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いか
お仕事のことを簡単に説明していただいたんですけれども、過去に遡ってどんな勉強をされてきたのかとか、今のお仕事にどんなふうにつながっているのかとかをお聞きできたらと思います。
まず、お専門は大学ではどんなことをされていたんですか?
黒瀬直美
大学では私は教育学部の国語教育学っていうのを学んで、もう大学に入ったときから教員になるということは決めていたので、それも国語科の教員になるということは決めていたので、そういうところに特化したところを選んで勉強しました。
いか
勉強してたっていうのは、高校生のときからよし国語の先生になるぞっていう感じだったんですか?
黒瀬直美
本当は雑誌の編集者とかマスコミ関係、そういうところを目指していたんですけれども、当時はどう考えてもそういう職業に就いたら一生結婚して子育てしながら仕事を続けられるっていう感じの状況ではなかったので、
一生仕事を続けられる職業っていうことを考えたらやっぱり教員になるのが一番だろうということで、それで第2番目の候補として教員っていうのを高校の2年生のときからそのときに決めて、それを目指すということにしたわけです。
いか
私も最近ちょっと話それるんですけども、同僚と何でも今から仕事ができるとしたら何をしたいですかっていうのを話したときがあって、それ雑誌の編集者でした私。
国語と関わりはあるけれど、教育とは全然違っていて、楽しそうな華やかなというかね、イメージ。
黒瀬直美
わかります。
いか
持続可能性みたいなところも大事にしないとなっていう感じだったんですね。
黒瀬直美
そうですね、女性が経済的に自立して一生涯働き続ける職業っていうのはその当時公務員とか教員とか看護師とかそういったものしかなかったので、やっぱり一番自分の適性とかやりたいことに近かったのは国語の先生かなと思って、それで国語の教員を目指しました。
いか
大学生のときってどんな人だったんですかってすごいざっくりした質問なんですけど。
黒瀬直美
やっぱり今後の先生を目指そうということで、結構もう本当に遊んでなかったです。
いか
めちゃ勉強。
黒瀬直美
めちゃでもないけどちゃんと勉強して、大学院生が主催している研究会とかにもお邪魔させてもらったりとか、
友達と勉強会を立ち上げて勉強したりとか、結構国語教育学に関する勉強したし、あとはやっぱり家がそんなに裕福じゃなかったからアルバイトもしたりとかして、
どっちかというと真面目に勉強して真面目にアルバイトしてお金儲けて親の仕送りを減らすっていうような、
普学生って言った方がいいかもしれないけど、そんな感じであまり遊ぶっていうことは少なかったですね。
いか
なるほどね。ちなみにアルバイトはどんなことをされてたんですか?
黒瀬直美
アルバイトは家庭教師をやったりとか、それからもう言っちゃっていいと思うけど第一学習者の小論文の添削をやったりとか、
どっかの事務所の受付をやったりとか、あと時々短髪で祭典のアルバイトとかそういったことで、
自分の親の仕送りを減らすように頑張ってました。
いか
そのアルバイトも結局教職と関わりが深いようなのを選ばれてたんですね。
黒瀬直美
そうですね。
いか
勉強は国語教育学って言っても、私教育学部出身じゃないので全然詳しくないんですけれど、
特にこういう分野がゼミだったんだとか、関心分野だったとかってあるんですか?
