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どうもお疲れ様です、いかです。この番組では、高校の国語科教諭をしている私、いかが、仕事のことや仕事以外のことを緩くおしゃべりしていきます。
今日は、シェア型書店に行って参りました。
この番組でよく話題にしている、現代の国語の話すこと聞くことの授業。
もしもシェア型書店の棚主になったら、まあビブリオバトルの単元ですね。
これついにですね、今日、実在のシェア型書店に生徒の紹介した本が並びました。
おお、パチパチパチパチ。いやあ、感慨深いですね。
あの、そのね、書店なんですけど、そのオーナーさんがね、いたからできたんですよね、この単元。
夏休みに、あの私が、なんかシェア型書店この辺にないかなと思って調べて、ちょっと足をこう伸ばすとあるぞということで、
突然伺ったところ、そして授業、こうこうこういうふうにしたいんですけどっていうふうに相談したところ、
そのオーナーさんがね、心よく引き受けてくださって。
普通だったら、出店料とかかかるじゃないですか。無料でこれを貸せてもらってるんですよね。
そう、声かけた時にも前向きでね、いやぜひやってみましょうと、面白そうですねと言っていただいたんですよ。
本当ありがたいですよね。
あの、この書店ではね、古書店、古本を置いてるのと、あとはシェア型書店の両方をしているんですよね。
で、今回の私の取り組みをそうやって応援してくださったように、いろんな人のいろんな活動を応援しているみたいなんですよね。
まず、そのシェアしている棚にある本についても、この方はね、こういう人でね、今はこういうことをされていて、だからまあこういう本も置かれているみたいでっていうふうに詳しく教えてくれるんですよ。
棚主の方、一人一人との関わりを大事にしてるんだなーって、今日改めて思いましたね。
あとはジンですね。
あのジンって、個人や小さなグループで作る小さな雑誌みたいなものなんですけれど、
それって別に商業目的で出しているわけではないから、その制作者の方のニッチな趣味が色濃く出ていたり、そのマニアックさが面白かったり、まあ一部のそれを好きな人たちの中で共感できたり、いいよねと言い合えたりしてね、最近結構流行っているみたいですね。
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このリッスンでも、私がポッドキャストを始める少し前に行われていたお祭りっすんのジンっていうのが発行されてたんですよね。
このジンもね、コーナーが一画コーナーができるぐらいたくさん置いてあって、例えば山登りをする方の山について写真と文章とで説明しているジンとか、あとは餃子のお店を食べ歩くという、そういうジンもあって。
私ね、餃子すごく好きで、その餃子巡り、餃子のお店巡りも自分で大学生の時にやってたんですよね。
ただ、もう全然自分の行っていたお店の種類をはるか上回るものすごい数のお店を回って、マップなんかも作って、それが帯になっていて、かなりこだわって作ってまして、買っちゃいましたね。
愛がこもっている良い出版物ですね。
この書店のオーナーさんは、こういう個人の方の活動もこうやって応援されていて、本当に素敵っていうか、こういう人が人をつないで社会が心地よくなるんだなというふうに思いました。
さて、そんな素敵なオーナーさんのご好意で置かせていただくことになった、本校生徒のビブリオバトルチャンプ本ですが、各クラス5冊、計20冊が棚にずらっと並びました。
電子書籍や、あと本持ってくるの忘れちゃったこの分は、もう仕方がないんで、表紙を印刷してカラーでね、それを展示することにしました。
あとね、ポップもできれば書いてほしいなということで生徒にお願いしました。
ちょうどね、そのビブリオバトルのチャンプ本が全クラスで揃って、あなたお願いしますっていうポップと一緒に依頼した期間がね、テスト前で。
そういうテストの期間と被っちゃったもんだから、無理時はできなかったんですけど、それでもね、8割ぐらいの生徒がポップ書いてくれましたね。
勉強もあって忙しかっただろうに、色を塗ってこだわって作っている子もいて、
これに出展できるっていう嬉しさとか、ワクワク感みたいなものを感じてくれてるのかなと、そうだったら私もすごい嬉しいなと思いましたね。
私もね、書店に来た方にこの展示見てもらいたいなと、せっかくだからね。
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だからちょっと説明あった方がいいよなと思って、実際の写真も交えながらどういう授業をしたのかっていうのをね、簡単な説明の文章を書きましたね。
生徒の感想を載せたり、授業担当者よりってことで私の所感みたいなものを載せたりした紙を作って、それを貼らせてもらいましたね。
あとは生徒のビブリオバトルで実際に使ったスピーチ原稿も全ては全然置けないかったんですけど、3点ほど提示しましたね。
来た人にね、高校の授業って今こんなことしてるんだみたいにね、少しでも具体的にイメージしてもらえたらいいなと思います。
あとさっきの授業の説明の紙にしれっと学校のホームページに飛ぶQRコードなんかも載せましたね。
ここの学校いいじゃんとね、中学生とかその保護者の方とかが思ってくれたらまあ儲けもんですよね。
