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中露でタッグ? 中国の代表団が北方領土を訪問
2026-10-19 12:12

中露でタッグ? 中国の代表団が北方領土を訪問

毎日新聞特派員や外信部長の経歴をもつ元RKB解説委員長・飯田和郎が、中国をはじめ東アジア情勢について、歴史的・文化的背景についても触れながら解説します。

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

北方領土周辺で、中国とロシアの接近を示す動きが相次いでいる。中国の国境交渉代表団はエトロフ島を訪れ、ウニやナマコの養殖場、観光開発候補地を視察した。ロシアは投資誘致を狙い、中国は日本を牽制する材料として北方領土問題を利用していると飯田和郎が解説する。中国はかつて日本の返還要求に理解を示したが、中露関係の改善と日中対立を背景に、ロシアの支配を問題視しない立場へ変化したという。さらに、サハリンで北海道新聞の記者がスパイ容疑で拘束された事件について、ロシア側の主張と日本側の否定、北方領土をめぐる情報戦との関連が語られた。

北方領土を間近に見る現地の実感
この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。 月曜日は、元RKB開設委員長で、福岡女子大学副理事長の飯田和郎さんです。
飯田さん、おはようございます。
はい、おはようございます。
今日は、北方領土に関するお話ということですけども、我が国固有の領土、北方領土は戦後、当時のソ連、そして現在のロシアに不法占拠されたままということですけども、
その北方領土と遠くないロシアの極東サハリンで、北海道新聞の駐在記者が先週13日、スパイ容疑でロシア当局に逮捕されました。
一体このエリアで、周辺で何が起きているのかということで、この時間探っていきましょう。
はい、私、この夏、北海道を4日間回りました。
40数年ぶりに、ネンムドを訪れたんですよ。
はい。
ネンムドの街中から車で30分ほど行くと、そこは日本の本土の最東端、もっとも東側のノサップ岬なんですよね。
ここから北方領土の一つ、幅前群島の一部である貝殻島まで、わずか3.7キロですね。
貝殻島のシンボルである灯台は、肉眼でもよく見えました。
その先が水晶島、そして四孤丹島なんですよね。
田場さん、日蘇共同宣言って聞いたことありますよね。
ちょうど今日が節目を受けたんですよね。
そうなんですよ。70年前の今日、10月19日に日蘇共同宣言が調印されたんですよね。
そこには、やがて北方領土の四孤丹島と幅前群島の引渡しが明記されているところなんですよね。
私はその次は、しれとこを回りました。
ここからは、おほうつくかいにくなしり島が横たわるような姿で見渡せるんですよ。
中国代表団のエトロフ島訪問とロシアの投資誘致
誰でもそうだと思うんですけど、すぐ目の前にある日本の領土なのに、不法に占拠され、今は日本の主権が及ばない、こんな理不尽を感じましたね。
いわゆる北方四島と呼ばれる島々で、特に最大の島、エトロフ島ですけども、エトロフ島をめぐる動き、私もそうですけど、飯田さんも気になるということですよね。
はい、そうなんですよ。まず先週飛び込んできたニュースを橋本さんに紹介していただきます。
はい、ロシア局とサハリン州政府は13日、ロシアが不法占拠をする北方領土のエトロフ島を中国の代表団が訪問したと発表しました。
外国の代表団が北方領土を訪問するのは極めて異例なことです。
このロシア以外の外国代表団が北方領土を訪れるというのは極めて異例だと思いますけど、これどういうことが起きているんですかね。
はい、訪れたのは中国で最も北側に位置する国竜交渉、そこの代表団なんです。国竜交渉とロシアの国境はなんと2900キロあるんですよね。
これどんだけ長いかというと、例えば北海道の札幌と福岡市の直線距離が1400キロ。
だから福岡、札幌間の2倍に相当する、これが中の国境でほとんどが国竜交渉とロシアが接しているということなんですよね。
ってことは、国竜交渉はロシア極東との交流が深いエリアってことなんですかね。
その活発な交流の延長線として、今度は中国人が北方領土にまでやってきたというわけなんですよ。
彼らはエトロフ島内の海産品、ウニ、ナマコなどの養殖場を見学したってことですね。
この他、ロシア極東観光に向けて開発できそうな広報地を訪れたと。
エトロフ島への、ロシアからすると投資を誘致したいっていうツアーの一環のようでしたね。
中露が北方領土問題を利用する思惑
ロシアとしては中国マネーを呼び込みたいという狙いがあるんですかね。
そうでしょうね。
ロシア政府は当然、北方領土っていう敵地に税制の優遇措置などを講じて、外国からの投資を呼び込みたいと。
だけど、多くの国々は、日本が領域権を主張するこの地への進出をためらうはずなんですよね。