黒瀬直美
国語教育概論って言って、どういう風に国語教育が流れていったかっていう歴史的、時代的なものを勉強したり、
いろいろな有名な先生方の理論とかを学ぶっていうような講義もありましたし、
漢文の先生の講義もあったから、その漢文学を勉強して、それをどうやって教材化するかとか、
それから言語学の講座もあったんで、言葉の働きについて勉強する講座もあったり、
あとは文学部の講義も受けられたので、そこで現地物語とかそういった勉強もしましたし、
でも一番特徴的だったのは、大村浜先生の単元学習をガッツリやったっていう感じがしましたね。
だから私は大村浜先生の単元学習にかなり影響されてると思います。
いか
じゃあ今その話に入りかけたんですけれど、今の先生のスタイルだったりとか、
授業の在り方みたいなのに勉強されたことでつながってるところとかあれば教えていただきたいですね。
黒瀬直美
やっぱり大村浜先生の単元学習っていうのが、
いろんな先生も大村浜先生、大村浜先生って尊敬してらっしゃったし、
よく講義にも出てきたし、その実践芸を分析したり、追従して指導案を書いたりっていうことをやってたので、
大村浜先生はとても影響を与えられたかなと思うし、
全集も買ったんですよね。
だから全部を読んではないけど、折に触れてそれを開いたりっていうことがあったので、
大村浜先生には影響をかなり大きく受けたなと思います。
いか
大村浜先生は、私教育学部ではないけれども、
やっぱり大学で教職を学ぶにあたっては避けては通れない人物でして、
みんな知っているような先生なんですけれども、
それぐらいすごい実践がたくさんあって、今にもつながっているような先生ですよね。
いか
なるほど。ありがとうございます。
今は大学の時に学ばれたことでのお話でしたけど、
いろんな教職での経験、例えば困難校と呼ばれるような学力はそんなに高くなくて、
その学力だけじゃなくて、生徒の生活自体も大変なような、
ご家庭もあったりして、そういう学校で勤務されたこともあれば、
先生は大学の付属で働かれていて、めちゃくちゃ偏差値の高いような学校にも行かれていて、
本当に多様なお経験あると思うんですけれど、先生は。
その中で今も先生に大きく影響を与えたことって何かありますか?
黒瀬直美
やっぱり初任の学校っていうのが、やっぱりその人の教員のキャリアの中ですごく影響を持っていると思うんですよ。
未だに忘れられないのが、初任の学校が生徒自体の厳しい学校で、
授業も大変で、なかなか成立しない中、よく生徒を厳しく注意してたんですけど、
ある女子生徒に、先生、うちらの学校に来たくなかったんじゃろ?
まあ広島弁ですけど、そういうふうなきつい一言を言われて、
自分がいかに教師として劣っていると、貧しいということをすごく直面させられて、
この一言で私は変わったと思いますね。
生徒をやっぱり見る目が全然備わってなかったということで、
学力で生徒を見るということはやめよう。
この子たちが本当に生き生きと勉強できるという授業を作らないと、
本当の教員にはなれないんだというふうに思うようになりましたね。
あの時のあの子の一言が、大きく私の教員としてのキャリアを変えたと思いますね。
いか
若い時に経験したこととかって、やっぱりずっと響いてくるものなんですね。
黒瀬直美
そうですね。やっぱり初任の時のいろんな経験とか、その次は定時制だったんですけど、
定時制での経験というのも生活自体が厳しい、非常に持っているものに恵まれていない子どもたちが
全然勉強に向き合わない中、生きることで精一杯というような子どもたちに
何で勉強なのかということを問わされたりとかしましたし、
教育の根底みたいなものを若い時にいつも突きつけられていたので、
そういうところでの腹決めみたいなのはできたかなという感じがしますね。
だから逆に言うと、そういう腹決めがないと揺れちゃうので、
だからやっぱり若い先生を見ると、あなたにそういう覚悟があるのかというのを
何かにつけ、通ってしまったりなんかしてしまうようになりましたね。
いか
でもそうですね、最初は闇雲にこうかなこうかなってやってくる中で、
やっと本当にこの生徒の人生のために何ができるんだろう、今みたいなことを
私も最近ようやくちょっとだけ考えるようになってきたかもぐらいの感じなので、
そこがもっと教育の本質って何だろうみたいなのを考えるヒントに、
自分の経験を踏まえてしたいのはしたいですけど、
黒瀬先生みたいなベテランといいますか、経験が多い先生から
そういう話が聞けるっていうのもすごい貴重だなと思って聞かせてもらいました。
やっぱり若い時に結構楽というより困った方が残るっていうか、
黒瀬直美
いろんなことに悩んだりとか苦しんだりもがいたりして何とかしなくちゃって思ったり、
教育って何なんだろうって考えたりっていうのは後々とても響いてくると思いますけどね。
いか
学習指導要領とかも新しくなってから何年か経って、
黒瀬直美
難しい問題。
全部答えようとしてたら働き方改革に逆行してしまうと思いません?
