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2025-09-05 15:08

第541回 外資系傘下で会社はどう変わる?社員が取るべき選択とは!?

▼番組への質問はこちら

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▼今回の概要

M&Aによる急激な組織再編/社長交代/耳触りの良い言葉/情報を集める感度/生存戦略としてのキャリア論/自分の仕事感・軸を問われる瞬間/全体を捉える視座

サマリー

外資系企業への株主変更がもたらす組織の変化とその影響は、社員にとって大きな不安要素です。井上健一郎は、経営陣の発言や実際の変化を通じて、社員がどのように行動すべきかを考察し、変化をチャンスとして捉えることの重要性を伝えます。外資系企業における環境変化への対応について、社員は自らの仕事の意味を問い直すことが求められます。これによって、変化を受け入れ、自分のキャリアを見直す機会が強調されています。

外資系企業への移行
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということでね、今日も行きたいと思いますけれどもね、
いろんな質問ある中でですね、ちょっと今日は少しボリューム感ありますので、
早速ご紹介できればなと思っております。
いつも大変ためになるお話をいただきありがとうございます。
時折冒頭で井上先生がボソッとお話しくださる本編とは関係しないお話が大好きです。
といただいております。
相談内容ですが、国内の代理店事業会社ですということでいただいております。
現在の勤務先の株主が国内大手企業から外資系企業に変わることになりました。
従業員に知らされた際は、その多くが動揺しました。
また、譲渡先が外資系ということもあって、
体制変更や人員整理、処遇の低下を懸念している者もおります。
現社長は発表の場で当面の間は体制は変わらないと発言していましたが、
本人は根気いっぱいの任期です。
そんな社長の口頭の約束を信じることができないという者もおります。
社長をはじめ役員は元の親会社から降ってきた人員です。
こういったケースをこれまでたくさん見てこられた井上先生に質問です。
幹部社員はこのことを良い機会と捉えて耳障りの良いことを発信しておりますが、
現場からすると全く心に響かない状況となっています。
このようなケースで給信力や社員の帰属意識、モチベーションの低下は避けられないものでしょうか。
それらを防ぐための方法があれば、ご指導いただきたくよろしくお願いいたします。
ということですね。
変化への不安と対策
大きく環境が変化するわけですね。
特に国内企業から外資に親会社が変わると。資本が変わるってことですからね。
当然経営陣も大入れ替えになってくるんだろうと。
でしょうね。
今幹部の人たちが耳障りの良いことを、これがいい機会なんだと捉えようという発言をしてると。
そこの立場にいる人たちからすれば、ある意味そうとしか言えないよねっていうのもあるんで。
そうじゃないことを言ったら余計おかしいよなっていう気がします。
不安にさせるわけにはいかない立場ですね。
こういう状況の中で、当たり前のことを整理すると、
現社長が当面は変わらないよって、今と変わらないよっていうのは、
これもまた移行期の当然な処理方法。
あまりある方法ですね。
よほどこの会社が、該当の会社が業績不審で赤字だらけで、みたいなことを続けていたならば、
もっと早期に大なたが震われるだろうけど、
そうでもなければ、まずはカットインじゃなくてフェードインするって言ったらいいの?
徐々に新体制に向かっていくよってことは当然でしょう。
幹部の方や現社長の方が発してらっしゃる言葉は、
おおむねそういう時期に経営者が言われる言葉そのまんまだなと思います。
ただ、変わっていく以上、しばらく変わらないことに焦点を合わせるんではなくて、
やはりどう変わっていくのかが大事ですよねっていうのは、この方もたぶんわかっていると思う。
そのどう変わっていくかがわからないから不安なんだと思うんですね。
まあそうですよね。今の時点で。
社長も言えなそうな立場ですよね、ここに関しては。
うん。親会社が決めちゃったんだろうと思うんでね。
ただその親会社の理屈から言って何で売ったかっていうのは、
何回も言いますけど、財産ベース、収益ベースみたいなのが、
かなりよろしくない状態だとしたら、
やっぱりこの方が心配するように、決していい方向に変化がない可能性は、
否めないと思うんですよね。
でもそのときは、やっぱり一般社員の方たちの責任ではないけれども、
やっぱり現状のこの会社の問題点は何だったのかっていうのは、
改めて心ある社員の方であれば、振り返ってみてほしいんですよ、私は。
自分たちの中で、それこそ上位の経営層の意思決定が欲しかったよねって言うならば、
それこそその人たちが変わるということはむしろ良いかもしれない。
ただ自分たちのやり方の中で、
ここはこうやったほうがいいですよって進言してるのに聞いてもらえなかった。
チャンスとしての変化
っていうんだったら、新しい経営人の方が進言を聞いてくれる可能性は高まるわけですよ。
もちろん外資なんでドラスティックな部分もあるかもしれないですけど、
会社系としてはより良くなる可能性があって、
そういった経営者が来る可能性もあるってことですね。
なのであくまでも、まず私が気になるのは、
株が譲渡されたという背景が、
財務的な収益性みたいなところでの非常によろしくない状態をベースとしていたら、
ある種この方たちが心配する処遇という面で、
いったんそんなに良いほかに変わらない可能性はあるんですよ。
これは一つ覚悟せざるを得ない。
ただ、先ほどから言うように、
その悪かった状況の根本原因が何だったのかが、
やっぱり経営というものの仕方だったんだよねということであれば、
やっぱりこれはチャンスなんですよ。
まあ確かに。会社として見ればってことですよね。
でも社員としてもそうです。
そう思えるかっていうね。
そう思えるかの話はあるんですけど、
そうなんですよということだけはご理解していただきたいなと。
