1. ハイパー起業ラジオ
  2. #1-4 アトミックネットワーク..
2023-12-13 31:23

#1-4 アトミックネットワーク!!ネットワーク効果の立上げ方

spotify apple_podcasts

ネットワーク効果が回り続けるようになった事業は最強。だ・と・し・た・ら、最も効率よく回し始めるには何が必要なのでしょう?そのための最重要ワード「アトミックネットワーク」を実例を交えながら徹底解説!「本当に起業に役に立つビジネスの話」をコンセプトに、スタートアップのコア戦略をわかりやすく語っていくよ!


▼「s01 ネットワーク効果編」再生リスト:

Spotify

https://spoti.fi/4bVfHRJ

Youtube Podcast

https://bit.ly/45hJJwI


▼MC:

尾原和啓(IT批評家) https://twitter.com/kazobara


京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、産総研人工知能研究センターアドバイザー、現在13職目 、近著「アフターデジタル」は11万部、元 経産大臣 世耕氏より推挙。「プロセスエコノミー」はビジネス書グランプリ イノベーション部門受賞



▼サブMC:

けんすう(アル株式会社代表取締役) https://twitter.com/kensuu


アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社nanapiを創業。2014年にKDDIグループにジョインし、2018年から現職。



▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。

https://forms.gle/bHQjcgjCCQkFEFDg9



▼音声編集:株式会社BOOK


▼アドバイザー:株式会社BOOK代表取締役 樋口聖典

サマリー

アトミックネットワークというネットワーク効果の立ち上げ方についてお話します。最初の立ち上げが非常に重要であり、中途半端な状態になると買い手や売り手が少なくなり、負のネットワーク効果が生まれます。Facebookやメルカリの成功事例を通じて、アトミックネットワークを構築するための戦略や手法が紹介されています。ネットワーク効果の立ち上げ方について考えましょう。まずは、弱者的なやり方が重要であり、クラウドワークスの事例が挙げられています。次に、ハードサイドを見極める理論と、粘り強いやり方の選択肢があることが話されています。

