1. ハイパー起業ラジオ
  2. #1-3 最強ネットワーク効果に..
2023-12-06 30:46

#1-3 最強ネットワーク効果には二つの流派!使い分けてる?

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「ハイパー起業ラジオ」で、今回は「ネットワーク効果」の秘密に迫ります。なぜネットワーク効果がビジネス界で「最強」と称されるのか?その理由を、二つの異なる流派 - 一つは国家レベルで認識されるほどの影響力を持ち、もう一つはあらゆるリアル企業で活用できる汎用性を持つ流派 - を例に、分かりやすく解説します。起業家、ビジネスマン、そして市場動向に興味があるあなたにとって、このエピソードは新たな視点を提供し、ビジネス戦略を練る上での強力なツールとなるでしょう。けんすうの鋭いツッコミと共に、ネットワーク効果の深層に迫るこのエピソードをお見逃しなく!


▼「s01 ネットワーク効果編」再生リスト:

Spotify

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Youtube Podcast

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▼MC:

尾原和啓(IT批評家) https://twitter.com/kazobara


京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、産総研人工知能研究センターアドバイザー、現在13職目 、近著「アフターデジタル」は11万部、元 経産大臣 世耕氏より推挙。「プロセスエコノミー」はビジネス書グランプリ イノベーション部門受賞



▼サブMC:

けんすう(アル株式会社代表取締役) https://twitter.com/kensuu


アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社nanapiを創業。2014年にKDDIグループにジョインし、2018年から現職。



▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。

https://forms.gle/bHQjcgjCCQkFEFDg9



▼音声編集:株式会社BOOK


▼アドバイザー:株式会社BOOK代表取締役 樋口聖典

サマリー

戦略とは、戦いを略すと書くように、戦わなくても勝てるようにすることです。ネットワーク効果は守りの観点だけでなく、攻めの観点も重要です。また、ネットワーク効果には総合ネットワーク効果と相互ネットワーク効果の二つの流派があります。それぞれ異なる強さを持っていることを紹介します。相互ネットワーク効果とネットワーク外部性の両方は、売り手や買い手にとって重要な要素です。共通の連絡手段を持つことで仲間外れになりたくない状態になり、そのツールを使わざるを得なくなります。また、売り手も商品を置かなくなるという特徴もあります。一定値まで売り手や買い手、または仲間の中でのシェアや使用割合が増えないと、価値はゼロになります。

