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2025-04-25 17:55

第522回 「間違ってる」を伝える勇気〜「関係性」を守るために懐に飛び込む〜

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▼今回の概要

「言うべきか、黙るべきか」で揺れる心/「間違ってる」を伝える勇気/「背景」を聞くという姿勢/相手を否定しないコミュニケーション/違いを尊重するスタンス/伝えることで守れるもの/関係性の溝が積もると修復不能に

サマリー

このエピソードでは、組織内の誤った行動や発言を指摘することの重要性と、それが関係性に与える影響について考えられています。また、相手を傷つけずに伝えるためのコミュニケーション技術についても議論されています。さらに、相手との関係性を向上させるために、間違いを指摘する勇気の重要性が語られています。特に、コミュニケーションの質を保ちながら、他者の意見に耳を傾ける姿勢が強調されています。

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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。井上健一郎の組織マネジメント研究所、
井上先生、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ということで、今日も聞きたいと思いますが、最近はいかがですか?
そうですね。去年デビューした花粉症が。
そんな話ありましたね。
ちょっとね、やっぱり鼻水がたくさん出るな、みたいな感じの。
もうそんな感じですか?
うん。いつ収録してるかわかっちゃうけど、
昨日の夜、東京開花宣言になったみたいだから。
知らなかった。
そうなんですね。それでこんなにマスクしてる人が今多いんですね。
そうそう。
全然情報を取ってなかったです。
でも急に温度的には暖かくなってきて気持ちいいですよね。
そうですね。
ということでね、ちょっと花粉症気味の井上先生の質問をご紹介したいと思います。
はい。
今日はですね、ちょっとお立場と業界とかがわからないので質問だけとなっておりますが、
早速紹介させてください。
はい。
間違った行動の指摘
こちらから見ると明らかに相手がおかしい、間違っていると感じているが、
それを相手に伝えてしまうと相手を傷つけるかもしれない、激好しそう、
嫌われてしまうかもしれないというような葛藤に苛まれ、
相手のためにも言ってあげたいとは思いつつも言えない。
このようなシーンは仕事上多くあると思いますが、
実際には諦めて言わなくなっているというのが常な気がしております。
井上先生はいろいろなご経験がおありだと思いますが、
同じようなシーンに遭遇したとき、どのように考え、報道されているでしょうか。
何か具体的なお話などもあれば、ぜひご回答いただけないでしょうか。
はい。
まあね、よくあるでしょうね、やっぱりね。
同僚なのか部下なのか上司なのかとかね、いろんな立場の人もあったらね。
これってどうなんですかね。
どの立場でも部下に対して言えないなあもありますし、
当然したからね、この人にこれ言ったら切れられそうとか。
あらゆるパターンありますよね。
でも、間違っているっていうことが、
やっぱりチームの業務の成果とかに影響するとか方向性とか価値観とかがずれてるなとなったら、
上司だったら黙ってちゃいけないよね。
いけないよねはそうですよ。
同僚だったら、たとえば上司がどういうのかなとか、
その人が結果どうなっていくのかなっていうのは見てみるかっていうふうに、
見ていることも可能だな、できるなとは思います。
はいはい。
だから間違っているっていうのが、どんな種類の間違いかによっては、
自分勝手なことばっかり言ってるけどやってみるしかないんじゃないの、
失敗したらわかるでしょ自分で、みたいな状態なのか、
いやいやちょっと待ってくださいよ、そんなこと言われたって困りますよっていう状態なのか、
この質問者の方に対してどれだけのマイナス影響があるのかないのかが一つは大きなポイント。
すると、この人だけじゃなくて周囲の人にね、
マイナス影響というのがどれだけあるのかということが一つだろうなと思いますね。
ここで言うマイナス影響っていうのは。
たとえばチームとしての方向性がずれているとか、
やっぱり非常に自分勝手、自分本位な発言言動が目立つとか、そういうときですよね。
関係性の維持
組織のためにもなってない、この方がおっしゃる通り、この人のためにもなってない、みたいな状態でもあるよね。
ちょっとね、私がいつも言ってるようなところで言う原則って言い方をすると強すぎるかもしれないけど、
まず考えてほしいのは、間違っている言動にしてもなんでその人はそれをやってるかなんですよね。
おかしい、間違ってるのはなんでそういう行動発言になっちゃってるのか。
なぜならば誰も自分が間違ってると思っているはずはないので。