ネットワーク効果の重要性
スピーカー 2
はい、では第4回目になりますが、前回だとマイクロソフトの事例などを出しながら、2つの流派があるよというお話をしました。
ちなみに2つの流派、もう1回簡単に説明すると?
スピーカー 1
はい、内部からもう使わざるを得ない状態になっていくっていう相互ネットワークエフェクト。
これは売り手が買い手を呼んで、買い手が売り手を呼んでいく。
特に買い手が集まっちゃったら、売り手からしてみると、売り場が独占されると言いなりにならなきゃいけない。
でもそのプラットフォームに乗っからないと売れない。もうしょうがない。内側に入っちゃえっていうところまで行っちゃうと、もうそのプラットフォームが勝ち続けるものになっちゃうよっていう話と、
あともう1つが、ネットワーク外部経済性で。
これは一言で言うと、あいつが使ってるんだったら、まあ俺も使わずに。
使わざるを得ないよな。だって周りがみんな使ってれば、まあ私も使わざるを得ないなっていう状態の、もう仲間外れになりたくないんだったら、そのツールを使わなきゃいけないよねっていう状態の話を言っていて。
これは逆に、もう仲間外れになりたくないんだったら、お前使えよっていう状態になっちゃうから、まあ外部から強いられるようになっちゃうよっていうお話をさせていただきました。
相互ネットワークエフェクトとネットワーク外部経済性ですね。
スピーカー 2
うん。
マイクロソフトの例が出ましたけれども、例えばWordって最初の頃はやっぱり、いい製品だから広がって、広がったからネットワーク効果が出たみたいな、そんな感じなんですか?
スピーカー 1
またそういうインターネット老人会をつつくいいネタを持ってくるね、あなた。
そうなんです。今の件数の指摘ってめちゃめちゃ大事で、必ずしも一番いい製品が使われるわけではないっていうところがネットワーク外部性の恐ろしいところで。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
はい。
例えば日本で言うと、イチタロウっていうもうジャストシステム様の素晴らしい、素晴らしい、本当に素晴らしいアプリケーションあったじゃないですか。
スピーカー 2
日本語のワープロソフトとしてはね、もうダントツにいいと言われてましたよね。
スピーカー 1
まあ例えばイチタロウって日本語独特の縦書きに対応してますねとか、あとやっぱり日本語って漢字があるから、Rubyって呼ばれる呼び仮名を打てるとか、まあものすごい日本語に対応した、まあきめ細かーい素晴らしいソフトだったわけですよ、浮川夫妻っていう。
はいはい。
本当に素晴らしい夫妻がいらっしゃって、まあこの話はね、ぜひ特別編でどこかでね、しゃべりたいんですけれども、はい、その話は置いといて、さっき言ったように、必ずしもこのイチタロウっていい繊維があったのに、あの、イチタロウは生き残れずにワードが、まあこのネットワーク外部性で強くなったわけじゃないですか。
スピーカー 2
うん。
なんでですか?
スピーカー 1
一言で言っちゃうと、やっぱり、その、この人が使ったら、まあ俺も使わざるを得ないよねっていう流れを先ほど言ったときにね。
そういう流れを先に作っちゃったってことなんですよね。
うん。
だから、大企業がワードでファイルを作っていて、じゃあこのワードのベースにして、ちょっとこの後の続き書いてよって言われたら、やっぱりイチタロウでも修正できるんだけど、お戻しするときにずれちゃうとか、うん。
お戻しするときにちょっと変なものになったら嫌じゃないですか。
スピーカー 2
ああ、じゃあまあなんか、営業とかして会社にワードを導入しましょうとかがされてしまうと。
うん。
まあ、イチタロウの方が出来が良かったとしても、みんながワードを使うようになってしまうので、ネットワーク外部性がどんどん効いてきちゃうっていう。
スピーカー 1
そういうことですね。
スピーカー 2
そういうことですね。
スピーカー 1
ああ、なるほど。
だから、もう、その自分の仲間内で、まあ、もう、まあ、大半の人がそっちを使ってるときに、いや、俺はこっちの製品がいいから、みんなでこっち入れ替えようよって言っても、いや、お前一人のためになんで俺たちがみんな入れ替えなきゃいけないの?みたいなぐらいまでいっちゃうと、もう、なかなか低い。
なかなかひっくり返せないし。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
で、さらに言えば、まあ、インターネットビジネスのすごいところは、そういう間で、いや、こっちの方がいいんだよって言ってても、まあ、結局、本家の方がその間にアップデートかけて、まあ、結局、真似して、もう、同じような機能なものになって、結果的に使い勝手も良くなっちゃうから。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
一回、ネットワークを制したら、ずっと制し続けることが出来やすいんだよ、へへへへ。っていう感じなんですね。
スピーカー 2
おお、なんか、いきなり悪役っぽくなりましたけど。
スピーカー 1
