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2017-04-27 17:20

第105回「質問:地方自治体におけるビジョンの達成について」

第105回「質問:地方自治体におけるビジョンの達成について」井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上さん、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さっそく質問に入っていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
この方ですね、公務員の方ですよ。事務職、46歳の方からご質問いただいております。
こんにちは、いつも楽しく聞かせていただいております。
私はビジョンの達成について質問させていただきたいです。
私は組織について、一つのビジョンに基づいて各構成員に役割が与えられているものと理解しています。
ただ、ビジョンは抽象度が高いため、構成員としては何をどこまでやることが自分の役割なのかという判断がバラバラになってしまうと思います。
結果として、ビジョンが達成されたのかどうかが分かりにくくなってしまうと思います。
私は地方公務員ですが、地方自治体は福祉や建設、教育など性格が異なる業務を行っており、
各課はビジョンを意識することなく業務を行っているのが実態です。
よろしくお願いいたします。
ということですね。
役所ということでいいのかな?
役所ですね。地方公務員の方なので。
どんなビジョンがあるんでしょうね。
そもそもあるんですね。
だからそこも素晴らしいなと思う。
おそらく地域社会の発展とか、そこに暮らす人たちの豊かな生活とか、
そんなようなビジョンが中心になっているはずで、
公務員の方たちがやっている教育とか福祉とか教育とか建築とか、
いろんな役割がありますよというのは、そもそも何のためにやっているかというのがそのビジョンにあるのかもしれないし、
場合によっては具体的なビジョンというか、例えば産業をどれだけ発展させるかとか、
よくあるアイタウンだとかね、ああいうようなことを具体的に目標と掲げているところがあるので、
この方が言っているビジョンというのがどのレベルのものかは定かではない。
ですが、ビジョンを達成するために構成員にはそれぞれ役割がありますというのは、
組織である以上、その通りだと思うんですよね。
ただ、中小度が高いというのは、今言ったような福祉とか教育とかいろんなものをまとめればまとめるほど、
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そこの共通ビジョンを作ろうと思えば中小度は上がる。
さっき言ったように地域社会の発展、そこに住む人の豊かな生活とか。
じゃあ、教育の立場でそれをどう実現するのということに次になると思うんですよね。
じゃあ、一人一人が、そのセクションごとにはビジョンをあまり意識していないと言っていたので、
中小度の高い全体組織、組織全体、その役所とか地方の公務員の集団である、
その大きな母体自体のビジョンを、ある意味末端にいる一人一人が具現化した言葉に置き換えるというのは、なかなかこれは難しい。
というか、無理。
この方が現場で感じていることを、それはしょうがないよねということですね。
だから、やっぱりその小集団単位で、家でもいいし、係でもいいんだけど、
自分たちは何者なのかというのを、全体のビジョンとすり合わせた上で作った方がいいなというのがまずあるのかな。
要するに、自分たちはどういうミッションを持っているのか。
今、ミッションという言葉を使われていましたけど、各小集団、例えば教育の場だったら教育課としましょうか。
教育担当のセクションだったら、教育担当のセクションは、例えば大きなビジョン、地域の社会の発展、地域住民の豊かな生活みたいなのがあったとしたときに、
教育の立場からそれは何をするのかというのを、教育の人たちが担当している集団の人たちが何をするかを落とし込んだ方がいいんだけど、
その前に、この組織の中で教育を担当している人たちというのは、何をやっているのか、私たちは何をしなければいけないのかというのが先に整理されている方がいいなと思う。
福祉の人にしても建設の人にしても。
例えば、こういう場を提供する、教育の場を提供するのが私たちのミッションなのか、それともいろんな広い意味で教育を受ける、サポートするとか援助するとか支援するというのがミッションなのか。
その辺を少し紐解いた方が良くて、何者かというのを実はみんなで共通の言葉にできているのが良いかなと。