私は来年度もこの学校にいるかわかんないけど、やっぱりうちみたいなね、進路多様行というか学力低めの学校はね、定員終わっちゃうとかなりきついんですよね。
この書店は学校から電車で2時間ぐらい、もっとかな、かかるような離れたところにあるから、全然ターゲットとかけ離れているとは思うんですけど、
ここに来る方はね、ここに行って書店に来る方はね、まあでもいつかつながる可能性もないことはないかなと思いまして、QRも載せちゃいましたね。
さて、朝10時過ぎぐらいから11時半ぐらいまで展示、飾り付けしたり、あとはオーナーさんと話したりしていて、
その後ね、ちょっと実家側に近づくところにその書店があったもんで、まあ母と妹を誘いましてランチしないということでね。
でランチした後に、もうちょっと印刷して貼った方がいいものがあったので書店にね。
だからまた印刷コンビニでして、その後書店に戻ったんですよ。
そしたら、この現代の国語を一緒に持っている先生が部活の試合帰りに書店に来てくれてたんですよ。
で運良く会うことができました。
おー何々先生とか言ってね。
その展示ブースの前にね、二人で並んで写真もそのオーナーさんに撮ってもらったんでね。
生徒に交差返却の時とかにね、行ってきたよーってね、見せられたらなと思います。
あのね、一人で担当している少人数の授業だと、こういうちょっと手間のかかることっていうのもやりやすいと思うんですよね。
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機動力があるというか、思いつきで何でもよっしゃやってみようみたいな感じでね。
今回自分の中で良かったなというか、と思うことの一つとして、
現代の国語っていう学年の全員がとっている授業、全員が受ける授業で、他の担当の先生と一緒にやっていくっていうことができたってことですね。
担当でさえみんな忙しくて、最低限のことをやるのに手一杯な中で、こういうちょっと面倒くさいこと、教科書に教材があるわけでもないし、
そういうことも一緒にやっていただけたっていうのはすごくありがたいですよね。
一年生の全員がこの活動に参加できたのが良かったですね。
学校の授業はやはり学校の中で完結してしまいますよね。
これは普通のことというか当たり前だと思うんですよ。
生徒はこれ何の意味があってやっているのか、本当に社会で役に立つのか、疑問を抱いているところもあると思います。
それは即時的に役立つことばかりではないんですよ、勉強。
むしろそればっかりだとダメだと思うんですよね。
高校での学びは何かこれについてもっと深く知りたいな、もっと勉強したいなっていうのが出てきたときに、
すでにその入り口には立っているぞと、そういう状態にしてやるもんだと思うんですよね。
また身につけるのはあくまで様々な資質能力なわけで、それが無自覚的に次の学びや社会での生活に役立っていることだってあるわけです。
だから実社会と太い短いパイプで直につながっているっていう実感が得られないのはある意味当たり前だと思うんですよ。
だけどそういう社会とつながっている実感が持てる授業っていうのもまた必要だと思います。
今の学習指導要領はこういうことを大切にしている傾向が強いですよね。
今やっていることが社会と断絶されているってことはないと思うんですよ。
細くて先の長いパイプでもどこかではきっとつながっている。
幸いにも国語はその実感を持たせやすい科目だと思うんですよね。
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別に全ての授業がそうでなくても時々、
学校でやってることって自分の将来とか社会とかと地続きなんだなと。
大人にそうやって地続きなんだよって吹き込まれてそういうもんだと無理やり理解するというよりかは、
生徒自身で実感できるような授業があれば、
他のさまざまな学びに対するモチベーションも少しは上がるんじゃないかなと思うんですよね。
私は今回の授業実践を通して、自分が書店に足を運んで、
オーナーさんとお話しして、生徒と一緒に授業をして、
その生徒の本をまた書店に置かせてもらって、
直にその繋がりを感じたわけですが、
生徒たちにもぜひ、ちょっと遠いですけど、
書店に足を運んでもらえたら嬉しいなと思いますね。
きっとね、自分のあるいは友達のついこの間教室で紹介してた本が、
本当の本屋さんに並んでると、
そういう体験があれば、学校と社会とが実感としてつながっているというのが思えると思うんですよね。
あとは生徒の感想を見ていると、読書の面白さ、あるいは意義とか価値とかについて言及している人もいたんですよね。
だから自分の読んだ本の世界、他社の紹介した本の世界と、あるいは他社そのもの、そして社会、
そういったものとのつながり、あらゆる出会いを通して、
生徒の世界が広がればいいなと思います。
私がね、ジンを見てまた、こんな世界があるんだというふうに広がったように書店に行って、
もっと読書が自由で気楽な営みであるということも知ってもらえたら嬉しいですね。
ということで、ビブリオバトルの探検、ついにリアルな書店まで、書店に生徒たちの本を置くことができるところまで来ましたよと。
こういう社会とのつながりが実感できる授業も、今後も目指していきたいなと思います。
では今日はこれで終わります。ありがとうございました。