あれはニュースピックっていう新しい出版社なんですよね、レーベルというか。
ゴルゴさんの一つ前が正義の話をしようでしたね、これからの正義の話をしよう。
あれがまさにサンデルさんの本で、あれは早川処方なんですよね。
この配信を毎回ツイートしてるわけですよ、こういう新しい回が配信されましたって言って。
RTしてくれた人をたまに見に行くんですよね、誰がしてくれてるのかなって。
編集者さんがね、2030年の編集者さんがリツイートされてたんですよ。
ちょっと嬉しいなと思って、プロフィール見たら、これからの正義の話をしようも編集されてる人だったんですよ。
映ってるんですか、早川から。
はい、そういうことです。編集者って結構映るんですよ、出版社って。
だから、全然たまたまに同じ人を2回連続で紹介してて、すげーなこれと思って。
しかもあれですよね、本のスパンで言ったら10年越しのことですよね。
だから多分、なんでここで問い合いられてるんやろうって思ったんじゃないかと思うんですけど、
そういうたまたま出会いがあったんですか。
まだ早川っぽい講義を本にした。
でも別に講義長で掲げられてるわけじゃなくて、もちろん本としてちゃんと書き下ろされてる。
あのあれですね、余談なんですけど、その編集者の人のほうは追っかけたいですね。
どっちもきっと趣味が合うっていうので。
そうですね。ネットワーク論っていう話はだいぶ前から出てるんですよね。
人のネットワークに注目するっていう話は結構出てて。
おすすめできるように本を3つ挙げると、ソーシャル物理学っていう本があって、これは極めて面白い本。
名前の通り、結構インパクトある名前なんですけど、ソーシャル物理学。
ネットワークの中にいる人をどう動くかっていうのを俗人的な人に注目するんじゃなくて、
それを一つ一つを原始に見立てて、それがどのような力学で動くかっていうのを解析するっていうのがソーシャル物理学。
それよりも少し前にWebはグループで進化するっていう本がありまして、
インターネットの中にある人の繋がりっていうのが重要な力を持ってるんですよねっていう話で、
インフルエンサーって言われる人たちが今もいますけども、
あの人たちがすごいんじゃなくて、実はあの人たちが所属してるネットワークが実は力があると。
だからそのインフルエンサーの人を仮にネットワークから剥がしてしまうと、凡人になっちゃうわけですね。
その人がどれだけ優秀なのかは、その人がどんなネットワークに所属しているかによって優秀じゃないか、
そこに価値があるってことなんですね。
そうですね。だから例えば、僕がこのまますごい人気者になって本を紹介する人になったとすると、
僕はそのコミュニティに対して本を紹介する力はあるけど、
例えば僕が新しい専案の情報を知らせたとしても、そこのコミュニティには作用できないわけなんですよね。
めっちゃ当たり前なことですね。
だからその影響力って呼ばれるものっていうのは、ネットワークの形によって違うっていう、
こういうの人じゃなくて、ネットワークに注目しましょうって結構早い弾丸からこのウェブワークループで進化するっていうのは提案されて、
僕は結構好きな方ですね。
もう一個、経済は予想外の繋がりで動くっていう話がありまして、これもネットワークの話で、もっとより経済的な、
経済的なって普通の、経済に関する話にフォーカスされてる。
で、僕こういう本にネットワーク系の本をいつか読んでたんで、
ヒューマンネットワークって本が出た時にもちょっと注目しまして、
人付き合いの経済学っていう名前がフォーと思って読み始めたっていうのがきっかけなんですね。
そもそもというかなんですけれども、こういうのはある程度多くの人が研究しているジャンルだって言えるんですかね。
そうなると思います。近年ではかなりネットワーク、特にコンピューター上でネットワークが計算できるようになったのが多分でかいと思いますね。
そのネットワークというものがどういう働きをしているかとか、どういう特徴があるかとか、
そういう感じのことを研究するって言えばいいんですかね。
ネットワークの性質を研究するのがそのネットワーク論とか、
ネットワーク学までいくかどうかは知らないですけど、の中心的なテーマで、
本性が特徴的というか面白いっていうのが、人間のネットワークに注目しているっていう点と、
ネットワーク、今すでにそこにあるネットワークの特徴とか振る舞いを見据えつつも、
そうしたネットワークがいかに形成されるのかっていう点もちゃんと踏まえているところなんですね。
ネットワークが所有のものとして、すでにそこにあるものとして動作を分析することももちろん面白いし大切なんですけど、
そうしたネットワークは初めからあったわけじゃないんです。
だからゼロの段階からそのネットワークに至るまでにどういうプロセスがあって、
それがどういう影響を及ぼしているのかっていうところも踏まえているので、
この本は今までさっきあげた本よりもより視点のレンジが広いというか、
最終成果物のネットワークだけ見るんじゃなくて、
ネットワークが派生する過程もちゃんと見据えているという点で面白かったですね。
ちなみに今日めっちゃタイムリーな余談なんですけど、
Obsidianのグラフっていうネットワークの機能なんですけど、
あれのヒストリーが動画で再生されるっていう機能が付いたんですよ。
ヒストリーで再生される、だからパラパラ漫画風にということですか?