いや、ごめんなさい。あの、昔のマイクロソフトが嫌いで、ナデラ以降のマイクロソフトが大好きっていう、ちょっと小原の特性が、またちょっと出てしまって、ごめんなさい。
スピーカー 2
まあ、でもね、なんか、本当にマイクロソフト嫌われるぐらい、やっぱりその強さがあって、なんか、全然他に良いツールがあるのに、マイクロソフトを使わなきゃいけないんだ、みたいな、なんか、そういうふうに捉えられてたとき、結構ありましたよね。
スピーカー 1
そうなんですよ。そうなんですよ。
うん。
だから、やっぱり、どうしても、このネットワーク効果が、
うん。
このネットワーク効果っていうものが、今の時代で、インターネットのビジネスを始める人からすると、もう、ビッグテックかなわない。Googleとか、Facebookとか、Amazonとか、まあ、マイクロソフトって、もう、ネットワーク効果を身につけちゃった人にかなわない、みたいなところまで来る感じがあるわけですよね。
なので、今日のお話、ネットワーク効果の立ち上げ方、アトミックネットワーク!
お!
スピーカー 2
っていう話になるわけですよ。
アメトーク風に。
スピーカー 1
なんで、復唱しないの?
スピーカー 2
いやいや。
スピーカー 1
え?
アトミックネットワーク!
スピーカー 2
あ、これ、復唱しろってことだったんですね。
そうそうそうそう。
あ、ちょっとわからなかったです。なんか、
スピーカー 1
I'm wearingって言ったら、パンツって返すでしょ?
スピーカー 2
まあ、そうですね。でも、アトミックネットワークって言われたら、アトミックネットワークと返すかどうかは、ちょっと、また、わからないというか。
スピーカー 1
すみません。アトミックネットワークの良さを、ちゃんと、このあと20分で知れば、皆さん、アトミックネットワークって叫びたくなるよっていうのが、今回の趣旨ですね。
スピーカー 2
ネットワーク効果、今、話して聞いてて、やっぱ難しいなと思ったんですけど、それの立ち上げ方があるってことですね。
そうです。おっしゃるとおりです。おっしゃるとおりです。
おー、なるほど。これは聞きたいですね。
スピーカー 1
それは、アトミックネットワーク!
スピーカー 2
へー。
スピーカー 1
って話なんですよね。いや、なんで、いや、でも、すごいやりがたいことに、ケンスがそこの前振りをしてくれたわけですよ。
おー、なるほど。
スピーカー 2
まず。
スピーカー 1
うん。
では、ネットワークエフェクトって、その、ネットワークがぐるぐる回り始めたら、買い手が売り手を呼び、売り手が買い手を呼ぶを回す。
コールドスタートと負のネットワーク効果
スピーカー 1
買い手を呼ぶを回り始めたり、もう仲間外れになるから、もうこれ使わざるを得ないよって、ステージに入っちゃうと最強なわけですね。
うん。
なんだけど、この最強になるっていう境目のことを、ティッピングポイント、敷地っていう言い方をするんですけど、
まあ、これは例えば水が水蒸気に変わるよね、とかっていうように、このポイント100度を超えた瞬間に、状態がバーンって変わっちゃうっていうことを、
まあ、ティッピングポイントって言うんですけど、このティッピングポイントを超えるまでが大変なんですよ。
スピーカー 2
いや、そうですよね。だってさっきの話で言うと、LINE使ってる人は0人からスタートするので、
そこまでいけないし、メルカリ使ってる人も最初は売り手が100人とかしかいない状態から伸ばさないといけないので、すごく難しいですよね。
スピーカー 1
そうなんですよね。だから結局、前回もちょっと話しましたけど、買い手からしてみると、来てみたら買いたいもんねえじゃんって言ったら、もう二度とプラットフォームに戻ってこなくなるし、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
売り手からすると一回出してみて、1ヶ月経っても、え、こんだけしか売れないの?じゃあもう、あっちの市場の方に優先的に出そう、みたいな感じになっちゃいますよね。
スピーカー 2
なっちゃう。
スピーカー 1
なので、アメリカでは、このネットワークエフェクト最強なんだけど、立ち上げが、ある一定基準までいかないと価値が全然無価値だし、むしろ中途半端な状態で始めちゃうと、来てくれた人が、あ、もう買えろ、売り手も出すのやめよって言うから、
うん。
コールドスタートっていう言い方をされてるんですよ。
スピーカー 2
おお、要はめっちゃスタートが難しい、その、なんか、もう凍ってるような状態ってことですか。
スピーカー 1
そう。もう最初、超ツンデレで、その、チッピングポイントに迎えて、デレデレする状態が持続的になるまでが、もうめちゃめちゃ厳しいんだよっていうので、まあ、コールドスタートって言われるんですよね。
スピーカー 2
ああ、まあ、そうか、ネットワーク効果って、うまくいき始めたらいい方向にぐるぐる回るけど、最初って、その、悪い方向に回る。
悪い方向に回る側の回転が、かかった状態でスタートしないといけないっていう。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
