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スピーカー 1
そうなんです、おっしゃるとおりです。だから、今日は一個一個説明しているとむちゃくちゃ長いので、バーッと簡単に説明すると、
例えばこの概要欄にも貼っておくんですけれども、NFX が言っている 16 種類のネットワーク効果で言うと、
言語であるランゲージ、信念であるビリーフ、ある種ライフスタイルとか似ている人たちが集まってくるトライバル、種族みたいな言い方をしますよね。
あと、みんながやっているから俺もやらないかっていう主流感をやっていくバンドワゴン。
さらに言えば、電線とかっていうフィジカルなものもネットワーク効果になるし。
スピーカー 2
電線病の電線ですか。
スピーカー 1
ごめんなさい、そうですね。電柱とか。
スピーカー 2
電柱とか、そっちの電線ですね。
スピーカー 1
インターネットの光ファイバーケーブルとか。
スピーカー 2
なるほど、なるほど。
スピーカー 1
ある種、例えば iPhone ってデバイスレベルで仲間を作るので、まさにフィジカルなネットワークなわけですよね。
僕とかはやっぱり iPhone あんまり使ってないから、AirDraw で写真を共有されるときに仲間外れになっちゃうなっていうのもあったりするわけですよね。
さらに言えば、例えば今言った iPhone で AirDrop しますよねみたいなもののやり取りをするところのプロトコルだったりとか。
あとツールレベルで作っていくパーソナルユーティリティ。
例えばこれ Excel は同じ Excel だとやり取りがしやすいよねみたいなものだったりとか。
みたいな形で細かく言っていくと、それ以外にパーソナルだとか、マーケットネットワークだったりハブ&スポークだったりとか、
マーケットプレイスはツーサイドもあれば、プラットフォームのツーサイドもあれば、
アンシンポシックスマーケティングプレイスみたいな形で、メルカリみたいに買い手が売り手に変わっちゃったり、売り手が買い手に変わっちゃったりするよみたいなものもあるし。
スピーカー 2
いろいろあるってことですね。
スピーカー 1
そうですそうです。一応全部言っておくと、あと経験値が溜まっていくエクスパティーズとデータ。
あともう一個あるのがテックパフォーマンスみたいなパフォーマンスの差そのものもネットワークエフェクトになるよみたいな。
知ってほしいのはこのぐらいの解像度で使い分けるみたいなことなんですよね。
スピーカー 2
ちなみに小原さん、この 5 ステップって具体的にはどういうステップなんですか?
スピーカー 1
これもパパッと解説しちゃうと、ネットワーク効果っていうのが立ち上がり始めどうして立ち上がった後もどうするかみたいなことを5段階に分けていて。
最初は1回解説したコールドスタートって呼ばれる。実はネットワーク効果ってぐるぐるが回り始める前ってむしろ無価値。
そこをどうやって無理やり回すところまで持っていくのっていうコールドスタートっていうのが1回目。
次がどうやって放っておいてもぐるぐる回り始めるのっていうこのティッピングポイント。
でも結局ティッピングポイントを迎えてもライバルがもっと速い速度でティッピングポイントを超えて追い越しちゃう可能性もあるから
ティッピングポイントを超えた後も大気圏を脱出するみたいな形の脱出速度を持つっていうのが3段階目で大事で。
でもある程度ビジネスって市場のマックスまで行くと天井が来るんだよね。
じゃあこの天井来た時にどうするのっていうセリング問題。
そして天井できた後に今度はアトミックネットワーク返しとかされないためにネットワーク効果以外の入ってくる防壁を作っていくっていういわゆるモートと呼ばれる参入障壁っていう
第1段階コールドスタート問題。第2段階ティッピングポイントどうやって迎えるんじゃい。第3段階ティッピングポイント超えたら脱出速度でガーッといけ。
第4段階市場マックス天井来たらどうするの。第5段階天井来た後に他のアトミックネットワーク返しとかネットワーク壊されないようにするために参入障壁どう作るのっていうモートっていうこの5つなんだよね。
スピーカー 2
なるほどなんかLINEの実例とかを想像するとめっちゃわかりやすくて最初LINEは友達がいないので全然使われないよねみたいなフェーズがあって
使われ始めたらなんかまああのどんどんどんどん広がっていくみたいなところの課題にぶち当たって
3つ目のステップぐらいの時はDNAさんが参入してめちゃくちゃCM打つよみたいなことをされてそのティッピングポイントを超えられちゃうかもみたいなところを乗り越えて
次にまあ盛り上がってきたら今度はちょっと横に広げてLINEミュージックとかLINE漫画とかLINEペイとかいろいろ使うようになってきてみたいなこういうステップがね綺麗にやられてましたよね。
スピーカー 1
さすがスッと出るとこすごいよね。でこの辺に関してはまあ詳しく知りたければ日本語訳も出ているアンドリューチェンのまさに名前の通りネットワークエフェクトっていう本を読めばわかる話だから
まあもうここまでポッドキャスト聞いてくれてる人にとっては読めばスルスル入ってくるはずなんだよね。
スピーカー 2
なるほどわかりましたありがとうございます。今の後半のところは一旦名前がこんなのがあるなぐらいで僕らは大丈夫ですか?
