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けんすう
はい、では第4回目になりますが、前回だとマイクロソフトの事例などを出しながら、2つの流派があるよというお話をしました。
ちなみに2つの流派、もう1回簡単に説明すると?
尾原
はい、内部からもう使わざるを得ない状態になっていくっていう相互ネットワークエフェクト。
これは売り手が買い手を呼んで、買い手が売り手を呼んでいく。
特に買い手が集まっちゃったら、売り手からしてみると、売り場が独占されると言いなりにならなきゃいけない。
でもそのプラットフォームに乗っからないと売れない。もうしょうがない。内側に入っちゃえっていうところまで行っちゃうと、もうそのプラットフォームが勝ち続けるものになっちゃうよっていう話と、
あともう1つが、ネットワーク外部経済性で。
これは一言で言うと、あいつが使ってるんだったら、まあ俺も使わずに。
使わざるを得ないよな。だって周りがみんな使ってれば、まあ私も使わざるを得ないなっていう状態の、もう仲間外れになりたくないんだったら、そのツールを使わなきゃいけないよねっていう状態の話を言っていて。
これは逆に、もう仲間外れになりたくないんだったら、お前使えよっていう状態になっちゃうから、まあ外部から強いられるようになっちゃうよっていうお話をさせていただきました。
相互ネットワークエフェクトとネットワーク外部経済性ですね。
けんすう
うん。
マイクロソフトの例が出ましたけれども、例えばWordって最初の頃はやっぱり、いい製品だから広がって、広がったからネットワーク効果が出たみたいな、そんな感じなんですか?
尾原
またそういうインターネット老人会をつつくいいネタを持ってくるね、あなた。
そうなんです。今の件数の指摘ってめちゃめちゃ大事で、必ずしも一番いい製品が使われるわけではないっていうところがネットワーク外部性の恐ろしいところで。
けんすう
なるほど。
尾原
はい。
例えば日本で言うと、イチタロウっていうもうジャストシステム様の素晴らしい、素晴らしい、本当に素晴らしいアプリケーションあったじゃないですか。
けんすう
日本語のワープロソフトとしてはね、もうダントツにいいと言われてましたよね。
尾原
まあ例えばイチタロウって日本語独特の縦書きに対応してますねとか、あとやっぱり日本語って漢字があるから、Rubyって呼ばれる呼び仮名を打てるとか、まあものすごい日本語に対応した、まあきめ細かーい素晴らしいソフトだったわけですよ、浮川夫妻っていう。
はいはい。
本当に素晴らしい夫妻がいらっしゃって、まあこの話はね、ぜひ特別編でどこかでね、しゃべりたいんですけれども、はい、その話は置いといて、さっき言ったように、必ずしもこのイチタロウっていい繊維があったのに、あの、イチタロウは生き残れずにワードが、まあこのネットワーク外部性で強くなったわけじゃないですか。
けんすう
うん。
なんでですか?