ことですね。
スピーカー 1
そうなんですよ。すごいね、今日の件数。やばいね。
うん。
はい。
で、だから、逆に、その、この、チッピングポイントを超えるまでの状態を中途半端にやると、あの、買い手が来たら、売り手がいないから買い手がいなくなる。
うん。
売り手が来ると、その、売り手が、からすると、買い手が来ないから、売り手も離れていくっていう。
スピーカー 2
ああ、なるほど。
スピーカー 1
で、逆に、これ、その、売り手が少ないから買い手が少なくなって、買い手が少なくなるから売り手が少なくなるっていう負のネットワーク効果。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
っていう言い方もするんですよね。
なるほど。
だから、この、チッピングポイントを超えるまでどうするんちゃいっていうのは、まあ、むちゃくちゃ難しいよっていうのが、このネットワーク、まあ、効果が、最強の、こう、戦い方、戦略って言われながらも、まあ、なかなかみんな身につけることができないっていうところの課題なんですよ。
スピーカー 2
なるほど。
でも、その立ち上げ方も、一応、理論みたいなのがあるっていうことなんですか?
そう。
スピーカー 1
それが?
スピーカー 2
アトミックネットワーク。
スピーカー 1
なんでそんなに冷たい言い方が。
スピーカー 2
いや、ここで僕が叫んでも、なんか変でしょ。
スピーカー 1
まあ、そうですね。
はい。
アトミックネットワーク
スピーカー 1
では、まあ、あの、真面目な話として、アトミックネットワークって、日本語にするとどういう意味ですか?
スピーカー 2
原子。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
の、繋がり。
スピーカー 1
そう。
うん。
で、要は、原子って、物質の中で、一番、
最小の単位。
そうそうそうそう。おっしゃる通りで、さすが。つまり、ネットワークっていうものを大きく捉えると、その大きい中で買い手と売り手っていうものをたくさん集めないと回んないけど、もうアトミックなぐらい、最小にネットワークの範囲をちっちゃくすると、ちっちゃくても回るようになるよ、ということが、まあ、このアトミックネットワークなんですね。
スピーカー 2
なるほど。えーと、要は、大きな回転を最初から狙わずに、ちっちゃいところだけでもいいから、正のネットワーク効果を回そう、みたいな意味ですか?
そうです。
スピーカー 1
あー、なるほど。
さすが、理解早えな。
スピーカー 2
あー、いや、わかりやすい。なるほど。
スピーカー 1
で、これが、一番ハックして、最強ネットワーク、まあ、5人衆の一つに入ったのが、Facebookなんですよね。
ほうほう。
うん。
これ、Facebookって、今でこそ、まあ、みんなが誰もが、まあ、社会人だったら、まあ、誰もが使うネットワークだし、まあ、みたいな感覚でいるわけですけれども、その、Facebookって最初、何から始まったかって覚えてます?
スピーカー 2
はい。ハーバード大学のSNSとして始まりましたよね。
スピーカー 1
そうなんです。
はい。
つまり、何かっていうと、その、アメリカ人の中の友達を探すネットワークってやっちゃうと、来ても友達いないじゃんって言って、いなくなるけど、
うん。
アトミックネットワークの形成
スピーカー 1
まあ、ハーバード大学の中のネットワークっていう話だったりとか、まあ、もっと言うと、ハーバードの中で、まあ、いわゆる、こう、クラブに、クラブって、まあ、あの、いわゆる部活っていうよりかは、こう、社交界みたいな、ソーシャルクラブみたいなところが、まあ、一流、アメリカのとかイギリスの一流大学にあって、まあ、そのクラブに帰属してるような人が、そこに行くと、みんないるよねっていうふうに、むちゃくちゃちっちゃい範囲に絞ったわけですよ。
スピーカー 2
うーん、なるほど。
スピーカー 1
そうすると、ハーバード大学で、かつ、そういう、まあ、一流クラブに入ってる人みたいな話で言えば、まあ、母数が100人ですから、その100人の中の30人が使ってると、あ、そこに行ったら、いち早く、そのクラブの人と仲良くなれるんだっていうと、残り7割の人も入ってきますよね。
スピーカー 2
ああ、なるほど、なるほど。100人で済むってわけですね。
そう。
うん。
スピーカー 1
だから、100人のうちの30人を抑えてしまう。
しかも、その30人っていうのがアメリカの一般の人ではなくて、そのハーバードの、そのクラブに入っている人っていう人だけが、まあ、3割入ってる。その30人がいれば、残り70人は必然的に入るよねって。
スピーカー 2
うーん、なるほど。
スピーカー 1
だから、この仲間外れになるっていうところの範囲をギュッと狭めて、最初に狭めると、少なくともその中ではバッと全員で使われるって状態になるわけですよ。
スピーカー 2
はいはい。で、あの、ハーバードを制したら他の大学に行ってみたいな。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
