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2025-02-28 17:44

第514回 「言語化」が良い関係性を作る!?

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▼今回の概要

『こうやって頭のなかを言語化する。』荒木俊哉著/「どう伝えるか」よりも「何を感じているか」/「言語化」の習慣が組織の関係性をよくする/言語化が心理的安全性を高める/言語化がインプットを変える

サマリー

このエピソードは言語化の重要性を探求しています。井上健一郎は、自己の思考や感情を表現する力が仕事や人間関係に与える影響を考察し、コピーライターの荒木俊也の書籍を参考にしています。「言語化」が良好な関係を築く鍵として、個人の思いや価値を言葉にする重要性が強調されています。また、言葉を通じて情報を共有し、より深い理解を得るための訓練が提案されています。

言語化の重要性
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ということで今日も行きたいと思います。
井上先生が最近ちょっと大事だなと思ったテーマについて行きたいなと思っております。
いろんな場面で感じ始めてると前から思っていたんですけども、
やっぱりそうかなと思ってるのが、
言語化っていう言葉になるんですけど。
改めて言われると、今さらっていうぐらいにね。
私出会っても10年以上したけどな。
当時からおっしゃってますよ、言語化。
そう。言語化ってすごく大事だよって。
言語化っていうことが大事だって言うと、
だいたい言葉を作らなければいけないっていう発想になるので、
いい言葉にしなきゃいけないとか。
そんなような言語化力みたいなことを感じる方もいる。
コピー的な意味ってことですか。
そうそう。コピーワーク的な発想をする方がいると思うんですけども。
でも大事なのは、コピーワーク的な言葉っていうのは、
言いたいことがどう伝わるかっていう世界の話なので、
伝え方の話になりますよね。
だけど何を伝えるのっていうことが、おもとに大事だよねっていう話なんですよ。
このあたり、実は最近私が見た書籍の中にもたくさん書いてくれているので、
コピーライターの方ですけども、荒木俊也さんという方が、
「こうやって頭の中を言語化する」なんて本を最近出されてる。
この方は結構言語化について他にも出せてるんですけど。
コロナ対策ですね。こうやって頭の中を言語化する。
これね、興味がある方は一度読まれるといいかもしれない。
おすすめというか、私はいいなと思いましたね。
今まさに私が言おうとした、伝え方と何を言うべきかっていうのがあって、
コピーワーク的なことって伝え方の話だし、
世の中で話し方とかそういうのをうまくやりましょうみたいなのって、
この方の分析で言えばね、ほとんどの話が伝え方の話をしてますね。
でも大事なのは、何を伝えたいかの何をっていうことをつくんなきゃダメですよ、
っていう話がベースにされてるんですね。
でもどう伝えるかの仕事をしているコピーライターの方が、
どう伝えるかのほうじゃなくて、何をのほうが大事って話をしてるんだ。
だからそのためにも、このコピーライターの方はクライアントの方の心底にあるものを見つけ出すとか、
言語化されてないのが本当の価値は何だとかってことにすごいこだわって時間を割くらしいんだけどね。
そういう方の本ですよっていう話なんですけども。
改めてまた読んだときに、やっぱり言語化大事だよなと思ったんで今日お伝えしてるんですけど、
ここで言う言語化っていうのは、さっき言ったどれだけ素晴らしい言葉にするかっていうことではなくて、
何を感じているのか自分は、何を思ってるんだろうとかっていうことを、
アウトプットするって意味の言語化を私は強く言いたいんですよ。
なるほど。何を感じているのか何を考えているのかの言語化。
それを言葉としてアウトプットするってことがすごく大事。
つまり、例えば景色を見たときに、わー綺麗だなーと思ったりっていう、
人間って外からの情報の刺激によって、必ず何かを感じてるわけですよね。
仕事をしてても、なんか嫌な思いをしたなとかって感じてるわけよ、なんか嫌だなと。
でもそれを、何が嫌なのかどう感じているのか、なぜそう思ったのかっていうあたりを吐き出すわけね。あえて。
そうすると、改めて自分の思考がわかったり、感情のあり方がわかったりっていうのがやっぱりするのと、
それを言葉にしたら、「どうしたの?」って言われたときに、そこで吐き出せた言葉で説明できるわけ。
そうですね。言葉にしてるから。
それは、いかに素敵な言葉であるかどうかはどうでもよくて、
