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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上さん、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今日も質問が来ておりますので、ご紹介していきたいと思います。
あるIT関係の社長さんです。
大手商社のサラリーマンを辞めて、国立してから5年、社員40名まで成長しました。
すごいですね。
しかし、社員や採用の際に、会社のビジョンは何ですか?と聞かれることが多々あるのですが、
サラリーマン時代を振り返っても、ビジョンが何だったかすら覚えておりません。
何か意味があるとも思っておりません。
ビジョンが重要という話はよく耳にしますが、本当に必要なのでしょうか?というご質問です。
そうですね。
同じようなことを考える方も多いんじゃないですかね。
そうですね。
いろんな言葉があって、理念、ミッション、ビジョン、バリューとかいろんなのがあるので、
経営理念ということで作ってもいいのですが、
ここでの定義に、話し状に、
僕は意外とこれが混ざってしまったら構わないと思うんですが、
一応、言葉の意味としては、経営理念というのは、どういう経営をしていくつもりなのかという経営としての方針スタンスを明確にしてあるものだと思うんですが、
ミッションというのは、要するに何のためにあるかというと、
自分たちの役割とか意味というようなものをちゃんと気づかなきゃいけないので、
これはミッションと言われているので、
ビジョンというのはありたい姿、あるべき姿とも言ってもいいと思うんでね、ということだと思います。
だからミッションはどちらかというと、何をしなきゃいけないのかということを語っているのに対して、
どうなればいいのかを語るのがビジョンかなという感じがしますね。
バリューというのは、一般的にはこういうことでいいと思うんだけど、
行動指針みたいなものでいいんじゃないかなと、
どうやるのかなとかね、どういうやり方をしていこうかとかというふうな、
いろんな言葉で語られるこの3つですけども、
なんとなくそんなような形でいいんではないかなと思ってたりします。
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その上でどれが大切かということですが、どれも大切だとは思います。
大企業よりも中小企業の方が、この手のものを何かスローガン的に社員にみんなに知らせているもの、
というのがあった方が、私は中小企業よりもいいと思うんです。
大企業よりも。
大企業って、やっぱり大企業の社員のモチベーションって、
ある意味安定とかもあるだろうけれども、
モチベーションを失うときっていうのは、
どちらかというと大企業の人たちは自分が歯車だったりとかすることもあるかもしれないけど、
基本でどこかで答えが出てしまうのかもしれないけど、
優秀さを競っていると思うんだよね、大企業の人って。
やっぱり自分はいかに優秀になろうとするかとか、
どれだけ仕事ができるようにならなきゃいけないかとか、
優秀さみたいなのを自分の中でいかに持てるか、
自分はいかに優秀かとか、優秀になれるかとか、
優秀さというものは非常に語られているんじゃないかなと思う。
語られるというか、持たれているんじゃないかな。
だから会社のためにというか、もちろんあるんだけど、
いかに自分がそういう存在になれるかっていう、
自分の価値の向上っていうのを自分で高めていくっていうところがあると思うんだよね。
でも中小企業の人たちって、言葉は変だけど、
多くの場合、入りたいと来ている人ではないので、
まだそんなにバリュームがない時に参加してくれる人だったりとか、
自分の技能を使って参加しようとかしていることはあるけれども、
どちらかというと優秀さを社員の中でみんなで競うとかっていうよりも、
やっぱりニュアンスは緩すぎるかもしれないけど、
生活している感じ。生活の一個を胸の中にある仕事っていうようなところもなくはない。
もちろん優秀さを競うとしている人もいるけど、
でもそういうものはあるので、この人たちのモチベーションを高める時というのは、
本人がいかにこの仕事を通じて何かを得るかということは、
個人の中で解決するというよりは、会社ぐるみで持っていた方がいいと思う。
うちはこうするんだよって参加した人間に、みんなでこうしたいんだよっていう思いみたいなのを共有させる。
個人技作りにくい環境にあると思う。
