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「言語化」の力と落とし穴|感情のラベリング
2026-06-20 07:37

「言語化」の力と落とし穴|感情のラベリング

「言語化が大事」——よく言われますが、言葉にした瞬間に思考が止まってしまうこと、ありませんか?

今回は「感情のラベリング」を入り口に、言語化の持つ力とその「落とし穴」を深掘りしました。


自分の感情に名前をつけることの意外な効果/「モヤモヤ」を言語化する第一歩としてのラベリング/「HSP」や「悲しい」というラベルが奪ってしまう個別のニュアンス/分類して満足してしまう構造的な罠/ラベルは「答え」ではなく、仮説としての「付箋」/エステサロンの事例から考える、異業種のアイデアと繋がるラベリングの使い方/「貼ったら終わり」ではなく「貼ってからが始まり」/小説と映画における「感情表現」の違いと余白について


普段、マーケティング、ブランディングの仕事をしているkoyukiが、日常の中で感じた「ちょっとした違和感」や「なんとなく気になったこと」を取り上げ、その裏側にある構造や仕組みを「ひとりごと(ジャーナリング)」として言語化していく番組。

教える番組ではない。一緒に考える番組。

答えを出す番組ではない。「見え方が変わる」番組。


【出演・企画・構成・編集】

koyuki(SNSリンク:https://lit.link/koyuki_spicalink)


#ひとりごとカイギ


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サマリー

本エピソードでは、「言語化」の第一歩としての「感情ラベリング」の有効性と落とし穴について掘り下げています。感情に名前をつけることで解像度が上がり、自己理解が深まる一方で、ラベリングが一般化や個別性の喪失を招き、思考停止につながる危険性も指摘。ラベルは「答え」ではなく「仮説」として捉え、他の事柄との接続に活用することで、言語化の質を高める方法を探ります。

