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2024-12-12 21:32

#110_【古典B】べーたさんとのオンライン交流授業を振り返る

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去年の古典の授業を振り返ってみました。

(内容のせいか、口調にやや授業感あり…)

べーたさんは、明後日(アドカレ担当日)ゲスト出演予定です。お楽しみに!

 

▼ 黒瀬先生「今日も明日も授業道〜国語教育をゆるっと語る」

言及いただきありがとうございます!

 

▼べーたさん過去ゲスト出演回 必聴です!

 

#高校 #国語 #古典 #教員 #声日記

サマリー

このエピソードでは、古典Bの授業を振り返りながら、清少納言と紫式部の作品を通じて物事を多面的に考える重要性が語られています。また、オンライン授業の背景や生徒同士の交流についても触れられています。生徒たちは意見の相違を通じて多面的な思考力を養い、他校との交流を深めています。

授業の振り返り
どうもお疲れ様です、いかです。この番組では、高校の国語化教育をしている私、いかが、仕事のことや仕事以外のことを緩くおしゃべりしていきます。
前回は堀元さんが、私の担当する先生向けの研修会で講演してくれましたっていう話をしました。
で、そのエピソードを黒瀬先生が言及してくださいました。黒瀬先生ありがとうございます。
黒瀬先生は、今日も明日も授業堂というラジオ、ポッドキャスト番組をされていて、その中で聞いてしまう話ができるようになるには、というタイトルでエピソードが上がってますね。
ぜひお聞きいただきたいんですけれども、聞いてしまう話っていうのにはね、もちろんテクニックも必要なんだけれど、
指導者自身がどのような人間か、どのような経験をしてきたのか、そして授業を通して生徒にそれをどういう風に注げばいいのか、どれだけ注げるか、みたいなこともやっぱり必要だよねっていうようなお話だったと思います。
これって本当そうですよね。当たり前の話でありながら、やはり根本というか一番大事な部分なのかなと思います。
木で例えるんだったら根っこの部分とでも言えるかもしれませんね。
これを根っことするならば、それももちろんすごく大事なんだけれど、
その過程で例えば木で例えるんだったら、枝をこっちにたくさん伸ばしたらよく葉っぱに火が当たって光合成しやすいわとかね、そういうこともあるから、
やっぱり小技みたいなテクニックも身につけつつ、でもちゃんと根っこを張っていくっていう両輪で駆動させていかないといけないんだなあっていうのが私の感想というか結論ですかね。
ということで12月も中頃に差し掛かってきておりますが、最近習慣になっているのがリスンアドベントカレンダー2024にアップされていくエピソードを聞くことですね。
毎日ね車の中で運転しながらとか、あとは夜寝る前とかね聞いてます。
皆さんすごく創意工夫にあふれたエピソードで感心してしまうというか、もうすげーなぁと毎日思ってます。
はいそして実は私もあさって12月14日土曜日を担当しております。
そしてその日はベータさんがゲストとして来てくれます。
ベータさんは私の友達ですね。大学時代の同級生、学部学科一緒。教職課程も一緒にとってて、一緒に狭い部屋の中にこもって教員採用試験の勉強をして、何度か2人ともね受かって今は同期ですね。
勤務してる学校違うんですけど、今でもね2ヶ月に1回ぐらいのペースで2人で会ってます。
その会を強化会、強くなる会ですね。強化会って呼んでて、最近の授業こんな感じでとか、こういう時ってどうしたらいいんかな相談したり、あとは教材研究したり、で普通に緊急報告プライベートな話もしますね。
そんなこんなで半日ぐらい、はいスタバとか米田コーヒーとかで過ごすっていう、はい。
その強化会が14日あさってにも開かれます。で私アドカレ担当する日なんで、でベータさんにも出ていただこうということになりました。
実はベータさんは過去にも一度この番組に出ていただいてます。