スピーカー 2
ちっちゃくやっていくっていうのをやってましたよね。
スピーカー 1
そう、Facebookの順番で言うと、その元々、まあ、Facebookって、まあ、やっぱり男女の出会いの場所みたいなところの要素も強かったので、このハーバードが使われると、今度はそのハーバードの一流クラブの方と付き合いたい、まあ、女性が集まるわけですね。
スピーカー 2
うーん。
スピーカー 1
で、そうするとこれは相互ネットワークエフェクトなわけですよ。
スピーカー 2
うーん。
スピーカー 1
男性がいるから女性がいる。まあ、これは売り手がいるから買い手がいるとかっていう下品な表現ではなくて、やっぱり出会いたい人たち同士が、まあ、その両側のサイドにいるから集まるわけですね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、今度、女性、いい、まあ、カリフォルニア、ハーバード、カリフォルニアじゃないけど、まあ、ごめんなさい。ハーバードの州のいい女性が集まると、その州の他の大学も集まるようになるわけですね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、そうすると今度。
で、その大学の中で周りも使ってるから、その大学の授業ではどれが結構になっちゃったよとか、どれが宿題こんなふうなこと言われてるよみたいなことから仲間外れになりたくないから、その他の大学でも使われるようになる。
スピーカー 2
うーん、なるほど。確かにこの順番だったらね、倒しやすいですよね。
スピーカー 1
そう、そうなんです。っていうふうにやっていくと、気づくとハーバードから始まったものがその州の大学で使われ。
で、これが売り手。
羨ましいなって思った他の州の一流大学が使い。で、それが結局アメリカだけじゃなくてイギリスの一流大学に広がり。で、それがまあ二流大学に広がり、その後全部の大学に広がり、じゃあその大学生と一緒に動きたい。覚えてる?最初、Facebookって大学から始まってその後次、OBは大学のメールアドレス持ってるからOBも入れますっていうふうにしたんだよね。
スピーカー 2
あー、なるほど。あったかも。あったかも。
スピーカー 1
っていうふうに、この仲間外れになりたくないっていうことを醸成させるちょうどいいグループのサイズを少しずつ広げていくことで、結果的に全世界の人が使うっていうところまで段階的にやったんだよね。
スピーカー 2
あー、なるほど、なるほど。
スピーカー 1
でも、始まりは?
スピーカー 2
アトミックネットワーク。
スピーカー 1
アトミックネットワーク!なわけですね。
スピーカー 2
それ、押しますね。
多分、さほど受けてないんじゃないかなと。
スピーカー 1
分かった。じゃあやめる。もうやめるよ。いいよ、いいよ、いいよ。もう分かったよ。
でも大事なことは、やっぱりネットワークエフェクト持ってる、もうビッグテック、でかいやつらだけのものじゃなくて、そうやって最初に絞ると意外と濃く始めれて、ちっちゃく濃くが生まれると、そっからどんどんでかくしていくこともできるよっていうことが言いたいことなんだよね。
スピーカー 2
なるほど。Facebookは大学からやりましたけれども、例えばSNSとかだとね。
スピーカー 1
世代で若者だけが使うってところから広がってるケースもあるし、当然国単位で、まずは韓国からみたいな場合もあるし、なんかいろんなアトミックな場所があるっていうことですよね。
スピーカー 2
そうなんですよね。
フリルとメルカリの競争
スピーカー 1
だから、例えば今でもアメリカでものすごいいい大学生向けに流行ったSNSが50億円で売り抜けましたみたいな話があるんですけど、
そういうところがやってる。
そういう工夫っていうのは、その大学の近くでイケてるパーティーをやって、そのイケてるパーティーの中で、このアプリ使わないと得点がもらえないよみたいなことをきっかけで作り始めたりとか。
しかもそのイケてるパーティーは、イケてるパーティーの主催者が集まるパーティーにすることによって、そのイケてるパーティーの主催者にこのアプリ使うといいよみたいな形でやったりとかっていうふうに。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
このアトミックネットワークを作るためにめちゃめちゃ泥臭いことを丁寧にやるっていうのが特徴なんですよね。
スピーカー 2
はいはい。これ、意地悪な質問していいですか?
スピーカー 1
めっちゃしてください。
スピーカー 2
はい。
フリマでいうと、フリルさんとかは女性向けのファッションみたいな小さいところでネットワーク効果をちゃんと生み出そうとしてた中、
メルカリさんとかも全世代全方位のどんな商品でもあるっていうので、後から参入して勝ってるじゃないですか。
スピーカー 2
はい。
あれってアトミックネットワークのやり方を全然使ってないっていうことになるんですか?
スピーカー 1