言語化とラベリングへの問題提起
ひとりごとカイギ、はじまります。
さて、今日は言語化とかラベリングについて話したいんですが、
最近2つのポッドキャストを立て続けに聞きまして、
1つは日々インサイトっていう心理学とかメンタルヘルスの文明化の番組で、
感情ラベリングの回があったですよ。
感情の解像度を上げるっていうエピソードなんですけど、
イライラとか不安とかもやもやを、
つい嫌な気分って一まとめにしちゃうけど、
もっと細かく名前をつけて解像度を上げましょうと。
そうすることでストレスが減って感情との距離が取れるようになる。
さらに面白かったのがネガティブな感情だけじゃなくて、
嬉しいとか楽しいみたいなポジティブな感情にも名前をつけてみると、
自分にとって何が幸せなのかの輪郭が見えてくるっていう話だったんです。
で、もう一つが注釈志向っていう文化論を語る番組で、
2025年の本と音楽、そしてラベリングの時代のその先っていう回。
こっちは2010年代はラベリングの時代だったっていう切り口で、
今の僕たちって言語化とかアルゴリズムとか、
最適化されたルールに乗らないと這い上がれない世界に生きてるじゃないですか。
言語化やラベリングができた瞬間に、わかった、整理できたって気になる。
でもその番組の中ではそれって本当にわかったのかというふうに問いかけています。
トレンドやアルゴリズムに乗って勝った気になるのと、
ちゃんと自分の人生を生きているのとは全く別の話だよねっていう問いかけがあったんです。
全く違う文脈で、同じ時期にラベリングっていうキーワードに2回ぶつかって、
ちょっと引っかかったんです。
ラベリングの強力さと落とし穴
確かにラベリングって言語化の第一歩としては間違いなく強力な道具ですよね。
でも一方で何かに名前をつけた瞬間に、
ああ私ってこうなんだっていうふうにわかった気になって、
そこでフカボリが止まっちゃうケースもよく見る気がして、
言語化の最強の武器であるはずのラベリング、
でも使い方を間違えると帰って考えることをやめさせてしまう。
このラベリングって道具は一体どう使えばいいんでしょうか。
ラベリングの第一段階:感情の解像度を上げる
で、この違和感大きく3つのレイヤーがあると思っていて、
世の中よく言語化が大事って言われますよね。
でも言語化が苦手な人ってすごく多いと思うんです。
モヤモヤするとなんか違うっていう感覚で止まってしまう。
何から始めればいいかわからない。
そういう人にとってとりあえず名前をつけてみる。
つまりラベリングはすごく有効なんです。
それが怒りなのか悲しみなのか焦りなのか。
間違っててもいいから仮でとりあえず名前をつけてみると、
それだけで頭の中に解く明かりができて考えるスイッチが入るんです。
ラベリングの構造的落とし穴:一般化と個別性の喪失
次の2つ目。ここが重要でラベリングには構造的な落とし穴があるんです。
それはラベリングっていうのは結局一般化だっていうことです。
例えば私HSPなんですって言った瞬間何が起きるか。
その人は他のHSPの人たちと同じ箱にポーンと入れられちゃいます。
本当は一人一人全然違うじゃないですか。
光に敏感な人もいれば音に敏感な人もいる。
他人の感情に敏感な人もいる。
その人だけの感受性の微妙なニュアンスや違いがあったはずなのに、
HSPという大きなラベルを貼った瞬間にその個別性が消えちゃうんです。
これ感情でも全く同じで悲しいってラベルを貼った時、
その悲しいの中身ってあなたと隣の人では全然違うはずですよね。
でも悲しいっていうラベルが同じだから違いが見えなくなって
分かった気になってしまう。
皆さんも何かにラベルを貼って、
ああこういうことねってそこで考えるのやめたきゃいけないんですか。
だからラベルは答えだと思っちゃいけないんです。
あくまで仮説というか仮に貼った付箋くらいに思っておかないと、
むしろ思考を閉ざしてしまう危険があるんです。
ラベリングの正しい使い方:アイデア創出への応用
じゃあこの付箋をどう使えばいいのかっていうのが3つ目です。
感情に名前を付けると仕事のアイデアまで生まれるっていうのがあるんです。
これ僕が普段やってるブランディングの仕事でもまさに使ってる手法なんですけど、
例えばエステや美容サロンのクライアントと仕事をするとき、
お客さんはなぜサロンに来るのかって考えます。
施術を受けたいからじゃないですよね。
どんな感情になりたくて来ているのかを考えるんです。
そしてその感情に名前を付ける。
そこからがラベリングの本当の使い方です。
その名前を付けた感情と全く同じ感情になれる。
別の商品やサービスは何だろうって探すんです。
すると、営業主から機能やベネフィットの要素を持ってきて、
自分のサービスに掛け合わせることで独自のアイデアが生まれるんです。
つまりラベルっていうのは箱に入れて分類して終わりではなくて、
ラベルがあるからこそ他のものと比較してつなげることができる。
感情に付けたラベルは答えじゃなくて付箋。
貼ったら終わりじゃなくて貼ってからが始まりだと思っています。
これを意識するだけで言語化の質ってガラッと変わると思うんです。
小説と映画における感情表現の比較
今、文庫本でプロジェクトヒール・メアリーの原作を読んでいます。
この前、映画化された本をU-NEXTで見ました。
原作の小説で感情が言語化されていると思うんですよね。
例えば、彼女は胸の奥がざわつくような怒りとも悲しみともつかない感情を覚えたみたいな。
これってつまり感情にラベルが貼られている状態なんです。
だから読者はすごくわかりやすい。
でも映画になるとその文章は省かれます。
俳優の表情とかちょっとした間とか、音楽だけで表現される感情をどう汲み取るかは観客に委ねられるわけです。
ラベルが貼られていない分解釈の余白がある。
これどっちがだたしとか優れているとかっていう話じゃなくて、原作の方がわかりやすいって感じるならそれは間違いなく言語化、ラベリングの力なんですよね。
一方で映画の中で出会うようなまだ名前についていない感情にこそ深く心を動かされることもある。
それって自分の解釈だったりとか余白だったりとか、そんな風に映画と小説を目比べてみるのも面白いんじゃないかと思います。
番組の締めくくりとリスナーへの呼びかけ
今回も聞いてくださってありがとうございます。
あなたの日常の中にもきっとまだ気づいていない違和感があるはずです。
感想やリクエストはハッシュタグ一人ごと回帰をつけて教えてください。
それでは今日も良い一日を。
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