アニメーションとしてノートをどんどん追加していきますよね。
みたいな考え方はできないし、あるいは社会的に意義のあることを伝えようとした時にも、
電波性の高さっていうのをちゃんと見据えないといけないという話です。
単純にこれだけで面白いんですけど。
やっと全体図が見えてきた感じがする。
そういう研究ってことなんですね。
そうですね。
人の振る舞いとか情報の動きっていうものがどのようなメカニズムになってて、
どこを変えたらどんなふうになるかっていうのが研究されるわけですね。
今までのそうですね。
確かに今までの、ただ計算が複雑すぎるから、
今まではそもそも式を立てる段階でも難しすぎたし。
村のような閉鎖的なものか、コンピューター上の仮想的なノードとその動きが計算できるようになって、
初めて科学の土壌に乗るようになったっていうのを。
今まではそうですね、確かに感覚でこいつ友達多そうだからこいつに頼めばいいだろうとか、
こいつは友達いないからないなって言ってたものが、
だいぶちゃんとデータとして、科学として、サイエンスとして成立してきている。
あとやっぱFacebookが大きいらしいですね、あれ。
あれもデータを売っている会社ですからね、そういう。
だからFacebook参加してて、結局あれに参加してる人ってめちゃくちゃでかいネットワーク、人のヒューマンネットワークに参加することになるんだよ。
参加した瞬間から、ボッチとかじゃなくて、ものすごいでかいノードの一端に参加するらしいんですけど、
でもその人が10万人とか20万人と直接友達になるかっていうと、まず何年使ってもならないらしいよね。
せいぜい100人か、多くて数百人と交流するくらいっていうことも、
イメージとしてそれはそうやろうと思うんですけど、データとしてちゃんと分かるようになってましたね。
あ、じゃああれですね、あなたこの人と友達じゃないですかっていうのは、
要するにそのネットワークを見た上で、この人はきっとここにつながるはずだっていう推測ができるから、
そういうものが同じ学校とかもう一段階深いようなレベルで、
なんでこいつこの人と友達って分かるんだっていうことが分かるようになってきてるんですね。
その個人情報を全く隠して、ネットワークの関係図だけを、
Facebook上のネットワークの関係図を見せただけで、
Aさんの結婚相手は誰かがある程度分かるらしいです。
分かりそう、今ならもう分かりそう。
だからこういう関係、結婚すると友達と友達を共有するようになってくるんで、
その友達同士のこことここがやけに密やなみたいなところを見たら大体分かるっていう感じで。
それはあれですね、まさにそのグラフの変化によって分かってくる。
そうそう、まさにそうです。グラフの変化によって。
普段全然その2人以外の接点がないクラスターが、
いつの間にかその2人によって結ばれて友達が増えていくようなことを観察できると、
その人たちは長い時間一緒にいるんだなってことが分かるみたいな、そういう話ですね。
もうあれですね、やっぱそのFacebookができることは、やっぱ俺たちが想像しているより相当すごそうですね。
個人情報を隠す必要、隠してももう隠せない。
でしょうね、きっと。そういうふうに影響力の、影響力って言ってもいろいろあるしっていう話で、
そのネットワーク構造において、さっき言った友達が多いのと、友達の友達が多いのって違うよねっていう話で、
そのネットワーク上の良いポジションについての考え方で、
メディチケっていう家があるんですよ。
中世の有名なやつですね。
そうですね、ヌネスサンスで、影響力がある仮名としては筆頭に挙げられると思うんですけど、
一時期、メディチケの一人が追放されたらしいですね。ある町から。
あいつは目障りだと思われたらしいんですよ。
で、それを心よく思わない人たちが一致団結して追い出したんですけど、
結局復活し始まって、しかも復活した後に支配的な立場に帰り座が張ったんですよね。
それがなぜだったろうかっていうのが、さっきのネットワークの良いポジションの話の枕になってるんですけど、
星型ネットワークの中心っていう言い方をしてるんですけど、
さっき言った真ん中に点があって周囲につながってるけど、
その周囲は真ん中としかつながってないっていうのがあるんですけど、
例えば、メディチケ以外にX系とY系があるとするじゃないですか。
メディチケはXとYは直接つながってないけど、それぞれがメディチとつながってると。
だから、XとYはメディチを通過することでつながれるっていうような関係を
めちゃくちゃたくさん持ってたらしいんですよ。
まさに中心なんだ。
だから彼、その真ん中がいなくなると、まず非常につながりが薄れてしまうし、
つながろうと思ったらめちゃくちゃバイパスを通って、
あそこ行って、あそこから入って、あの話を継いでもらってっていうのをしなければならなかったのに、