戦略とネットワーク効果
けんすう
はい、じゃあ今回は第3回目になりますが、ちょっと3回目に入る前にですね、1回目と2回目のまとめをしたいなというふうに思っております。
尾原
すげえ、ちゃんとしてる。ありがとうございます。
けんすう
なんかまあ、第1回目だと、戦略とは何ぞや、みたいな話をしましたね。
戦略は戦いを略すと書くように、戦わなくても勝てるようにすることだよね。
だから、作戦とか戦術と、ちょっと勘違いしがちだけど、そこ気をつけた方がいいよね、みたいな話を。
尾原
戦略という漢字には、戦いを略す。そのまんま意味が書いてある。
けんすう
ですね。はい。で、第2回目だと、ネットワーク効果の、まあ、入る前に、そもそもネットワーク効果って、こう、守りの観点、よく言われる、モートと呼ばれる、堀があって、それのためにやるよね、みたいな感じでしか話されないことが多いんですけれども、
まあ、本来は、そのお客様に選ばれて、それがこう、ポジティブなループというか、ぐるぐる回って、
選ばれるようになるっていう、その、攻めのところもあるので、まあ、守りの観点だけではなくて、攻めの観点もとても重要だよね、というお話をしたと思います。
尾原
そうですね。だから、結局、ビジネスが、まあ、勝ち続けるということは、お客様から選ばれ続ける、ということなので、
まあ、結局、こう、これって、顧客提供価値があるんですか、っていう話と、ライバルではなくて、うちをなぜ選んでくださるんですか、っていうことに対する、まあ、持続的競争優位性の特性を、
担保っていうこの2つがめちゃめちゃ
大事なんですけど
顧客提供活動
持続的競争優位性の担保
っていう言い方だと分かりにくいので
一言で言えばなんでお客さんが
うち選んでくれるのっていう理由作りと
ライバルが
それおいしいビジネスやから
うちもやりたいんですわっていうときに
総合ネットワーク効果と相互ネットワーク効果
尾原
やりたくてもやれないような
仕掛け
それが掘り作りっていう話で
実はこのネットワーク効果っていうのが
お客さんから
選ばれ続ける理由も増え続けるし
一方で
ライバルが
めっちゃおいしそうな市場やりたいって思っても
どんどんやりにくくなる
っていうこの2つを持ってるってことが
めちゃめちゃ大事やでっていう話を
させていただきました以上関西弁モード
けんすう
関西弁だと
なんとなく商売っぽく
尾原
そうなんですよね
商売がえぐい感じに聞こえなくなる
ライトな
ポッドキャストを目指しております
けんすう
じゃあ第3回目はもう
いよいよネットワーク効果とは
なんぞやみたいな
尾原
ところに入るわけなんですよね
やっぱこの古典ラジオメソッド
っていうネットワーク効果って
言いながらネットワーク効果の話を
全くしないっていうですね
メソッドを受け継ぎながら
次はやっぱり
愛すべきゆるがくとラジオ系な
トークに入りたいわけなんですけど
ケンスさん
ネットワーク効果がどうも
最強っぽいなっていうのは
なんとなく理解していただいたと思うんですけども
けんすう
いやまだ理解してないですね
戦略とは
なんぞやと
攻めと守りの観点があるんだなっていうのは
分かったんですけど
ネットワーク効果を使った
戦略がなんで
その他の戦略と比べて強いのか
まだちょっと分かってないですね
尾原
だって喋ってないもんね
喋ってないんですけどネットワーク効果には
最強の武術として
北都新県と
南都政権があるんですけど
どっちが好き
けんすう
その例え50歳以上でないと
分かんないと思うんですよ
尾原
今だったら何って例えるの
けんすう
呪術回戦で
例えてもらっていいですか
尾原
呪術回戦だって流派多すぎるやろ
二つじゃないやろ
一言で言うと
相手を内部から破壊する
銃剣っていうようなものと
相手を外からの打撃で
破壊する豪剣っていう
武術の流派が二つあるんですけれども
けんすう
なるほど
尾原
そんなこと言いたいわけじゃなくて
いやそうね
本当にうまく乗っかってある
難しいな
置いといて要は
ネットワーク効果これから説明するわけなんですけど
実はネットワーク効果には