なるほど。
確かにね、間違ってるってはっきり自覚あってやってたらとんでもない奴ですもんね。
うん、だったら逆に言いやすいよね。
そうですね、確かに。
わかってるけどさ、そんなこと言ったってやりたいのかよろしいよって言ったら、そりゃあお前ダメだよって言えるから。
でもなんかずれてるよな、この人の発言っていうふうに思ってるんだと思うんですよ。
だからね、傷つけるかもしれないとか、激行してきそうとか、
そんなことは関係ない、なんでそんなこと言うんだってなりそうとか、嫌われちゃうとかね。
結構強く言ってきてるんだろうと思いますよ。
絶対こうですよ!ぐらいの感じでね。
でも誰しもこの経験はいろんな場面でしてきてるはずですよね。
だから距離感とかキャラクターの差とか、いろんなことがあるので、
具体的な方法論ってそのケースバイケースにはなるんだけど、
なんでそう思うんですかはどこかで確認しなきゃいけない。
まずね。間違ってるよ、おかしいですよの前に。
なぜそうなんですか?
例えばAさんがそう言ってたら、「Aさん、なんでそうなんですか?」って。
責めるふうに言わないほうがよくて。
なんでそうなんですか?ではなくて。
なんでそうなんですか?って。
おもしろい意見ですね。どこから来たんですか?って。
いや井上先生、それされてるね。
最近あまりリアルな場が一緒にないんで見てないですけど、ずっと見てきてますね、やってるのを。
そう。なので、え?どうしたの?え?おもしろそうだね、それ。
いや全然僕だったら勘違いないけどな、そういうのって言っててもいいかな。
どうして?って聞く。
そこから始まるんだと思うんだよね。まずはね。
スタートね。
そこの言っている理由、意図みたいなのがずれてるとしたら、
え?そうなんだ。でも今回こういうところって目的にありましたよね?とかって言って、
それどうなんですかね?っていうふうに確認してくるような感じ。
だから、いやだって目的今回こうだから違うんじゃないですか?って言ったら、やっぱりそれは切れちゃうけど。
相手もね、受け止めたくても受け取れなくなっちゃいますよね、その言い方されると。
あ、そうなんだ。でもこの間うちの部長が言ってたけど、今回の目的ってこうだって言ってた。
ここからすると、ちょっと変わった意見に聞き終えるんですけど、とか言いながら。
方向性が違うような気もするけど、言ってる意味はわかりますよ、って言ってあげるっていうのかな。
まずね。
だから目的はその時の。その方の背景を知るというポイントって意味で言ってるわけですね。
うん。
わかってたら、それがガーッと出てきたときに、
いやでもちょっといいですか?ちょっと確認したいんですけど?って言って、
だんだん真の話に持っていく。
要はあなた間違ってます、要はあなたを否定するのよね。
それじゃなくて、あなたの意見はどこから来てるんですか?
あ、そこから来てるんだとしたら、そこと私のここは違いますねっていう話なんだよ。
言ってる意味わかる。
相手ってあなたってあなたっていう人に指をささない感じ。
背景にあるもの同士の違いだと、ちゃんと共有できるか。
意見の違いというかアイデアの違いとか、
浮かんでるイメージの違いとかそういうことの違いなので、
そう考えてるあなたが悪い違ってますよって言うんじゃないようにしないと、
もし切れることとか、この方が心配されてるっていう、
まあそういう方なんでしょうきっと。
そうしたら、あなたって言った瞬間に切れちゃう可能性があるので、
あなたが間違ってるという文脈にはしない。
井上先生の場はいろんな経験があると思いますが、
実際に具体的な話などもあったり、
そしたらどうなんですかねみたいなお話でご相談いただきましたけど、
これってでもその時に背景なんでですかねっていうのがわかっても、
結局そういう話ができるかどうかって、
相手のことを本当に思っている気持ちが強いとか、
あとはやっぱりこれは我々この方向でいきたいっていうのがあるじゃんっていう共有があるからこそとか、
なんかそういったものがないと、
やめとこうっていうふうに言っちゃうのすごいわかるんですけど。
すごくわかる。
僕も何回も経験してるし、
上司の成り立てのときにも、「まあまあいいか。そんな大したことにはならないから」っていうことはありましたよ。
でもね、なんかね、「え?なんか違うと思うんですけどね」っていう感じで、
何が違うんだろうとか思いながらでも近づいていって、
イメージとしては相手の懐の中に入って話すって感じかな。
指摘の技術
で、やれたかどうかで、その後の関係性ってやっぱり違うのよね。
まあいいか、まあしゃーないなってやってると、
本当にいざというときにその意見の違いでお互いの意見交換とか議論をしなきゃいけないときに、
なんか対立構造が強くなっちゃうんだよね。
だから、関係性をしっかりと強く良くしていきたいっていう、
関係性の質を上げるっていうことを目指すのであれば、
そうですね、それがあるんだったらやろうっていう気にはなれますね。