だから会社が持ってあげるというのはすごく重要かなと思う。
それは引いて言えば、経営者の人的な社員に対する影響力をも高める。
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そういうものがある。
ミッションでもビジョンでも何でもいいんだけど、
私たちはこうしたいんだ、こうありたいんだ、こんなことを手に入れたら何でもいいから、
そういう宣言をして、ひたむきにそこに向かう思いに対して真摯な姿を見せるということは、
非常に社長の存在感を強めるし、うちの社長かっこいいなって思う。
そういう思いみたいな影響力っていうのは、中小企業の場合、
大企業の社長さんの持っているあり方というよりも影響力がでかいので、直接的な影響力。
だからそういうものを磨くためにも、個人の思いより、
俺はこういうつもりでこの会社を始めたし、こういうところに行きたいと、
こんなことを手に入れたい、みんなで喜びたいということまで、
示してあげることはそういう意味で大切なのかなと。
会社というか組織全体としての、まさに先ほどの説明なんですけど、
ビジョンとかミッションみたいなものを共有することで。
一つは社長さんという人の人的影響力が強まるのと、
影響力が強まる。
だってうちの会社の社長は本当に思いに対して、下向きに行動しているぞと姿を見せたら、
やっぱりそれなりにね、
そうですね、背筋も伸びますし。
解決というかその達成のために貢献してあげる。
面白いと思いますよね。
そういう影響力と、それからまあ行こうって言った時に、
そうですよねって言ってたら面白そうですねっていう風に、
やっぱり社員が自分のモチベーションを高めるためにも必要なんじゃないかなと。
なるほど。
上からすれば影響力が強まるし、彼らことしてもモチベーションが高まる。
高まる。
それは大企業の社員は自分のモチベーションの処理っていうのは意外と自分でやってる人が多い。
なるほど。
そうかもしれないですね。
だから会社がもちろん言ってはいるけれど、
それは社外に対して言ってるようなところが多くて、
社員に向いてないことが多い気がするね、大企業に連とか。
なるほどですね。
その観点で言えば、この方のご質問のビジョンが何で重要なのかっていうところにおいては、
ある程度概念としての説明はあったかと思うんですけど、
それをしっかりと機能させるためにどういう考え方でビジョンを作ったりとか、
浸透させたりとか、ミッションとか場合でもそうですかね、
そのあたりはどういうふうに。
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意味、目的をちゃんとまず作る。
つまり存在意義を定義するっていうのがミッションとかビジョンに必要かなと思うんだけど、
ビジョンには両方の要素があるけど、もう一個の要素はミッション、ビジョン。
特にミッションっていうのは存在意義。
我々は何のためにいるのか、
我々が提供することでお客さんがどんなことを手に入れるのかとか、
そういう意義みたいなものを作る。
今度、僕がよく言う現場のスモールビジョンって言うんだけど、
ビジョンでもあり、バリューにも落とした方がいい、行動指針にも落とした方がいいのは、
これ今度ね、モチベーションを高めるために非常に重要で、
スモールビジョン。
行動指針みたいな。
要はそれをやるためにどんなことをしてほしいかってリクエストは行動指針に現れる。
バリューと言われるものに現れる。
でも、スモールビジョンってこんなに慣れたらいいよねって、
素敵だよねっていうのは、意味は大きなビジョンでいいんだけど、
ちっちゃな現場のビジョンは何となく欲求重足の感じ。
その欲求ってどのくらいの感じですか?
やっぱり自分たちの有能感を示せるとか、
それから関心が深まるとか、希望が持てるとか、
もちろん生活が豊かになるでも何でもいいから、
何か素敵な世界に行けそうだな自分たちもっていう欲求重足。
高尚なビジョンとかいうレベルじゃなくて、
現実的な豊かさみたいな。
そう、とか自分自身として自分を、
行けてるよね僕たちって言えるような感じ。
現実的な重足感ぐらいの感じですね。
そうそう、重足感。
っていうものが両方必要かなと。
じゃあもう1年に1回変えるぐらいのレベルかなと。
全然いいと思う、現場はね。
ただ行動指針っていうのは、
作ったものによってはそう簡単に変えないものかもしれないね。
特に顧客商売なんかは、
お客さんに対する行動とはこうだよというのは変えないかもしれない。
サントリーかな?
行動指針か何かシャクンじゃない?
