組織マネジメントの重要性
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ということで、今日は井上先生と最近のテーマがあると聞いておりますので、
それについて聞きたいなと思いますが、どんな感じのテーマになりますか。
いろんな各社さんが、組織のことについていろんなアンケート調査をしていて、
いろんな結果の数字が出てるんですけど、
ときたまいろんなキーワードで検索しながら見てたり、私もするんですけど。
ちょっとここのとこを見た中で、やっぱりそうなのかなって。
理屈ではわかってたんだけど、
実際に働いてる人たちの肌感覚からもそうなってきてるのかなって思ったことがあったので、
その資料からちょっとお話を進めたいかなと思います。
これは、ラーニングエージェンシーという会社さんが、一般社員、非管理職ですね。
一般社員に期待されることの変化みたいなテーマで取った調査があって、
期待される役割の変化
その数字を見たときに感じたものをベースで話そうかなと思ってます。
でも前提として、おそらくそうなんだろうなとは、皆さんも感じているかもしれないし、
昨今よく言われてますよねっていう話でももちろんあるんですね。
それをデータに基づいてってことですね。
それは何かっていうと、やっぱり不確実な世界になって、ブーカーとか言われて、
企業はいろいろ変わっていかなきゃいけないし、
どこで変革が起こるかわからんよ、みたいな。
AIも登場してきてるぞ、どうするんだ、みたいなね。
バクとしていてどこに向かっていいかわからない時代になってきたと。
ということが前提だから、組織としてもどういう力が必要になってくるかっていうことがよく言われていて、
想像性とか変革性みたいなことが大事なテーマにかなりなってきたねということが、
世の中に語られてるということが前提だとは思います。
さっき言った一般社員にも期待されることの変化で言うと、
これは管理職の立場の方にも効いてるし、
一般社員の立場の方にも両方にも効いてるんですけど、
全体の結果としてはやっぱり55%ぐらいの人たちが、
10年前と比べて期待されることが変わりましたよって半分ぐらいに言ってるんですね。
でもその中で管理職の人なんかは、特に管理職が一般の社員に期待してることが変わったよっていうのは、
もう72%ぐらいの人たちが、やっぱり期待することが変わってきましたと言ってる。
イエス・ノー的に言うと変わったと思ってるっていう人がむちゃくちゃ増えてると。
増えたということですね。
どう変わってきたのかっていうことも大事になるわけですね。
その中の数字でこんなことが出てますというのがあったのが、
いくつかあるんですけど、ちょっと典型的かなっていうんで、
10年前とどれだけ変わりましたかっていう話を3つ4つの例を出すと、
まず定型的な業務を確実に遂行してほしいと相対するもので、
非定型的な業務、プロジェクト型の業務で役割を遂行してほしい、みたいなことで対比があるんですけど。
10年前は定型的な業務を確実に遂行するっていうのは78.5%もここに期待するよって言葉が出てた。
決まったことやってればいいが、80%近いですね。
なんだけど10年たった今でいうと、それが35.4%に減りました。
そんな減るんですか。
うん。さっき言った非定型的な業務、プロジェクト型の業務で役割を遂行してほしいが、
10年前は12%だったのが、今回63.5%まで上がりました。
50%ぐらい上がってる感じですかね。
うん。上がってるってことですよ。
あとまた、個人として成果を上げるっていうのと、
チームで協力して成果を上げるっていう対比で言うと、
個人として成果を上げるが、10年前は51.4%の人がそう思ってたけど、
今は38.9%。12ポイントぐらい下がりましたよと。
個人として成果ね。
これね、さっきも言うけど、一般社員が自分で答えてる部分もあるから、
そう思ってたってことだよね、逆に言うと。
定型的な業務を遂行すればいいでしょうみたいなふうに思ってる人も結構いたっていう。
そういう見方もしなきゃいけないんで。
チームで協力して成果を上げるっていうのが、29.9%だったのが10年前。
今だと74%になりました。
45%ぐらい上がってる感じ?