どんな人なのかっていうのはねそれを聞いてもらえるとよくわかるんじゃないかなと思います。
あのね半分ウイスキーの話してましたね。その時はね。
あのね本当に愉快な友達です。
そんなべーたさんと昨年6月頃、古典Bという科目の中でオンライン交流授業なるものをしました。
私の勤務校の生徒と米田さんの勤務校の生徒がズームでつながってお互い発表とか質疑応答とかをするっていう授業ですね。
でその授業ね単元のデザインも割とこだわってで同じ教材を使ってやっていたんですよ。
ということで今回のエピソードではその古典の授業を振り返っていきたいと思います。
教材の分析
その時はね去年の3年生で古典Bっていう名前の科目でね今はねないんですよ。
旧カリキュラムの科目なんですけども。
現行の古典探求とかでも十分使えそうかなと思うので残しておこうと思います。
まず単元の名前は社に構えてみよう清少な言表を読み比べるというものですね。
そもそもこの3年生の時にやった授業だったんですけど。
この学年の子たちが1年生の時から私が古典とか現代文とか担当していて。
でそのすべての科目において私が授業を通して彼らに身につけてほしいなと思っていたことがあって。
それが神秘感を身につけてほしいっていうことなんですよね。
今って様々な情報がいいものですよとか素晴らしいものですよっていう風に提示されるじゃないですか。
そんな社会の中でも偏見にとらわれない騙されないそういうこれって本当に正しいのかなとか。
これってどれが一番美しいのかなとか。
そういう神秘感を身につけて真理を追求しようとする人になってほしいなっていう思いがあったんですよね。
でじゃあこの3年生の古典Bの今回の単元の中ではそれをベースにしてどういう狙いでどういう授業にしていこうかなと考えた時に。
めっちゃざっくり言うと清少な言っていうある一人の人がいるわけですよ。
その清少な言をめちゃくちゃ褒めてる作品とけなしてる作品があるんですよね。
で同じ人なのにね。
でその特にけなしてるというか黒標している作品。
これなんで黒標してるんだろうなっていうのを考えるそういう授業にしました。
物事を多面的に見るみたいなことですよね。
狙いとしては大きく分けて2つ。
一つが立場の異なる2つの作品を読みその評価の違いを明らかにした上で紫色部の批判の理由を考える。
もう一つが初めて会う他校生徒と交流し意見を知ることでより多面的多角的に物事を捉える。
この大きな2つの狙いでやっていきました。
使った教材は3つです。
一つ目が枕草子299段。枕野草子は清少納言が書いた随筆で平安時代に成立しました。
で清少納言が当時使えていたのは中宮廷史という人です。
この人は当時の天皇の奥さんですね。
でこの中宮廷史からある日香炉法の雪の様子はどうですかという風に尋ねられたんですね。
でこの香炉法の雪っていうのはある漢詩の一節に出てくるんですよね。
香炉法の雪はすだりを掲げてみるという風な表現が出てきます。
これね白虚位のね詩なんですけども。
この詩を知っていないとちゃんと答えられないようなそういう教養が試されるような質問だったんですよ。
で清少納言はこれに対してどう答えるかですよね。
ただただすごく美しく振っていますよとか積もってますよとか口で言葉で答えるんじゃなくて
もうパッと瞬時にですねミスをあげるというすだれを掲げてみるの部分をちゃんとわかっていて頭の中に入っていて
それをとっさに行動で示すことができるっていうファインプレイを見せたわけですよね。
周囲の人々も清少納言は中宮に使えるにふさわしい人であるという風に褒めたと
そういう話が載っているのがこの枕草子299弾です。
そして2つ目の作品が実金賞ですね。
これ1-21という部分は使いました。
実金賞は鎌倉時代の作品なんですけれども
この作品ではねよく王朝貴族文化への解雇というものが見られますね。
昔ってめっちゃいいよねーみたいな解雇中って言ったらいいのかな。
憧れみたいなものがあったのかもしれませんが
この1-21においてもさっきの枕草子の話299弾を逸話として紹介していて
