある。それなのに、司会者の話で10分?心の中では思わず、「誰が主役?ネコ?どうでもいい。」「うわぁ、勘弁してほしい。」
あくまで、心の中で。司会者を見る目力は強くなっていたかも。ですが。それから先は、「そういう方なんだな。」と切り替え。とにかくテキパキを心がけ、経過時間や残り時間をお伝えしつつ、できる限り円滑に進行するよう、努めたはず。です。
今となっては、記憶が曖昧。ただ、ネコの話だけは忘れられない。式が長引いたような気もしますが、自分にやれるだけのことはやった。そう思いたい。いずれにしろ、印象深い出来事でした。
コミュニケーションの三角定規とは
さて、今回のお話。あの時驚いたこと、慌てたことが、腑に落ちる。コミュニケーションの背景を理解するのに役立つ、3コーナードコントラクト、3つの角のある契約、という理論から考えてみます。
発案者は、ファニータ・イングリッシュ。1975年、「The Three-Cornered Contract」というタイトルの論文として、発表されました。
頭の中に、三角形を思い浮かべてみてください。この3つの角に、それぞれの立場を「契約」という観点から、当てはめてみる考え方。
論文の中では、紙やホワイトボードに三角形を書き、それぞれの期待や当たり前、何を約束しているか。そこにズレや相違がないよう、契約として確認。役割や範囲を明確にしていくことの大切さを、教えてくれています。
日常で使いやすいよう、私はこれを、コミュニケーションの三角定規、と表現したいと思います。
コミュニケーションを測る、三角定規。
一辺だけで捉えがち、引っ張られがちな関係を、三角形で見てみると、適切な距離感が分かる、測れる。簡単で、有効なツールです。
日常では、全員で三角形を囲むのは難しいので、イメージとして、三角定規を当ててみてください。
今回のお話で言えば、司会者が現場で向き合っていたのは、新郎新婦と参列者。
一つ目の角は、司会者。二つ目の角は、新郎新婦と参列者。
ただ、そこには三つ目の角がある。
それは、結婚式場。
司会者も、そして新郎新婦と参列者も、その披露宴を提供している結婚式場と、契約を交わしているはず。
司会者は、滞りなくご満足いただける式を進行すること。
新郎新婦と参列者は、記念すべき良き日を過ごせる披露宴を提供してもらうこと。
コントラクト、契約という言葉は、少しきつめに感じるかもしれませんが、
そもそも披露宴という、誰もが常識的に捉えている枠からすると、
暗黙の契約、期待されている役割や当たり前が、すでに土台にあるとも言えるかもしれません。
主役は新郎新婦、参列者の方々。
司会者は、あくまで丸く円滑に、披露宴を取り行う進行役。
結婚式場は、契約に基づき、式場とスタッフを提供。
コミュニケーションの三角定規を当ててみると、
フラットに契約が結ばれ守られるなら、この定規は、基本的に正三角形。
心の距離感も、バランスが取れている状態。
三角定規の使い方
それが、今回の場合、司会が正三角形から外れていたのでは?
司会者は、気合が入りすぎたのか、結婚式場との距離が離れている。
新郎新婦と参列者の方々との距離が近すぎる、それとも遠すぎるのか?
また、この三角形、実は一つだけとは限らない。いくつも重なっていたりもします。
サポート役の私から見れば、一つ目の角は自分。
二つ目の角は、司会者と新郎新婦と参列者。
三つ目の角は、結婚式場。
司会者に巻き込まれると、他の角との契約から逸れることになります。
コミュニケーションで何か問題が起きているなら、この三角定規を当ててみることを、おススメ。
一対一の視点では、ついハマってしまいがちな問題点に気づきやすくなる。
それは、心の中の「成人」を働かせることにつながります。
今回の場合、コミュニケーションの三角定規を当ててみると、目の前の司会者が、暗黙の契約から逸れている可能性あり、でした。
サポート役の私に、できることは何か。
結婚式場との契約。
司会者新郎新婦参列者との契約。
披露宴を滞りなく円滑に進めるため、正三角形でしっかり役目を果たす。
司会者には、本来の契約に戻っていただけるよう、紙に書いて、経過時間や残り時間をお伝えする。
時計を指し示す。
それでも戻っていただけないなら、相手を変えられないなら、自分の契約を、改めて確認。
自分の仕事を果たすことに、集中。
必要以上に巻き込まれ過ぎない。
心の距離感はキープする。
これも、大切な選択肢です。
背景の意味
コミュニケーションは、目の前で繰り広げられる言葉や態度だけではない。
背景も、大切な要素。
コミュニケーションの三角定規を意識することで、気持ちを切り替え、選択肢を増やすこともできる。
課題に取り組みやすくなります。
では、今回覚えていただきたいポイントは、
「コミュニケーションの三角定規」。
皆さまの周りは、今、正三角形ですか?
それとも、ずいぶん個性的な三角形だらけでしょうか?
そこに気づくだけでも、違う見方ができるかも。
まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を味わってみませんか?
番組からのお知らせ
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。
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お相手は、遠藤美保でした。ありがとうございました。
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