尾原
一言で言っちゃうと、やっぱり、その、この人が使ったら、まあ俺も使わざるを得ないよねっていう流れを先ほど言ったときにね。
そういう流れを先に作っちゃったってことなんですよね。
うん。
だから、大企業がワードでファイルを作っていて、じゃあこのワードのベースにして、ちょっとこの後の続き書いてよって言われたら、やっぱりイチタロウでも修正できるんだけど、お戻しするときにずれちゃうとか、うん。
お戻しするときにちょっと変なものになったら嫌じゃないですか。
けんすう
ああ、じゃあまあなんか、営業とかして会社にワードを導入しましょうとかがされてしまうと。
うん。
まあ、イチタロウの方が出来が良かったとしても、みんながワードを使うようになってしまうので、ネットワーク外部性がどんどん効いてきちゃうっていう。
尾原
そういうことですね。
けんすう
そういうことですね。
尾原
ああ、なるほど。
だから、もう、その自分の仲間内で、まあ、もう、まあ、大半の人がそっちを使ってるときに、いや、俺はこっちの製品がいいから、みんなでこっち入れ替えようよって言っても、いや、お前一人のためになんで俺たちがみんな入れ替えなきゃいけないの?みたいなぐらいまでいっちゃうと、もう、なかなか低い。
なかなかひっくり返せないし。
けんすう
なるほど。
尾原
で、さらに言えば、まあ、インターネットビジネスのすごいところは、そういう間で、いや、こっちの方がいいんだよって言ってても、まあ、結局、本家の方がその間にアップデートかけて、まあ、結局、真似して、もう、同じような機能なものになって、結果的に使い勝手も良くなっちゃうから。
けんすう
うん。
尾原
一回、ネットワークを制したら、ずっと制し続けることが出来やすいんだよ、へへへへ。っていう感じなんですね。
けんすう
おお、なんか、いきなり悪役っぽくなりましたけど。
尾原
いや、ごめんなさい。あの、昔のマイクロソフトが嫌いで、ナデラ以降のマイクロソフトが大好きっていう、ちょっと小原の特性が、またちょっと出てしまって、ごめんなさい。
けんすう
まあ、でもね、なんか、本当にマイクロソフト嫌われるぐらい、やっぱりその強さがあって、なんか、全然他に良いツールがあるのに、マイクロソフトを使わなきゃいけないんだ、みたいな、なんか、そういうふうに捉えられてたとき、結構ありましたよね。
尾原
そうなんですよ。そうなんですよ。
うん。
だから、やっぱり、どうしても、このネットワーク効果が、
うん。
このネットワーク効果っていうものが、今の時代で、インターネットのビジネスを始める人からすると、もう、ビッグテックかなわない。Googleとか、Facebookとか、Amazonとか、まあ、マイクロソフトって、もう、ネットワーク効果を身につけちゃった人にかなわない、みたいなところまで来る感じがあるわけですよね。
なので、今日のお話、ネットワーク効果の立ち上げ方、アトミックネットワーク!
お!
けんすう
っていう話になるわけですよ。
アメトーク風に。
尾原
なんで、復唱しないの?
けんすう
いやいや。
尾原
え?
アトミックネットワーク!
けんすう
あ、これ、復唱しろってことだったんですね。
そうそうそうそう。
あ、ちょっとわからなかったです。なんか、
尾原
I'm wearingって言ったら、パンツって返すでしょ?
けんすう
まあ、そうですね。でも、アトミックネットワークって言われたら、アトミックネットワークと返すかどうかは、ちょっと、また、わからないというか。
尾原
すみません。アトミックネットワークの良さを、ちゃんと、このあと20分で知れば、皆さん、アトミックネットワークって叫びたくなるよっていうのが、今回の趣旨ですね。
けんすう
ネットワーク効果、今、話して聞いてて、やっぱ難しいなと思ったんですけど、それの立ち上げ方があるってことですね。
そうです。おっしゃるとおりです。おっしゃるとおりです。
おー、なるほど。これは聞きたいですね。
尾原
それは、アトミックネットワーク!