自分の中に思ったイメージとかそういうものに対して、それを言葉として落とし込むという作業をすると、
いろんな場面で、たとえば会議で、「この件についてどう思う?」って言われた瞬間に、
言葉として出てくる訓練されているので、
自分の思いとか考えをアウトプットする力が強まるのよ。
だから言語化能力を高めましょうっていうのは、ずっと言ってきたことなんだけど、
改めて今日伝えたいのは、自分の中にあるものをアウトプットする力なの。
自分の中にあるものをアウトプットする力を、今ここでは言語化と言っていて。
言語化ということの訓練みたいなのを通じて、高めていきましょうね。
アウトプットの技術
それはごめんなさい。ごめんなさいって変ですね。何のために?
それは仕事をよりスピーディーに進めること、
もしくは相手との対話をするときに対話がより弾むために。
つまり、私はこう思ってるんですよってことを言わないと次の話に転換できないでしょう。
それはそうですね。
例えば、トランプさんに大統領になったけどどう思う?
っていう時間が長かったら、話って進まないじゃない。
だけど言語化のアウトプットの訓練をしていくと、
瞬間にトランプさんってことに対して、今自分はどういうイメージを持ってるんだろうかってことを言葉にしたり、
それはなぜそう思ってるのだろうってことまで言葉にしておく訓練をしておくと、
瞬時にそれをまず言えるのよ。
例えば最近急に就任した直後に、多様性プログラムとLGBTQの廃止を宣言して、
今までやってたアメリカの動きは一体何なったのかということに対して、
ちょっと笑いも込み入れ上げるぐらい驚きですよね、みたいなことが言葉になると。
話が始まるみたいな。
それを例えば、もし今の題材を例にとると、
笑いことだよねって言ったときに、
LGBTってそもそも自分はどう思ってたのかなっていうのを、
誰も見るわけじゃないから吐き出しておくのよ。
だから一番いいのはメモにしておくってことなんだよ。
ガンガンガンガン書き出すっていう訓練なの、言語化能力って。
それをやっとかんと話が……。
ある会社さんの会議の中で、言語が大事なんだよって話をしたときに、
そこにちょうど社長さんが同席してて、
僕は本にも書かれてるような自分で感じたことをボーンとテーマにして、
それについてどう感じたかってバーッと出して、
なぜそう感じたかってバーッと書くっていうことを、
毎日少しするだけでいいんだよっていうことを語ってくれてるんですけど、
そんな話を例題に出してあげたのね。
そしたら社長さんが、
どういったってなあ、みんな毎日できねえよなあとかって笑ったんだけど、
僕の場合はってこの社長さんが語り出したのは、
この社長さんが新入社したときの当時の社長さんにめちゃくちゃよく怒られてたんだって。
その社長さんが周りの方に、
何々さんって平気で地雷割ってるのわかってて踏むよねって言われたんだってさ。
そこからなぜ怒られたのかをメモするようになったって。
今日怒られたって何について怒られた、なぜ怒られたのかってガーンと書き出すことになって。
ああ、あってないあってない置いといてね。
そう。やったんだって。
でも確かにあれかなあって言い出したんだよね。
知らないうちにやってたんですね。
そう。だからこの社長さんの言葉はちゃんと言語を出せるんだよね。
で、面白かったのは、
最後にどうしてもその理由がわからなかったときは、
おそらく機嫌が悪かったんだろうで終わるんだって。
でもそこまでに至るのに、あれだったのかなあ、
私がこうやったことが間違ったのかなあとかってガーンと出す。
日本における言語化の課題
これまさに言語かな。
なんか前回の仮説の話にもつながりそうですね。
そうそうそうそう。同じ同じ。構造は一緒。
だからこう、自分の頭の中にあるものを出すっていうことがすごく……
何を言いたいかというと、出すことを訓練してるとね、
情報の入り方が変わるのよ。
これあれなんですかね。
出すってことをちゃんと大事って話をしないといけない背景にも、
出すことが間違ってるかもしれないから、
間違ってるものに対してブレーキがかかるんで、
だったら言わない、言葉にしないで置いといちゃうっていうのは、
結構日本人だからっていう話なのかわかりませんけど、
その傾向ってありませんかね。
あると思います。
言葉にあえて間違ってるとかわからないんだったら、
しないでおくことがいいみたいな形で。
プラス、答えがあるんだったら、
それが場に提示されるまで黙っとこうって人もいる。
言語化の重要性
そうですね。その辺あいまって、言葉にしないっていう習慣が身についてますよね。
あるかも。
さっき言ってた、ある会社の会議の話題でもこんなことがあって、
そもそも自分たちの会社と、それこそバリューとかね、
価値って何かって言語化されてないですよね。
