保育士歴28年の実践知/ほいくPLUS在宅保育士なるみが届ける保育のことば
2026-05-10 18:46

保育士歴28年の実践知/ほいくPLUS在宅保育士なるみが届ける保育のことば

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はじめに:この番組を見つけてくれたあなたへ

毎日現場で頑張る保育士の皆さん、本当にお疲れ様です。子どもたちの笑顔に救われる一方で、「このままの働き方で続けられるのだろうか」「人間関係や業務量に疲れ果ててしまった」と、一人で悩みを抱えていませんか。

この番組は、長年現場一筋で子どもたちと向き合ってきた現役保育士の「なるみ」が、これまでの経験で培ってきた「保育の実践知」と、現場を離れても保育の専門性を活かせる「在宅保育士」という新しい働き方について語るポッドキャストです。

「保育士 辞めたい」「持ち帰り残業 辛い」「人間関係 疲れた」……もしあなたが今、そんな言葉で検索してこの番組にたどり着いてくれたのなら、どうか安心してください。あなたは決して一人ではありません。私自身も、「保育しかできない」という思い込みの中で、何度も壁にぶつかり、悩みながら歩んできました。

この番組を通じて、明日からの保育が少し楽しくなるような「子どもの見方」のヒントをお伝えするとともに、どうしても苦しくなった時に選べる「もう一つの道」があることを、あなたにお届けしたいと思います。


なるみの保育哲学:「やらせる」のではなく「やりたくなる」関わり方

私が長年の現場経験、特に年中・年長クラスを長く担任する中で最も大切にしてきたのは、「子どもを大人の思い通りに動かそうとしないこと」です。

運動会でのマーチング、発表会での合奏、日常の製作活動。私たちはつい「きれいに揃えなきゃ」「立派なものを作らなきゃ」と焦ってしまいがちです。しかし、子どもたちは大人の指示で動かされている時よりも、自分から「やりたい!」と心が動いた時にこそ、大人が想像もつかないような素晴らしい力を発揮します。

例えば、マーチングの練習。手の向きや動かし方は細かく、一回や二回では身につかない動きばかりです。「先生、ここが分からない」と来た子に、どんなに小さな疑問でも必ず丁寧に向き合う。一つの動きができた瞬間、子どもの表情がパッと輝く。私はその瞬間に「この子はもう大丈夫だ」と確信します。一つ乗り越えた子は、次の難しい動きが出てきたときも、まず自分でやってみようとするようになるからです。

また、合奏指導では、楽器に触れる前の段階から、ボディパーカッションや手作りの楽器を使って音楽を体で感じる取り組みを積み重ねてきました。最初は恥ずかしそうにお友達の様子を見ていた子どもたちが、やがて自分だけのイメージを思いっきり体で表現するようになっていく。「楽しい」が先にあるから、難しい局面でも「もっとうまくやりたい」という気持ちが自然に育っていきます。ある年の発表会では、他学年の保護者の方からも「自分の子どもじゃないのに涙が出ました」という言葉をいただきました。

「やらせる」のではなく「やりたくなる」ように環境を整えること。そして、どんな行動の裏にも必ず「その子なりの理由」があることを信じて、まずは受け止めること。これが、私が現場で大切にしてきた保育の哲学です。番組の中では、こうした具体的なエピソードを交えながら、明日からの保育にすぐ活かせる実践的なノウハウをお話ししていきます。


「保育しかできない」は思い込み。在宅保育士という新しい選択肢

しかし、その尊い仕事であるはずの保育が、今の日本では「自己犠牲」の上に成り立ってしまっている現実があります。

「子どもは可愛いけれど、体力が限界」「先輩や同僚との人間関係で、心がすり減ってしまった」「自分の子育てとの両立ができず、現場を離れるしかない」

そんな風に悩み、志半ばで現場を去っていく先生たちを、私は数え切れないほど見てきました。私自身も、「自分には保育しかできない」と思い込み、どんなに辛くても現場にしがみつくしかないと考えていた時期がありました。

でも、それは大きな思い込みでした。

私は今、現場での保育を続けながら、「ほいくPLUS」を通じて「在宅保育士」という新しい働き方に挑戦しています。

在宅保育士とは、現場で子どもと直接関わるのではなく、これまでに培ってきた「保育の専門性」や「保護者対応のスキル」「子どもの発達に関する知識」を活かして、オンライン上で子育ての悩みに答えたり、保育のノウハウを発信したりする新しい働き方です。