メディチがいることでワンパスで行けるわけですね。
そういうポジションってめちゃくちゃ強いっていう話なんですよ。
あれですよね。〇〇さん紹介してくださいよって頼まれる人っていう人ですよね。
そう、そういうことです。そういうことです。
そういうポジションにいると、やったら排除されにくい上に、
言ったらコントロールが効くんですよね。
XとYが直接交流しないで、自分のところを経由するんで、
言ったら調整できてしまうんですよね、その真ん中の人が。
一番力を持ち、お前紹介して欲しかったらちょっとこれ買ってくれよってことが言えたりだとか。
そこまでダイレクトに言わなくても、お互いにそういうふうに気を使うようになりますよね。
そういう関係を言ったら、いろんな家とそういう人に娘を送り出して結婚して、
婚姻関係と商業関係を上乗せすることで密な連携を作っていった。
その密な連携をお互いがきれいに結びつくんじゃなくて、
必ず自分を通るようにセッティングすると。
それができると、どんどんできると、自分がダイレクトに交渉するんじゃなくて、
あいつに頼めば話してくれるっていうふうになれば、
どんどんどんどんさっき言ったネットワークが増えていくと。
そういう高瞬間で、ネットワークの強さがより高まっていくっていう効果が生まれるっていうのを、
ゴッドファザー効果と本庁では呼んでるんですけど、
中心にいればいるほど、その中心性が高まっていくっていうネットワークの性質があるんですね。
だから、近似に拡大しないんですよ、ネットワークってそういう場合って。
お互いにそれぞれ離れてポコポコっと生まれて、それが一気に大きくなるとかじゃなくて、
その一個のハブって呼ばれるものに接続する形でネットワークが広がっていくんですよね、その場合は。
おだしょー イメージはそうじゃないかっていう感覚としてはそう思うかも。
おだしょー だからこう、近しいことで言うと、
デジタルノートで、他のノートへのリンクだけが貼ってるノート。
三沢 あー、MOCとかって言ってたりだとか、構造ノートって言ったりとか、それ系のやつ。
おだしょー あれがいわゆるノードになって、構造を作ってるわけですよね。
そのノートがなかったら、まずそもそも構造っていうのがなくなっちゃうわけで。
そういうふうにハブの存在が全体のネットワークを支えてるし、支えてるからこそどんどん強くなっていくっていう。
だから中間屋になったら強いですよねって言えるし、中間屋を排除するのはかなり難しいですよねっていう話でもある。
三沢 中間屋がいなくなると不便ですからね、確かにそれはノートの整理の話にしても。
おだしょー さっき、あいつにお願いしたらいいっていう話にまさに関連するんですけど、当然誰だって中心、仲良くなるんやったら中心にいる人と仲良くなりたいじゃないですか。
ストランプ王国、普通の話で。で、それよりはるかに重要なのは、その人が中心であることがいかに容易くわかってもらえるかっていうことを言ってるんですよね。
つまり誰も私が中心ですって生きてるわけじゃないですか、別に。
オブジディアンのようにグラフで表示されるわけでもないですよね、人間関係って別だ。
でも、その人が中心であることはわかるわけですよ。で、なぜわかるかっていうと、言及するからなんですね、それぞれの人が。
いちいち自分で言わなくてもいいんですよ。多くの人がその人のことを名前を挙げるという現象だけで、その人が中心であることがわかってしまうんですね。
このことがよりその中心性を高めていくんですよ。だから、単に中心であってパワーを持ってるってだけでは弱いんですけど、その人の知り合いがたくさんいることによってネットワークでその人のことを知る人の確率がものすごく上がるんですよ。
貧困層だからって言うと親が収入証明出さなあかんらしいですけど、それが恥ずかしいから嫌とか、そういうのもあるらしいですよね。
だから、親が恥ずかしくても大学に行くことに、子供が行くことに価値を見出してたらさ、頑張ろうって感じですけど、
あんなとこ行ってどうなんねんやって思ってたら、それはもう行かないじゃないか。
だから、あるコミュニティの中にいると、そのコミュニティから抜けてるための情報が得られないんですよね、基本的に。
これはね、さっき言ったように、援助のお金を用意したらいいっていう話では解決しないんですよね、これ。
そういうものが、情報があって、しかもそれに価値があるっていうことまでを伝播しないといけない。
おだしょー めっちゃムズイって感じするけど。
これはね、制度を用意しました、だから頑張ってくださいっていうのではダメで、
情報の流通経路そのものを発揮しないといけないっていう話で、これは解消するのは相当難しいだろうなって思いましたね。
一個人が抜け出るなら不可能ではないと思うけど、社会としてそれをどうにかしようはちょっとありえない難しさな感じですよね。