大きく二つの流派があって
その流派ごとに
むちゃくちゃ強さがあるよ
っていうお話なんですね
けんすう
その二つの流派は全然別物なんですか
ネットワーク効果の力
尾原
別物なんです全く別物なんです
けんすう
知らなかった
尾原
言われる北斗神経的なものが
ネットワーク外部性と呼ばれるもので
南斗政権的なものが
総合ネットワークエフェクト
ないしは
ツーサイドネットワークエフェクトっていう
要は双方向の
ネットワーク効果って呼ばれるもの
なんですよね
この中では総合ネットワーク効果という風に
統一していくんですけど
けんすう
ちょっと詳しく聞きたい
尾原
例えば金と
提供しながら話していくと
総合ネットワークエフェクトの
代表的なものが
ヤフオクさんとか
メルカリさん
ネットワーク外部経済性の
代表的な事例が
LINEさんとかFacebookさん
っていう感じ
けんすう
なるほど
尾原
やっぱ分かりにくいよね
けんすう
なんとなくね
ヤフオクとかメルカリは
売り手がたくさんいて買い手がたくさんいるから
成り立ってるみたいな
尾原
分かってんじゃねえかよやっぱり
けんすう
LINEとかFacebookは
お互い
友達がたくさんいる状態になってて
それぞれのユーザーが
同じ立場というか
みたいな感じはしますね
尾原
そうですねおっしゃるとおりで
結局ネットワーク効果の本質って
何かっていうと
ネットワークって相手がいた時に
相手と繋がるっていう
LINEができて
相手と繋がっていくLINEの
強さっていうものが
どんどんどんどん
持続的に
類調的にどんどんどんどん強くなり続けるから
ほっといても強くなるよ
っていうものなんですよ
それが一番分かりやすい例が
今ケンスーさんが言ったように
相互ネットワーク効果と呼ばれる
売り手がいて
買い手がいてっていう風に
だいたいプラットフォームって
何かを繋ぐもののケースが多いじゃないですか
けんすう
はいはい
尾原
その繋ぐものってなんなんってなった時に
ヤフオクさんであれ
アマゾンさんであれ
メルカリさんであれ
そのプラットフォームの上で
売り手と買い手を繋ぎますよね
っていうことの
繋ぐっていうプラットフォームの価値として
存在してるわけですよね
けんすう
なるほど
これ分かりやすいですね
尾原
そうなった時に結局
買い手から見た時に
どのマーケットプレイス
市場で物を買いたいんでしたっけ
って言ったら
そこで一気に物が買えること
っていうことだったりとか
そこで買う時の
私が潤沢にあって
自分が買いたい物が買える
選べるってことで
買い手はやっぱり売り手が多い方がいいし
売り手のジャンルが多い方がいい
ところでやっぱり買いたがるもんですよね
けんすう
そうですね
楽天に行くと大体物があるだろうと思うし
始まったばっかりのECサービスだったら
店が少なくて
欲しい物を5個探したけど
全部なかったってなると
使わなくなるみたいな
そういうことですよね
尾原
そうなんです
そうすると売り手は買い手がある
程度いるところに
集まりますよね
でも今度逆に売り手の観点からすると
やっぱり売り手っていうのは
売り上げを高くしたい
多くしたい
っていうものなので
当然買い手がたくさんいるところに
集まるわけですよね
けんすう
そうですね楽天に出せば売れるから楽天に出す
他は売れないから出さない
っていうシンプルな話ですよね
尾原
っていう話になった時に
さっきケンスーさんが言ったように
売り手がいるから買い手が集まって
買い手がいたら売り手が集まって
じゃあまた売り手がいるから買い手が集まって
っていうこれループになるわけですよね
こういう風に
売り手と買い手と繋がる
っていうものが
売り手が買い手に繋がって
買い手が売り手に繋がるっていう
ネットワークがどんどん増幅されていくので
ほっといても
強くなると
けんすう
いう風になっていくわけですよ
これECサイト
わかりやすいんですけど
他の事例って
どういうのがあるんですか
尾原
やっぱり
2つの方向でマッチングする
っていうところで言うと