スピーカー 1
そうなんですというのはまあぶっちゃけいや本当にいい響きを敷いてくれるよね。
スピーカー 2
なるほど、これはありますね。
Googleとかマイクロソフトですら、ベンチャーがいい手を打ってきた時に、焦って対応せざるを得ない、みたいなことってよく見ますよね。
スピーカー 1
そうですよね。だからわかりやすい話で言うと、やっぱり今回、生成AIによってオープンAIがドカーンって来た時に、
GoogleがコードDeadを出して、もう一回創業して、あるセルゲイ帰ってきてくれ、みたいな。
そういう追い込まれるシチュエーションみたいなことを作っていくっていうことが、実質的な戦いにおいてはめちゃめちゃ大事なことだったりするわけ。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
なので、これ僕がユダヤ人の友達に、めちゃめちゃこいつ商売上手くて、めちゃめちゃ儲けてる人で、そいつに、
なんでお前そんなに商売上手いの?って言った時に、むちゃくちゃシンプルな答えが返ってきたんですよ。
それは、小原、商売っていうのは、相手を困らして、自分が困らないような状況に持っていくことだと。
だから、相手が困ってると、普通の価格よりも安く売ってくれるし、相手が困ってると、普通のものより高く買ってくれると。
だから、いかに商売の本質っていうのは、自分が困らなくて相手が困る状況を作るか。
そして、ユダヤ人が最高なのは、ユダヤ人同士で絶対困らない状況を作る支え合いをしていることだと。
そして、彼はウェルカムトゥユダヤ人ワールドって言って、僕を抱きしめてくれたっていう。
スピーカー 2
なるほど、面白いですね。
スピーカー 1
そうなんですよ。というわけで、ケンスは僕を困らないように助けてくださいっていう話なんですけどね。
スピーカー 2
助けてくださいってこういうね。
でもちょっとわかる気がします。
例えば、ちっちゃい例ですけど、僕、ノートとかで記事書いてるんですけど、
フォロワー数多いし、お金にもそんな困ってないので、
例えば必死で書いた、誰かが記事を1000円で売ってますみたいな時に、
僕って記事毎回100円とかで売ってるんですね。
スピーカー 1
そうですよね、そうですよね。
スピーカー 2
そうすると価格破壊になってしまって、ケンスさんは同じくらいの分量100円で売ってるけど、
あの人1000円で高いよねってなると、相手は結構どんどん追い込まれてしまう。
スピーカー 1
そうなんですよ。
スピーカー 2
結果として安い僕のノートが売れると、より次からも100円で出せるんですよね。
買う人が多くなるので。
みたいなことが起こってくるけど、こういうのって商売でも結構よくありますよね。
スピーカー 1
特に今言った話って、やっぱり限界利益っていうものがネットビジネスにおいては大事で、
スピーカー 2
限界利益。
スピーカー 1
要はコンテンツって、ラーメンとかで安くしようとしても、
ラーメンの原材料よりは安くできないわけですよね。
スピーカー 2
確かにね。
スピーカー 1
こういう1個売るのに個別で費用がかかることを変動費って言ってたりするんですけど、
ネットビジネスの特徴って、要はコンテンツ1個作る、プログラム1個作るっていう、
1回コストかけちゃえば、100人に売ろうが100万人に売ろうが、追加コストほぼ変わらないっていうところがあって。
そういう、やっぱり今回ネットワーク効果で10回話してきましたけれども、
インターネットにおけるゲームチェンジってまだまだあるんですよ。
特にインターネットっていうのは、やっぱり遠くにあるものを一瞬でつなぐことができたりとか、
プログラムだったりコンテンツだったりとか、1回作れば作ったものが勝手に稼いでくれる。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
こういう仕組みで儲かり続けるものがあるっていうのがやっぱり結構本質で。
それの最強でのバージョンが強みが強みを呼んでいって、仕組みでどんどん強くなっていくから、
こっちがどんどん仕組みで買い手が売り手を呼んで、売り手が買い手を呼んでくるから、
自分はどんどん困らない状況になっていく。
一方でネットワーク外部制みたいな話だと、仲間外れになりたくないから、
どんどんどんどん僕らのネットワークに入ってくれるっていう状況になると、
相手からすると、相手のやり方の軍門に下らないと仲間に入れてもらわないからっていう風に、
相手を困った状況に追い込んでいく。
こういうような仕掛けがたくさんある中で、
このネットワーク効果っていうのは一番わかりやすい事例なんじゃないかなってことなんですね。
スピーカー 2
なるほど。じゃあこれさっきの5ステップと16の型みたいなのは、
逆にそんなに深く追う必要はなく、むしろちゃんと本質を見た方がいいよっていう。
スピーカー 1
そうなんです。ただそこがさっきやっぱケンスがバサッと本質を言ってくれたように、