上がってるってことです。
あとは、上位層の方針や判断をこまめに確認し行動する。
つまり言われてることとか提示されたことをしっかりやるっていうことが、
10年前55.3%だったのが40%に減りました。15ポイント差が減りました。
それに対比して、自ら現場で判断し行動してほしいというのが、
25.1%から現在40.7%、65.8%、40%ぐらい上がったということで、
かなり変わってきてますよねっていうことですね。
チーム全体の力の必要性
もう一個上がってるのに特徴的なのが、
周囲を巻き込みリーダーシップを取ってほしいっていうのが、
かつては17.6%だったのが今や60.5%。
今ね、ポッドキャスト上で数字を耳から聞いてる人たちだけは、
ちょっとなんとなくわかりにくいところもあるかもしれないけど、
このラーニングエージェンスさんもまとめている見解で言うと、
一人で成果を出せる優秀な個人っていうのが、
10年前にはかなり期待されてたんだろうけど、
今やチームを巻き込んで成果を出せる個人に変わってほしいと、
いうふうになってますねっていうことなんですね。
でもこれってちょっと変な言い方ですけど、
言われてみりゃ裸ありますよねっていう感覚ありますよね。
やっぱりそりゃそうだよねみたいな感じが実証されたというか。
私も、「やっぱりそうだよね」なんだけど、
一般社員の方たちがもう含めてるでしょ、このアンケート。
で、管理職の人たちがそういう変化を感じてるしっていうのは、
知識ベースでもそう思ってるかもしれないよね。
最近の情報からすると変わっていかなきゃいけないはずだよね、
っていうふうに思えてるかもしれないんだけど、
一般社員の人たちって、「こういうことすればいいでしょ」って思ってたことが変わってるっていうこと。
ああ、そっか。自分たちに求められてることにもその自覚があるっていうのも。
年代としてみんなそのモードなんですね、ムードは。
この調査結果で、そこに面白いなと思ったんです。
なるほどなるほど。
世の中的にとか会社的には経営的にはそっちに行かなきゃいけないと思ってることは当然になってきてる時代なんだけど、
日々自分の担当業務をやってる人たちさえそう思い始めてるっていうこと。
なるほど。
ここがとても大事なポイントになってきてるなと。
じゃあもう本当に、日本の調査なんでしょうか。
日本全体としてそのムードがある中でどうしていくんだっていうことですね。
ってことは、思い切ってどっかで会社全体として、
チーム全体で新たなる成果を出すためにチーム全体の力が必要であるっていう方向に行っているので、
この組織マネジメントでもよく言ってるけど、
組織力っていうところがすごい重要なテーマになってきますね。
っていうのは、もう前より以上になってきてるんじゃないかと。
井上先生の番組のリスナー数もどんどん増えていくのは必然なんですかね。
組織マネジメントやっぱり問われる時代なのかもしれません。
ちょっと前はね、やっぱりどう設けていくかというかね、
マーケティングだったりみたいなほうが強かった感じしますけど。
組織なんですね。
そう。だからもしかすると、定期的な業務を確実に遂行するとか、
個人として成果を上げるのが10年前多かったっていうのは、
やっぱりやるべきことがあるし決まっていて、
それをとにかく確実にこなすっていうことが大事だったんだろうけど、
決まっていることをちゃんとやっている最中にでも何か変化の兆候とか、
このままやってていいのかなーみたいなことが起こったり、
前やってるのと同じことやってても成果につながらないぞみたいなことが起こってきてるんだと思うんですよね。
ということですね。
で、その上でっていう話ですね。
その上で、やっぱりマネジメントの立場にいる人たちの思考性っていうのかな、
どういうことを考えていかなきゃいけないかっていうことがとても大事になってきていて、
マネジメントの変化
かつては目標とか成果を達成するっていうことが中心だったと思うので、
どっちかというと結果をどう上げるかっていうマネジメントだったと思うんですけど、
これからは変化とかそういうものをしていかなきゃいけないし、
全く新しいものを作るっていうだけの意味じゃなくてね、
ちょっとした改善も含めた、ある種想像的な動きっていうのが必要になってくると。
で、なおかつ組織だったチームとして何かに向かっていくっていう力が備わらなきゃいけない。
ってなると、それぞれを統合していくっていうかな、