清少納言を家系や振舞いを含めて賛美しています。
3つ目が紫色部日記ですね。
その名前の通りですね紫色部が書いた日記です。
平安時代に成立していますね。
清少納言と生きた時代ほとんど同じというかかぶってます。
清少納言のことをその日記の中では得意顔で偉そうにしている。
漢字を書き散らす割に知識が不足している。
不白だ。不白っていうのは浮ついていて薄っぺらだってことですよね。
そういうふうに刻表しているわけですね。
同じ人のことをここまで違う評価するかということなんですよね。
政治的対立の影響
紫色部と清少納言は実は会ったことがないというふうに言われています。
会ったことがない人のことをこういうふうに言うんですよ。
これもちろん紫色部自身が清少納言のことを良くないというふうに思っていたかもしれないし
お互いの性格の違いとかも関わってきたのかもしれない。
だけどここに大きく関わっているのは政治的な対立もあるんじゃないかなというのが調べていくうちに分かります。
先ほども言ったように清少納言が仕えたのは中宮帝子ですね。
この中宮さんはその旦那さんというのは一条天皇です。
紫色部が仕えたのは中宮少子でこの人も天皇の奥さんなんですけど
この人の旦那さんも一条天皇なんですね。
実は帝子がまず先に受代してその後に少子が一条天皇に入内するんですよね。
この帝子と少子っていうのはまたそのお父さんとか家系的な対立が見られるんですよね。
帝子のお父さんは藤原道長っていう人で
一方少子紫色部の仕えた方のお父さんは藤原道長なんですよね。
この道隆と道長っていうのは対立の関係にあるんですよね。
どっちが覇権を握るかっていうのは結構大事な問題なんですよね。
藤原家のお二人にとっては。
帝子は一条天皇に先に届いた方で少子は後に届いた方なんですね。
だからもともと出来上がっている帝子のコミュニティの
帝子たちいいよねとか道高さもいいよねみたいな
そっち側の雰囲気というか評価っていうのを一変させていかないといけない。
少子がいいよねとか少子の周りのコミュニティっていうのがやっぱり素晴らしいよねっていう風に
この後に届いた方の少子側にとってはそれがすごく大事になってくるわけなんですよ。
そこでやっぱり紫色部っていうのもそれに利用されるって言うと言い過ぎなのかもしれないけれど
ポイントを稼ぐためにこの彼女の才能というのも必要とされるわけですよね。
だからこそこの紫色部日記では先ほど言ったように
この清少納言を揶揄することによって
帝子サロン全体を評価下げるみたいなことにもつながってくるわけです。
これだけが批評するというか国評する理由かと言われて
他の面もあると思うんだけど結構大きな側面だったということは言えると思います。
こういうことにも気づかせたいなということがあったんですよね。
そう生徒たちにね。
オンライン交流授業の計画
なんで今回のその授業全体の計画としては
まず清少納言と紫色部の調べ学習から始めました。
これ2,3時間取ったと思いますね。
図書室に生徒を入れて本いろいろ用意したから
用意したからというかここにあるから自分で読んで
必要な部分抜き出してまとめなさいみたいな
タブレットを使っても構いませんっていうことにして
B4だったかなA3だったかな比較的大きい
ほぼ白紙みたいな紙に自分でまとめていきました。
それは一応ルーブリックも作っていてルーブリック評価表ね。
例えば清少納言と紫色部の家系そして性格文学作品などを調べましょうという風に
要素を上げていましたね。
それを材料として実験書を読み紫色部日記を読んだ後
さっきの調べ学習をした時期に2作品を比較したり
清少納言への評価、国評の理由というのを自分たちでまとめていきました。
これは最初は個人ワークにしているんですが
その後グループワークに移って
それをクラス内発表のためにスライドにまとめさせて発表しましたね。
聞き手は発表者を評価するためにまたワークシートを書いたりもしています。
このクラス内発表を踏まえて代表版を選出しました。
交流授業なんですけれども
Zoomを使いましたね。
オンライン上で交流と。
