1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #30 心の成長と変化、繰り返さ..
2024-10-01 13:32

#30 心の成長と変化、繰り返されるサイクル、18年。

今回は、『心の成長と変化、繰り返されるサイクル、18年。』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、心の成長と変化、繰り返されるサイクル、18年。について。

心が成長するには、どんなプロセスを辿り、どの程度の年月がかかるのか。どんな変化とサイクルがあるのか。そのポイントを知ることで、今まで起きたこと、今、起きていること、今後起きることへの勘所をつかみやすくなります。


第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」

第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」

第3回目「子どもの自分が書き、今も従っている人生脚本」

第11回目「自己肯定感と、心の基本ポジション」

ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?

サマリー

このエピソードでは、心の成長と変化、特に18年周期で繰り返される成長のプロセスが探求されています。心の中の「親・成人・子ども」の構造やその形成過程、そして人生におけるさまざまな変化と挑戦について考察されています。

心の成長と基本構造
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマはこちら。
心の成長と変化、繰り返されるサイクル、18年。今回は、「心の成長と変化、繰り返されるサイクル、18年。」のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも自然とつながっています。
その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「心の成長と変化、繰り返されるサイクル、18年。」について。
心が成長するには、どんなプロセスをたどり、どの程度の年月がかかるのか。どんな変化とサイクルがあるのか。そのポイントを知ることで、今まで起きたこと、今起きていること、今後起きることへの勘どころをつかみやすくなります。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」。第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども」。第3回目「子どもの自分が書き、今も従っている、人生脚本」。第11回目「自己肯定感と、心の基本ポジション」ともリンクするお話です。
生まれてから成長して、大人になる。皆様にとって、それはどういうことでしょうか。
20歳になったら。一人暮らしを始めたら。自分のことは自分でできるようになったら。一通りの常識的な判断ができるようになったら。あるいは、経済的に自立したら。社会の一員になったら。大人としてのコミュニケーションが取れ始めたら。などなど。
いろいろな考えがあるかと思いますが、心の成長ということでは、第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども」でお伝えしました。心の中の「親・成人・子ども」ができあがること。それがポイントとなります。
そこにかかる年月は、18年。そこには、できあがるまでのプロセスがあります。そしてその後、またその同じプロセスをたどりつつ、併せて見直しをかけ、次の18年。そしてまた、18年。
成長の段階とストローク
私たちの心は、18年単位、18年周期で、「発達のサイクル」と呼ばれる、成長と変化のプロセスを繰り返しているようです。最初に図解をイメージしてみてください。
心の中の「親・成人・子ども」は、縦にくっついた円、3つ。上から「親・成人・子ども」ですが、成長のプロセスは下からとなります。「子ども」の部分から始まります。
面白いのは、この「子ども」の部分の中にも、縦にくっついた円3つの「親・成人・子ども」、こちらが1セット入っていること。そしてこの「子ども」の中に入っているそれぞれが、大きな意味を持っているということです。
ちょっと混乱してしまうかと思いますので、もともとお伝えしておりました、心の中の「親・成人・子ども」は、今回、基本の「親・成人・子ども」、基本の「親」、基本の「成人」、基本の「子ども」、ということにします。
つまり、基本の「子ども」の中に、さらに縦3つの円、「親・成人・子ども」が入っているわけです。では、その成長のプロセスは、といえば、6段階。原点である、承認要求を満たすための刺激=ストロークを得るためのプロセスでもあります。
まずは、生後0から6ヶ月。
基本の「子ども」の中の「子ども」。ここは、「身体的な子ども」とも呼ばれる部分です。文字通り、身体的に得られるストロークがメインとなっている時期。
第11回目「自己肯定感と、心の基本ポジション」でお伝えしました、4つの心の基本ポジションが決まってくるのは、この頃のようです。I'm OK /You're OK 私もあなたもOK。I'm OK /You're not OK 私はOK、あなたは OKじゃない。I'm not OK /You're OK
私は OKじゃない、あなたはOK。
I'm not O/K. You are not OK 私もあなたもOKじゃない。
自分、そして他の人、世界に対する、この心の基本ポジション。これが決まってくるこの時期ですが、自分ではまだ何もできない頃です。