我らが母校があるじゃないですか
けんすう
リクルートさん
尾原
そうですよね
例えばリクルートっていうもので言うと
仕事を探してる人と
仕事をうちにぜひ来てください
っていう給食者側と
っていう2つを繋ぐものですし
けんすう
確かに
尾原
それ以外に結婚だったら
結婚式場と結婚するカップル
みたいなものですし
いっぱいありますよね
こういうものって
けんすう
そうですね
でもこれって
例えば普通の店舗だったら
例えばイオンモールみたいな
大きなところって
集客もしてるし
お店もたくさんあるよね
だけれども
物理があるから
ネットワーク効果が限定的
みたいな
そういう感じなんですか
尾原
すごいね
そこがもともと歴史の始まりなんですね
これをちょっと
どっかで
ちゃんと話そうと思ってるんですけど
やっぱりAmazonが
なぜ勝てたのかっていう根源って
そこなんですよ
けんすう
なるほど
尾原
結局売り場だと
物理空間的な制約があるから
買い手が
ここなら売ってるって思うものっていうのに
必然的に限界出ちゃうわけですよね
けんすう
そうですよね
尾原
ケンスってやっぱ
異世界転生ものでも
すごいマニアックなもの
いっぱい読んでるじゃないですか
けんすう
読みます
好きですね
尾原
そういう超マニアックな本って
例えば
渋谷にある大型書店だとしても
そのケンスのマニアックさを
受け止めてくれるだけの在庫があるかな
っていうとちょっと不安になったりしません
けんすう
確かにそうですよね
漫画とか
売ってない場合が多いですもんね
尾原
ネットだと
渋谷の本屋だと物理的な在庫の限界もあるし
でも一方でオンラインだと
倉庫に貯めておけばいいし
けんすう
かつ
尾原
全国の
ニッチな人たちが
集まってくるので
結局一個一個の本屋だと
1年に1冊売れるか売れないか
分かんないよみたいな本が
全国からの人が
集まってくると
1日に1冊売れる
かもしれないわけですよね
けんすう
なるほど
今本の例だから分かりやすいけど
Amazonのスタートも本ですけど
本ってやっぱりずっと倉庫に
置いといてもまあ大丈夫ですもんね
尾原
そうなんですよね賞味期限ないし
割と長く需要が続くから
ある一定期間経っても
売れなくなるみたいなことがないので
けんすう
なるほど
相互ネットワーク効果
尾原
そうするとこういうことをロングテールって言って
けんすう
はいはい
尾原
お客さんの要望が
ニッチなものの方が
ずっと続いてて
大体いわゆる一般的な商品って
2割8割って呼ばれるように
トップ2割の商品で
売上げの8割を占めますよ
ということを
多いんですけど
こういうのをヘビーヘッド型とか
っていう言い方をするんですけど
頭が大きくて
後ろがちっちゃいよっていうもので
言われるんですけれども
それに対して本とか趣味のことってのは
ものすごいニッチなものを
集める人が
意外と集めてみると多いよっていうことで
尻尾の方が長いから
ロングテールっていう言い方をしたりするんですね
けんすう
なるほど
インターネットとネットワーク
効果がすごく相性がいいっていう
尾原
めちゃくちゃ
そうなんですよ
っていうことがあって
結局でも
ここから先大事なんですけど
結局ニッチなものも
あそこで売ってるやってなると
メジャーなものを買うときも
もう普段買ってるし
もしかしたらニッチなものと
メジャーなものを両方買うかもしれないし
みたいなところになってくると
結局今夜で売ってるものでも
オンラインで買うようになっちゃう
けんすう
確かになんかティッシュとかね
スーパーで買えばいいものの
Amazonで買っちゃうよね
みたいなことが起きてるっていうことですよね
尾原
そうなんです
そうすると結局そういう形で
買い手からすると売り手の幅が広いから
あそこに行けば絶対にすぐに買えるっていう
安心感とやっぱり手間暇かかんない
っていうところですよね
そこでそのプラットフォームを選ぶようになるし
一方で大事なことは
売り手からすると実は
相互ネットワーク効果って
ちょっと嫌な言葉なんですよ
けんすう
そうなんですか