将棋っていうものとかオセロっていうものって、
常識がわかってないとステージに上がれないわけですよね。
常識がわかった上で、常識をわかってる同士の戦いっていうところにステージがいると、
今度はその常識から離れて、いかに相手を困らせて、
いかに自分だけ選択肢が多い状況を作っていくっていう、
オセロの相手をパスする状況にどう持っていくのかっていうところが、
最終的には上級編なので。
だから、くしくもケンスがまとめてくれたように、
大事なことはステップとして言っていくと、
スピーカー 1
まず日本人は仕組みで勝つっていう考え方が苦手なので、
手に汗かいて仕事をするとか、
クラフトマン巧みみたいな形で磨き込んで、
磨き込んでプロダクトで選ばれるみたいなところが強いんですけど、
ネットワーク効果の本質っていうのは仕組みでお客様に選ばれ続けて、
仕組みでライバルよりも有利になり続けるっていうところが一番大事なので、
ここのベースはまずわかりましょうと。
なった時に、この仕組みでユーザーから選ばれ、
ライバルが入ってこいへんから儲かり続けるネットワーク効果を立ち上げるためには、
やっぱり型があるんです。という風に型の話をしましたし、実例の話をしましたし。
だけど一方で、その型って万能じゃないから、
アトミックネットワーク返しとかリポジショニングとかで殺すこともできるし、
新しいテクノロジーが出た時にゲームチェンジが起こるから、
新しいテクノロジーに合わせてネットワーク効果をもう一回考え直す。
その時のキーワードが希少性のシフトみたいな話をしましたよね。
こういう風に、まず仕組みでお客様に選ばれ続け、
仕組みでライバルからうちの方が有利になるというやり方の定石を知った上で、
テクノロジーだったりその状況で柔軟に変えていく仕組みも作る。
でも最後は、結局僕らがこうやってネットワーク効果をむちゃくちゃ細かく語ったことによって、
みんな知った状態から始まるから、
いかに相手のオセロの打ち手をなくしていくっていう想定外を持ち込むことだったりとか、
判断時間を減らすことだったりとか含めて、
いかに相手を困らす状態で自分が困らない状態を作っていくっていう定石から離れていく。
こういうようなことを考えていくっていうことが大事で。
このネットワーク効果の全部で10セッションって、
それを一連、擬似体験していただくっていうことで、
これだけ長く語ってみてもよかったんじゃないかなというのが、
この講義のまとめになってくるんですね。
スピーカー 2
なるほど。めっちゃわかった気がする。
でもこれ使うようになるにはやっぱりどちらかというと、
前提となる仕組みで勝とうねみたいなところもめっちゃ重要だし、
定石を知った上で自分でこれだと考えていくっていうのも大事っていうところが、
結構ポイントとしては大きいですね。
スピーカー 1
そうですね。やっぱりネットワーク効果、何のかにもいって、
お客様から選ばれ、仕組みでライバルを排除する仕組みとしては最強なので、
仕組みでやれるんだっていうことを前提条件にまずは考える癖付けよっていうところがあるといいなと。
スピーカー 2
そうですね。やっぱり日本人に限らないかもしれないですけど、
こういうハウを学ぶのは結構みんな得意なんですけれども、
結局その前提となる構築の仕方の考え方、仕組みで勝たなきゃねとか、
その辺がないから結構グラついてるみたいなのがあるんじゃないかなと思ったので、
今回話聞いて一番役に立ったのがそこかもしれないですね。
スピーカー 1
そう言っていただけると、この前10回の不責の中で本当にお客様から選ばれるサービス作り、
でもお客様から選ばれるとライバルがたくさん入ってくる。
特にネットってライバルがコピーするのがとても簡単なので、
いかに自分だけが選ばれ続けるっていうことに対して考え方が、
日本語ぐらい進んでもらえたら、今回の講義、この最初のネットワーク効果シリーズの意味があったかなというふうに思います。
スピーカー 2
じゃあ講義としてはこれで最後で、次回が最終回になりますかね。
スピーカー 1
そうですね。次回はこうやってケンスがありがたくやってみようよって言ってくれて、
実際やってみてどうでしたっていうところの、今回のシリーズの振り返りもあるし、
そもそもポッドキャストをやってみてどうでしたみたいなところを一回完走戦をして、
やっぱり講義の後には完走戦っていうのが目的でございますので、
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
次回完走戦やって、あともう一個ね、次のシリーズの予告みたいなのも次のお話でできたらですね。
スピーカー 2
了解しました。じゃあ今日はそんな感じですかね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
はい、ではありがとうございます。
スピーカー 1
ありがとうございます。