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2026-10-09 27:29

Ep. 188 見た目のことを扱った児童書二冊

さとぅが最近読んだ世界的ベストセラー「Wonder ワンダー」と、同じく見た目問題を扱った児童書をご紹介。


【紹介した本】

・R・J・パラシオ (著), 中井はるの (訳)「Wonder ワンダー」ほるぷ出版

・外川浩子「人は見た目!と言うけれど――私の顔で、自分らしく」岩波ジュニア新書


【よりぬき】

・見た目が一般的ではない子どもを描いた児童書

・リアルな心の機微

・底流にある「愛」とあたたかさ

・当事者にフォーカスしたノンフィクション本

感想

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サマリー

今回は、人とは違う見た目を扱った児童書を二冊紹介する。『Wonder ワンダー』は、顔に障害がある少年オーガストが家庭教育から学校生活へ移り、周囲の残酷な反応や人間関係に向き合う小説で、家族や姉など複数の視点から心の機微を描く。語り手は、作品の底流にあるのは条件にかかわらず存在を肯定する「愛」だと捉え、辛さの中にも温かさがあると語る。もう一冊の『人は見た目!と言うけれど――私の顔で、自分らしく』は、目立つ症状や傷、あざなどを持つ当事者と家族・恋人へのインタビューを通じて、見た目問題と自分らしく生きることを扱うノンフィクションとして紹介される。二冊を通じて、他者の生の声や葛藤を知ることが、子どもにも大人にも人間を育てる「心の栄養」になると話している。