けんすう
へー。
尾原
って話なんですよね。いや、なんで、いや、でも、すごいやりがたいことに、ケンスがそこの前振りをしてくれたわけですよ。
おー、なるほど。
けんすう
まず。
尾原
うん。
では、ネットワークエフェクトって、その、ネットワークがぐるぐる回り始めたら、買い手が売り手を呼び、売り手が買い手を呼ぶを回す。
尾原
買い手を呼ぶを回り始めたり、もう仲間外れになるから、もうこれ使わざるを得ないよって、ステージに入っちゃうと最強なわけですね。
うん。
なんだけど、この最強になるっていう境目のことを、ティッピングポイント、敷地っていう言い方をするんですけど、
まあ、これは例えば水が水蒸気に変わるよね、とかっていうように、このポイント100度を超えた瞬間に、状態がバーンって変わっちゃうっていうことを、
まあ、ティッピングポイントって言うんですけど、このティッピングポイントを超えるまでが大変なんですよ。
けんすう
いや、そうですよね。だってさっきの話で言うと、LINE使ってる人は0人からスタートするので、
そこまでいけないし、メルカリ使ってる人も最初は売り手が100人とかしかいない状態から伸ばさないといけないので、すごく難しいですよね。
尾原
そうなんですよね。だから結局、前回もちょっと話しましたけど、買い手からしてみると、来てみたら買いたいもんねえじゃんって言ったら、もう二度とプラットフォームに戻ってこなくなるし、
けんすう
うん。
尾原
売り手からすると一回出してみて、1ヶ月経っても、え、こんだけしか売れないの?じゃあもう、あっちの市場の方に優先的に出そう、みたいな感じになっちゃいますよね。
けんすう
なっちゃう。
尾原
なので、アメリカでは、このネットワークエフェクト最強なんだけど、立ち上げが、ある一定基準までいかないと価値が全然無価値だし、むしろ中途半端な状態で始めちゃうと、来てくれた人が、あ、もう買えろ、売り手も出すのやめよって言うから、
うん。
コールドスタートっていう言い方をされてるんですよ。
けんすう
おお、要はめっちゃスタートが難しい、その、なんか、もう凍ってるような状態ってことですか。
尾原
そう。もう最初、超ツンデレで、その、チッピングポイントに迎えて、デレデレする状態が持続的になるまでが、もうめちゃめちゃ厳しいんだよっていうので、まあ、コールドスタートって言われるんですよね。
けんすう
ああ、まあ、そうか、ネットワーク効果って、うまくいき始めたらいい方向にぐるぐる回るけど、最初って、その、悪い方向に回る。
悪い方向に回る側の回転が、かかった状態でスタートしないといけないっていう。
尾原
そう。
けんすう
ことですね。
尾原
そうなんですよ。すごいね、今日の件数。やばいね。
うん。
はい。
で、だから、逆に、その、この、チッピングポイントを超えるまでの状態を中途半端にやると、あの、買い手が来たら、売り手がいないから買い手がいなくなる。
うん。
売り手が来ると、その、売り手が、からすると、買い手が来ないから、売り手も離れていくっていう。
けんすう
ああ、なるほど。
尾原
で、逆に、これ、その、売り手が少ないから買い手が少なくなって、買い手が少なくなるから売り手が少なくなるっていう負のネットワーク効果。
けんすう
うん。
尾原
っていう言い方もするんですよね。
なるほど。
だから、この、チッピングポイントを超えるまでどうするんちゃいっていうのは、まあ、むちゃくちゃ難しいよっていうのが、このネットワーク、まあ、効果が、最強の、こう、戦い方、戦略って言われながらも、まあ、なかなかみんな身につけることができないっていうところの課題なんですよ。
けんすう
なるほど。
でも、その立ち上げ方も、一応、理論みたいなのがあるっていうことなんですか?
そう。
尾原
それが?
けんすう
アトミックネットワーク。
尾原
なんでそんなに冷たい言い方が。
けんすう
いや、ここで僕が叫んでも、なんか変でしょ。
尾原
まあ、そうですね。
はい。
尾原
まあ、ハーバード大学の中のネットワークっていう話だったりとか、まあ、もっと言うと、ハーバードの中で、まあ、いわゆる、こう、クラブに、クラブって、まあ、あの、いわゆる部活っていうよりかは、こう、社交界みたいな、ソーシャルクラブみたいなところが、まあ、一流、アメリカのとかイギリスの一流大学にあって、まあ、そのクラブに帰属してるような人が、そこに行くと、みんないるよねっていうふうに、むちゃくちゃちっちゃい範囲に絞ったわけですよ。
けんすう
うーん、なるほど。
尾原
そうすると、ハーバード大学で、かつ、そういう、まあ、一流クラブに入ってる人みたいな話で言えば、まあ、母数が100人ですから、その100人の中の30人が使ってると、あ、そこに行ったら、いち早く、そのクラブの人と仲良くなれるんだっていうと、残り7割の人も入ってきますよね。