おだしょー ネットワークの構造とそこの構造に自分が属していることっていうのが、とんでもなくその人の人生に影響を与えるって話で、
福田にあったHow Your Social Position、あなたの社会的なポジションが、あなたの力とか信念とか立ち振る舞いを決定づけるっていうのはそういうことなんですよね。
もちろん決定づけるっていうのは、絶対に変えられないっていうものではないにしろ、
私たちの前提となるような世界観は、私たちが属しているネットワークに強く、ひどく強く影響されてるんですよね。
おだしょー もうディターマインですからね、使ってる言葉が。
福田 そうそうそう。だからこれは大きい問題だなと思って。さっき言ったように、人は視点に自分の好みに合わせて分断を作り出して、
その分断の中では人が集まって、その分断から抜け出るための情報を得られないっていうのが、ワンセットになってるんですよ、これ。非常に強固な構造があるんですよ。
おだしょー 難しいってことですよね、そのネットワークを後からいじろうなんてのは。
福田 だから、そもそもが人為的に作られたものではない以上、いわゆるボトムアップでできたものである以上、
トップダウンで変えるのは原理的に無理というか、無理技を革命のようなことをしなきゃいけないのは多分無理じゃないですかね、きっと。
おだしょー 個人の話だったら、付き合う人を変えろみたいなのはすっげーよく言われてることで、まんまそれなんで、結構簡単とは言わないけど十分な解決案はあると思うんだけど。
福田 社会全体に一般論として敷衍した場合に、どうしたらいいのかまずわからないですね、基本的には。
おだしょー 何から始めたらいいのかがわかんないって感じですね。
おだしょー だからインターネットって人と出会うためのツールじゃないですか、これは素晴らしく。
まあ難しいですけど、これはあんまりしゃべると長くなるんで、ここまでにしておきます。
ムズイっすね。分断をいかにこれから避けるという言い方はあれなのか、分断をなくしていくにはどうすればいいのか。
だから、もし極端な人、そこに住んでる人だけが極端な人ばかりだったとして、じゃあ極端なことをやめましょうっていうことに同意してもらえたら分断ってなくなると思うんですけど、そうじゃない。
しかも、意図的に分断しようと思って分断してるんじゃなくて、小さな積み重ねの結果として生まれてる分断なので、対処療法は多分できないんですよね。
つまり、一回その分断したものを強制的な力で混ぜたとしても、結局、引っ越しの繰り返しでまた分断すると思うんですよ、これは。力学が変わってなかったら。だからね、それはね、かなり難しい問題だと思います、これは。
おだしょー なんか10年100年レベルの問題では解決できなさそうですね。
だからもう人間から選択の自由を奪わない限りは、残り続けるでしょうね。
おだしょー 多分そう、遺伝子レベルで同類を好むなんていうのはもう遺伝子レベルの話ですもんね。
うん、間違いなく。分断が社会的不安を起こすにしても、もっとリベラルになりましょうよと、インテリになりましょうっていうことって、それもまた押し付けでしかないですからね、基本的には。
おだしょー まあリベラルなんてね、現代の価値観でしかないですからね。
分断の何が悪いんやって反論されたときに、その、え、いやっていう風になってしまうからこそ。
おだしょー 俺は答えらんないですね、分断何がダメって言われても確かに。
もう僕たちは自分と好きな人たちと集まって盛り上がってるからいいんじゃないですかって言われたときに、それ以上突っ込むと個人の権利の侵害からリベラル的になってしまうわけで、だからもうそれ以上は踏み込めない。
結局だから、アメリカ大統領が一時期彼になったのはそういうことなんでしょ。
おだしょー あの人が負けてから、むしろいろんなことを考えるようになって、なんだったんだろうっていうのは結構考えてて、まあやっぱ分断が気持ちいいからなのかな、みたいなことも思ったりとか。
そうですね、快適っていうか安心・安全を感じられるっていうのはあるんですよね。だから日本も村社会でアメリカは自由だみたいな話はありますけど、そんなに単純ではないんですよね、基本的には。
おだしょー アメリカの田舎の方がもっと村社会なイメージですからね。
確かに。だから昔は日本に比べると移民を受け入れたっていう社会があるから、日本よりは自由に見えますけど、結局その中で住んでる場所が分かれてて、やっぱり大学生の友達をマッピングしても、やっぱり人種できれいにネットワークが分かれるんですよ。
おだしょー 極少数の人が繋がってるけど、大抵自分の肌の色と同じ人が友達なんですよね。これはね、さっき言ったように人間の自然な生物学的にインポットされてるものに従うとそうなっちゃうんでしょうね、これは。