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2016-10-06 16:17

第76回『質問:企業ビジョンに対するワクワク感が社員によってバラバラなのですが・・・』

第76回『質問:企業ビジョンに対するワクワク感が社員によってバラバラなのですが・・・』 井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中小企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上さん、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、質問が来ておりますので、ご紹介してまいりたいと思います。
嬉しい質問ですよ。
井上先生のポッドキャストを拝聴して、ビジョンを作ってみました。
いいですね。
実行者ですね。
ビジョンに対するワクワク度が、トップ層と一般社員で倍くらい違うように感じます。
さらに、社員の中でもワクワク度にばらつきがあるように感じております。
ビジョンへの共感を高めるために工夫することがあれば、アドバイスをお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
はい、わかりました。
そうですね、ビジョンってなかなか、実際に自分の会社のビジョンを作るとなると、
意外と難題、難しい問題ではある。
難しいというふうに言っちゃいけないんだけど、簡単ではない。
ただ、ビジョンもそれこそ中小概念のレベルもあるので、
毎回言ってますけど、世界平和的な概念からビジョンから、
よくある地域社会への貢献とかもあるし、
でも、もうちょっと自分としては人の問題解決をしたいなとか、
そういういろんな思いがあると思うので、
僕は、まずは経営者が、特に中小企業は経営者が、
自分の思いについてどれだけ向き合うかというのが大事だと思う。
ビジョンを作るときに重要なのは、
自分の思いは何なんだろうかということに、やっぱり一生懸命向き合うこと。
本当はサポートがあると、一緒に誰かがね、
そのビジョンを抽出するための。
コーチングって言っていいのかな、
そういうような人がいてくれると出しやすいんだけど、
自分でやるとしたら、やっぱりやりたいことって何だろうって、
ザーッと書き出してみることしかないかもしれないし、
前にも言った、自分は何に投資していくのか、
お金を使っていくのかとか、
思考のきっかけをつかまないと、なかなか出せないと思う。
多分、わくわくできるものができたと思っても、
社員のレベルによっても、
社員の感覚、個人個人で受け取り方が違うぞというのは、
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これはもうしょうがなくて。
だから、そうですかって、
サラッとしか受け取れない人もいると思うので。
悲しいか。
そうそう。
だから重要なのは、ビジョンとかって、
現場に下ろしていく、よく私がスモールビジョンって言うんだけど、
わくわくの、この部署に下ろすビジョンってのは何かっていう、
小型化していく、現実的な、
例えば、地域ナンバー1になりたいんだよって、
経営者が思っているビジョンがある事業に対してあるけど、
ナンバー1になる、ナンバー1になる、ナンバー1になるって言って、
現場に降りていくもんじゃなくて、
現場では、ナンバー1になるってどういうことか。
例えば、スピードナンバー1でもいいし、
新規獲得ナンバーでもいいから、
具体的なものに、自分たちのやっている業務分野に、
イメージできる具体的なものに作ると、よりいいかなと。
限りなくビジョンっていうよりも、目標とかに近い感じですかね。
例えば、前よく出した、
物流の時間を圧倒的に短縮するとか、
それは素晴らしいものを早く届けるということがミッションだからって、
そういう風なのでもいいし、
あとは、リピートしてくれるお客さんの数でもいいし、
いろんなスモールビジョンというのを作れるのかなと。
っていう構造になっています。
経営者が自分の思いを語ったときには、
勘違いしてはいけないのは、
これによって社員に動いてほしいということではなくて、
そのビジョンを掲げている自分がやっている経営は、
そこのビジョンにちゃんと向き合えているかっていう、
自分のエリを正すために使ってほしい。
つまり、ビジョンに向かっている僕っていう経営者として、
この会社の、自分が打ち立てたビジョンに、
この会社をちゃんと経営して向かわせているだろうか、
っていうことを考えてほしい。
自分にとってのラシンバーみたいにする。
そこがありき。
例えば何かの結論を出すときに、
これは僕らが目指すビジョンとはちょっと違う方向に行くので、
やめるとか、そういうことを経営者が、
ビジョンと自主決定をセットで語る場面を見ながら、
ビジョンってこうなんだうちって、っていう風になっていく。
それで理想的には、だったら僕らはこれを目指そうっていって、
さっき言ったようなスモールビジョンじゃないけど、
そのためには僕らは新規のアイデアとして、
こういうことを開発してみたいっていう風に、
具体的な目標に落とし込んでくれば最高かなと。
つまり、このビジョンなんだから、
みんな分かったか?地域ナンバーワンだよ。
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いいか分かったか?地域ナンバーワン。
だから君ら働けって言うもんじゃない。
受け取れないですよね。
社員の人たちってなかなか。
地域ナンバーワンを目指す経営をしてるか?