いやいや、そんなことないですよ。
そんなことない?
ちゃんと歴史を見てみようぜっていう話で。
はい。
いや、でもすごい今いい質問で、さっきのアトミックネットワークの使い方って、どっちかっていうとネットワーク外部性の仲間外れになりたくないんじゃないですか。
スピーカー 1
で、もう一個の相互ネットワークエフェクトにおけるアトミックネットワークは何かっていうと、
売り手と買い手を絞ることなんですよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そういう観点で考えて、まずメルカリとフリルっていうところの競争と、あと当然ヤフオクとメルカリっていう競争の2種類があったときに、
単純に言えばおっしゃるように、ヤフオクってどっちかっていうと時間がかかっても高く売りたい人たちで、
メルカリはどっちかっていうと、素早く自分の…
いらないものを誰かが引き取ってくれたら嬉しいっていうものなので、
スピーカー 1
ネットワークエフェクトが強固なエリアがずれてるわけですよね。
スピーカー 2
なるほど。これはずれてますね、確かに。
スピーカー 1
なので、おっしゃる通りにフリルが最初やったのは、
もうワードローブ、自分の洋服棚が埋まっちゃってるから、そこを開けるし、もう着なくなったから、
エコ的にも良くないから、誰か次の人が使ってくれたら嬉しいなっていう女性のアパレル、
を狙ったっていうのは、これはやっぱりヤフオクのネットワークエフェクトが強くないけど、
フリマになった時に強くなるアトミックネットワークを狙ったっていう。
ごめんね。アトミックネットワークって言いそうになったのをどっちに…
中途半端だよ。
俺やめたよ。やめたよ、ちゃんと。
スピーカー 2
中途半端なアトミックネットワークになりましたね。
スピーカー 1
はい。っていうものでやってきたっていうことなんですね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
それに対して、おっしゃるようにフリルは…
フリマとかを狙ったり、みたいなことを地道にやられました、みたいなことがあるんですけど、
やっぱりメルカリも最初は同じ女性向けのアパレルが、やっぱりここが起点になりやすいので、
すごく丁寧に作っていったし、アナログで。
その時にものすごい細かい技法なんだけど、
このアトミックネットワークが回ってるフリをすることもうまかったんだよね。
スピーカー 1
これが実は発明で。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
山田慎太郎さんは何をやったんですか?
何をやったかっていうと、売れた後の商品も表示させるっていう手法を開発したんです。
スピーカー 2
1回目か2回目で話したやつですね。
スピーカー 1
あ、したか。そうそうそう。
結局、ニオは買い手からすると、今は売れてないけどこんなものが出品されてるんだっていうことを分かると、
今は買えないけど次来た時には買えるよねっていうことで、この負のネットワーク効果に入らないわけですよ。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
大きな工夫とかでもカバーしてるっていうことですね。
スピーカー 1
はい、カバーした。
でももちろん泥臭いこともめちゃくちゃやったし、最初回るうちは。
売り手と買い手のネットワークの回し方
スピーカー 1
っていうことと、あともう一つはやっぱりフェーズに合わせた売り手と買い手のネットワークの回し方っていうのもあって、
やっぱりフリルが参入してきた時期って、やっぱりスマホが使われ始めて、
やっぱりイケてる女性が使い始めてるフェーズだったので、
で、その感度が高い女性がスマホ使ってiPhone使ってるから、
じゃあその感度が高い方々っていうことで東京圏におけるちょっとオシャレなフリマっていうところを狙ったわけですよね。
それに対してメルカリって半年経ったよね、確か。
遅れて。
スピーカー 2
そんな感じでしたっけ。
スピーカー 1
入ってきたので、ちょうどスマホがもう買わなきゃっていうフェーズに入ってこられたので、
その時期に入ってくる人たちってもうちょっと年齢上になってくる。
だからややフォロワー的な、その感度が高い女性っていうよりは、
一般の人たちがフリマ的なところで売買できますよっていう、
そのタイミングにおけるアトミックネットワークとして狙えるところを集中投下してきたし。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
さらに言うともう一個暴力があって、金ですね。
スピーカー 2
金ですね、なるほど。こっちは分かりやすいですね。
スピーカー 1
はい。
だからテレビCM。
スピーカー 2
ユーザーとか売り手も買い手も一気にたくさん取ってくるっていう手法ですよね。
スピーカー 1
そうですね。要は後追いができる話として、
もうその前の人が売り手と買い手と回ってるより多い売り手を、買い手を先に集めちゃうと、
あっちの方が売れるやって言って、なだれちゃうし。
