1. 福祉と育児のちょっと前向きな話
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2025-10-22 08:42

お久しぶりです!📕腹を割ったら血が出るだけさ

お久しぶりです!!フォローを外さずにいてくれた皆様、ありがとうございます。
またボチボチ配信を始めようと思います。

さて今日は、住野よるさんの書籍「腹を割ったら血が出るだけさ」の読書レポです。
「君の膵臓をたべたい」で一躍話題になった住野さんの本は、どれもこれもタイトルが不思議。
今回の作品は、本当の自分ってなんだっけ?と見失ってしまった人に届けたい一作です。

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サマリー

ぽこの配信が再開され、スミノヨルの新作『腹を割ったら血が出るだけさ』が紹介されます。この小説は多様な視点から語られる物語が特徴で、登場キャラクターたちの生き方を通して、本当の自分について考えさせられます。

配信再開と読書紹介
おはようございます。社会福祉士のぽこです。 だいぶご無沙汰になっておりましたスタイフの配信を
まあなんとなくですが、また再開しようかなと思って今日久しぶりに収録をしています。 まだフォローしてくださる皆さん本当にありがとうございます。
ということで、今は10月の22日水曜日朝6時36分です。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はゼロ歳児3ヶ月の息子の寝かしつけというか、 朝早く起きすぎてしまったので一旦寝かして、今ノートを書いてソファに座っている状況です。
今日お話しするのは、ノートにも本日投稿しているんですけれど、読書の話ですね。 毎月今でも1,2冊ぐらいは本を読むようにしていますが、
読書割と好きな私が紹介するというシリーズも何回かやれたらいいなと思っています。 今日紹介するのが、スミノヨルさんの腹を割ったら血が出るだけさという本になります。
スミノヨルさんの有名な作品は、君の水蔵を食べたいですね。 これが大ベストセラーになったので、名前聞いたことあるよという人も多いかもしれませんが、
この人の今度は新作腹を割ったら血が出るだけさという書籍の紹介になります。 またリンクを貼っておきますので是非チェックしてみてください。
スミノヨルさんの作品なんですけれど、今までの作品もそうですが、大体語り手が複数にいて、それぞれの目線で語られていくというストーリー展開が特徴かなと思います。
今回の作品でも、アカネという女の子、アイという男性、あとサクナという女の子が3人登場してきますが、この3人をベースに話が進んでいきます。
簡単に説明すると、アカネは他の人から愛されたいという気持ちをベースに自分の行動を作り上げてきているような女の子ですね。
アカネは、自分の行動を自分の気持ちをベースにしています。
高校でも家でも彼氏の前でもバイト先でも自分の行動をとにかく、これ愛されそうな行動かな、どうかなというのを基準に選択をします。
自分が食べたいものではなくて、これを食べている自分が愛されキャラになるのかどうか、これを基準に食事をとるような子です。
だけど恋愛対象は女性。別にそこにロジックは何もなくて、ただもう俺が好きなことをするっていう風な生き方をまっすぐする人です。
最後には紹介するのはサクナですね。
彼女は人気アイドルグループの一員なんですけれど、この子もアカネと少し似ているんですが、グループの一員としてベストな適切な自分をちゃんと選び取っているような女の子になります。
例えば本当はガーリーな服が好きだけど、グループの中で果たすべき役割はそこじゃないから、ボーイッシュな見た目をする、それに見合った喋り方をする、そんな女の子になります。
この3人の生き方を読み進める中で、物語を読み終えた最後にはきっとみんなが、腹を割ったら血が出るだけなんだよなってつぶやきたくなるような一作だなと私は思っています。
物語からの考察
ここから物語を読んで私が感じたことの紹介になるんですけれど、まず2つあります。
1つ目は私たち読者、日常的な話の聞き手を含めてなんですけれど、みんなどれだけ頑張っても話し手の語りからただ想像する仕事しかできないということですね。