そんな中で、中国の一地方都市とはいえ、国立交渉の代表団がまさに極めて異例な状態で北方領土にやってきたと。
これは中国とロシアの現在の密接な関係、そしてそれとは対照的に厳しい日中関係、日中関係を反映しているようにも思えますね。
そしてそのエトロフ島といえば、今年の8月にプーチン大統領が初めてエトロフ島を訪問しましたよね。
当然日本政府としてはロシアに抗議をしてますけどね。
同じくこのエトロフ島では、ロシアが先週爆撃訓練を演習を行ったようなんですよね。
同じく、クナシリ島、シコタン島、ハボマイ軍島の空域も同じ時期に閉鎖したと。
これをわざわざ日本政府に事前通告したことで、当然日本政府はロシアに抗議したというわけですね。
これ、日本側はこういう軍事行動について、不法選挙を規制事実化するためっていうふうに見てるんですかね。
そうですね。背景として長引く莫大な戦争でロシアの影響力が失われかねないと。
プーチン大統領は自ら北方領土の土を踏むことで、ロシア国内外での権威を保ちたいんでしょう。
同時にですね、自分の国だけじゃなくて中国もこの北方領土の問題に引き込みたいというふうな感じも思いますよね。
今回の国流交渉の代表団がエトロフ島を視察したのも、中国、ロシアの友好環境を見せつける、そんな思惑もあると思いますね。
中国の対日姿勢と北方領土問題
一方で中国はこの北方領土問題をどう見てるかってことなんですけど、
この8月にプーチン大統領がエトロフ島を訪れた時なんですが、中国側の反応です。
大統領を訪問直後に中国外務省のスポークスマンは、こんなふうにコメントしていました。
中国側は一貫して、世界反ファシスト戦争の成果は適切に尊重し、擁護されるべきだと主張してきました。
はい。世界反ファシスト戦争っていうのは、第二次世界大戦のことです。
中国側にとっての反ファシスト戦争っていうのは、第二次大戦の一つ、日中戦争を指すんですよね。
ロシアの北方領土支配は反ファシスト戦争の成果、そう強調することでロシアに堅入れするとともに、
日本は反ファシスト戦争で敗れたから、北方領土を失ったんだという意味だと思います。
これは、最近中国がよく言う言葉、日本は過去の歴史を変えりみない、そして新たな軍国主義、新型軍国主義が台頭している。
こういう論調、対日批判とも連動しているように思います。
ですけどね、中国がかつて日本の北方領土を返還要求に対しては、理解を示した時期もあったんですよ。
これは背景として、中国とソ連の対立、中国の日本への接近という背景もあったんですけど、
当然ながら、中欧関係の改善、日中の対立もあって状況が変わってしまったと。
つまり、ロシアによる北方領土支配を問題しない立場、さらにはロシア寄りともいえる立場に変わってきたと思います。
ロシアとしては、北方領土問題に中国を誘い入れて、一方の中国も対立関係にある日本を睨んで、ロシアにこうしていくという。
北方領土が中国とロシアのタグを組む舞台みたいになってますよね。
そうですね。同時に海洋進出を進める中国にとって、太平洋の出口である北方領土周辺というのは、戦略的な価値もあると思うんですよね。
互いに日本を牽制する材料として、中国もロシアも北方領土問題を活用しているようにも思いますね。
サハリンの日本人記者拘束事件
最後に、北海道新聞の記者の話なんですけど、この拘束された事件、この記者はサハリンの中心都市であるユジノサハリンスクに駐在していたと。
ここに至極を置く日本のメディアは、北海道新聞とNHKだけなんですよね。
ロシア当局の発表では、この記者が日本の情報機関と連携して、ロシアの安全を脅かす目的で様々な情報を集めていたと主張しています。
具体的にはこんな説明をしていましたね。
クリール諸島からウクライナ戦争に参加した兵士や志願兵の情報を集めていた。
このクリール諸島というのは、千島列島とまさに北方領土も含めて指すんですよ。
この拘束事件でも北方領土問題を固めようという意図さえ感じてしまいますよね。
ロシアは日本の情報機関と連携して情報収集していたと言ってますけど、高市総理は15日にロシア側の主張に対してそのような事実はないと明確に否定してますよね。
そうですね。この記者は今後最大で2ヶ月身柄を拘束されると言うんですね。
報道によると、有罪になった場合は10年から20年の後勤刑になる可能性もあるって言うんですよね。
ロシア当局の意向が色濃く反映されて、こういうスパイ容疑がかけられたと見て不思議じゃないと思います。
何よりも私は逮捕されたのが、多くの特派員が駐在する首都のモスコアじゃなくて、日本に近いロシア極東に駐在する日本人記者だったと。
この辺も含めて様々な要因が、今この極東の島々で渦巻いてるような気がしますね。
この時間は元RKB開設委員長で福岡女子大学副理事長の飯田和夫さんでした。
飯田さんありがとうございました。
12:12

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