感情と意見の対立
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤学貴です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ということで、今日も行きたいと思います。
前回、頭で出していた言語化についてという話は、もう少し先にやろうかなと。
今度、サロンとかでも、この議題についてみんなで話してみようみたいな話も聞いてますので、
いろいろとフィードバックいただきたいですけれども。
この2週間くらいの私のトレンドなのですが。
大事ですよね。井上トレンドはね、
その言葉が出てきたあたりから、いろんな企業で同じようなテーマが上がってくることがよくあるのでね。
そうなんですよね。
ちょっとそういった現場の話をまたシェアしていただきたいなと思いますが、
今日の質問、早速いきたいと思います。
今日は、反対意見を攻撃って感じちゃうんですよね。
というようなテーマになっております。
メンバーから反対意見や異なる視点が出てくると、
頭では多様な意見は大切だと理解しているのに、
心のどこかで自分や会社が責められていると感じてしまい、
防御的な態度になってしまいます。
結果的に場の空気を冷やしてしまい、関係の質が下がっていると感じます。
意図の確認とコミュニケーション
こうした心の保診を乗り越えて、反対意見を資源として生かすために、
日常の場でどんな意識や行動を取り入れればよいものでしょうか。
最近、質問が難しいです。
テーマがすごいな。
やっぱり、長い間聞いてくれている方も多いのかなと思っていて、
私が遠藤さんと話してお届けしているような内容を、
わあ、何か分かるんだけど、
でも実際の場面ではこんな風に感じるよなという、
やろうとしたけどちょっとすんなりいかない、みたいなことに当たっている。
つまり何もやらないわけではなくて、やろうとしている。
失礼な言い方になるかもしれないけど。
何かを捉えしようとされて、始めている方がすごく多いんだろうなという気がしますね。
なのですごいありがたい質問だと思います。
いろんな意見、会議の席なのか、そういう場じゃないかもしれないけど、
いろんな意見が恐らく攻撃的に会社や自分ということで言うと、
この人は管理職の立場で、なんでこんなやり方をするんですかね、
みたいなことを言われている気がするということだと思うんですね。
私がいつも言っているように大事なのは、
例えば、もっとこうした方がいいんですよって言ったときに、
この聞いている方は、なんで、今言ったの逆で、
裏側で、なんでこんなやり方をしているんでしょうねって聞こえているんだよね。
だから攻撃に。
日常生活でもありますよね。
本当に夫婦生活でもそうだからね。
なんでそんなやり方をするんだろうって。
悪意にとったりとか逆にするようなことって、やっぱりよくありますよね。
ありますよね。
でもやっぱりそれこそね、
月山譲先生も言うようにね、事実というか事象事実があって、
それに対しての考え方、捉え方みたいなのが、
セットになって一つの意識になり、感情になるっていうことなので、
やっぱり聞いている方は、その出てきた言葉に対して反応してるからこそそう感じる。
その意図を推測しているから、その意図自体が、
こっちを攻撃してるんじゃないかっていうふうに感じる。
いやそうですね。その事実を思ってと解釈しているのはこっちでとかね。
でも相手の意図は違うのかもしれない。
だから、やっぱりいつも言うように、
相手の背景、その発言の裏にある文脈・意図みたいなのを確認しないと、
推測でこの人たちはきっと今のやり方に不満なんだって思ってしまっていては、前に進まないのよね。
一生懸命その気持ちを抑えていろんな対話的な意見も大事だと思ってるけど、
ある意味勝手に自分の中で擦り込んでいっちゃうから。
今のやり方に対して不満なんだ、この人たちはみんなは。
っていう前提を入れちゃうんだよね。確認もしないうちに。
確認もしないうちに、確かに。
だから、やっぱり絶対確認しなきゃいけない。
それがその通り、今のやり方は違うと思うんですよねっていう意見かもしれないよ。
でも、じゃあなんでって聞けばいい。どこがおかしいかなって聞けばいいし、
今度反対に、今のやり方を進めている、本当の重宝人が自分だとしたら、
自分が主体となって進めているとしたら、自分の意図を語ればいいのよ。
なんで今のやり方をやってるかっていうと、ここの部分を大事にしたいんだよ。
みんなの言ってることは、そこの部分じゃない部分をもっと大事にしたほうがいいって聞こえるけど、その通りって聞けばいい。
ここでお話ししている重要なことは、相手の意図をきちんと、こちらが正しくまず認識しているから確認を取ることって話ですね。
うん、それと、こちらの批判に聞こえるんだとしたら、批判されていることに対して、
こちらがいいと思ってやってるんだとしたらね、その意図はちゃんとこちらも伝えなきゃいけない。
ああ、なるほど。
その上で、どう思う?って聞かれる。
なんか、できてない前提ですけど、コミュニケーションの基本中の基本なのにできない、究極の問題がテーマな気がしますね、これ。
で、オーグにしてやるのは、やっぱり、もしかするとこの推進している側も100%これが正しいとは思い切れてない可能性があるんだよね。
ああ。
会社上司として、みんなにやらせていること自体が、たとえばね、
完璧ってないので、それだけじゃないかもなって思いはあると思うんですよ。
ただ違う意見が出てくると、え、だめなの今の?って言うね。
嫌なのかなって思ってしまうんだけど、嫌なのとの前に、どうしてその意見だったかをちゃんと聞こうよ。
それから、こっちも不完全だったかもしれないけど、こういう思いがあってやってるんだよっていうのをお互い出し合わないと、
あ、そうだったんですか?ってなるかもしれないし、部下がね、メンバーがね。
あ、そういう意味だったんですか?ってなって、いや、だとしたらもっとこういうやり方もありますよね、っていうのは全然攻撃じゃないし。