食べ物はいつもきちんと出てくるのか。抱っこをたっぷりしてもらえるのか。安心できているのか。かまってもらえているか。肌に触れるものは気持ちよいものか。
同じ状況でも、生まれつきの性格もあります。そこで、どの基本ポジションを取るのか。決めるのは、本人です。
第2段階目は、6から18ヶ月。基本の「子ども」の中の「成人」。ここは「小さな教授」とも呼ばれる部分です。承認要求を満たすための刺激=ストロークを得るため、あの手この手で、あれこれ試す時期でもあります。直感や瞬間的な印象で、問題解決の戦略を立てます。
第1回目「承認要求は誰もが持っている原点」でもお伝えしたように、何もないよりはネガティブでも何でもあったほうがまし。大声で泣いてあやしてもらったり、いたずらをして叱られたり、ポジティブなストロークが得られないくらいなら、ネガティブでも何でも取りに来ます。
それに、何と言ってもまだ1歳前後です。すべてのやり方を試せるわけもありませんし、取りやすいと思った方法に飛びついて、そのままそのパターンを繰り返してしまうのではないでしょうか。
第3段階目、18ヶ月から3歳。順番から言えば、基本の「子ども」の中の「親」となりそうですが、それはいったん、後回し。ここでは、基本の「成人」の部分が出来上がります。
ちょうど言葉を使い始める時期、それまでの直感から、論理的・合理的な<今、ここ>にふさわしい、「行動・思考・感情」が発達する時期です。
そして第4段階目、3歳から6歳。お待たせしました。ここでは基本の「子ども」の中の「親」部分。「魔法の親」と呼ばれる部分が出来上がります。これで、基本の「子ども」の中の、「親・成人・子ども」1セット、基本の「子ども」の完成。
第3回目「子どもの自分が書き、今も従っている、人生脚本」でお伝えしました、人生脚本の筋書きや要点を決める時期です。ただ、「魔法の」と表現されていますように、その脚本というのは、子どもの空想や直感、魔法のような世界や解決策に基づいています。
第5段階目、6歳から12歳。日本ではちょうど、小学生の頃になります。ここでは、基本の「親」部分が出来上がります。ちなみに、この基本の「親」の中には、自分が取り込んだ、育ててくれた親や親的な役割の人の「親・成人・子ども」セットが入ることになります。
大人になった今、心の中にある基本の「親・成人・子ども」、その中の基本の「親」が、ずいぶん子どもっぽく感じられるとしたら、この取り込んだ「親・成人・子ども」セットの「子ども」部分の影響かもしれません。さて、すでにお気づきかもしれませんが、ここまでで心の中の基本の「親・成人・子ども」は、1セット揃いました。
変化と再スタート
18年のはずでは?と思われた方、そうです。その通りです。この1セットが揃った後、最終段階、第6段階目、12歳から18歳。日本では中学生から高校生の頃ですが、この期間は、ひとまず揃った基本の「親・成人・子ども」をブラッシュアップ、磨きをかける、調える時期、とでも言うんでしょうか。
そんな期間となります。これで、成長のプロセス18年。この後、再度、基本の「子ども」の中の「子ども」から、見直しをかける18年となります。「発達のサイクル」と呼ばれる、18年周期です。
最初の18年で作り上げた、基本の「親・成人・子ども」が土台となります。特にこの頃、自分では無意識のうちに決めた、心の基本ポジションや人生脚本、ストロークのやり取りのパターンなどは、当たり前のものとして根付いています。
そのため、その後の周期でも、そのまま大きく変化しない、といった方も多いかもしれません。ただ、軌道修正をする方、大きく変化される方も、もちろんいらっしゃるかと思います。
自分自身で決めたこと。変えたければ、変えればいい。変えられるから、です。さて、皆様は今、何回目の周期でしょうか。そして、どのプロセスにいらっしゃいますか。
ちなみに、本人にとって、非常に大きな出来事がありますと、18年の途中でもそこで切り上げ、また一から。基本の「子ども」の中の「子ども」から、再スタートとなるようです。
大きな出来事というのは、冠婚葬祭、入学・卒業、就職・転職・退職、起業・独立、何かの出会いや別れ、などなど。ここ最近で言いますと、世界的な出来事、コロナ感染がありました。
これは、誰にとっても大きな影響がありましたので、通常は、誕生した時期や個人的な出来事でそれぞれ違う「発達のサイクル」が、いったん世界で、いっせいにリセットされたんじゃないのかな、と思ったりもしています。今までとは違う、「発達のサイクル」やプロセスが出てくるのかもしれません。
では、今回覚えていただきたいポイントは、「心の成長と変化、繰り返されるサイクル、18年」。まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を味わってみませんか。ここまで聞いていただき、ありがとうございます。最後に、番組からのお知らせです。
気づくと変わる心理学を、また聞きたいと思った方は、お聞きのポッドキャストアプリで、番組フォローとレビューをお待ちしています。フォローしていただけると、最新話が更新された際、通知がきます。また、レビューしていただくことで、番組の改善につながりますので、できれば★5評価をお待ちしています。
そして、お聞きのあなたからの疑問・質問・感想も、様々な媒体でお待ちしています。Spotify(スポティファイ)でお聞きの方は、エピソードごとのQ&A画面、「番組へのメッセージはこちら」から。Apple Podcast(アップル・ポッドキャスト)でお聞きの方は、「レビューを書く」から、コメント付きでレビューできます。
来週も、火曜日の朝6時に更新されます。お相手は、遠藤美保でした。ありがとうございました。
13:32

コメント

スクロール