売り手も嬉しいじゃないですか
尾原
だって売り手としては
売れるっていうのもあるけど
あそこの売り場がめちゃめちゃ売るようになると
やっぱりじゃあちょっと
反則費よこしてくんないとか
けんすう
なるほど
尾原
あそこの棚で一番いい棚を取るために
上の棚を取らないと
なかなか売れないようになるよねとか
けんすう
確かになんか家電量販店で
テレビの明るさを
軽くしてもらえる権利みたいなのが
結構やっぱり
すごい重要とか聞きますね
尾原
そうなんです
売り手からすると
一箇所がむちゃくちゃ売る力を持っちゃうと
そこの言いなりになっちゃうから
実は売り手からすると
丸々電機さんが
そうやって強く言われるんだったら
うちは丸々カメラさんで売りますんで
まあいいですわっていう風に
売り手からすると
実は売り場の方が
売り手からすると
ある程度競争してくれてた方が
売り手にとっては
嬉しいってとこもあるわけですね
けんすう
そうですね
確かに売り場が強くなりすぎると
大変ってことですね
尾原
そうなんです
っていうことがあって
逆に売り手は
最初から乗っからないケースが
結構多いんですよ実は
あそこ強くしたくないって
けんすう
そういうことですね
尾原
っていう話もあるんだけど
結局買い手の方がたくさん集まっちゃうと
あそこで売り手が
売れないと売上目標が達成できないよね
とか成長しにくいよね
っていう風になっちゃうと
もう売り手の方は買い手の多さに負けて
もう渋々乗っかる
でも一回乗っかったら
やっぱ売上バンバン上がるし
ありがてえみたいな感じにやっぱなってくる
っていうところが
総合ネットワーク豪華の魔力
みたいなところなんですよね
けんすう
なるほどじゃあ最初はやっぱり緊張関係が
結構高いけど
一回取り込まれてしまうと
売上がもう無視できない
ほどになってだんだんプラットフォーム側が
強くなってくるみたいなことが起きてる
尾原
そうなんです
ここでそうだったよなーって
懐かしく思ってる人はインターネット老人会の
方々で
そういうことかって思ってる人たちは
やっぱりこういう総合ネットワーク
豪華がインターネットの中に
染み込んでいく時期を知らない方は
意外とこの話
知らないから大事だったりするわけ
ですよね
こういう風に
売り手から
買い手が売り手という風に
一見単純に見えるんだけれども
やっぱ買い手にとってやっぱり
買えるっていう
従属感が得られるロングテールな場所の方が
やっぱり強いし
一方売り手からしてみると
あの売り場を強くしすぎたら
俺いいなりになっちゃうかもしれない
でもあそこで売ってくれるのって
魅力的だから
乗っちゃうみたいなところで
内部から染み込んで
一回染み込んじゃったら
もう話せないものになる
っていうことで
北斗真剣的なわけですよ
けんすう
なるほどこれがいわゆるさっきおっしゃってた
内部から壊していくみたいな
壊していく
尾原
壊していくっていうか内部から攻め込んでいく
けんすう
なるほど
尾原
これがものすごい一流派だし
ある種
二つのプレイヤーがやり取りするところには
どこでも生まれうるので
非常に
ビジネスを始めるときに
これは別にスタートアップに限らず
むしろ一般事業をやられている方の方が
実は
この相互ネットワークっていうことを
意識してやっていくってのは
すごい大事だったりするんですよね
けんすう
確かに
プラットフォーム作る側として聞いてましたけれども
普通に売り手側としても
この話を知らないと
知らないうちに取り込まれてしまったりとか
不利になったりする可能性があるってことですね
尾原
そうなんです
けんすう
確かに
それはそうだ
尾原
っていうのが北斗真剣な話ですよ
けんすう
北斗真剣の話
尾原
ごめんなさい
けんすう
相互ネットワーク効果
尾原
相互ネットワーク効果ですね
はい
ネットワーク外部性
尾原
次がネットワーク外部性
けんすう
実はこっちの方が歴史的には強いんですね
そうなんですか
尾原
実は
これは何かっていうと
ネットワーク外部性のことを
僕人に説明するときに言っているのは