まずこの作品の中で、主人公は誰?って聞かれたら、私絶対アカネだって答えると思うんです。
でも作者も誰も物語の最初でも一言もアカネが主人公だって誰も言ってないんですよね。
だから愛を主人公だと思って読み進める人もいるだろうし、アイドルのサクナを主人公だと思ってそこを軸に話を読む人も多分いると思います。
し、それは別に間違いではないんですよね。
それくらい私たちは常に作品の中から曖昧な情報を勝手に受け取って勝手に解釈することしかできないんだなと思います。
さらに弊社は作中の中でかなり曖昧な輪郭のない表現をたくさん使っているんですね。
例えば、愛がサクナに対して使う、まるで友人のようにという表現。
この表現をあえて使うっていうことは、じゃあこの二人は友人ではないんだなということが想像できると思います。
ではどんな関係性なのか。
私たちは想像するけれど、そこに答えはないんですよね。
恋人みたいに距離が近い方なのか、それともただの知り合いみたいに距離がすごく遠い方なのか。
これについては何も記述がないんですね。
それに加えて、あとは作中で愛の助走について、ただ好きでしているその格好っていう説明はあるにせよ、その理由も背景も何も書かれてない。
愛がどんな理由でどんな背景があってその格好をしているのか。
そんな記載は一切ない中で、私たちは勝手に想像するしかない情景、描写がたくさんありました。
でも、そんなことを気づかずに最後まで私は読み進めたんですよね。
他の作品もそうですけれど、読み終えて初めてこうやって日常的にも私勝手に想像してるんだろうなって改めて思いました。
もう一つ感じたのは、タイトル通り腹を割ったら血が出るだけなんだっていうことです。
そもそも日本語の表現の中にはたくさんお腹、腹を使った慣用句があるのを皆さんご存知でしょうか。
腹を割って話すとか、腹黒い人とか、腹の底から沸き上がるとか、
そういうお腹の中にはまるで本当の自分、別の人格が存在するんだ、みたいな考え方が日本には存在します。
自分のお腹の中には別人がいて、外にいる自分は偽物だ、作り上げている、作ろうっているものなんだっていう考え方ですね。
でも実際には腹を割ったところで別人格の自分って出てこないと思うんです。
よく本当の自分がわからないって嘆いている人いるし、私もそう悩むこと結構あります。
茜みたいに愛されたいって思ってその気持ちをベースに生きてきた人も、
あとは愛みたいに自分の気持ちにまっすぐ生きる人も、
さくなみたいに適切に振る舞うことに時間と労力を費やす人も、
私たちは結構本当の自分ってなんだろうって思いがちだと思うんですよね。
しかし、実際には腹を割っても血が出るだけなんですよね。
そこに別人格の自分はいないし、どれだけ作ろうって言っても、それ自体が本当の自分でしかないんです。
三人の生き方を追う中で、なんかそんなことを感じましたね。
最後になんですけれど、澄の夜さんの小説ってどれもタイトルは割と不思議なんです。
君の水蔵を食べたいとか、夜の化け物はなんとなく想像つくかもしれないけれど、
今回の腹を割ったら血が出るだけさも結構インパクトがある小説のタイトルだと思います。
割とどれもこれも読む前はどういうことこれって気になってしまうようなタイトル付けがとても上手な方だと思います。
けれど読み終わった後は必ず誰かの水蔵を食べたい感覚にかなり共感するし、
腹を割ったら血が出るだけなんだよなーって呟きたくなってしまうのが彼女の作品の特徴だと私は感じています。
読書の秋とも言いますし、ぜひ夜、秋の夜長のお供に一冊いかがでしょうか。
はい、ということで今日は澄の夜さんの腹を割ったら血が出るだけさの書籍を紹介しました。
また今後も毎日とは言わないかもしれないけれどスタイフの配信も続けていければなと思っておりますので、
ぜひ忘れていたなという方はフォロー継続していただけると嬉しいです。
ノートの方でもリンク貼っておきますのでぜひ記事でも読んでみてください。
では今日も聞いてくださりありがとうございました。また次の配信でノートの記事でお待ちしております。
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