パソコンとかプロジェクターとかケーブルとかマイクとかカメラとかいろいろ必要で
最初は慣れなかったのでリハーサルとかもちゃんとしましたね。
音声のトラブルとかも起きやすい感じで
マイクがそこまでいいものじゃなかったんで
ハウリングしないように音声の入出力をこちらで手動で
ちゃんと切り替える作業っていうのも必要だったし
あとは当日円滑に進められるように進行台本を用意したりもしました。
当日はまず学校紹介から始めましたね。
この私が勤めている学校とベータさんが勤めている学校っていうのは
ちょっと遠くて地理的な離れがあるんで
自分たちの地域はこういうところです。
あとは学校の特色も紹介し合いましたね。
一学年何クラスで三学年あったら何人ぐらいいて
どういう行事が特に有名でみたいな感じで
写真とともにこれもスライドを作って説明していきました。
で学校紹介これもアイスブレイクにもなりましたしやってよかったですね。
でその後に良好の発表がありました。
ちゃんと本文を踏まえてね紫式部での評価ってこういうものでしたっていうのを言って
でじゃあそれは何でかっていうのを良好ね考察していきました。
でその中でさっき言っていた
結局政治的な対立っていうところにも触れられていましたね。
ここまでこう深い学びみたいなことな結果的になってそれが
何だろういろんな生徒たちに共有されていったっていうのは良かったですね。
で最後に質疑応答をしました。
でうちの学校勉強苦手な子結構多くて
で他の学校の他校生徒の人からね鋭い質問が来たら
一瞬ちょっとえどうしよう答えられへんみたいな感じにはなってたんだけど
なんとかね頑張って答えてましたね。
で最後に振り返りをしました。
Googleフォームを使いましたね。
で交流授業についてなんですけど
自分たちの学校だけでは限界だったところが
ドコドコ高校の発表を聞いて理解できたとか
ドコドコ高校と自分たちの考えが違って
結局どっちが正当な意見かはっきりしなかった
とかいうような意見が寄せられました。
この最後のどっちが正当な意見かはっきりしなかったっていう意見は
授業の振り返り
良かったなと思いますね。
狙いが果たされたなと思うんですよ。
その物事を多面的多覚的に見るっていうところですよね。
一見自分たちが一旦結論を出してこれで正しいだろう
というのを考えた後に
他の学校の人の話を聞いて
あれやっぱ違うかも結局どっちが正しいの?
何が真実なの?っていうのが
うんってなったっていうのは
やっぱり次に繋がってくると思うので
じゃあ次はこういう風なことを調べてみたいなとか
関心があるなとか
そういう次に繋がることができたのは
すごい良かったなと思います。
こういう一連の授業がちゃんと成り立ったっていうのは
ベータさんのおかげだと思うんですよね。
LINEとかで結構密に連絡取ってたんですよ。
このワークシートこういう風な感じにしたんだけど
どこ直したらいいかなとか
今スライドこのぐらいできてるよとか
生徒こんなの出してきたわとか
すごい連絡を取り合うことができて
だからこそ授業もスムーズに上手くいったと思います。
自分が勤めてる同じ学校の中でのコラボみたいな授業だったら
連絡も取りやすいですけど
他校の先生で他校の生徒と一緒にやる授業って
必要な連絡を最低限したとしても
なかなか必要最低限に留まってしまうんじゃないかなと思うんです。
こういう今までの関係性とか
気兼ねなく話せるような関係性があったからこそ
できた授業だったので
それが生徒にも還元されたし
やってよかったなと思いました。
ということでちょっと長くなりましたけれども
そんなユージン・ベイトさんが12月14日土曜日の
私のエピソードの中で登場してくれるので
ぜひ皆さんお聞きいただければと思います。
では今日はこれで終わります。ありがとうございました。
21:32

コメント

授業の内容はよくわかりませんでしたが、他校とZoomで交流、とか次世代を感じました!!すごい!!

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