けんすう
ああ、なるほど、なるほど。100人で済むってわけですね。
そう。
うん。
尾原
だから、100人のうちの30人を抑えてしまう。
しかも、その30人っていうのがアメリカの一般の人ではなくて、そのハーバードの、そのクラブに入っている人っていう人だけが、まあ、3割入ってる。その30人がいれば、残り70人は必然的に入るよねって。
けんすう
うーん、なるほど。
尾原
だから、この仲間外れになるっていうところの範囲をギュッと狭めて、最初に狭めると、少なくともその中ではバッと全員で使われるって状態になるわけですよ。
けんすう
はいはい。で、あの、ハーバードを制したら他の大学に行ってみたいな。
尾原
そうそうそうそう。
けんすう
ちっちゃくやっていくっていうのをやってましたよね。
尾原
そう、Facebookの順番で言うと、その元々、まあ、Facebookって、まあ、やっぱり男女の出会いの場所みたいなところの要素も強かったので、このハーバードが使われると、今度はそのハーバードの一流クラブの方と付き合いたい、まあ、女性が集まるわけですね。
けんすう
うーん。
尾原
で、そうするとこれは相互ネットワークエフェクトなわけですよ。
けんすう
うーん。
尾原
男性がいるから女性がいる。まあ、これは売り手がいるから買い手がいるとかっていう下品な表現ではなくて、やっぱり出会いたい人たち同士が、まあ、その両側のサイドにいるから集まるわけですね。
けんすう
うんうん。
尾原
で、今度、女性、いい、まあ、カリフォルニア、ハーバード、カリフォルニアじゃないけど、まあ、ごめんなさい。ハーバードの州のいい女性が集まると、その州の他の大学も集まるようになるわけですね。
けんすう
うんうん。
尾原
で、そうすると今度。
で、その大学の中で周りも使ってるから、その大学の授業ではどれが結構になっちゃったよとか、どれが宿題こんなふうなこと言われてるよみたいなことから仲間外れになりたくないから、その他の大学でも使われるようになる。
けんすう
うーん、なるほど。確かにこの順番だったらね、倒しやすいですよね。
尾原
そう、そうなんです。っていうふうにやっていくと、気づくとハーバードから始まったものがその州の大学で使われ。
で、これが売り手。
羨ましいなって思った他の州の一流大学が使い。で、それが結局アメリカだけじゃなくてイギリスの一流大学に広がり。で、それがまあ二流大学に広がり、その後全部の大学に広がり、じゃあその大学生と一緒に動きたい。覚えてる?最初、Facebookって大学から始まってその後次、OBは大学のメールアドレス持ってるからOBも入れますっていうふうにしたんだよね。
けんすう
あー、なるほど。あったかも。あったかも。
尾原
っていうふうに、この仲間外れになりたくないっていうことを醸成させるちょうどいいグループのサイズを少しずつ広げていくことで、結果的に全世界の人が使うっていうところまで段階的にやったんだよね。
けんすう
あー、なるほど、なるほど。
尾原
でも、始まりは?
けんすう
アトミックネットワーク。
尾原
アトミックネットワーク!なわけですね。
けんすう
それ、押しますね。
多分、さほど受けてないんじゃないかなと。
尾原
分かった。じゃあやめる。もうやめるよ。いいよ、いいよ、いいよ。もう分かったよ。
でも大事なことは、やっぱりネットワークエフェクト持ってる、もうビッグテック、でかいやつらだけのものじゃなくて、そうやって最初に絞ると意外と濃く始めれて、ちっちゃく濃くが生まれると、そっからどんどんでかくしていくこともできるよっていうことが言いたいことなんだよね。
けんすう
なるほど。Facebookは大学からやりましたけれども、例えばSNSとかだとね。
尾原
世代で若者だけが使うってところから広がってるケースもあるし、当然国単位で、まずは韓国からみたいな場合もあるし、なんかいろんなアトミックな場所があるっていうことですよね。
けんすう
そうなんですよね。
尾原
だから、例えば今でもアメリカでものすごいいい大学生向けに流行ったSNSが50億円で売り抜けましたみたいな話があるんですけど、
そういうところがやってる。
そういう工夫っていうのは、その大学の近くでイケてるパーティーをやって、そのイケてるパーティーの中で、このアプリ使わないと得点がもらえないよみたいなことをきっかけで作り始めたりとか。
しかもそのイケてるパーティーは、イケてるパーティーの主催者が集まるパーティーにすることによって、そのイケてるパーティーの主催者にこのアプリ使うといいよみたいな形でやったりとかっていうふうに。
けんすう
なるほど。
尾原
このアトミックネットワークを作るためにめちゃめちゃ泥臭いことを丁寧にやるっていうのが特徴なんですよね。
けんすう
はいはい。これ、意地悪な質問していいですか?
