1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #94 自分のトリセツ、心の仕組..
2025-12-23 10:01

#94 自分のトリセツ、心の仕組み。

今回は、『自分のトリセツ、心の仕組み。』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、「自分のトリセツ、心の仕組み。」について。

24時間365日。いつも一緒にいる自分自身。そんな自分のトリセツ、取扱説明書があるとしたら。どんなポイントがあるのか。どうすれば良いのか。気づくヒントが得られます。


第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」

第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」

第18回目「心の中の、メンバー5人。その付き合い方。」

ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?


<今回テーマ理論とつながる、特別回>

⁠⁠⁠⁠#74-SP2 心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ。⁠⁠⁠⁠⁠⁠

※#1~#72の内、各SP回ごとでは、18エピソードが対象です。

※Spotifyリンクです。他のアプリでお聴きの方は、番組名とエピソード番号で検索してください。


<参考図書>

TA TODAY:最新・交流分析入門 第2版

ヴァン・ジョインズ&イアン・スチュワート(著)実務教育出版 2022年9月

※TA・交流分析の教科書とも言える本です。

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いい人間関係が面白いほどできる本

繁田千恵(著) 中経出版 2004年3月

※基本理論がシンプルでわかりやすく表現されています。

 絶版らしく、古書での入手になるかと。

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サマリー

このエピソードでは、自分の取扱説明書や心の仕組みについて探求しています。心の中にある「親・成人・子ども」の部分がどのように相互作用し、日常生活に影響を与えるかを具体的な例を通して解説しています。

自分のトリセツの重要性
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。
自分の取説・心の仕組み。
今回は、『自分のトリセツ、心の仕組み。』のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「自分のトリセツ、心の仕組み。」について。
24時間365日、いつも一緒にいる、自分自身。
そんな自分のトリセツ、取扱説明書があるとしたら、どんなポイントがあるのか、どうすればいいのか、気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」
第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」
第18回目「心の中の、メンバー5人。その付き合い方。」とも、リンクするお話です。
よくある取扱説明書、もし自分自身にもトリセツがあるとしたら?
「これはおさえておきたい」、「こうなると弱い」、とか、「自分はこれこれ、こういう人だから」とか。いくつか、思い浮かぶものはありますか?
そんなポイントの数々は、どこから来ているのか。
これまでの経験から?
誰かモデルとなる人を見て、学習したから?
今までの積み重ね、過去からの教訓、と言えるのかも。
それらを心の仕組みから見返すと、
違うポイントが見つかりそう。
例えば、こんな場面。アイデアを出して資料をまとめ
プレゼンをする。
仕事でも学びでもよくあるこんな流れ。この流れをうまく乗り切るために、皆さまなら、
どんな工夫をされているでしょうか。
私の場合はこんな具合。アイディア出しは
電車の中や歩きながらふとしたタイミング。
思いついたらスマホでメモ。
「おぉ、これいいんじゃない?」「あっ、あれもあった。」
「うん、良いっ。」資料作成はまとまった時間を取り、
とにかく、パソコンの前に座る。
そしてスマホのメモチェック。
「これかなぁ、あれかなぁ。」
「意外と良くないかも。」「こっちかな。」
手を動かして入力。この時、大きな枠組みは最初に決め、
その枠組みごとに広げていく感じ。
ただ、どうもそのままだと、今ひとつ。
できれば一晩じっくり寝て、次の日に見直しが、ベスト。改めて見返してみると、自分で自分に
ツッコミを入れたくなるポイントが、あれこれ。
「あぁ、ここわかりづらい。」
「この方が、もっと伝わりそう。」
そこから修正して、
なんとか完成。
そしてプレゼン。「はあ。」
実のところ、緊張しやすく上がり性。慣れないうちは
前日まで、
練習に次ぐ練習。
「ここで笑顔だな。」ニコッ。
鏡の前で笑ってみたり。
「かたいっ。」
がっかりしたり。ただ、さすがにそんな時期を過ぎ、慣れてからは、大きな枠組みごとに話すポイントと時間を決め、できる限りリラックス。
して、その場で自由に話す。話せるように、
何とかなりました。
笑顔はご想像にお任せします。さて、この一連の流れ、自分のトリセツ、取扱説明書に反映できるよう、心の仕組み、
心の中の「親・成人・子ども」から考えてみます。
私たちの心の中には、誰でも、「親・成人・子ども」の部分がある。「親」は、親や親的な役割の人から取り入れた
「行動・思考・感情」が入っている部分。
厳しかったり、優しかったり。「成人」は、<今、ここ>にふさわしい
「行動・思考・感情」が入っている部分。
客観的で現実的だったり。
「子ども」は、子どもの時の経験や決断といった「行動・思考・感情」が入っている部分。うきうきワクワク、
活力にあふれていたり、相手に合わせたり、反抗したり。
アイディア出しの時、電車の中や歩きながらの、ふとしたタイミング。
「おおっ。これ良いんじゃない?」
「あっ、あれもあった。」「うん、良いっ。」これはうきうきワクワク。
心の中の「子ども」が、
関係していそう。
資料は、まとまった時間、パソコンの前。
そして、スマホのアイディアメモをチェック。
「これかな?」「あれかな?」「意外と良くないかも。」「こっちかな?」
これは、心の中の「親」が、
心の中の「子ども」が出したアイディアを、チェックしているのかも。
この2人のやりとりで、ぐるぐる。盛り上がりすぎたり、煮詰まったり。
それを一晩じっくり寝て、次の日に見直し。
改めて見返してみると、
「あぁ、ここ、わかりづらい。この方がもっと伝わりそう。」
これは、一晩たって、心の中の「成人」が自然と登場。
客観的な目で、チェック。テキパキ修正。
そして、プレゼン。
慣れないうちは、前日まで練習に次ぐ練習。
慣れてからは、その場で自由に話す。話せるようになった。
このあたりは、心の中の「親・成人・子ども」が総動員。
心の中のメンバーの理解
バランス良くやりとりしながらの本番、でしょうか。
心の中の「親・成人・子ども」は、24時間365日、一緒にいるメンバー。
それぞれの、強み弱みもある。
どんな場所や相手、タイミング、時間帯で、どのメンバーが出てきやすいか、出てきにくいか。そんな特徴も、あったりします。
皆さま、どんな場面やタイミングで、
どのメンバーが出やすいですか?場所や相手、時間帯、
他の条件によっても違いがありそう。動いているとき、居心地の良い場所にいるとき、朝、昼、夜、おいしいものを食べているとき、尊敬している方と話しているとき、大好きなことを体験しているとき。
出てくるメンバーは、誰ですか?
自分のトリセツを形作る、数々。経験してきたこと、誰かモデルとなる人を見て学習したこと。今までの積み重ね、過去からの教訓、などなど。心の中の「親・成人・子ども」という枠組みで、
整理整頓してみてはいかがでしょうか。自分のトリセツが、より深く具体的に、さらに良いものに、なるかもしれません。
ちなみに、心の中の「親」と「子ども」は、それぞれ2つずつ、分かれていたりもします。
こちらにご興味のある方は、第18回目「心の中の、メンバー5人。その付き合い方。」を、聞いてみてください。
では、今回覚えていただきたいポイントは、「自分のトリセツ、心の仕組み。」まずは、気づくこと。
そして、いつもと違う変化を味わってみませんか?
ここまで聞いていただきありがとうございます。
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