なので、当面変わらないんですよではなくて、
当面の間に社員の皆さんもどう変わるのかを察知してほしいんですよ。
つまりいろんな情報を集めてほしいし、質問もすればいいと思います。
社長は当面変わらないから安心してくれって言ってるんだろうけど、
そうではなくて、どう変わっていくのかが大事なので。
まあ確かにね。
その辺の情報を集めようということは意識として持ったほうがいいかなと。
だからこの会社がどうなっていくのかということに、
やっぱり何となく時間がたってくると見えてくる概要とか、
だんだん見えてくるディテールとかってあると思うので、
そこに賛同できるかどうかが大いに、
ご自身の人生の中でのテーマにも変わってくるとは思う。
あとこの方のリスナーの方が、
この状況の中でどのお立場なのかでコメントも変わってきそうですよね。
そうですね。
幹部に組み込まれていて、今後の進退どうなるかみたいな立場で、
マネジメントしていかなきゃいけないのか。
一社員として、この会社に残ってていいのかなみたいな話なのかにもよるので、
そのあたりどの切り口でお伝えできますかね。
私はこの方は、例えば経営層、役員よりもちょっと下で、
ただし現場は束ねてる方だと思ってます。
そんな気しますよね。
だからやっぱりその立場にいるんだったら、
先ほど言っているように、どう変わっていくのかということに関して、
この階層の方たちが敏感になってくれないと現場が変わるわけです。
現場の方々がそれこそ同じように不安になっていくのでってことですか。
だから耳障りのいい言葉を言っているのはわかるけど、
でもおそらく現経営幹部の人たちは正直わかんないんだと思います。
とすると、その辺の概要まで含めておほろげでもいいから、
こういう方向に行くのかなって見えるのには少し時間がかかる。
けどアンテナはビシビシ立てておかないといけないよということで、
何かが少しずつ変化を始めるときに、
この変化の先はどっちに向いているんだという感覚は、この方には持っておいてもらいたいです。
外資系企業の変化への適応
このお話は少し生存戦略的にも、変化が確実に起きることはわかっているので、
環境変化への情報取得的なものは、
ビンビンに一旦ちゃんと意識していかないといけない局面だぞ、みたいな感じなんですか。
それはその通り、その一つです。
特に外資というところで言えば、
皆さんがわかるように外資というのは考え方がちょっと違ったりするので、
その辺でドラスティックな提示がなくもない。
でも大事なのは、この仕事を通して手応えを持てる仕事ができるかどうかということが大事なので、
仕事をしてる社員たちにとっても。
だからその手応えを感じられない状況に行くんだったら、
それこそ身の振り方を考えるということも一つの選択肢ですよ、と思います。
ただ私が仮に、勝手に決めちゃってるけど、
経営層ではないけど、現場をある程度束ねてる人なんじゃないかということで言うと、
やっぱりよりいろんな手段を作って、
もしかしたら社長とのパイプが少しでもあるなら、
社長にも払わって話聞いてみるとかも含めて、情報収集は必要でしょうねということ。
場合によってはこの方ができるかどうかわかんないけど、
旧本社、親会社の人たちとの情報交換ができれば、
なんで売ったのかなんてこともわかるかもしれない。
そうですね。でも上等側からすると手放しているんで、
手引きも等々もあるんでしょうけど、
逆に言うと立場的には、いろいろと愚痴も含めて話しちゃいたい立場の可能性もあるので、
社員のキャリアの再評価
したたかに行くんだったら情報が取りやすい可能性ありますよね。
こっちの社長とか特にね。
変な言い方に聞こえるかもしれないんだけど、
今言ったこの人たちが本当に知りたい情報がまだ出てきてないっていうのは、
現状のタイミングなので、やっぱりもうちょっと様子を見るしかないんですね。
でも感度はよく情報を捉えてくださいねと。
何かちょこっとメッセージが来た瞬間に、そこはどうしてだろうかという推測も含めて、
考えていかなきゃいけないなとは思います。
ここは本当に組織マネジメントのお話というよりも、
大きな環境変化における生存戦略としてどう考えていくのかっていうテーマなのかもしれませんね。
それと、やっぱり現場をたまれているような方々としたら、
やっぱり今までの仕事業務とか事業の進め方の、
この人なりの利点から良くない点みたいなことは、
今一度ちゃんと整理をしとく時期だと思いますね。
なるほど。
それこそ、この人が考えている今までできなかったんだけど、
やっぱりこうすればよかったと思うんだよねってアイデアがあるんだとしたら、
それを具現化、実現できるチャンスでもあるっていうのは確かなんですよ。
耳障りのいい話っていうことではなくね。
だからやっぱり今後のための情報に感度をよく集めるということと、
どう変わっていこうが自分はこうしたいなと思うものも作っておかなきゃいけない。
そうなってきたときに自分自身が何のために仕事してるのかみたいなところが軸として問われてしまうようなテーマが、
今回ちょっと問われてくるような環境変化ですよね。
大変だとは思いますけれども、
ある意味では、違う意味で今言ったような、
今までの事業、仕事を進めている中の範疇でのいろんな考え方というよりは、
もう一枠広がったところの世界観でものを考えなきゃいけないと同時に、
それを考えるいい機会でもあるので、
少し広い世界、視座も高めて考えていただければいいかなと。
いやいうことですね。
こういう方こそ、ぜひそういう考えるタイミングだから、
同じメンバーの井上健一郎の組織マネジメントゼミとかをうまく活用したほうがいいななんて感じますが、
ポッドキャストもうまく使っていただきながら、
大事な局面だなことだけはよくよくわかりますので、
また何かありましたら、ぜひぜひ質問をお待ちしております。
はい、ということで終わりましょう。
井上先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
番組では井上健一郎への質問を受け付けております。
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