パソコンやSNSのスキルなんて、全くありませんでした。最初は「私にできるわけがない」と不安でいっぱいでした。しかし、一歩踏み出してみると、そこには「現場以外でも保育の価値を届けられる場所」が確かに存在していました。

保育士が持つ「人に寄り添う力」「相手の気持ちを想像する力」「複雑な状況を整理して伝える力」は、実はビジネスの世界でも非常に高く評価されるスキルです。私たちは「保育しかできない」のではなく、「保育で培った素晴らしいスキルを、現場以外で使う方法を知らなかっただけ」なのです。


おわりに:一人で悩まず、まずは私たちに相談してください

この番組を聴いてくださっているあなたは、きっと真面目で、子ども思いで、責任感の強い先生なのだと思います。だからこそ、自分の限界を超えてまで頑張りすぎてしまうのではないでしょうか。

もし今、「保育は好き、でもしんどい」と葛藤しているのなら。「今の職場を辞めたら、私には何も残らない」と不安に思っているのなら。

どうか、その思いを一人で抱え込まないでください。「現場で働き続ける」ことだけが、保育士としての正解ではありません。現場を離れても、あなたの経験と専門性を必要としている親子は全国にたくさんいます。

ほいくPLUSでは、そんな悩める保育士さんのための「無料相談」を実施しています。

「在宅保育士って、具体的にどんな仕事をするの?」「私みたいなパソコン初心者でもできるの?」「今の職場の悩みを、ただ聞いてほしい」

どんな些細なことでも構いません。まずは、公式LINEから私たちにメッセージを送ってください。

▼ほいくPLUS 公式LINE(無料相談・お問い合わせ)

https://utage-system.com/line/open/aRJZDaNGgpeM?mtid=fqKzB9YnhJTP

登録後、「ポッドキャストを聴きました」と一言送っていただければ、担当者が個別にお返事いたします。

私たち一人ひとりが、自分自身の心と体を大切にしながら、保育士としての専門性を発揮できる場所を見つけること。それが結果として、未来の子どもたちの笑顔を守る第一歩になると、私は信じています。