尾原
めっちゃしてください。
けんすう
はい。
フリマでいうと、フリルさんとかは女性向けのファッションみたいな小さいところでネットワーク効果をちゃんと生み出そうとしてた中、
メルカリさんとかも全世代全方位のどんな商品でもあるっていうので、後から参入して勝ってるじゃないですか。
けんすう
はい。
あれってアトミックネットワークのやり方を全然使ってないっていうことになるんですか?
尾原
いやいや、そんなことないですよ。
そんなことない?
ちゃんと歴史を見てみようぜっていう話で。
はい。
いや、でもすごい今いい質問で、さっきのアトミックネットワークの使い方って、どっちかっていうとネットワーク外部性の仲間外れになりたくないんじゃないですか。
尾原
で、もう一個の相互ネットワークエフェクトにおけるアトミックネットワークは何かっていうと、
売り手と買い手を絞ることなんですよね。
けんすう
はいはい。
尾原
そういう観点で考えて、まずメルカリとフリルっていうところの競争と、あと当然ヤフオクとメルカリっていう競争の2種類があったときに、
単純に言えばおっしゃるように、ヤフオクってどっちかっていうと時間がかかっても高く売りたい人たちで、
メルカリはどっちかっていうと、素早く自分の…
いらないものを誰かが引き取ってくれたら嬉しいっていうものなので、
尾原
ネットワークエフェクトが強固なエリアがずれてるわけですよね。
けんすう
なるほど。これはずれてますね、確かに。
尾原
なので、おっしゃる通りにフリルが最初やったのは、
もうワードローブ、自分の洋服棚が埋まっちゃってるから、そこを開けるし、もう着なくなったから、
エコ的にも良くないから、誰か次の人が使ってくれたら嬉しいなっていう女性のアパレル、
を狙ったっていうのは、これはやっぱりヤフオクのネットワークエフェクトが強くないけど、
フリマになった時に強くなるアトミックネットワークを狙ったっていう。
ごめんね。アトミックネットワークって言いそうになったのをどっちに…
中途半端だよ。
俺やめたよ。やめたよ、ちゃんと。
けんすう
中途半端なアトミックネットワークになりましたね。
尾原
はい。っていうものでやってきたっていうことなんですね。
けんすう
はいはい。
尾原
それに対して、おっしゃるようにフリルは…
フリマとかを狙ったり、みたいなことを地道にやられました、みたいなことがあるんですけど、
やっぱりメルカリも最初は同じ女性向けのアパレルが、やっぱりここが起点になりやすいので、
すごく丁寧に作っていったし、アナログで。
その時にものすごい細かい技法なんだけど、
このアトミックネットワークが回ってるフリをすることもうまかったんだよね。
尾原
これが実は発明で。
けんすう
はいはい。
尾原
山田慎太郎さんは何をやったんですか?
何をやったかっていうと、売れた後の商品も表示させるっていう手法を開発したんです。
けんすう
1回目か2回目で話したやつですね。
尾原
あ、したか。そうそうそう。
結局、ニオは買い手からすると、今は売れてないけどこんなものが出品されてるんだっていうことを分かると、
今は買えないけど次来た時には買えるよねっていうことで、この負のネットワーク効果に入らないわけですよ。
けんすう
なるほど。
尾原
なるほど。
けんすう
大きな工夫とかでもカバーしてるっていうことですね。
尾原
はい、カバーした。
でももちろん泥臭いこともめちゃくちゃやったし、最初回るうちは。