その今やっている、おっしゃってくださったようなやり取りそのものが関係の人を高める行為でもありますよね。
そうそう。だから私がやっぱりこう、マネジメントスキルのね、非常に大事なところとして場作りみたいなことと、
やっぱりこう見えないものに目を向けようみたいなことを言っているのはそれなんですよね。
これはやっぱり非常に原理原則的な部分だよと言ってもいいぐらい大事な部分で。
やっぱりこう攻撃されてるって思っちゃうんですよねって言ったら、攻撃かどうか確認しましょう。
攻撃だったら真っ向からまず受けて、逆にこちらはこういう意図があるってちゃんと言いましょうよ。
共通のイメージ作り
じゃないと戦いになり、いい意味で戦いになりませんよ、議論になりませんよ、会話になりませんよ。
これ何ですか。ポイントは自分の納得感ですか。
曖昧にしないって意味ですか、認識を。
認識を曖昧にしないっていうことは大いなる一つの目的ですね。
曖昧にしないってことはどういうことかっていうと、
先週言語科のときで私言いましたけど、イメージを同じものを持てるかどうか。
互い。
このある話題について、これってこんな感じのことだよねっていうちょっとぼやんとしたものでもいいから、
ある共通のイメージまで持てているかどうか。
それで具体に入ったときにやり方の違いとか方法論の違いに入ることは全然いいんだけど、
なんかイメージとして、これって例えばまず売上げあげましょうよって話ですよね、なのか、
いやいや利益率あげようって話だよね、みたいな大まかな方向性のイメージを、ある意味共通を見つけとかないと話が進まないのよ。
なるほど。
意見の相違と共通理解
だからよく言う共通と差異の共通をちゃんと見つけてから次に進みましょうっていう話でもある。
今の話を前提にすると、先ほどのような意見の違いの話とかが攻撃を受けてくるようにとか、
責められるように感じるっていうのは、ある事象の物事に対して認識が共通化されていないから、
それはダメだよねってことですか。
共通化されていないというか、共通化するという行為がないので、勝手に相手はこう思ってるっていうイメージ。
あー、だから共通になってないわけですね。
そう。だから例えば、今やってることはまず売り上げをグロス上げることだよって思ってやってるんだよねっていうこちら側と会社側と、
いやでももっと利益率上げた方がいいんじゃないですかっていう意見。
なのに、例えばそれだっていいよね。
確かにあの報告をやったのかみたいな話が、また売り上げを上げようって言ってきてるっていう話で解釈するけど、
いや向こうは利益率の話で大きくグレてるみたいなことが起きてるってことですね。
だから僕らは売り上げがまず大事だと思うよ。なぜならばこうだから。
いやいやでも利益率大事じゃないですか。その通りだよね。お互いその通りだよね。
でも今話してるのは、より高い次のステップに私たちの会社組織を向かうとしたら、まずどこからやるといいとか。
テーマはどっちなんだろうってことをちゃんと話し合う。
そのときに必ず売り上げなくていいとか利益が出なくていいっていう話は誰にも思ってないわけよね。
じゃあ売り上げと利益っていうバランスの問題かな、そうですねっていう話なんだ。
そこを共通化しとかないと。
確かにそもそもね、そんなこと言ったら恐ろしいぐらいに組織の中って皆さんそれぞれが勝手な解釈をして成り立ってもらってるよねきっと。
それもある瞬間では時間的な節約をするとかっていうことで、
お互いが分かり合っていればこそ短縮できる時間でもあるんだけど、
そこが攻撃に感じてしまうっていうんであれば、一回そこの工程は踏んだほうがいいですよ。
なのでこの方が最後に質問してる、普段からどんな意識を持ってればいいんですかって言ったら、
よく私がこのポッドキャスでも言ってる、相手の発言、意見には必ず背景があって、そこにまず触れるっていう習慣。
それとこちら側もできれば背景にある言葉にはしてなかった背景にある意図とか目的とか意味みたいなのをちゃんと伝える。
その上で、それはどうなのっていう話をしていかないといけないよねって。
そういう意識を持っていただけるといいなと。
自己保身を超える意識
いや本当にこれは難しいというか。
すごく納得も理解もできる話ですけども、いざ実になった瞬間にできないっていう難しさを秘めた。
もう一個ね、もしかしてこの方に、これってその方の置かれてる立場とか、
その方自身のキャラクターとかその方の価値観みたいなのに触れないと一言では言えないんだけど、
あるような、ある場面では私は直接もしお会いすることができたら、
その方に、これも概念的でわかりにくい言葉からスタートしようかもしれないけど、
やっぱり自分自身の懐の深さ、器の大きさを作っておかないとしんどくなるよっていうのはアドバイスすることがあるんですよ。
自分の懐。
うん。つまり何言われてもまず大丈夫っていう自分を作っておかないといけない。
これは全く別アプローチの話ですけど。
そのためには最後にこんな時間がないところでこんな重要な話を質問していいのかって感じですが。
で、これもね、この人にはそれなりの事情があるんだなって思えるかと。
で、攻撃してんのかもしれないけど、攻撃されてると思うかもしれないけど、
攻撃されてるということは、自分たちがやってることをまず前提として相手は考えているので、
やっぱり自分たちのやってることの正非、良い悪いっていうことをしっかりとまず語りましょう。
そこに関してみんなで、いや、だったらやっぱり違いますよって話になって否定されたとしても、
それはある意味一歩進んだ話だよねっていうふうに大きく解釈できるようにしとかないといけない。
スラの広げ方はまた徹底まで一回しっかりと聞きたいですね。
はい。
まあ、ということで最後にもね重要な話がありましたけれども、ぜひちょっと今日の会をいかせていただいて、またね今更質問いただければ。
はい。ということで終わりましょう。ありがとうございました。
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