今回は、『祝う、味わう、こころの貯金。』のお話です。
お伝えしている心理学ですが、
皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。
その見方・活かし方を、ご紹介します。
今回は、「祝う、味わう、こころの貯金」について。
何かの記念や、自分にとって、意味のあること。それを祝うことに、どんな意味があるのか、何が起きるのか。気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」
第13回目「コントロールされる承認欲求」
ともリンクするお話です。
まだ聞いた事がない方も、
何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、
気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?
<今回テーマ理論とつながる、特別回>
#73-SP1 承認欲求を満たす刺激=ストローク。振り返りと、まとめ。
※#1~#72の内、各SP回ごとでは、18エピソードが対象です。
※Spotifyリンクです。他のアプリでお聴きの方は、番組名とエピソード番号で検索してください。
<参考図書>
TA TODAY:最新・交流分析入門 第2版
ヴァン・ジョインズ&イアン・スチュワート(著)実務教育出版 2022年9月
※TA・交流分析の教科書とも言える本です。
いい人間関係が面白いほどできる本
繁田千恵(著) 中経出版 2004年3月
※基本理論がシンプルでわかりやすく表現されています。
絶版らしく、古書での入手になるかと。
サマリー
このエピソードでは、祝う、味わうことが、こころの貯金として、どのように寄与するかを伝えています。特に、自身の承認欲求を満たす刺激=ストロークを、ポジティブに受け止める重要性について掘り下げています。
祝うことの重要性
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。
「祝う、味わう、こころの貯金。」
今回は、「祝う、味わう、こころの貯金。」のお話しです。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。その見方・活かし方をご紹介します。
今回は、「祝う、味わう、こころの貯金。」について。何かの記念や、自分にとって意味のあること、それを祝うことに、どんな意味があるのか、何が起きるのか、気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」。第13回目「コントロールされる承認欲求」とも、リンクするお話です。
お久しぶりの、通常回。ただ、それ以上に、ちょっと特別な通常回です。
実は、第1回目のエピソード「承認欲求は誰もが持っている原点」が、ストリーミング数とダウンロード数で、1万回を超えました。本当にありがとうございます。
こんなに聴いていただけたとは、正直半信半疑ではありますが、とても嬉しいです。
この流れで、ちょうど良いと言ってはなんですが、承認欲求を満たす刺激=ストロークに絡めて、お話をしてみたいと思います。
何かの記念や、自分にとって意味のあること。そう言われて、皆様は、どんなことを思い浮かべますか?
誕生日や、何かを達成したり、いただいたり。あたりでしょうか。そして、ここがポイントですが、その時、それをしっかり受け止め、お祝いして、味わっているでしょうか。
思い起こせば、子どもの頃は、学校や家で、身近な大人があれこれ機会を見つけては、お祝いの場を設けてくれていました。
誕生日やクリスマスなどのイベントごと、久しぶりにあった懐かしい身内との集まりなど、小さい頃は、それなりにお祝い事がある。成長してからも、若手の頃はお祝いの機会も多かったような。
例えば、こんな具合。社会人になりたての頃、当時所属していたところでは、一定の年数が経つと、それまでにどんな仕事をしたのか、同期社員を集めて発表する場がありました。
発表時間は、今となってはよく覚えていませんが、確か1人10分程度だったんじゃないでしょうか。
準備は結構、大変。所属していた部署同士の対抗戦のような、そんな雰囲気もありまして、プレッシャー。
なにぶん、なかなか、そうは見てもらえないのですが、上がり性なもので、「うわぁ。追い詰められたくない。早く仕上げて、しっかり練習して、余裕をもって当日に臨むぞ。」そう、固く決意。
集中して取り組み、早めに原稿を仕上げ、いそいそと上司に提出。何度か手直しされ、それでも、OKをいただきました。
が、一度は通ったはずなのに、発表練習をしているうちに、色々な上司や先輩方が、五月雨式に関わり、差し戻され、ギリギリまで修正に次ぐ修正。
心の中では、「せっかく、早めに仕上げたのに。何で、こんなギリギリなの?泣きそう。」
そして、当日。緊張して、やはり上がってしまったものの、何とか無事発表。関係してくださった皆様も、やり切った顔をされていた。はず。
何といっても準備期間から含め、当日の発表の場を乗り切ったことで、確かその後、打ち上げという名のお祝い。しっかり味わったかと。
ストロークとポジティブな経験
ただ、成長するにつれ、そういった経験の回数も重ねに重ね、チェックや差し戻し、修正に次ぐ修正などのやり方、そういう取り組み姿勢も自分の中に取り込まれ、今では自分自身、以前に比べると、かなり基準が厳しくなっていったような。
そして、お祝いというタイミングや機会も、すっかり減ったような。
さて、改めて、承認欲求を満たす刺激=ストロークから、考えてみます。
ストロークは、誰もが求めているもの。空気や食べ物と同じくらい、必要なもの。
だからこそ、何もないよりはマシ。何もないくらいなら、ネガティブでも何でも良い。取りに行く。それくらい必要、必須のもの。
誰もが求めてやまない、ストローク。認め認められて、得られるもの。言葉だったり、アイコンタクトや態度の非言語だったり、一つ一つ、どれも貴重なストローク。
そして、心の中にある、ストローク銀行。このストローク銀行に、ポジティブなストロークが70~80%以上貯まっていれば、私たちは活き活きと幸せ。そう言われています。
それなのに、私たちにはどうやら、ストロークフィルターというものがあって、自分の好みでふるいにかけて、ストロークを選別しているらしい。
フィルターにかけさえしなければ、心にたっぷり、ポジティブなストロークを貯められるのに。
実際は、ストロークを出し惜しみしたり、もらうのを我慢したり。ネガティブなストロークのやり取りに慣れてしまって、ポジティブなストロークを出さなかったり、受け取らなかったり。そもそも、目の前にあるポジティブなストロークに気づかなかったり。
お祝いごとは、ポジティブなストロークがしっかり得られる、貴重な機会。受け止めないのは、もったいない。
今回の1万回、すっかり分厚くなった、私のストロークフィルターからすれば、「おおっ。」と思いつつも、「そうは言っても、それほどでもないのかも。いまひとつ、数字の意味がわからないな。」と、とっさに選別してしまうところ。
ただ、自分にとって身近な基準を引き寄せまして、第1回目は、この番組の名刺ともいえるエピソード。「名刺交換、1万回。」そう考えると、「おおっ、すごい。嬉しい。」そんなふうに実感できました。
お祝いして、味わい、こころの貯金として、積み立て。この番組の原点が、1万回という形で、皆様のもとに届いたこと。私にとっては、大きな意味のある、ポジティブなストロークになりました。本当にありがとうございます。
では、今回覚えていただきたいポイントは、「祝う、味わう、こころの貯金。」 ポジティブなストローク、フィルターを調整。受け止めて、心の中に、ぜひ蓄えてみてください。
まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を、味わってみませんか?ここまで聞いていただき、ありがとうございます。最後に、番組からのお知らせです。気づくと変わる心理学を、また聞きたいと思った方は、お聞きのポッドキャストアプリで、番組フォローとレビューをお待ちしています。
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