混ぜていくようなマネジメントっていうのが非常にその辺に意識を持っていかなきゃいけないんだろうなっていう気が今してます。
なるほどね。ゴール設定からの逆算でそれをどう管理するかみたいなマネジメントではなくて、
まさに想像的な統合的なマネジメントだと。
なのでPDCA回すとかね、目標をちゃんと達成するための進捗管理するとか、
またゴール設定に向かうためには何をすべきかって課題設定するとかっていうことはもう大事だったんです。
大事だけどね。
これはなくならないと思いますよ。
だけど、ゴール設定をしたら必ずしなきゃいけないことなんだけど、
やっぱり新しいところで言えば、よく言う対話をするとかね。
確定が打てないので仮説を持っていくとか、
仮説を立てる推測していく力とかね。
そういったワンとしたものをちゃんとイメージ化していく力とかね。
これは前回の番組のほうでもお話ありましたが、
最後関節部門に求められてくる経営的な視点、
つまり結局やっぱり課題設定能力っていうことが経営課題を解決するんで、
やっぱり営業利益とかに影響するから、そこが関節部門が問われていくよねっていう、
課題設定というのがキーワードに出ましたけど、
なんかその辺にもつながりそうな話ですよね。
一人で黙々と考えて、これが問題とかっていうよりも、
やっぱり問題発見って関係の中で起きているんで、組織の。
みんなで話す場があったり、
それを仮説を前提にみんなで話し合っていく対話があったりっていうことに繋がってきそうな。
そうなんですよ。なのでやっぱり難易度は上がってるんじゃないかなと。
マネジメントの。
ああ。それはそうですね、この流れでいくとね。
だからマネジメントする側の人たちも大変な時代になってるけれども、
でも逆に言うと、とっても挑戦的な課題に変わってきているので、
やれたらすごいスキルになっていくなと。
確かに課題設定なんで、今までの定期利用もこなすとかっていうことじゃない次元でね、
どの立場の人でも入っていける領域ですもんね。
そう。だから逆に言うとね、そういうことができるようになれば、
前回の質問者にあったように、途中から会社が変わった方のことが前提だったと思うんだけど、
こういうことの力をつけていけば、逆に言えば今の会社に縛られる必要もなくなってくるんだよね。
うーん。本当に1億総経営者になっていかなきゃいけない時代なんですかね。
これがないとAIに勝てないしね。
AI時代の挑戦
AIの話ね、ほんとそうですよね。
やっぱりどこまでいくかっていうのはね、もう計り知れないスピードで進むんでしょう。
でもそういうときは、もうやっぱり脳の問題になってくる気がするんだよね。
この言葉、あの人に聞けばよかったみたいなものが、ほとんど。
あれ、彼に聞かなくても、AIでいいやってチャットGPTに聞こうって事実になってますしね。
うん。私の周辺でもチャットGPTを使って何かやってる方の増殖のスピード感っていうのかな。
もう当たり前にみんな言うもんね、今ね。
出てるよね。使ってないと本当にまずいけど。
そんな中であれですか、こうなってくると。
そう。なので結論はないんですよ。
ただ、このポッドキャストでもそうだろうけど、
やっぱりもっともっと、モワモワとしたものから形を作っていく過程をマネジメントするっていうことの大事さ。
そのためにはどういう思考回路を持ってなきゃいけないかとかっていうのは、
大いなるテーマになってきてるなあと思いますね。
いやあ、そういうことですね。
やっぱりこの時代の流れの話をしてくださったと思いますんでね。
この時代の流れに乗って作る側に回るのか、それともやっぱり提携業務に縛って乗らないのかでね、
本当に危機感も含めてお伝えいただいたと思いますのでね。
そういったことをちゃんと学ぶ場みたいなものも井上先生どうやら企画するっていう話をちょこちょこ最近されてるので、
またそういった話も混ぜてね、皆さんに共有できたらなというところで、もう時間きましたんで終わりましょうか。
ありがとうございます。
今さらっとだしけど、もうちょっと皆さんに告知するにはかかるかなって感じですか?
もうちょっとね、かなり話せるようになるんじゃないかなと思います。
タイミングがきましたらまたこちらのほうでもご紹介しますので、ということで終わりたいと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
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