現場で苦しむ先生が一人でも減り、笑顔で「保育って素晴らしい仕事だよね」と語り合える未来を作るために。ぜひ、一緒に新しい一歩を踏み出してみませんか。

感想

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みなさん、こんにちは。なるみです。 ほいくPLUS公式ポッドキャスト、今日も始まります。
改めて少し自己紹介を。 私、なるみは長年現役の保育士として働いています。
年中年長を中心にずっと担任してきて、今年は年賞を担当しています。 声は出しますが、顔は出しません。
でも、声だけで伝わるものがあると信じているので、今日もしっかりお話しします。 このポッドキャストは、現場で働く保育士さんに向けて、
あ、明日からやってみよう。そうそう、それ私も感じてた。 と思えるリアルな話を届ける場所です。
保育の技術的な話、心のしんどさの話、
在宅保育士という新しい働き方の話、 いろんなテーマで話していきます。
今日はその第1回、 やらせるのではなく、やりたくなる関わり方というテーマです。
これ、私がずっとずっと現場で考え続けてきた問いなんです。 ぜひ最後まで聞いてください。
最近ですね、若い先生と話をしていて気づくことがあって、
先生の言うことを聞かせるにはどうすればいいんですか?って聞いてくる人多いんです。 気持ちはすごくわかる。
クラスをまとめなきゃいけない。 行事に向けて仕上げなきゃいけない。
保護者に結果を見せなきゃいけない。 そのプレッシャーの中でどうすれば動いてくれるかを考えるのは当然のことだと思います。
でも私はその問いの立て方自体を変えることで、 保育が全然違って見えてきた経験があって、
どうすれば言うことを聞かせるかから、 どうすれば自分からやりたくなるかに問いを変えただけで、
クラスの空気が、 子どもとの関係が全然変わっていく。
今日はその話をしたいと思います。 ただ最初に言っておくと、
これは私が最初からできていたことじゃない。 むしろ逆で最初は全くできていなかった。
そこから少しずつ変わっていったお話です。 失敗も含めて正直に話します。
保育士になりたての頃、私は指示で動かすタイプの先生でした。 正直に言います。
小さい頃からずっと子どもに関わる仕事がしたいと思っていました。 中学高校で保育園への職場体験もして、
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これだと確信して保育士になりました。 でも実際に現場に立った時、最初に感じたのは、
どうやってこの子たちを求めるんだというプレッシャーでした。
私が働いている園は、 行事の完成度への要求水準がとても高い園です。
ピアノ、マーチング、合唱、旗、ポンポン。 先生ならできる。先生だから任せるという言葉をかけてもらえる。
それは嬉しいしやりがいもあります。 でも同時に結果を出し続けなければというプレッシャーも大きかったです。
だから最初は、 どうすれば指示通りに動いてもらえるかばかりを考えていました。
練習の時間に集中させるには、 整列させるには、
全員が同じクオリティのものを作るには。 そうやって試行錯誤しながらやっていく中で、
ある瞬間に気づきました。 子供がやらされていると感じた瞬間、顔が変わるんですよ。
これ一番はっきり気がついたのが、 マーチングの練習の時でした。
マーチングって手の向きや動かし方が本当に細かくて、 一つ一つの動きの精度が求められるんです。
初めのうちは1回や2回練習しただけではできない子供がほとんどで、 それは当然のことなんです。
でもその時の私は、みんなが同じ動きをできるようになることを急いでいました。
クラス全体のことを見ながら、早く仕上げなきゃという気持ちが先にありました。
そんな中である子が、先生ここがわからないってくるんです。
最初のうち、正直なことを言いますと、 またここで止まってると思ってしまっていた瞬間がありました。
全体を進めなきゃいけないプレッシャーの中で、 一人のわからないに丁寧に向き合う余裕がなかった。
でもそこで向き合い方を変えたんです。
先生ここがわからないと来た時に、 どんな小さなことでももう1回見せて、もう1回やってみようと言われたら、
必ずそれに応えるようにしました。
一つ一つに、丁寧に。
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すると、何が起きるかというと、
その動きができた瞬間に、子供の表情がパッと変わるんです。
それまでのできなくて困っている顔が、パーッと明るくなる。
目が輝く。できた!って体全体で表現している感じがある。
私はその瞬間に、
あ、この子はもう大丈夫だって確信するんです。
なぜかというと、
一つ乗り越えたという体験をした子は、
次に難しい動きが出てきた時に、
まず自分でやってみようとするんです。
先生できない?って来る前に、
自分で何度か試してみる。
あれ、こうかな?こっちかな?って。
やらされている子は、詰まった時、先生に確認しに来る。
やりたくなっている子は、詰まった時、自分で試してみる。
この違いが、時間が経つにつれて、どんどん大きくなっていく。
やらされていると感じた瞬間の顔っていうのは、
目の輝きが消えるんですよ。
体の動きが機械的になる。
先生、これやったらいい?って確認しながら動くようになる。
そして、自分で考えることをやめる。
その顔を見た時、
あ、これは違うと思った。
達成感はある。
完成度も高い。
保護者から評価もされる。
でも、子どもたちが、
自分でやり遂げたという感覚を持てているかというと、そうじゃない。
これ、本当に子どもは望んでいるのかな?という問いを、
心のどこかで抱い続けながら働いてきた。
それが正直なところです。
保育士7年目頃に見えてきたこと。
これ、最初のうちは見えていなかったんですよ。
保育士になりたての頃は、
目の前のことをこなすことで一生懸命だった。
行事を最後までやりきることで一生懸命だった。
とにかく、今日を乗り越えることが全てで、
その中でどんな保育をするかなんて考える余裕もなかったと思う。
でも、年数を重ねるごとに少しずつ変わっていったんです。
完成度はもちろん大事。
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でも、そこに行き着くまでの過程に気を使うようになっていきました。