『Wonder ワンダー』の主人公と学校生活
生物学者と書店員のインターネットラジオ 本の虫のススメ
本を偏愛する生物学者の椿と書店員の佐藤が、本にまつわるあれやこれやをゆるっとお届けします。
今回も始まりました、本の虫のススメ。 前回に引き続き、動画と録音、音声とですね、両方の体制でお送りしております。
もうなんか佐藤さんちょっと今やってくれてたんですけど、慣れたもん に、いやいやいやいやいや、まだ2回目やから。
なんか録音と録画を同時にやって、後で音声をあの無音の動画に音声を繋げるということをやろうとしてるんですけど、
その音合わせの関係で、パンってやるっていう作業が、音のタイミングを合わせるときにそのパンを基準に、そのパンのところから録画の動画と音声を合わせるっていうのをやってたんですけど
なんかね、ADさんとかこういうことやってはんのかなーとか思いながらやってました。
ちょっと本格派だよね。
そうですね。機材がすごい、本当に前回も話したんですけど、プロ仕様のものを使っているので、ぐっとね、やっぱりなんか画像が、絵が引き締まるというか
本格派のものを使っているのがわかるもんよね、絵でもね。
そうやんね、そうやんね。なんか知り合いの方が言ってはってんけど、なんかアメリカとかやとさ、日本以上にポッドキャストがめっちゃ人気があるからさ、
なんか結構その大統領選とかも、ポッドキャスターの人のその意見とかがなんかインフルエンサーというかになって、結構世論形成に役立ったっていうか寄与したみたいなのが言われてたりもするぐらいで
だからTikTokerとか、動画の人とかもなんか、ポッドキャスターっぽい方がなんかちょっと信用力上がるみたいな感じで、動画にわざとマイクを映るようにしたりとかするらしいよって、なんかポッドキャストに詳しい人が言ってた
へー。へーと思ってさ。でもまあなんか本当に映えるよね。映えるね。マイクがね。かっこいいよね。音楽的なのがあるとね。なのであの、よにげしょぼう、私たちがやってる本屋さんなんですけれども、スタジオとしてのレンタルも近々リリースする頃にはもうしてるかな。
レンタルスタジオとして使っていただけるようにする準備をしていますので、また興味ある方はぜひぜひご連絡いただけると嬉しいです。
はい、ホームページの方に載せる予定ですので、そちらをチェックしていただければと思いますし、まだ載ってない場合でもお問い合わせいただければ対応しますので、チェックしてみてください。
はい、というわけで、さとぅさん本読んでる?
結構漫画が最近は多くて。
ほう、いいよね。そういう習機あるよね。
習機ある。重めの本が読めてなかったんですが、自動書最近読みまして。
ほうほうほう、さとぅさんのあれですね、本領発揮?
そうですね。最近読んだ本は、ワンダーという本ですね。
ほう、どんな本?
小説です。RJパラシオさんという方が書かれていて、中井春乃さんという方が訳されている。
ほうほうほう、そんな本ですね。
男の子が主人公の話で、小学4年生ぐらいかな、10歳ぐらいの男の子が主人公の話なんですけれど、その男の子がちょっと特殊な生まれ方をしている子で、顔に障害があるんですね。
顔がすごく400万人に1人ぐらいの確率で、いろんな障害が重なってしまって、顔が一般的な見た目とはだいぶ違ってしまって生まれた子供らしいです。
例えば耳の外耳っていう耳タブとかがない状態で生まれて、その耳の位置がすごい低い位置にあったりとか、目の位置が結構下の方にあったりとか、口外列って言うんだったかな、口の唇が切れって。
結構多いよね。
多いよね、そうそう。切れ目が入ってるんだけど、それがもっと強い形で出てしまっていたりとか、頭蓋骨の骨の形がちょっと一般的な見た目と違ったりとか、あと下顎がないんだったかな、下顎がちょっと形成がうまくできてなかったりとかして。
物を食べたりすることが最初困難だったから。
そうやんね、顎がないと。
なので形成手術とか、整形の手術をして、なるべく一般的な見た目に近づけたりだとか、生活になるべく不自由がないように整形手術をしてるんだけど、
それでもオーガストっていう名前の男の子なんだけど、そのオーガストを見てみると、人がギャーとかギャーとか叫んで逃げてしまうような、それぐらい人に対して一種おぞましいって感じさせてしまうような見た目の顔を持って生まれた男の子の話。
その男の子が今まではそういう特殊な見た目をして生まれているっていうことがあるから、学校に行ったりしたらいじめの的に絶対されやすいやんか、そんな目立ってしまう子っていうこともあって、ご両親が家庭内教育をしてたんよね、学校に行かせずに。
アメリカが舞台の話だったと思うんですけど、アメリカって家庭教育が結構日本に比べて盛んじゃない?
そうなんや。学校に通わすっていう形以外の教育っていうのが結構あるんだけど、だからオーガストはそういう形で家庭内で教育を受けて、学校には通ってないっていう感じだったんだけど、その10歳か9歳かどっちだったかなのタイミングで学校に通わせるっていうことで、
見た目の違いと作品に流れる愛
そっからオーガストが学校に通い始めていろんな事件が起こっていってっていうような、そういう話。
それは何か実話ベースとかなの?小説?