っていう自問自答のためにあるものなんだよなってことで、
ワクワクするためには、
小さな目標とかビジョンに落とし込んでほしいし、
大きなビジョンにナンバーワンになりましょうって、
横にいてくれるナンバー2とか、
幹部はいいじゃないですか社長。
行きましょうって言ってくれるかもしれないけど、
現場はポカーンとするかもしれない。
で、いいという。
ただ繰り返し、
自分の経営の在り方とか、
自分の経営者のスタンスを、
ビジョンを横に置いたり、
ミッションでもいいから、理念でもいい。
そういうものを置いて、
自分の経営を語り、
自分の経営をちゃんと検証している姿を、
下が見た時に、
お、うちは理念経営、ビジョン経営をしてるなって感じる。
社長自身がそれをしっかりと、
行動を含めてやることを通して、
社員たちが気づくようなことをするしかないんです。
まずはね、
っていうために置いておいた方が良くて、
ワクワクさせたいのよ。
もちろんワクワクさせたいんだけど、
ワクワクさせたいんだったら、
もうちょっと現場に落とし込む、
もう一塊、具体的で、
分かりやすいものをもう一個作りなきゃ。
ちなみに、
今聞こえてくると、
なんとなくスモールビジョンをビジョンから掲げて、
分かりやすくなると、
目標っぽさも出てくるじゃないですか。
そうなった瞬間に、
いわゆる目標管理みたいなところの社員さんが受けて、
ワクワクどころか、
わー嫌な感じ始まったみたいな、
やらされるとかっていう風な方にも走ってしまいそうかなと思ったんですけど。
そこだと単なる目標で終わるので、
ワクワク感っていうのは、
そんなことできたら素敵だなとか、
自分たちの存在価値が分かるとか、
え、あんなビルに入れるんですかとか、
そういうちょっと欲求的なものを刺激するものでもいいの。
そういうのもちゃんと抱き合わせにしておりますけど、
目標というか、スモールビジョンなわけか。
例えば、本店を銀座に移すっていうのがスモールビジョンでもいい。
あーなるほどなるほど。
え、いいじゃないですか銀座って思えればいいし。
銀座がいいのかどうかみたいな。
例えばですね。
例えば。
とか、支店を10店にするぞとか、支店長10人作るぞでもいいし。
あーなるほど。
っていうと、支店長10人の支店長になりたい人もいるわと。
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っていうようなことでもいいし。
だからなんかね、地域ナンバーワンだから小さな目標として、
新規顧客獲得率、大前年110%伸ばすとかっていうのは、
これ、ブレイクダウンされた目標だけで、
ビジョンではない。
ビジョンではない。
もうちょっと欲求的なものでいいし、
感じられる存在価値でもいい。
はあはあはあはあ。
まあとはいっても先ほどの削退110%で、
うわーって、うわーいいなーみたいになるんだったらオッケー。
それはオッケーオッケー。
その後にそういう意味が込められるんであると。
大事なのはそういう感覚を持てるような言葉とか表現とか、
目標って言い方があるんですね。
ということにしていくことが大事。
だからやっぱりさっき言ったように、
意外とどことこのエリアに行くぞとか、
どういうお客に向かって行くぞとか、
例えば今までだと、
いわゆる普通の一般層だけど浮遊層に向けて展開するぞとか、
ちょっと付加価値がつくようなイメージの次の展開に向かうっていうようなのは、
意外とスモールビジョンとしてはいいかなと思います。
今のお客さん、どういうお客さんとつながるかというか、
関係性を持っていくかということとか、物理的にあそこに行くぞとか、
他にあったりするんですか?