だから相手を否定するというよりも、この話にちょっと突っ込ませてもらっていいですかって言ったんですよね。
ちょっと突っ込み入れたいんですけどいいですかって。
ちなみにそのときのですよ、井上先生であれば、
それができるというか、その行動にリスクを負ってるわけ、井上先生なわけじゃないですか、そのときって。
もしかしたらまさにお質問者のとおり、
キレられるとか嫌われる可能性があるのこっちなわけ。
それでも懐に飛び込んでいくのを選ぶのは、根拠はどこにあるんですか。
そこで相手が嫌おうがなんだろうが、同じチームで働いて関係性は上下であろうが、同僚であろうが、
一緒にやってる以上、それをふたしちゃうと絶対腐っていくのよね。関係性が。
関係性が腐るか。
だってこっちは、また言ってるよってなっていくの。
なりますね。どんどん冷めた目でというか批判的にもなるし。
その姿は相手も感じるかな。同時に。
だったらね、一回ぶつかったときには、お互い何言ってるんだよみたいになるかもしれないけど、
ずっとつかつかつかつかつかって近づいていって、
ねねね、教えてください、それ何ですかっていうような感じで言っちゃったほうが、
なんだこいつ、失礼なやつだなと思われても、結構ツッコミやすくなるのよ、本当に。その後。
いやでもすごいわかります。
ただそこでそれが井上先生がいけるのは、やっぱり関係性の質を悪いままにしとくっていうことが自分で許せないからってことですよね。
どういうことなんですかね。
結果、最後にもっと嫌な気持ちになるから、自分が。
あーそっちか。自分の納得の問題?
えーとね、ほっとくと溜まっていくでしょ。
そうするとね、表に出ないのに裏側にすごい壁と溝ができてるわけ。
そうするとね、もうそれを越えることはエネルギー的にできなくなる。
もう深くなりすぎたこの溝を、今さら巻き返せるかというと初動が大事なわけですね。
そうするとチームの生産性だって悪くなるし、結果いい仕事にはつながらないっていうことと、
組織人であれば、いずれまたこの人と仕事をするってことはあったりもするわけで。
異動で別れたとしてもね。
ということは、敵を作らないっていう意味よりも、
何かのときにはちゃんとお互いが話せる状態を作っておかないと、
それこそ自分が今後どういう立場になるかのことも含めて考えるとね。
そんなもう、あいつはダメダメダメっていうのを作ってもしょうがないなって思う。
なるほど。一部、蘇生術的な要素も含め。
蘇生術だね。
やっぱり自分がより今後、ある意味レベルの高い仕事を成長していくときに、
疎外要因となるものを作ったってしょうがないじゃん。
まあそうか。一回そこで遮断して溝を作る関係を作ったら、
何かのこれが10年越しに一緒のときにこの溝埋められるかって言ったら、
ちょっと自分の中で無理ですもんね。
その負の遺跡をちゃんと残しておくのではなく、
今この瞬間に向き合うというのを選ぶと。
なるほどねって感じですね。
全体的に見るとそうなんですよ。
さっきも言ったけど、言っても知らないしなーって、
言いたくもないしなーって言った結果として良かったことは何にもない。
この辺は経験も含めなんですね。
後日談としても、相手からもいいようには言われてないっていう噂を聞いたりするわけですよ。
なるほど。
じゃあ、お久しぶりって言ったときに、
良い関係で仕事がスタートできないでしょ。
こういう、だからこそ結果的に言うと目の前でそういう事態になったときには、
ちゃんと目の前での関係をちゃんと作っていくっていうことに帰着するけども、
その背景の話もね、今いただきましたので。
いやいやとても大事な、なんかもう組織関係ないですね。
生きる上での人間関係の話でしたね。
なので、この質問者の方のキャラクターにもよるので、
勇気を持って意見を伝える
私が言ってるような口調がその方に合うかどうかはわからないんだけど、
要するに、あなたは本当にどんなことを思ってるんですかっていうことを尋ねに行っていくっていうことがスタートで、
そこで、あ、このポイントなのかってわかったら、
こういうことなんですよねって、わかりますそれは。
でも私ここが気になるんですけどって言うのって、
相手は絶対そんなに嫌がらないんだよ。
確かに。その次元で共感をしていただけたら、確かに相手も、
お前そこまで俺のことわかってくれた上で言ってるのは、
もうそうだなってなりますもんね。
そういうことがずっと続くとね、やっていって、
あいつが言うんだったら俺聞くよっていうような関係になれる。
確かにね。
いやいや、今日は思わぬ形で非常に大事な、
生きる上での至難のような話になりましたので、
ぜひ皆さんはね、自分を変え見るきっかけと生かしていただけたらなというところで終わりたいと思いますので、
ぜひまた質問ありましたら、加えてで構いませんので一緒に考えていきたいなというふうに思っております。
終わりましょう。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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