1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #74-SP2 心の中の「親・成人・..
2025-08-05 13:09

#74-SP2 心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ。

今回は、4週連続_特別シリーズの第2回目

心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ

のお話です。

 

4週連続で、これまでの配信を理論ごとに振り返る「特別シリーズ」第2回目をお届けします。

約1年半にわたって配信してきたエピソードの中から、各理論に関する回をピックアップし、まとめてご紹介。これまで聞いてくださった方にも、最近聞き始めた方にも、心理学のポイントとその見方を、より深く味わっていただければと思います。どんな意味があるのか、何が起きているのか。気づくヒントが得られます。

(下方、★★★マーク以降に、ピックアップエピソードをまとめています。)

お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。

 

まだ聞いた事がない方も、何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?

 

<参考図書>

TA TODAY:最新・交流分析入門 第2版

ヴァン・ジョインズ&イアン・スチュワート(著)実務教育出版 2022年9月

※TA・交流分析の教科書とも言える本です。

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://amzn.to/4mwDgpV⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

 

いい人間関係が面白いほどできる本

繁田千恵(著) 中経出版 2004年3月

※基本理論がシンプルでわかりやすく表現されています。 絶版らしく、古書での入手になるかと。

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://amzn.to/4kkbwDy⁠


▼Spotifyリンクです。

▼他のアプリでお聴きの方は、番組名とエピソード番号で検索してください。

★★★特別シリーズ:理論の振り返りと、まとめ(4週連続)★★★

主な理論4つを柱に、「振り返りと、まとめ。」の特別回を、4週連続配信します。

⁠#73-SP1 承認欲求を満たす刺激=ストローク。振り返りと、まとめ。⁠

⁠#74-SP2 心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ。⁠

⁠#75-SP3 人生のプログラム=脚本。振り返りと、まとめ。⁠

⁠#76-SP4 コミュニケーション3つの法則と、3つのドア。振り返りと、まとめ。⁠

 

#1~#72の内、各SP回ごとでは、18エピソードが対象。

これらエピソードをおおまかに分けると、下記の通りです。

ぜひ過去配信回も、聴いてみてください。

 

★★★SP2_心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ★★★

(#2・6・10・14・18・22・26・30・34・38・42・46・50・54・58・62・66・70)

※【基本理論】回は、理論中心。【応用】回は、実例からの見方・解釈が中心です。

 

【基本理論】

#02 心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。

>>>#14 ポジションで変化する、心の仕組み

#18 心の中の、メンバー5人。その付き合い方。

 

【基本理論:外から見えるヒント】

#26 見える、聞こえる、感じるヒント

#70 身振り手振りで、見える、つながる。

 

【基本理論:「成人」の汚染、人との関係性】

#22 誤解される、されやすい人。偏見と思い込みとの関係。

#46 一人前って、何でしょう?

 

【応用:実例からの見方】

#38 心の中身。入れる、流れる、変化する。

#42 プレゼント、心の中の「親・成人・子ども」

#50 食わず嫌いと心の中身

#54 知らない場所、知らない道。覚えられない、たどれない。

#58 ジンクスと心の中身

#66 自由にして良い。活き活きする人、戸惑う人。

 

【応用:実例からの見方/対比】

#06 できる、できない。現実を決める、心の仕組み。

 

【応用:組織・法人にも活用】

#34 組織にもある、親・成人・子ども

#62 法人にも心がある?組織を読み解く心理学。

 

【応用:他の理論につながる、クロスオーバーエピソード】

#10 コミュニケーションの法則がうまく行かない、心の仕組み

#30 心の成長と変化、繰り返されるサイクル、18年。

サマリー

今回は心の中に存在する「親・成人・子ども」という理論について振り返り、日常生活での活用法を探ります。特に、Aさんの事例を通じて、自身の心の状態を認識し、適切な行動を取ることの重要性が考察されます。