特にフリマって欠品をした時に、
え、それ私買うって言ったのに欠品になったんですか?っていう風になっちゃうから、
両方に出品するってことがなかなか難しくなっちゃうわけですよね。
スピーカー 2
確かにね。
スピーカー 1
なので、その後追いの戦略として、
この売り手と買い手が回り切るぐらい、
もう大量のCMを出すことによって、
売り手をガーッと集めていって、
で、ライバルよりもメルカリの方が買い手にとって、
魅力的な場所になるっていうことを、
あのタイミングだからできたっていう、
やっぱり2回目起業家のすごさですよね。
スピーカー 2
あと、あれもありそうですね。
売り手も買い手も同じ人だし、
売った人がそのお金で買うから、
スピーカー 1
CMの効率が倍ぐらいいいってことですね。
かつ、あのタイミングはスマホを購入する人が多くて、
スピーカー 1
スマホを購入した人はまだ素人だから、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
主流みたいなことがまだあんまり分かってないので、
それとテレビCMもやってる、
まあメルカリがいいかなっていうことで、
っていうところの掛け算で、
一気にそのフリルが作っていた、
売り手と買い手のこのぐるぐる図以上に、
もう金の力でドーンって、
アトミックネットワーク越えをしたわけですね。
スピーカー 2
じゃあこれ、アトミックネットワークとは全然違う、
もう力技系みたいな手法もあるっていう。
はい。
スピーカー 1
それについては、まあ自治会ぐらいで、
まあアトミックネットワークで、
というかネットワークエフェクト曲がってても、
それを勝つやり方っていっぱいあるんだよっていう、
まあネットワークの立ち上げ方も説明すれば、
壊し方も説明する、
ハイパー企業ラジオでございますね。
スピーカー 2
あーでも面白いですね。
多分出てくるだろうなっていうか、
例えばヤフーショッピングみたいな、
既に楽天アマゾンいる中でどうやったのかとか、
はい。
まあペイペイとかもそうですよね。
ネットワーク効果の立ち上げ方
スピーカー 2
なんか力技と言ったら失礼ですけど、
かなりパワープレイでいきなりネットワーク効果、
作り出したイメージがあるので。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
まあアトミックネットワークは、
どちらかというと弱い企業化というか。
スピーカー 1
弱い弱者に強いやり方ですね。
スピーカー 2
うーん。
スピーカー 1
だから例えばこれをもう、
その相互ネットワーク効果の売り手と買い手っていうところで、
その地味に立ち上げたところの事例で言うと、
まあみんな大好き。
吉田さん、クラウドワークスがあるわけですよね。
スピーカー 2
クラウドワークス、はい。
クラウドソーシングのサイト。
そう。
スピーカー 1
クラウドソーシングのサイトだから、
結局その、
まあ、
仕事を求める人がいてくれて、
ハードサイドと粘り強いやり方
スピーカー 1
まあその仕事を出す企業がいるっていうこのネットワークの時に、
もう一個大事な概念があって、
ハードサイドっていうのがあるんですね。
スピーカー 2
ハードサイド?
スピーカー 1
ハードサイド。
要は売り手と買い手っていう時に、
売り手から回すのか、
相手から回すのかっていう問題あるじゃないですか。
スピーカー 2
ああ、鶏卵問題みたいなイメージですかね。
スピーカー 1
一般的にはやっぱりユーザーを集めると、
まあ企業は後からついてくるっていうのはあるものの、
どちらかというと集めにくいところを集めると、
やっぱり魅力的だよねっていう話があるので。
だから集めにくいところから集めましょう、むしろ。
っていうのがハードサイドっていう理論で。
スピーカー 2
集めにくいところからやる。
スピーカー 1
はい。
だって集めにくいってことは、
それをそこがその人が見つかるってことだったり、
その商品が見つかるってことが希少性があるって話だから、
それは逆の側からしたら魅力的ってことなんです。
スピーカー 2
なるほど、価値が高いってことですね。
スピーカー 1
なのでクラウドワークスは何をやったかっていうと、
この場合、企業側と有職者側でいうと、
圧倒的に人として探しにくい優秀なウェブエンジニアっていうところに、
アトミックネットワークスのときは着目して。
じゃあこのアトミックネットワークを、
要は優秀なウェブエンジニアとそれを発注する企業っていうちっちゃいところから回しましょう、
アトミックネットワークをっていうときに、
吉田光一郎は何をやったでしょう。
スピーカー 2
優秀なエンジニアをとりあえず登録させるとかですか?
スピーカー 1
そのままじゃないよ。
そうなんだけど、それをやったのが何をやったかっていうと、
彼は、
エンジニアって生き物って、
ハッカソンって呼ばれるものだったりとか、
勉強会とかをすごくやるんだよね。
やっぱ新しいプログラムのどんどんどんどん修熟したいから。
ということで、
いいエンジニア勉強会に、