子どもたちは、やらされているのか、
やりたくなってやっているのか、という視点が自然と持てるようになってきました。
苦手な子はいる。どうしてもうまくいかない子もいる。
そういう子たちにどんなふうに関わっていくと良いのか、
一人一人の姿がちゃんと見えてきたのが保育士7年目くらいのことでした。
それまではクラス全体を見ていた。
でも、7年目くらいからこの子を見るようになっていきました。
その変化が関わり方を大きく変えていったと思います。
どうすれば言うことを聞かせるかという問いから、
どうすれば自分からやりたくなるかに問いが変わっていったのは、
それくらいの時期だったと思います。
もう少し具体的な話をしますね。
合奏指導でのお話です。
私の縁では、年長の合奏は一大行事なんです。
保護者の方も本当に楽しみにしていて、完成度への期待値も高い。
以前の私は、うまく合わせることを目標に練習を進めていました。
まずリズムを合わせる。
次に音を合わせる。
最後に表情を作る。
完成に向けて積み上げていく流れです。
でも、ある時からやり方を変えてみたんです。
楽器に触れさせる前に、
4月から少しずつ音楽を体で感じ取る取り組みを始めるようになりました。
具体的に何をしたかというと、
ボディーパーカッションをしたり、
いろんな楽器や手作りのおもちゃを使って、
音楽を体で表現していく、そういう遊びです。
最初のうちは子供たちって恥ずかしそうにしてるんですよ。
こんな風に動いていいのかなって。
友達の様子をちらちら見ながら、
友達と同じ振りをしてみたりして、
でもそれがだんだん変わってくる。
自分でイメージした音楽を
思いっきり体で表現するようになっていくんです。
私はこう感じた。
僕はこういうイメージって、
自分の動き、自分の表現が出てくるようになる。
初めてから1ヶ月目くらいには、
もう変化が現れてきました。
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そこから楽器に触れさせると、
子供たちの向き合い方が全然違う。
楽しいが先にあるから、
難しい部分に差し掛かっても、
もっとうまくやりたいという気持ちが自然に出てくる。
先生、もう1回やりたいという声が増えてきました。
練習がやらされるものじゃなくて、
やりたくなるものに変わっていく瞬間を、
はっきり感じるようになりました。
その年の発表会の後、
保護者の方々からこんな言葉をいただきました。
先生の指揮がとても印象的でした。
自分の子供じゃないのに涙が出ました。
年上の保護者だけじゃない、
他の学年の保護者の方からも、
そういう言葉をいただきました。
子供たちの姿だけでなく、
その場の空気まで伝わっていた。
これが楽しさの延長線上にできるを作る、
ということだと確信した瞬間でした。
やりたくなる関わりというと、
行事の話ばかりに聞こえるかもしれないけれど、
実は日常の何でもない場面で、
いくらでも実践できることなんですよ。
例えば片付け。
片付けなさいじゃなくて、
これどこに戻ったら気持ちいいと思う?って聞いてみる。
ただこれは年齢によって変わってくると思っていて、
年長くらいになってくると、
もう少し違うアプローチも使います。
例えば時計を使って、
長い針が2から3の間に終わらせるゲームをしようみたいに、
子供たちがやりたくなるような方向に持っていく。
これ一つ取っても、片付けなさいという言葉を使わずに、
子供が動くということが起きてくる。
もう一つ私がよくやるのが、
机の配置を子供たちに任せるやり方です。
はじめは、じゃあ並べてみてっていうだけで、
子供たちに好きなように並べさせる。
最初はくっつけてみたり、広げてみたり、いろいろやるんですよ。
そこで私は一言だけ言うんです。
じゃあ全体を見てごらんって。
すると、それまで自分の机一つしか見ていなかった子供たちが、
パッと周りを見渡して、
あ、あそこは狭すぎるね。
ちょっとくっつけた方がいいんじゃない?
こっちはもう少し空けようよって、
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どんどん声を掛け合いながら、自分たちで改善していくんです。
全体を見てごらんの一言だけで、
子供たちが自分たちで考えて、動いて、整えていく。
先生がこうしなさいと言わなくても、
クラスが動いていく状態になる。
こういう小さな自分で決める体験の積み重ねが、
自分で考えて動く力につながっていくんだと思っています。
では具体的に整理します。
今日からすぐ使える4つのポイントです。
ポイント1
どうする?という問いを1日1回意識する。
片付けなさい!ではなく、どうしたい?
こっちにして?ではなく、どっちがいいと思う?
小さな問いの積み重ねが、子供の自己決定の感覚を育てます。
ポイント2
楽しさを先に置く。完成度は後からくる。
何かをやらせる前に、その活動が楽しいと感じる体験を先に作る。
音楽なら体でリズムを感じること。
楽しさが先にあると、子供は自分から動き始めます。
ポイント3
できない!ではなく、どうすればできるかを一緒に考える。
動けない子、うまくいかない子には必ず理由がある。
なぜ?を問い続けることが、かかわりを変える最初の一歩です。
ポイント4
子供が決めた瞬間に、それいいね!と返す。
子供が自分で何かを選んだとき、その瞬間に、それいいね!の一言を添える。
この積み重ねが、自分で考えて動く子を育てます。
全部一気にやらなくていいです。
今日一つだけ試してみてください。
今日は長く話しました。
聞いてくださってありがとうございます。
やらせるからやりたくなるへの転換は、一日でできることじゃないです。
私も10年かけて少しずつ見えてきたことです。
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でも意識の向け方が変わると、少しずつクラスの空気が変わっていきます。
次回は、この子どうしようと頭を抱えた時の話を予定しています。
関わり方の難しかった子のエピソード、
クラスをまとめるのに苦労した経験など、
リアルな困難ケースの話をします。
またお話ししましょう。
なるみでした。
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