仲間外れになりたくないっていう状態にしてしまったら
もうそのツールを使わざるを得なくなるよね
っていうふうな説明をします
けんすう
なるほど
尾原
これは何かっていうと
一番わかりやすいのが
別に悪意を持って言うわけ
ないんですけど
やっぱりLINEさんなわけですね
LINEさんって
今やメッセンジャーっていっぱいあるじゃないですか
Facebookメッセンジャーもあれば
若い方はインスタをメッセンジャー代わりに
お使いになられたりとか
いろんなコミュニケーション手段がある中で
やっぱりLINEって外せないものになってますよね
それなぜかっていうと
単純に僕ら世代がわかりやすい言い方で言うと
学校行った時に
PTを使って
PTAとか親の集まりで連絡手段を作ります
じゃあLINEグループに入ってくださいねって言われたら
もうそれ使わざるを得ないですよね
けんすう
そうですね
他の手段がない場合結構今もうありますもんね
尾原
だから私はWhat's upなんですけど
みたいなことって言えないわけですよね
なぜならば仲間の全員でやり取りする時に
ある時はWhat's upできて
ある時はLINEできて
ある時はFacebookメッセンジャーで来るみたいなことをやると
手間がかかるので
どうしても仲間の連絡手段って共通にしようとするじゃないですか
そうするとこの共通の連絡手段にしようっていうものに
デフォルトになると
もうそれはもう強制的に選ばれるし
そのツール使ってない人はもうそのLINEをインストールせざるを得ないし
それによってはちょっと7年ぐらい前だと
娘の学校のPTAのやり取りするために
スマホに買い替えるみたいな方もいらっしゃったわけですよね
けんすう
確かになんかLINEが好きかどうかとかはもう関係ないってことですよね
尾原
そうなんです
っていうぐらいにもう仲間外れになりたくないから
このグループの中での連絡手段はこれねっていう状態になっちゃったら
もうほっといても使われるツールになるってことですね
ただこれは
邪道な説明です
けんすう
そうなんですかこれ邪道なんですね
尾原
邪道な説明でもこれが一番最強だから
僕はこの説明の仕方してるんですけど
一応ネットワーク外部製のちゃんとした説明の仕方をすると
電話みたいにやり取りをするものって
相手が一人しかいない電話だと
その繋がる線って1本しか繋がらないじゃないですか
それに対して5人の中で全部をその電話線として繋いでいくと
線何本になりますか
近いぞ
惜しい
10ですね
けんすう
全然惜しくなかった
尾原
Cのコンビネーション5の2なので
5×4に対して2の1で割るから10になるわけなんですけども
けんすう
増えるってことですね
尾原
むちゃくちゃ数がどことどこを繋ぐのっていう
その点が増えれば増えるほど線が増えていくわけですね
けんすう
組み合わせのパターンが増えるからってことですよね
ネットワーク外部性の効果
尾原
おっしゃる通り
なのでこの線の数が結局電話における力の数なので
結局点が増えていった時に点の数の力の増え方よりも
線の数の増え方で力の増え方が増えていくので
ネットワーク効果っていう言い方をもともとしていて
けんすう
つまりユーザーが1ずつ増えてるだけだけど
パワーの増え方は1よりも大きいっていうことですか
尾原
そうなんです
けんすう
なるほど
尾原
っていうふうな説明の仕方をされるんですけど
ちょっとやっぱ分かりにくいじゃないですか
けんすう
まあ確かにね
でも言わんとしてることはやっぱり分かりますね
尾原
なんで僕は仲間外れになりたくないっていう状態になったら
もうそのツール使わざるを得ないよねっていう説明の仕方をしてるわけですね
けんすう
その仲間外れ
理論で言うとなんかその
尾原
敷地みたいなところがに行くまでは
おっしゃる通り
けんすう
そうでもなかったりしますよね
尾原
ちょっといきなりあれですね
台本ブレイクを仕掛けてくるわけですけど
けんすう
仕掛けてはないんですけどね
尾原
意図的じゃない意図的じゃない
おっしゃるように
でもこれってその相互ネットワークエフェクトの効果の方も