だから今いる生徒に一番ぴったりなことを考えてちょっと取り入れるぐらいでいいと思う。
もうちょっと楽にいきたいですね。
いか
ということでちょっと半分口っぽくなりつつですけれど、
今学習指導用語のこととかも出てきましたけど、
それ以外にも私たちいろいろアンテナを張りながら授業とか考えたりしてるわけですが、
黒瀬先生の最近の関心分野とかのお話も聞かせていただきたいですね。
黒瀬直美
この間、田中義政先生っていう先生AIのそういった授業づくりで有名な先生とお話しする機会があって、
もうベテラン世代は試験をデジタルデータで貯めておいて、それを有効活用していくっていうことが求められるんだって言われて、
今自分の取り組みをデジタルデータで残して、
それをいかにAIで活用して次世代に残していくかっていう、
そういう風なところへ入っていかないといけないなっていう、いわば就活みたいな状況になってて、
なのでそのために先生AIを自分がもうちょっと使えるようにならないといけないし、
そのことを通じて授業にも還元できればいいと思うので、
今のところ先生AI研究っていうのをちょっとやっていきたいなって思ってますね。
いか
さっきもお食事をしながらいろんなことを喋ってたんですけど、
その中でAIのこととか、オブシリアンとかいう単語とかも出てきて、
国語の教員で、しかも黒瀬先生も私と同じぐらいの年ではなくて、
もう大大大先輩なんですね。
そんな方からアプリやら何やらの話が出てくること自体がびっくりなんですけど、
それもう私よりも全然詳しくて、もう最先端を走っていらっしゃるんですよ。
そういうAIのこととか、ソフトウェアのこととかも、
今後我々も避けては通れない道になってくるんで、
私も勉強しななということで思っている次第ですね。
黒瀬直美
でも勉強してばっかりだったら疲れるから、体が資本なんで、
私のめっちゃおすすめは筋トレです。
筋トレをして体を鍛えて、そこでいろいろ勉強しないとすぐ疲れちゃうんで、
やっぱり体力がすごく何事も必要だと思うんで、
私は国語の勉強もするけど、その前に筋トレをしてますんで、
皆さん勉強ばっかりじゃない、文武両道ということでよろしくお願いします。
超体育会系。
いか
今日のお洋服もすごく素敵で、
ノースリーブでお職人されてて、
腕丸出しよね。
そう、でも鍛えてるから出せるのとか教えてて、
もう最高やなと思って、
私もこんな大人になりたいなという、
前も実は私が倉知先生の番組に出させてもらった時にも、
筋トレが大事ですよという話で終わったような気がするんで、
皆さん筋トレをしましょう。
筋トレはすべてを解決する。
ということで筋トレの話とか美容の話とか、
もうたまに入ってくる、
でも基本教育のお話をされているホットキャスト番組、
今日も明日も授業の配信、
もうめちゃくちゃ頻繁にされてます。
2日に1回か1日に1回かぐらいのペースで配信続いてますので、
リスンでも聞けますし、
スポティファイとか他のホスティングサービスでも聞けますので、
皆さんぜひ概要欄に貼っておきますので聞いてみてください。
よろしくお願いします。
黒瀬直美
ということでもう22、23分話してますね。
いか
今日は先生わざわざお時間をとっていただいて、
ありがとうございました。
黒瀬直美
リアルイカさんと会えて大変に幸せです。
そちらこそです。
いか
今日はこれぐらいで終わりたいと思います。
ありがとうございました。