#118 心の定点観測
2026-06-09 08:42

#118 心の定点観測

今回は、『心の定点観測』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、「心の定点観測」について。

目の前の相手と、どうもうまくバランスが取れない。そんな時、自分の心の動きに気づく視点。そこでは、何が起きているのか、どうすれば良いのか。気づくヒントが得られます。


第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」

第18回目「心の中の、メンバー5人。その付き合い方。」

ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?


<今回テーマ理論とつながる、特別回>

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠#74-SP2 心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ。⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

※#1~#72の内、各SP回ごとでは、18エピソードが対象です。

※Spotifyリンクです。他のアプリでお聴きの方は、番組名とエピソード番号で検索してください。


<参考図書>

TA TODAY:最新・交流分析入門 第2版

ヴァン・ジョインズ&イアン・スチュワート(著)実務教育出版 2022年9月

※TA・交流分析の教科書とも言える本です。

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いい人間関係が面白いほどできる本

繁田千恵(著) 中経出版 2004年3月

※基本理論がシンプルでわかりやすく表現されています。

 絶版らしく、古書での入手になるかと。

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サマリー

このエピソードでは、「心の定点観測」というテーマで、日常生活で役立つ心理学を紹介します。腹が立った時に効果的とされる方法を例に、心の状態を客観視する「心の定点観測」を提案。自身の経験を交えながら、心の「親・成人・子ども」の各部分がどのように影響し、どのように対処すれば良いかを解説しています。

オープニング
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学をポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマはこちら。心の定点観測。今回は、心の定点観測のお話です。お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、心の定点観測について。目の前の相手とどうもうまくバランスが取れない。そんな時、自分の心の動きに気づく視点。そこでは、何が起きているのか、どうすればいいのか、気づくヒントが得られます。
第2回目。心の仕組みは世界共通。誰もが持つ親・成人・子ども。第18回目。心の中のメンバー5人、その付き合い方ともリンクするお話です。
腹が立った時の対処法とその考察
皆様、腹が立った時、どうしていますか。深呼吸をする、気分転換をする、おいしいものを食べる、などなど、いろいろな方法があるかと思います。子どもの頃、身近な大人からもらったアドバイスは、10数えてごらん、というもの。
10?
そう、10。数えているうちに腹も立たなくなるから。
え?数えるだけで?
そう、ゆっくりね。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10。
どう?
腹立つ。
まだ腹が立ってる。これ全然役に立たないから。
この方法が効く人もいるのに、どうも私には効かない。
数えている間中、腹を立てている出来事について思い浮かべながらで、数だけに集中しないのが良くなかったのかも、ですが。
それ以来、あれこれ試してみる中、相手がかなり年下の場合、こんな言葉を思い浮かべてみることも。
この人は、私が二十歳の時、いくつだったのかな。
小学生か、とか、まだ生まれたて、とか。
つぶらな瞳で可愛かったのかな。腹を立てても仕方ないか。
そうイメージすると、落ち着くと言いますか、馬鹿らしくなると言いますか、大人げないな、そんな心持ちになって、腹立ちもいつしか収まりやすい。
ちなみに、相手が年上の場合、この言葉は逆効果。
私が二十歳の時、え?余計に腹が立ちそう。年下限定。
忘れた頃、時折思い浮かべてみる言葉です。
相手の方にはずいぶん失礼な話ですみません。
本当は年齢も何も関係ないのに。
10数える方法は役に立たない。
それなのに、二十歳の頃を思い浮かべると役に立つ。
そこでは何が起きているんでしょうか。
心の「親・成人・子ども」のメカニズム
さて、このお話、心の仕組み、心の中の親・成人・子どもから考えてみます。
私たちの心の中には、誰でも、親・成人・子どもの部分がある。
親は、親や親的な役割の人から取り入れた「行動・思考・感情」が入っている部分。
成人は、<今、ここ>にふさわしい「行動・思考・感情」が入っている部分。
子どもは、子どもの時の経験や決断といった「行動・思考・感情」が入っている部分。
そして、親と子どもは過去のデータ。
親と子どもの状態にいるときは、まるで記録された動画のように、その「行動・思考・感情」が自動的に再生されていると言われています。
10数えればいい。
そう教えてもらい、ゆっくり10数えていたとき、私の心の中はおそらく子ども。
それも反抗的な子どもだったかと。
10数えたくらいで収まってたまるか。
そんな気持ちが自動再生。
それを教えてくれた身近な大人は、本来私の心の中の成人を刺激したかったはず。
そうなれば、<今、ここ>にふさわしい「行動・思考・感情」となる。
冷静になれるはずだからです。
ところが、私の心の中は頑固に子どもで怒りをキープ。
とても数に集中したとは言えない状態でした。
「心の定点観測」の実践と効果
それとは違い、20歳の頃を思い浮かべていたとき、このときは相手の小学生や生まれたての頃をイメージ。
腹を立てていた心の中の子どもから心の中の親へとシフト。
そのおかげで心の中の子どもの怒りから解放されたのではないでしょうか。
心の中の親・成人・子ども。
今問題を起こしているのはどの部分なのか。
できれば心の中の成人で対処したいところ。
ただ問題を起こしている部分とは違う部分を刺激するというのもあり。
偏って固まっていた心のエネルギーがそれによって流れ出す。
問題部分とは違う行動・思考・感情が機能し始めるからです。
心の中の親・成人・子ども。
どんな言葉、状況、相手でどの部分が刺激されるのか、あるいはされないのか。
あ、今自分は子どもになっている。
あれ、今は親目線かな。
普段から自分の心を成人の視点で定点観測。
自分なりの方法や選択肢を少しずつ増やしてみてはいかがでしょうか。
まとめと番組からのお知らせ
では今回覚えていただきたいポイントは。
心の定点観測。
まずは気づくこと、そしていつもと違う変化を味わってみませんか。
ここまで聞いていただきありがとうございます。
最後に番組からのお知らせです。
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来週も火曜日の朝6時に更新されます。
お相手は遠藤美保でした。ありがとうございました。
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