ネットワーク外部性の方も両方同じ話で
相互ネットワーク効果も
最初売り手がそんなにいない状態でユーザー来たら
えここそんだけしかないのって言ってがっかりしてユーザーが去っていく
でユーザーが去っていくと売り手の方も
えなんかここ営業された時はめっちゃ来るって言われたけど
ユーザー来ないじゃんって言って
ネットワーク効果の特徴
尾原
売り手もあんまり商品を置かなくなるっていう風に
ネットワーク効果の特徴として
ある一定値まで
売り手なのか買い手なのか
それとも仲間の中でのシェア
使われ方の割合なのかが増えないと
価値はゼロっていうのが特徴なんですよね
けんすう
なるほど価値がゼロっていうのは面白いですね
尾原
だって単純な話で
要はLINEとかも初期の頃で言うと
僕らで言うとやっぱり
LINEが出始めのタイミングって
まだやっぱりメールが中心だったり
あと比較的Facebookメッセンジャーが使われていて
けんすう
そうですね
尾原
LINEあるけどめんどくさいなみたいな
一番分かりやすいのが
InstagramとFacebookどっちメッセンジャーにしてるかって話かな
だからFacebook使ってる人からすると
仲間がいない
わざわざ使う必要性ないよね
Instagramって思ってるかもしれないけど
大事なことは
自分の仲間の中で一番使われてるツールになった途端に
それがもう
みんなが使うツールになるってことなので
けんすう
そうですね
マイクロソフトの例
尾原
Instagramの場合は
高校生とか大学生の方は
最初から高校生の周りは
Instagramを使ってるから
必然的に
じゃあInstagramメッセンジャーを
仲間のメッセージに使おうよね
っていう風に変わっていくわけですよね
ここら辺がポイントって話なんですよ
けんすう
なるほど
これが2つの流派
尾原
流派なんですけど
けんすう
尾原
これの実は
僕ネットワーク外部性
仲間外れになりたくないって言って
市場最強になってる会社
やっぱなんと政権の方が破壊力って話してたじゃないですか
がどこかって話なんですよ
GAFAMのうちのどれだと思いますか
けんすう
メタ社ですかね
FacebookとかInstagram
尾原
と思いますよね
でもメタ社って残念ながら
今世界最強でしたっけ
時価総額で言うと
けんすう
違いますね
尾原
そうですね
実はマイクロソフトは
ネットワーク外部性の仲間外れになりたくない会社なんですよ
けんすう
なるほど
どの辺がなんですか
尾原
だってExcel
PowerPoint
って
使わないって選択肢ありましたっけ
けんすう
いやないですね
だってファイルがそれで送られてきちゃうんで
尾原
そうなんです
つまり大事なことはネットワークって言うと
なんかそのLINEとかFacebookみたいな
コミュニケーションの線
っていう風に
思いがちなんですけど
PowerPointっていうものも
相手もこちらも
PowerPointでやり取りする
こういうことをプロトコルって言ったりするんですけど
お互いがやり取りするための
共通言語のことを
この相手と自分がやり取りする
線を握るっていう意味では
PowerPointって
ネットワークなわけですよね
けんすう
確かにPowerPointで送られてくるから
他のツールでやったら
ちょっとずれちゃうから
PowerPoint使わざるを得ない
尾原
得ない
けんすう
未だにありますね
尾原
だから実はマイクロソフトっていうのは
OSで買ったっていう風に
思われがちなんだけど
どちらかというと
やっぱPowerPointっていう
プレゼンテーション
Excelっていう計算管理
そしてWordっていう
公式な文章管理っていう
この3つのビジネスにおける
英語以上に
下手すると大事かもしれない
世界共通言語を握っちゃったから
世界最強の会社
になったわけですね
ネットワーク外部性の破壊力
けんすう
なるほど確かに
アウトルックは強いかっていうと
メールはプロトコルがもうちょっと開かれてるので
尾原