何かがあったんだけど、
やってみなはれ。
やってみなはれ。
これでもすごく表してると思うね。
要するに言ったらやってもいいよっていう風に聞こえるし、
いろんなことをやらせてもらえる気もするし、
こういうのがね、
要求とともに、
欲求重足とセットになってる素敵な言葉だと思う。
なるほど。
今ちょっとググってみましたけども。
やってみなはれ精神。
そういう感じ。
やってみなはれ精神みたいなのがすごくいいと思う。
そういうのっていい言葉だと僕は思う。
なるほど。
グローバルな視点を持ちとかってそういうのではなくて、
そんな堅苦しいものじゃなくていいから、
やっぱりみんなで共通の、
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自分たちのありようみたいなもの。
どんなことを大切にしてるのかが、
2、3の言葉。
このサントリーで言うと一言だけど、
そういうなんとか精神みたいな。
そういうのが出ると素敵だな。
共通の握りのキーワードみたいな。
だから、
広く社会のために貢献し、
何に何に思って貢献するとかね。
ああいうのはミッションとしてもあっていいんだけど。
閉ざしたくなりますもんね、原理は。
それは現場には有り得ない。
はい。
それは経営者が、
自分たちのあり方、経営の仕方を審査、
自己診断、自己審査するときに必要なのが経理になる。
僕たちは経理に則った経営をしてるからねって。
社員に理念を表現しなさいっていうのは、
それはちょっと強すぎて。
むしろ、さっきのやってみなはりじゃないけど、
うちはこういう精神でみんなでやるぞって宣言する。
なるほど。
ちなみにまだそういうものを用意していない社長さんとか、
そういう会社っていうのは、
社長が決めたほうがいいんですか?
やっぱり、
存在意義について社長が考えると、
現場で活かされる、
さっきのね、
やってみなはり的な行動指針みたいな。
そういうビジョンとおっしゃったやつですかね。
そういうものは、現場が一緒になって考えてもいい。
何ができたら素敵かねと。
まずは社長がビジョン、ミッションみたいなものは、
明確に会社の理念とかを決めていくんだけども、
それに紐づく形で現場の人たちが、
ちょっといい感じで充足感が高まるというか、
モチベーションが上がるようなものは、
社員さんたちが決めてもいいと思う。
うん。
実際の社員さんの声を聞いたわけではないけど、
よく家電量販店で、
うちよりも1円でも安いところがあったら、
言ってくださいっていうのがありますね。
ありますね。あるじゃない。
あれって、
とにかくこのエリアで一番安いものを提供するっていうことを、
こういうのである意味僕は、
社員がどう受け取ってるかは別にして、
スモールビジョンだと思うんでね。
うーん。
で、買っているということは、
うちは一番安さをキープできていると。
で、それを示すためにも、
お金が安いのがあったら、
自分たちが調べるんじゃなくて、
お客様が教えてくれるんだ。
うんうん。
そうすると、もっと安い値段を僕らが設定できるよね、
っていうことだと思う。
そういう解釈の仕方をすると、
社員だって、
お客様に疲れて文句言われるっていうんじゃなくて、
あ、教えてくれるんだ。
嬉しいなと。
で、正々堂々と言えると。
なるほど。
一番安いですって言えるっていうのは、
あるんじゃないかなと思う。
うーん。
なんかそういう時間的な、
数字的なことなんかもあってもいいし、
さっきみたいな、
やってみなはね的なことがあってもいいし。
うんうん。
でもね、時々いろんな会社の行動審査によって、
こういろんな会社の行動審査の中を見てると、
いいなって思ったりする時に、
行動は現場が作るって言ってもらう。
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なんかそんなようなこともあったりするよね。
うんうん。
こういうのって嬉しいじゃない。
うんうんうん。
言い渡らせるとね。
だから、それが大切なんじゃないかと。
なるほど。
まさに今日冒頭にありました。
ビジョンの本当のちゃんと機能している状態っていうのは、
あることによって社長上の影響力が十分に発揮し、
個人で見ると、
社員さんたちがモチベーションが上がると。
いうことが起きているんであれば、
いいビジョンとかいいミッションって言えるんでしょうけど、
逆に今あるけども、
そういうのが起きていないんであれば、
もしかしたら見直すというのも必要かもしれないですよね。
見直すイメージがある。
この間もある会社さんが、
やっぱりその会社の事業ね、
なんとか事業を持って、
地域社会に貢献するって書いてあるけど、
分かんないよね。
うんうん。
で、どうすればいいのってあるからね、具体的に。
だから、何って、
貢献って何って。
いや、学校立てろでもいいからね。
うんうん。
って言われた方が分かりやすくね、
何すればいいか分かりますね。
例えば、発展途上国の、
学校を作るんですっていうために、
100円を寄付するシートがあったり、
穴が開いててそこに100円があるので、
自分のやつを100円出してピンって入れると、
それは寄付になるんだけど、
そういう感じ。
これで学校ができるんだっていう、
そういう感じの、
スモールビジョン、行動規範みたいなのがあるといいな。
なるほど。
ぜひ、概念としては分かりましたので、
もし作りたいとか、
そうそうそうそう。
お手伝いしてほしいって言っていただければ、
その後に井上さんのお得意だと思いますので、
ご相談もありなんじゃないかなと思いますが、
ぜひ参考にしていただけたらなと思います。
本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
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