だから難しいですねってあることについて言ったのね。
そのとき、ここはさすがに私もちょっとそばに聞いてたので、
すいませんAさん、あなたはどう思ってるんですかって、
それをまず言語化してみましょうよっていうことを言ったんだけど。
だからうちの会社の価値ってなんか言語化されてないですよね、まだ。
いやいや、そうじゃなくて、まずあなたの思ってることを出してみましょうって言えば、
話の進み方が早いわけよ。
こんなふうに思ってるんですけど違うんですかねって言うと、
いやもうちょっと違うよねとかって話になるじゃない。
確かにね。言葉が繋がれた瞬間に、たったひとつで何ですかね。
痛い感じだっていうことが。痛いって言うよりもなんかチクチクしないみたいなね。
その微妙なニュアンスが始まりだしのは、言葉が生まれない限りできない。
できない。
だからそうやってボンボン言っていると、出すようにしていると、
言葉にするという訓練、アウトプットっていう脳になるので、脳が。
そうすると言わなきゃいけないための周りの情報の見方が変わるのよ。
アンテナの立ち方が変わる。これは自然に。
騙されたと思ってって言い方は変ですが、
この言葉にするっていうことで景色が変わるというぐらいの認識で、
一回本当にやってみるっていうことがいいんですかね。
そう。なので先ほど紹介したほうにもあるんだけど、
一日何か数分でいいから、自分が感じたことを吐き出す。
なぜ感じたかの理由も添えてっていう。
それをずっとやってごらんって言ってるの、この人はね。
で、やってみると変わるよって。
この方もそうやって自分のコピーワークをすごく高めて、
非常に有名なショーまで撮るようになったって言ってた。
この方はでもコピーライティングなんで、
どう表現するかの理解のためにも何を感じているかの言語化が大事という、
業としての専門の方向性があると思うんですけど、
実際どうなんですか。その方が言ってる言語化が大事って言ってる方向性っていうのは、
別にコピーライターになりましょうじゃないですよね、きっと。
全くそのじゃなくて、仕事の生産性を高めるために。
関係性の深化
ああ、そこなんだ。
で、まさに先生もそういう話ですよね。
関係性っていう軸があるじゃないですか、この番組においては。
言語化が進んでいかないと関係性ってよくならんくないですか。
そのとおりですよね。
だって関係性が高まるってことは、相手の中にあるものを知るってことなの。
そうですよね。
より深く知れば関係性が深まるので。
ということは、外に出してもらわないとわからない。
問いかけっていうのは、外に出すための問いかけだし。
だから押しつけちゃいけないよっていうのは、
相手が自分の中にあるものを押し込んじゃったら関係性は深まらないので、
出せる状態を作っていく。
これは最近よく言われてる心理的安全性の背景にあるのもそれだし。
言葉にして理解、共通理解、分かってもらえることを持って安心がある。
うん。つまり出していい。
自分の中にあるものを出していいんだっていう。
出すということは何で人間は出しますかというと、言葉でしかないのよね。
だから言葉に出すということを自分の中の習慣とか訓練しておくと、
瞬時に出しやすくなる。そのスキルが高まる。
たぶんその力も逆に裏返って高まるんでしょうね、今の話を聞いてると。
すごくいいことを遠藤さんおっしゃって。
よく言うんだけど、感性ってあって。
感性って、物事を感じ取る感度っていう感性の部分と、
どう表現できるかっていう、それこそアウトプットの感性と両方あるんだよね。
インプットとアウトプットの感性なんだけど、やっぱりインプットの感度を上げたいわけよ。
いい仕事をするために。
っていうのは、アウトプットをするということを前提にすると、インプット力が高まる。
たとえば会議で明日このことについて発言しなきゃいけないってなったら、
その周辺のことを一生懸命見て、
何のことも起こってる、こんなことも起こってるって、
自然に情報収集を勝手に脳がしてくれたりする。
っていうのと同じなの。
なるほど。
そこのやってることは、要素だけ抜いたら言葉にするってことをやるためにそうなってるっていうだけですね、シンプルに見ると。
ということで、やっと思い出した。
10年ぐらい前からずっとおっしゃってるのは、概念化能力を高めるべきだが。
ずっとその表現してますが、同じことですね。
同じことです。
やっと思い出しました。
ということで、言葉に紡いでみると、中間にしてみる。
一つのマネジメントの重要な要素として、ぜひ考えてみていただけたらなと思います。
終わりましょう。
ありがとうございます。
本日の番組はいかがでしたか。
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