あとはだからさっき言った、
例えば時間短縮もそういう例だし、
あとはなんだろうな、
ブランドを立ち上げるなんていうのもそういう意味。
表現としての価値ですか。
自分たちの存在みたいなのが分かりやすくなったと思う。
昔、バブルの頃にね、
もう皆さん忘れてると思うんですけど、
バブルの頃に一旦流行った、
CIと言うんですよ。
コーポレントアイデンティティ。
で、やたら社名がカタカナになったりとか、
バブルの時期そうだったんですか?
結構ロゴが変わったりとか、
CIっていまだに言いますけど。
いいけどね、あの当時結構流行ったんですよ。
そうなんですね。
それこそ社名を変えるとか、
いろんなことが起こってた。
で、あれも、
かっかわいくなったとか、
この名刺もしたいとかっていう、
すごいそういう単純なところも含めて、
会社のアイデンティティを作っていくぞっていう。
別にロゴを変更することがCIじゃないんだけど、
私たちは何者かを再定義するっていうのが本当は、
コーポレントアイデンティティの本質で、
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その私たちは何者かっていうのが、
あ、そうか、今まで俺たちは平民だと思ってたけど、
違うっていう。
将軍だったんだみたいな。
そう、将軍だったんだって。
なぜ毎回気になるよりになるわけですよ。
っていうような発想になれたら、
面白いし。
なるほどね、そういうことか。
そういう意味で言うと、
ビジョンとブランディングとかCIとかって、
結構近い密接なところにある。
密接ですよね。
逆にビジョンとか明確に立ち上げるぐらいだったら、
会社としてのブランディングという言い方でもいいのかもしれませんけど、
コーポレントアイデンティティみたいなのを、
ちゃんと表現として、側としても設定していくっていうのは、
結構重要なんですよ。
重要。
ただ、本気でブランディング、CIの世界に入ると、
本気でやると、
非常に細かいところの表現管理をしなきゃいけない。
例えば封筒1枚だって、
そのまま前の会社で使ってたものをそのまま使っちゃったら、
例えば青から赤に変わったのに、
青いのがまだ残ってるんで使ってますって言うと、
やっぱり中途半端になったりするので、
ということはあるんだけど、
でもそれはね、
現実的にはそんなに潤沢な資金の中でやるわけじゃないので、
そういうことは起こるけど、
でもそのためにも、
何に向かっていくんですよっていう思いを、
ビジョンを語り、
自分で経営をそこによって判断するというか、
検証しながら進む経営があって、
具体的に下ろすとこんなイメージだっていうイメージを作る。
なるほど。
これができるとね、
なんとなくワクワク感は増すんじゃないか。
何のためにそんなことするんですか?
っていう話あるかもしれないけど、
でもやっぱり最終的に、
自分たちって何者かっていうのが、
分かってる分かってないでは違う。
最後になんですけども、
会社としての存在意義という、
私たちは何者かという話。
そこに密接に子としての、
経営者なんてもろに会社としての存在意義と、
自分の存在意義って相当近いところにありそうですけど、
社員ってちょっと遠さも出ちゃいそうじゃないですか、
その子としての存在意義と会社としての存在意義、
どうやってこう…。
社員のレベルで言えば、
その会社の存在感が素敵だと思えるかどうかでいい。
自分と密着融合する必要もなくて、
こういう会社だから素敵だと思うんだよな、
言えてればいいんじゃないかな。
その会社のアイデンティティに惚れてる。
そこの一部である自分が惚れてればいい。
っていうことが一番重要なことかなと。
なるほど。
で、あなたのライフスタイルを変えなさいっていう問題ではなくて、
やっぱりうちの会社ってここ素敵だよなと。
お客さんとこういう風に言われるのがすごく嬉しいよね。
オタクは他と違いますねなんて言われると、
全員絶対嬉しいやつ。
まあそうですよね。
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だからやっぱりそういう、
自分たちは何者かっていうのはそういう感覚で分かるので。
なるほど。
かな。
なるほどですね。
今日は色々ヒントあったと思いますので、
もうすでにビジョンは作られたようですので。
なんかもうちょっとこれも欲求に迫るような。
欲求に迫るような。
いいですね最後シンプルにまとめていただいて。
あくまで人間ですからね。
そうそうそう。
情報のある人間ですので。
欲求に少しちょっとフォーカスしていただいて、
チューニングしていただければ。
イメージは国際国語。
イメージは国際国語。
わかりました。
ぜひ活かしてください。
はい。
本日もありがとうございました。
ありがとうございます。
本日の番組はいかがでしたか。
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