そうなんですおっしゃる通り
メールは送信側が
別にアウトルックだとしても
受信側がGメールでも
いいよねっていうもの
だからここの中に独占性はないわけですね
けんすう
確かに
面白い
尾原
そうなんですよ
だから実はこのネットワーク
外部性っていうものの
破壊力があまりにも強すぎて
相互ネットワーク効果は
うんいいねっていう感じなんですけど
ネットワーク外部性に関しては
もう国が出てきて
お前らそれやりすぎるんだったら
分割するぞっていう風に
今まで2回起こってるんですよ
けんすう
マイクロソフトに対して
尾原
マイクロソフトに対しても起こったし
あともう一個起こったのが
まさにネットワーク外部性の
分かりやすい事例としての電話会社
けんすう
なるほど
尾原
アメリカのAT&Tっていう
1980年代に
ナンバーワンの会社があって
そこが
あまりにも独占的に
アメリカの中の
州ごとにある程度
通信って分かれてたものを
全部取りまとめてって
しかも州をまたいだ
長距離な電話とか
国際電話とかっていう風に
どんどん自分のネットワークの範囲を
アメリカのAT&Tっていう
強みを
繋いでっちゃったので
なんと1984年に
国の命令で
この電話会社は
7つに分割されてるんですよ
っていうぐらいに
繋がる力を持っちゃう
っていうのは破壊力があって
同じように
マイクロソフトも
1990年の後半に
Windowsという
OSがさっき言ったように
Wordと
PowerPointとExcelの力によって
むちゃくちゃ強くなってるところに
さらに加えて
インターネットエクスプローラーっていう
ウェブの入り口まで
Windows OSと
インターネットエクスプローラーを
抱き合わせで展開するっていうのは
ちょっと待てと
実際2000年に
マイクロソフトは分割すべき
ってとこまで行ったんですよね
なんだけど
そこは最後いろいろ
調整が行われて
分割までは至らなかったんだけれども
当然Windows入れたときに
インターネットエクスプローラーを
入れられるだけじゃなくて
他のブラウザーも
入れても
Windowsとインターネットエクスプローラーと
同じぐらいの相性の良さに
ちゃんとしなさいねっていうところで
間落ちたっていうぐらい
けんすう
なるほどな
確かにネットワーク効果っていうと
コミュニケーションのネットワークをどうしても
早期しがちだから
見落とされてるけど
マイクロソフトってもう
30年近くワードとかエクセルで
それをもう行えてるよってことですね
尾原
行えていて
ちょっとこれ闇編みたいな回を
許されるんだったら闇編で話すんですけれども
なぜかマイクロソフトって
Windowsでパワポを
出したときと
マッキントッシュで
パワポイント開いたときに
微妙にずれるみたいな話が
昔ありましたよね
あれ意図的なんですよ
けんすう
ずるい
尾原
みたいな話がもしかしたら
闇編で解説するかもしれないんですけれども
けんすう
闇編って何ですか
ダークな話まで含めてってことですよね
尾原
これ知りたい人は
ハロウィン文書っていうのを読んで
インターネットで検索するか
チャットGPで
マイクロソフトのハロウィン文書を
解説してくださいって聞いたら
いろいろ分かるんで
話を戻すと
っていうぐらい
このネットワーク外部性っていうのは
もう仲間外れになりたくなかったら
だってビジネスで
プレゼンテーションファイルやり取りしたかったら
お前もうパワーポイント使うしかないよな
っていうぐらい
外部からもう
使うことを強いられるっていう状態まで
持ってく最強の法則
だから外部から破壊する方向
だからなんと政権なわけですね
けんすう
北東政権となんと政権の
例を出された時だけ
ちょっとしっくりきてないですね
まだ
尾原
その辺は僕の漫画のネットワークの
アップデートが必要ってこと?
一旦今日はこのぐらいですかね
けんすう
そんな感じですかね
ありがとうございます
30:46

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