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おはようございます。普段はプログラマーをやりながら、副業で地域活性化を目指す事業を行っているヒロです。
このラジオでは、明日が楽しくなるような情報をお届けしています。
今回は、ボランティア活動はさせていただいていると思ってみる、こういうタイトルでお話ししていきます。
これはですね、決してボランティア活動を下に見ているわけではなく、またボランティアを受ける側の視点として言っているわけではありません。
する側の人がですね、疲弊しないために気を付けたいことをお話しするという配信になります。
私もですね、ボランティア活動をずっとやってまして、楽しいんですけれども、やっぱり疲れるなぁと。
体力的にというよりも精神的に疲れたと感じることが多いんですよね。
自分で選んでやっていることですし、やめればいいのにと思うかもしれませんが、やっぱりやりたい。
でも、なぜか疲れちゃうわけです。
ということで、何でこんなことが起きるのかなという要因というか、原因についてお話しして、ではどうすればいいんだろうかというのをお伝えしていこうかなと思います。
結論としてですが、結論はですね、脳科学や心理学の文脈で言及される概念の一つ、見返りバイアスによるストレス反応を引き起こすからですね。
見返りバイアスによるストレス反応を起こすことで、ボランティア活動を行う人が精神的に苦しくなっている可能性があるというわけです。
見返りバイアスというものがもともと人間には備わっているので、仕方がないことではあるということですが、
なのでですね、それを理解した上でどうやってそれと付き合っていくか、どうやっていけばいいのかというのをお話ししていきます。
最近ですね、脳神経科学者、神経学者のですね、青人水戸さんの書籍、ハッピーストレスを読んでて、それをもとに今回もお話ししていこうと思います。
まずはですね、見返りバイアスから説明していきます。
この青人さんの本によると、自発的に貢献したいと思って行動してもストレス反応を引き起こすということなんですね。
例えば皆さんがボランティア活動を自発的にやっていても、それがストレスにつながって精神的に苦しくなることがあるというわけです。
これは私たちが教育だとか環境によってフェアである、ギブアンドテイクで公平であるということを体験してきたことで、脳がそういうものだと理解するからです。
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誰かに何かをしてもらったらお返しをするということを繰り返し体験することで、何かしたら、じゃあ何かが返ってくる見返りがあるよねと思うわけです。
何かをしてあげたんだから見返りをくれと自然にですね、思うようになるわけです。
これが見返りバイアスと呼ばれるものです。
相手のために、相手のことを思って何かをしたとしても、自分がやってあげたんだと思うと見返りが欲しくなるんですね。
脳にそのエピソードや感情というものが記憶されていくわけです。
この見返りバイアス自体は一般的なもので誰しもが持っているものです。
社会を成り立たせるためにはギブアンドテイクの精神によるもので成り立っていきますので必要なものなんですね。
なのでそれによって私はダメだと思う必要はありません。
これは普通の反応によるものなのです。
ただしこれがボランティア活動の場合には貢献しているのにとかやってあげているのにと強く思うようになるとそれがストレスになるということです。
人間の当たり前の反応なんですがやってあげていると強く思うようになるとそれがストレスにつながってくるんですね。
じゃあどうしたらいいかということをここからお話ししていきますが、
この青人さんの本ではですね、誰かのためは自分のためと思うようにしましょう脳に刻みましょうということが書かれていました。
よく学生時代とかに人に教えてあげることで自分の勉強にもなっていいんだよということを言われたりしたことがあるかと思います。
あとは皆さんが上司として部下の人にあるいは親として子供にそう言っているのかもしれません。
これが脳科学的にいいというかそういうふうに考えていきましょうということでした。
ボランティア活動で相手にギブをするけど見返りが返ってこないと思うと見返りバイアスが働いて苦しくなるということでした。
でも本当に相手から帰ってきていないか考えるといいんだと思います。
実は相手から目に見えて帰ってきてはいないけれど自分が気づいていないだけかもしれません。
もしくは相手からは帰ってこないけど自分にとっての成果はあるのかもしれません。
私だと子供向けのプログラミングのボランティア活動をずっとやっているんですが、
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やったとして子供たちから目に見えるものが何か返ってくるということはありません。
もちろん報酬みたいなものも発生しないわけです。
ただ子供たちを通して新しいプログラミングの情報を得られたり子供たちに伝えたりするために調べることで新たな知識が広がったりするんですね。
あとはプログラミング仲間が増えたりとか、そういえば得られたものってたくさんあるんだというふうに思います。
それを見返りと思っているわけではないですが、見返りというふうに思っちゃえばいいということですね。
そもそも人間は自分が好きなので奉仕しているとか何かしてあげているでずっとやり続けることができるわけではないんです。
やってあげているという考えでは続かないっていうことです。
ということでタイトルにもある通りボランティア活動はやってあげているではなく、やらせていただいていると思って自分にも得られるものがある活動なんだと思って取り組むといいと思います。
あくまで脳科学とか神経科学とかそういった観点からのお話になりますが、この本の中でもむしろ感謝をもってボランティアをするといいんじゃないかというふうに書かれていて、
言い方が難しいんですが、自分の利益のためにボランティアをすると思えばいいよね、苦しくならないよねということなんだと思います。
本当にですね、自己犠牲でやれる人というのは神や仏くらいしかいないというふうに書かれていて、
私たち人間は自分が好きですし見返りを求めてしまう生き物なんだし、そういうことを理解してボランティアを行うということがいいんじゃないでしょうか。
ということで今回はボランティア活動はさせていただいていると思ってみるというタイトルでお話ししました。
ボランティアを行う人が精神的に苦しくなっちゃうのは見返りバイアスが働くからということで、自分も何かが得られるからこの活動をやっているんだと強く思うことが大切ですよというお話をさせていただきました。
私も苦しくなることはありますが、子どもたちからたくさんのものを得ようと思って取り組んでいきたいなというふうに思います。
今回の配信は以上となります。この配信が皆さんのお役に立てたら幸いです。それでは良い一日をお過ごしください。