いや、小説。完全に小説だと思う。オーガスト以外にもいろんなオーガストの友達だとか、お姉ちゃんだとか、お姉ちゃんの友達だとか、いろんな人物の視点で描かれるんですけれど、
結構やっぱり見た目が人と違って生まれてきたっていうことのすごい、なんていうのかな、もうちょっとこうすごく想像もできないような苦労だったり苦悩だったり辛さっていうものが結構書かれていて、
ただ学校に入るだけで、もうなんかこうペストキーンみたいな、あいつに触ったらうつるぞみたいな感じで、誰も自分に触ろうとしなかったりとか、そのオーガストに触ったらうわーみたいな手を洗い始めるみたいな。
なんかでも、そういう見た目ではないけれども、ちょっとやっぱり変わった子とかって、そういうのが子供の頃あったよね。すごい残酷というか。
なんか大人みたいにさ、ベールに包まない分さ、大人も残酷だとは思うんだけど、でもその残酷さを隠さないというか、むき出しの残酷さというかが現れてて、すごく切ないというか辛い気持ちにもなる小説ではあるんですけれど、
なんかねすごく、この小説は愛に関しての小説だなっていうふうに思っていて、
なんか椿さんがホームスで、結構前の回で、日本には愛という概念がないんじゃないかっていうことを言ってたんよ。
なんか言ったような気がする。
そう、あれはその海外の概念なんじゃないかみたいなことを言ってた気がして。
多分言った。
そうそうそうそう。で、それをね、なんか私は読みながら感じた。なんかこうアメリカとかそっち側にある文化の愛に関しての物語なんじゃないかなって思って。
なんかその、愛って結局難しい概念だなって思うんだけどさ。
一つ愛っていうものを定義する、こんなものかなって思う一つの案として自分が思ったのが、
無条件に存在を肯定することっていうのが愛っていうものの一つ、本質の一つかなって思ったんやけど私は。
存在に対する全肯定。
それがオーガストに対して、果ては人間っていうものに対してのその愛っていうものが、著者の眼差しとして描かれている小説だなっていうふうに思ったんよね。
オーガストは本当に見た目は一般的な人とは違う見た目で生まれてきたけど、でも両親はすごくオーガストをその見た目のまま愛おしいと思って接して、
心を砕いてオーガストに接してるし、お姉ちゃんもお姉ちゃんで結構辛い立場にあって、そういうこう、もう化け物みたいに思われてしまうような弟を持ってるお姉ちゃんっていうので、
だから、弟のことを何も、なんていうのかな、自分は無条件に愛してるんだけど、人との関係性で考えるとまた変わってきてしまうわけよ。
例えば、近所の今まで通ってた中学校とかだと、オーガスト、ああいう弟を持ったお姉ちゃんとしてずっと見られてしまってきて。
でも、高校にそのお姉ちゃんは入るんやけど、高校に入るとまた全然地域が違うっていうか、違う高校に行くから、そういう弟がいるお姉ちゃんとして見られない自分っていうものを知るわけ、高校に行くと。
そうするとすごく気が楽なんよね、やっぱり。そういう色眼鏡で見られないっていう。
で、その中で学校行事があって、オーガストが弟が文化祭みたいなの見に来るみたいな時に、見に来ないで欲しいって思ってしまう自分がいて。
ああ、そのあたりもすごいなんていうか、リアルというか。
すごくリアル。なんかそうなんだよね。そう、すごくリアルだし。
それってさ、別にそのお姉ちゃんが悪いことではないけど、でも罪悪感を持つっていう気持ちもなんかすごくわかる感じがするというかさ。
そうやんね、そうやんね。
弟のことをこんなに大好きで愛してるのに、弟の存在をみんなに知られたくないっていう風に思ってしまう自分みたいな。文化祭に弟が来ないで欲しいって思ってしまうみたいなさ。
そういう心のきびをすごく上手く描いてるんだけど、なんかその中に、そこにずっと流れているものはやっぱり人間に対する愛情であって、
それが生まれてきた、どういう条件で生まれてきたかとか、何を持っているか何を持っていないか、どういうことが人と違うか違わないかっていうことに関わらず、人間に対して無条件に肯定をしてるっていう姿勢がその小説の中にずっと流れてるから、
なんかいろいろ結構、やっぱりオーガストの見た目のことで辛いことがいろいろ起こったりはするけど、暖かいんだよね、読んでてずっと。やっぱりそのオーガストの視点で見ると辛いなって感情移入する部分もあるけど、なんかでも辛いだけじゃないというか。
すごいでも、それってバランスの難しいことをされてる小説なんだろうね。
本当にそうなんだよね。なんかその小説だったりとか、どんな作品であっても、作者の視点っていうものってどこかしらに現れてしまうっていうふうに思っていて。
それはそうやね。
なんかそれってその技術とかで補いきれない部分というか。
そうやね、そうやね。
『人は見た目!と言うけれど』が描く当事者の声
それを聞いて思い出したのが、実はこれ私読んでないんですけど、ずっとすごい気になってる本があって。
岩波ジュニア新書から出てる、人は見た目と言うけれど私の顔では自分らしくっていう本があって。
戸川ひろこさんっていう、これは見た目に目立つ症状がある人たちの困難に対して、いろいろもうちょっとそういう方たちが生きやすくするような社会を目指してNPOを立ち上げて活動されている方が書かれた本なんだけれど。
これが何か私の、私海面素敵なスカスカっていう本を岩波書店から出版してるんですけれど、それの編集の方がこれ担当された。