この方、構成における役割が与えられているものと理解しているという話にされていましたけど、それは正しいでしょうけど、その前にチームとして何者か役割は何かというのを明確にしないとわからないと思うのね。
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一人一人が自分が組織全体のビジョンに向かっているかどうかということを考えるのは日常業務の中でやっぱり難しいので、やっぱりチームというところで時々振り返りながら、これは私たちは何の役に立っているんだろうかということをどういう役立ちができているのかということを振り返りながら、それは僕らのミッションやるべきことと合っているか。
というのが一番重要な気がするんですよね。それをミッションを果たすために、例えば今年はこういうことにチャレンジしてみようよっていうのが実はそのチームのスモールビジョンになる。
何度も出ている。ここに来てスモールビジョンですね。
つまりそのチームは何に向かおうかということを、例えばよくある保育の問題で待機児童解決みたいなこともあると思うんで、そういうのを例えば何万人の何千人でもいいや保育児童は保育を受けられるような、その環境づくりが今年の我々のビジョンになればその目標に対してやるべきこと。
その人たちはミッションとしては、豊かな生活をするためのサポートをするんだとか、インフラを整えてあげるんだとかということが僕たちの使命だよねと。
こういうふうにこれが合わさっていくと、じゃあ今年は待機児童問題を解決しようっていうふうになってていいと思うんだよね。それがゆくゆくさっき言ったような地域社会の発展とそこに住む人々の豊かな生活なんていうことの大きな抽象的なビジョンに近づいていくことは事実なので。
だから大きな役割、大きなビジョンがあっていろんなセクションがあるのはそのセクション全体の活動としてそのビジョンを達成するということなので、各セクションごとにはやることはもっと具体的であるはずなので。
組織の全体の大きな抽象度の高いビジョンを達成するために個々人が役割があるとは言いながら、そこに意識を向けるよりはチームでミッションを持ち、ビジョンといわれる目標とか課題を持ってそれを目指してみんなで動くっていう構造にしないとうまく回らない気がするよね。
そこのチームと今おっしゃっていたその単位っていうのは現実的なところでいいんですか。
そう。
例えば教育ってなると、ちょっとわからないですけど地方公務員の教育って結構いそうじゃないですか。
だからもっと言うと係とか。
そのぐらいでいいということですか。
多分そういう公務員さんの世界では課長とかっていう。課長という名称でいいのかどうか。課長というぐらいの単位だと結構上の人なんですよね。一般企業により比べると。だからもっと言うと主任さんレベルぐらいの集団で、かもしくはさっき言ったような待機児童解消なんていうのをある2、3チームが一緒だったらその2、3チームで構わないし。
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でもその2、3チームだってその保育施設を増設するっていうんだっていろんな役割があると思う。
場所を探す人もいれば、解説の支援をする人もいればとかいろんなことがあると思うので、そのチームごと具体的な動きをしているチームごと。
だから機能が似ているチームって言ったらいいの?一つのチームごとがいいような気がする。
よく井上さんがおっしゃるのは小集団っていうのは基本的には5人単位でっていう話がありますけど、これはどうでもいいんですか?
例えば5人ぐらいで決めたほうがいいのか?それともこの方が例えば課長とかでも3、40人束ねてたら3、40人のスモールビジョンを見つけたほうがいいのか?
本当は3、40人の集団でもそこにはどこへ向かうかはあったほうがいいと思う。
3、40人単位として?
単位で。また5人とか10人ぐらいのチームが具体的にそのうちの我々の役割はこれだねと。
例えば福祉って言っても広いので児童福祉もあれば介護とかいう世界の話もあるのでその中の例えば我々は高齢者向けの福祉ということに関してやってるチームであれば福祉全体の目標と
それからビジョンと自分たちのビジョンはどこかでリンクしてるけど違うもので構わない。
理想としてはそれぞれ持ってる?それぞれっていうか同じ構成なんでしょうけど単位としては3、40人も持ってるけどその中におけるこの5人もあっていく?
ただ現場では5、6人の小集団のテーマを全面に意識して押し出す。日々はそれだけで構わない。
上にある上位概念のビジョンは場合によっては忘れても自分たちのビジョンを達成することにむしろ邁進した方がいい。
その結果そのでっかい方につながるくらい思っておけばいい?