ことごとく自分がピザを持って行って、
差し入れですってことをやったんちゃう?
スピーカー 2
へー、面白い。
スピーカー 1
そうすると、やっぱ協賛ですみたいな感じだと、
なんか20万とかって、
言われるかもしんないけど、
やっぱり社長みずからがピザ持って、
熱々のピザ持ってくって言われると、
嬉しいじゃん。
スピーカー 2
確かにね。
確かに。
スピーカー 1
その中で、じゃあピザ食べてる間だけ、
ちょっとだけうちのサービスの説明させてください。
私たちはあなたたちエンジニアが、
本当にやりたい仕事を絞って選んでやることができて、
スピーカー 1
副業的にやることができるんですよ。
ぜひこの場で登録してくださいって言って。
スピーカー 2
頭いいですね。
スピーカー 1
頭いい。
具体的な事例の話
スピーカー 2
協賛するよりね、
お金もかからないし、
直営業が社長でできるし。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
っていう、このアトミックネットワークってところが、
自分の事業を立ち上げる一番目の場所として、
どこがいいのかってことをきっちり考えることっていうことと、
じゃあそこが分かったら、
その売り手側から買い手側からどっちから回すのかっていう、
やっぱハードサイドを見極めることっていうのと、
最後は粘り強く、
その泥臭いやり方で勝つのか。
はい。
だから、金の力をちゃんとタイミング見て、
洗練されたやり方で一気に先行者を追い抜くのか。
どっちかですよって話になるんですよ。
スピーカー 2
これ、弱者的には泥臭い戦いができる場所を、
アトミックネットワークのそのちっちゃい最小単位にするみたいなのも大事そうですね。
スピーカー 1
そうですね。
ちょっとだけアトミックネットワークっていう言い方をしてくれたように、
アトミックネットワークの見極め大事らしい。
一方で、でも僕たちは、
あの、
後発だけど、
ちゃんとこのアトミックネットワークとかの構造も分かって、
今の時代のタイミングで、
ここでお金で追い越せば確実に勝てますってことを、
資本家にアピールすることによってお金を調達して、
一気にまくるというやり方もなくはない。
ただ、今のこのちょっとインターネットの投資市場がおかしくなってるのっていうのは、
この金の力で追い越せるんですって言ったら、
ライバルも金の力で追い越せるんですって言ったら、
追い越せるんです。
いや、じゃあ僕らももっと金の力で追い越せるんですっていう、
ちみどろの戦いでちょっとおかしくなったっていうところもあるので、
小腹的にはそのライバルに気づかれないように、
どろくさーく、どろくさーく、
でも緻密なアトミックネットワークの設計の中で、
気づいたら、あれ?
なんかもう一部のユーザーがあっちの虜になってるっていうものの方が美しいって思っちゃうんだよね。
スピーカー 2
確かに。
なんかペイペイの時に、
あのペイペイの偉い人、
メディアで言ってたのが、
無限にお金使えますみたいなことを言っていて。
スピーカー 1
そうそうそう、あれはね、
あの、あの、
清い戦略っちゃ清い戦略なんですよ。
スピーカー 2
そうですよね。
スピーカー 1
ライバルより金使えますからって言って、
あの、ライバルが、
まあ、55億円しか現金余力がないってことを分かって、
きっちり55億円のキャンペーンやってくるあたりの清々しさ。
スピーカー 2
まあそうですよね。
だからもう、
お金の量の勝負になること分かってるので、
お金の量で勝てますよってやると、
向こうは逆にやらなくなるので、
そう。
スピーカー 1
だから最初から、
ピッタリお前の持ってる額これだろ、
俺ちゃんと把握した上でそのキャンペーンやってるぜっていうことを、
相手に死刑通告してるゾルドーク感ですよね。
スピーカー 2
まあでも、
まさに戦いを略すというか、
うん、
素晴らしいですね。
スピーカー 1
っていうことも含めて、
ちゃんと分かってらると、
まあ、
企業がより楽しくなってくるよねって話だと、
僕は思っております。
スピーカー 2
すごい分かりやすかったです。
まあ最後のまとめでもありましたけれども、
まあ最終的にやっぱ、
ドロックサックやるっていう手法が残ってる時点で、
これから起業する人とかにとっては、
その選択肢が取れるので、
必ずしもお金とか大企業が強いわけじゃないよねってところが、
ちょっと元気づけられる感じしますね。
スピーカー 1
で言うと、やっぱり元気づける感じで、
何か言葉言いたくなりませんか?
せーの、
アトミックネットワーク。
はい、ということで落ちがついたようで、
まあ次回はね、
もうちょっと具体的な事例で、
こういうふうにネットワーク効果が、
大きくなっていくんだみたいな話で、
まあアマゾンの例だったり、
テスラの例とかちょっと話していきたいかなって思います。
スピーカー 2
はい、ありがとうございます。
じゃあそんな感じですかね。
はい、ありがとうございます。
はい、じゃあ第4回目は以上です。
ありがとうございます。
スピーカー 1
どうも。
31:23

コメント

スクロール