こんな本です。
ありがとう、ありがとう。そうなんです。
今動画の方ではちょっとお見せしてます。
そうお見せね、便利やね、こういう時。
これの編集の方が、以前担当された本ということで、その方からこういう本作ってっていう紹介を受けてずっと読みたいなと思いつつ、まだ読めてはいないんですけれど、それもまさに見た目に見える毛がないとか、大きい火傷跡があるとか、痣があるとか、
そういう見た目、そういう方たちが抱える息づらさみたいなの、見た目問題っていう風にこの著者の方は読んでるんだけど、そういう見た目問題を抱える人たちの当事者のインタビューとか、あとは家族とか恋人とかの声を通じて、
自分らしくそういう人とは違うって思われる顔で生きていくっていうことはどういうことかっていう、その紐解いていく本らしくて、これをずっと読みたいなと思って、まだ読めていないことを思い出したりしましたね。
これはだからフィクションではなくて、実際にその経験されたことを、その著者の戸川さんがインタビューとか再構成されて作ってる本になります。
なのでだからある意味、この日本で今こういうことで困っていたり、辛い思いをしていたり、あるいはそんな中でも多分自分らしく生きている方っていう姿が描かれている本だろうと思うので、
それがその児童書、いわなみジュニア新書っていう形で子供が手に取れる形で出たっていうのはすごく意義のあることだなとその時も思ったりしました。
本を通じて他者の葛藤を知ること
生涯にかかだけには限らないですけれど、人と違うっていうのもそうだし、自分とそもそも違う。当たり前なんですけど他者って自分と違うわけで。
でもその違うポイントっていうのはその人から聞いたりとかその生の声を聞いたりとかいろいろそういうことがないとなかなか気づけないポイントだと思うんですよね。
だからその塩田さんの編集された5本もそうですし、そのワンダーもそうですし、その本を子供の頃に読むっていう、もちろん大人になってからもそうですけど子供の頃に読むっていうことで自分とは違う他者のならではの葛藤だったり悩みだったりとか思ったりすることを
どういうふうに人が持っているそのいろいろな条件だったり環境の中で人がどう感じるのかっていうことを知るっていうこと自体がものすごい心の栄養になって、それは人間を育てるなっていうふうに思うんですよね。
本当にそのなんだろう、本ってやっぱりすごいそういうことに出会いやすいし、しかもあの、やっぱりネットとかねすごい今あるんですけど、それよりもこう情報がやっぱりその編集とかいろんな手を通っていて、
まあ偏りはもちろんね人が書くものである以上あるんだけれども、それにしてもあの冷静なトーンで読めるものだとも思うので、やっぱ本の力大きいよななんて。
小説のリアリティと映画化
なんかワンダーでそのオーガストがこう感じていることがものすごく細密でリアルで、例えばその人から人が自分のを最初に見た時のリアクションとかをやっぱりぎょっとしたりとかするんやけど、
でもその大人は特にそのぎょっとしたのを隠そうとするわけ。でそのぎょっとしたふうに驚いてゾッとしたような顔をするけどそれを隠したような顔をするみたいなことを、でもそれもオーガストは全部やっぱりわかっちゃうわけやそのすべてを。
今ぎょっとしたなとか、おぞましいようなものを見る目をしたなとか、でもそれを同様隠したなとか、それが全部わかってるんやけど、でもそれがわかってないふりをするっていうことを身につけてるわけ。
なんかそういう、もしそのオーガストのような立場の人が実際にいらっしゃると思うけどいらっしゃったら多分そういうふうに反応するんじゃないかなっていうところがものすごくリアルで、
だから小説なんだけど実際に生きてるそのオーガストの視点で世界を見て人と触れ合うてるような気持ちになるような、そういう素晴らしい本でしたね。
この本も私、自動書担当の書店員をやってるときに、ここの出版社じゃない別の出版社の営業さんがこの本すごい良かったですよって言っておっしゃってて。
自社の宣伝でこの本すごく良いですよっていうのはよく、もちろんある話なんだけど、他社の本をすごく褒めてるっていうところですごい印象に残ってて。
その時はでもまだ読まへんかったんや。
読まなかった。映画化も実はこのワンダーって映画化もしてるんですけど。
そうなんや、すごい。
だから映画化してるタイミングでこの本はすごく良かったですよって、映画化で売り出してたんでちょうどね。
そういう話も聞いててずっと気になりながら、いつかいつかと思って先延ばしにしてたんだけど、早く読めば良かったというか、今読んで良かったなってすごく思いましたね。
すごい読みたくなった。
といったところで今週は児童章ですかね、2冊紹介しました。
人とは違った見た目で生まれてきたりとか、後天的な理由もあって、人と違う見た目になった人の視点で語られる物語だったり、視点の話ですかね。
また次回も楽しんで聞いていただけると嬉しいです。
では良い読書体験を。
良い読書体験を。
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27:29

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