その動きがでっかいところにつながるかどうかはその上の30人を束ねている人が見ていればいい。
だから30人を束ねている人のビジョンというのは何が言いたいかというとその30人を束ねている責任者のためにあるものだと思った。現場の人じゃなくて。
我々の30人の組織は何に向かっているのかをちゃんと示すこととそれから自分たちの動きを検証するためにあるもの。
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だから組織全体は組織全体の長がそれを見ている方がいい。
なるほど。で現場の方々はそれを見ながらするというよりもそこにリンクするだろう自分たちのビジョンに邁進した方がいい。
5人ぐらいとか10人ぐらい。
なるほどですね。
だからそうすると。
例外ですね。
もっとより具体的な。変なのですよね。毎月変わっても構わないぐらい。目指すものは。
そうですか。
試作は日々進むわけだから。さっきの話じゃないけど自動福祉のこんな施設を作ろうとかね。
いうのがあったとしたらもう予定地も立てられたしOKOK建築が進むぞと建設が進むぞってなったら次の目標はやっぱりそこに集まってくる人たちのために何するかとか。
いやいやもう1個違う施設を作ろうとか。
なんかこう短いものになってないと。
ちなみにそのスモールビジョンみたいなものを作り上げるプロセスしかも月に1回ぐらい変わってもいいぐらいのものっておっしゃるけどそれを掲げるのはみんなで決めたほうがいいんですか。
それともそこの主任などの主任という人が掲げればいい話なのか。
どちらもあり。
どちらもあり。
みんなで勝手に決めるんではなくてみんなで決めようという中心に主任はいてほしい。
だから中心にはいてほしいの。
でこれだぞって言い切ってしまうことができる場合もあると思うんだけどこれでどうだろうかとこうやりたいという方針として宣言するって場合もあるけどみんなでどこに向かうかちゃんとやろうよっていうのは時間があればそういう会話をした方が良くて。
自分たちで決めたものだったら意識としても持てるのに言われたものだよね。
だからそういう意味ではそれこそね何とかの時間短縮も確かだし何とかの経費短縮でもいいからなんかすごく具体的なスモールビジョンでありスモールゴールって言ったらいいのかな。
そういうものに落とし込んであげないと進歩が見えない。
そういうのでっかいビジョンに向かって歩いててたとしても今どこ歩いてるのか分かんないよねっていうか進捗が分かんないでしょ。
巨大な愛をビジョンに掲げられたら何しても愛じゃんみたいな。
1年間経って君はこのビジョンの愛のために何をしたかねって言われても分かんないよね。
なぜ毎月やってもいいかっていうとやっぱり人って意味のある仕事をどれだけやることができているかが一番モチベーションになる。
だから意味があるというのはさっき言ったビジョン作りでこういう意味だよこんな価値のために向かおうっていうビジョンだしミッションだし。
ここまで来たねっていうのは分かりやすいので来たら次のここまで来たよオッケーじゃあ次のこれから3ヶ月のビジョンはここだって切り替えると進捗してる感じがするでしょ。
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進捗っていうのはすごく重要なキーワード。進んでる感。大切なものに向かって進んでる感。
進んでる感。感じがある。
で一番いいのはそれに自分が貢献できてると思ったら最高に。
そう思わせるための資格や仕組みはまた別の話ですよね。
なので意味ある目指すゴールビジョンっていうものを掲げてあげる。もしくはみんなで考える。
意味あるものに日々の活動をやっているとオッケーオッケーその活動を通してここまで来たよっていう確認が取れる。
この流れなんじゃないかな。
そこが要は機能すればオッケー。
絶対そうなっていれば大きなビジョンにつながっているはずなので。
大きなビジョンにつながってるよっていうのはまたその中間にいるリーダークラスの人たちが伝えてあげなきゃいけないこと。
それが上の仕事なんですね。
一つの愛を形を作れたねってちゃんと言ってあげないと。
確認作業として。
というわけでビジョンについての話はかなり明快にお答えいただいたのかなと思いますので。
これを実際に実行していただく中でまたいろいろ起きると思いますので。
その時にはまたご質問いただきたいですね。
あまりこだわらずに自分たちが分かりやすい言葉、ビジョン、目標みたいなものを一回考えるといいかなと思います。
なるほど。ありがとうございました。
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