心の中の「親・成人・子ども」理論の紹介
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。
『心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ。』今回は、「心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ。」のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。
その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ。」について。
4週連続で、これまでの配信を、理論ごとに振り返る、特別シリーズ第2回目をお届けします。
約1年半にわたって配信してきましたエピソードの中から、各理論に関する回を、ピックアップ。振り返り、まとめてご紹介することで、より深く味わっていただければと思っています。
背景理論は、TA=交流分析。一話完結、連続もののドラマのように、気になる理論一つだけでも、有用。そこからさらに、それぞれがつながっていく、日常でも活用できる心理学です。
第2回目の理論「心の中の「親・成人・子ども」」は、誰もが持っているもの。そのポイントを知ることで、どんな意味があるのか、何が起きているのか、気づくヒントが得られます。
なお、過去の配信回では、4話ごとに同じ理論をテーマにしていました。2・6・10…というように、4話ごと。第1回目から第72回目まで。詳細はエピソード概要欄の下の方に、一覧を掲載しています。ざっくりと分類もしましたので、ぜひチェックしてみてください。
さて、いつもの通り、まずは日常の場面から。特別回では全4話、同じ例をもとに、各理論での見方をお伝えしていきます。一話完結、連続ものの流れが、少しでも伝わればと思います。
Aさんの事例と心理状態
今回ご紹介するのは、実例をもとにして、特別回用に再構成したモデルケース。納品物を作る人Aさんと、営業担当の私とのやりとり。担当しているお客様からある日、「大丈夫なの?」と、電話でフォローがきました。
「Aさんから、ほとんど質問がないけれども、大丈夫?」という、お問い合わせ。Aさんはチームをまとめる立場にあり、「大丈夫ですか?」と聞くと、いつも、「大丈夫です。」と言ってくれる。ただ、思えば進捗の報告も質問も、具体的なものはほとんどなかった。何も質問がないのは、考えにくい状況。
その後、あれこれ確認。これはまずい。然るべき対応をして、結果的に、無事、納品完了。そんなお話。
この例、「心の中の「親・成人・子ども」から考えてみると、私たちの心の中には誰でも、「親・成人・子ども」の部分があります。
親は、親や親的な役割の人から取り入れた、「行動・思考・感情」が入っている部分。成人は、<今、ここ>にふさわしい、「行動・思考・感情」が入っている部分。子どもは、子どもの時の経験や決断といった、「行動・思考・感情」が入っている部分。
「親」と「子ども」は、過去のデータ。「親」と「子ども」の状態にいるときは、まるで記録された動画のように、その「行動・思考・感情」が自動的に再生されている、と言われています。
どの状態にいるのか、気づくポイントは、「行動」。「行動・思考・感情」は、つながっている。外から見える「行動」が「子ども」なら、そのときの「思考・感情」も、「子ども」。「成人」の「行動」なら、「思考・感情」も、「成人」。「親」の「行動」なら、「思考・感情」も、「親」。
見える部分が、見えない部分とつながっています。
Aさんは、いつも「大丈夫」と答えてくれていました。ただ、実際のところ、大丈夫ではなかった。言葉と現実が、一致していない。不一致。
もしかしたら、見えない心の中では、「どうしよう。」「できないって言えない。」「自分で何とかしなきゃ。」そう思っていたのかも。
思い返してみると、「大丈夫」と答えるときのAさんは、決まっていつも、同じ笑顔、同じトーンの声。まるで、判で押したような答え方。だったような。
これは、自動的に再生されていた可能性が高い。では、それは「親」か、「子ども」か。
外から見える「行動)が、ヒント。
「親」ならば、コントロールしようとしていたり、見守っていたり。目線や態度、姿勢に、上からが感じられるもの。でも、それはなかった。
Aさんの目は、伏し目がち。控え目、下から、相手に合わせての反応。これは「子ども」の状態。
それも、相手に合わせて「順応する子ども」の部分が、繰り返し、再生されていた可能性が高そう。この「子ども」の状態が、必要以上に再生され続けたことで、問題につながったのかもしれません。
「親」と「子ども」は、過去のデータ。それらが現実に合っていて、自然にうまく進んでいるなら、OK。ただ、どうも問題が起きているなら、必要以上に一つの状態で固まってしまっているなら、見直したい。
おすすめは、<今、ここ>にふさわしい「成人」に登場してもらうこと。現実に基づいた、「行動・思考・感情」を活用することです。シンプルな方法としては、姿勢をまっすぐにする。これが、「成人」の行動。つながっている「思考・感情」も刺激され、現実に合った対応を取りやすくなります。
理論の振り返りと整理
自分以外の相手なら、「成人」を刺激する、質問や働きかけが有効。例えば、5W1H。いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのようにして。そんな質問をしたり、途中経過の成果物を見せてもらったり。
あるいは、特定の状態で固まってしまっているなら、心の中の他の部分を刺激。エネルギーを循環させることが、有効な場合もあります。例えば、Aさんの「親」に話しかける。「この案件の課題が何か、よくわからないんですけど、教えてもらえますか?」
Aさんの「子ども」でも、相手に合わせて順応する部分ではなく、自由で伸び伸びした部分を、刺激する。「おいしいものを、食べに行きましょう。」などなど。それより何より、もっとシンプルな方法もあります。
お風呂に、ゆっくり入る。居心地の良いところで、ゆっくり過ごす。固まってしまっている体自体への刺激が、心の中、つながっている部分も、刺激。良い循環が生まれやすくなります。
日常の場面を、理論に合わせて、整理整頓。振り返り、まとめることで、別の選択肢や可能性が広がります。今回のテーマ、「心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ。」ですが、これまでの配信回を振り返りながら、3つに分類してみました。
1つは、理論中心にお話ししている回。もう一つは、その理論を応用して、実例からの見方をお話ししている回。そして、他の理論につながる、クロスオーバーエピソード回です。
理論中心の回では、さらに、いくつかの視点に枝分かれしています。例えば、外から見えるヒント、「成人」の汚染や、人との関係性など。実例からの見方をお話ししている回では、「できない・できる」、対比のある場面を取り上げた回、組織・法人にも活用できる見方のご紹介など、分けて整理。
クロスオーバーエピソード回では、コミュニケーションの法則がうまくいかない仕組み、全理論が関わっている、心の成長と変化のサイクル18年、といった興味深い理論も、分けて整理しています。詳しくは、エピソード概要欄の下の方に一覧を載せていますので、気になるテーマがあれば、ぜひチェックしてみてください。
では、今回、覚えていただきたいポイントは、
「心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ。」
まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を味わってみませんか?
今回は、これまでの配信を振り返りながら、心の中の「親・成人・子ども」について、改めて、見つめ直してみました。
心の中の構造を知る、基本のこの理論。見えない心の中を知る、大切な手がかりです。
皆様は、どんな場面で「自動的に再生している」と感じますか?
そして、誰かが「自動的に再生している」と感じるのは、どんな時でしょうか。
次回は、「人生のプログラム=脚本」という理論について、これまでの配信を振り返りながら、お届けします。
人生の土台であり、地盤ともいえる、この理論。
ぜひ次回も、続けてお聞きください。
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。
最後に、番組からのお知らせです。
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来週も、火曜日の朝6時に更新されます。
お相手は、遠藤美保でした。ありがとうございました。
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