00:06
心理師のはるかめです。この放送では、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などについてお伝えしています。
時々、ポジティブシンキングは良くないですよって話をね、このラジオではしていると思います。
ポジティブシンキングとポジティブ心理学っていうのがあるんですけど、ちょっと似てますよね。
これは別物だと覚えておいていただくといいかなと思います。
ちなみにポジティブ心理学っていうのは、治療とかではなくて、普通に暮らしをしている人たちにも心理学を応用できるようにっていう風にアメリカで生まれた心理学です。
なので、なんとか、いろいろカウンセラーさんとか頼らずに、精神科も行かずにやれているんだけど、それをもっと良くしていきたいっていう人たちに使っていきたい、そういう心理学なんですね。
こういう風にね、ざっくり覚えておいていただくといいかもしれないです。
これに比べてポジティブシンキングっていうのは、心理学の世界では何でもかんでもポジティブに考えようとする方法っていうのを一般的に言います。
以前はこれ結構良さそうだねっていう風に言われていたんですけれども、
近年の研究結果ですと、一瞬良い感じになっても、これを続けていくと有害なんじゃないのっていう結果が増えてきているんですよね。
特に元々の気質とか性格っていうものとの相性もありまして、本当に根っからのポジティブな性格の人、根赤ですよね。
であれば、ある程度効果が見込めるんでしょうけども、そうでない人たちの方がかなり多いかなと思います。
なのでそういう人たちは気をつけた方がいいんですね。
不安になりやすい人、怖がりやすい人、そういう人たちにとってはポジティブシンキングを扱わないに越したことはないんですね。
そして、そういった気質とか性格っていうものに左右されずに効果を発揮できるのが、今日のお題でもあるアクセプタンスとポジティブ探しっていうのになります。
不安とか嫌なイメージとか、過去の記憶とか、体の不快感とか、要するにネガティブなものに対してはアクセプタンスっていうのが大事になります。
アクセプタンス、正確にはセルフアクセプタンスっていうことなんですけども、自分を受け入れるっていうことなんですね。
これはマインドフルネスとかアクトっていう認知行動療法の一種なんですけれども、そこでは定番の考え方なんですね。
このアクセプタンス、できたらいいけどなーって思うんですけど、なかなかその程度が難しいんじゃないかなと思います。
03:04
イメージとしては、これはやらないでほしいことなんですけど、一体になってしまうとか、それに染まってしまうとか、それに飲まれてしまうとか、そういうのは行き過ぎなんですね。
いい例としては、外にいるときに近くに犬の糞が落ちていたりとか、苦手な虫がすぐ近くにいるんだけど、どちらも特に害はないよっていうときに、そのままそこにあっていいよ、そこにいていいよっていうふうにそのまま放っておくようなイメージになりますね。
他には特に興味のない雑音とか、強い光とか、匂いとか、そういったものもあると思うんですけど、それがあるのも存在を許すようなイメージになります。
大事なのは否定しないこと、取り除こうとしないことになります。そのままにしてでもそれに染まらないくらいの受け入れ具合がアクセプタンスと態度としては大事になります。
ネガティブなものはそんな感じで置いておいて、自分の中の感情とか感覚とか互換ですよね。周りに見えるもの、聞こえるもの、そういったものの中から自分がいいなって感じられるものに意識的に注意を向けるんですね。
それによって、いいものに目を向けるセンサーっていうのが強くなっていきます。ポイントは自然に感じられるものに意識を向けるっていうことです。
何でもかんでもポジティブに考えようとはしないでくださいね。これだとポジティブシンキングに陥ってしまいますので。
そしてこれを続けていくと自然と自分を観察する力も育っていきますし、自分がどういう時にどういったものにいいなって感じるのかっていうのも段々とはっきりと見えるようになってきます。
それに人の感情には気候反応っていうものがあって、なかなかネガティブとポジティブを同時に感じ続けるというのは難しいんですね。
割とどちらかに触れるんですね。この時間の瞬間瞬間っていうのはあるかもしれないんですけど。
なのでネガティブに感じられるものにはアクセプタンスをして放っておいて、自分の中のポジティブな感情とか感覚、そういったものを探しをしていくと。
これを意識的にやっていくっていうのがオススメになります。
それでは今日もあなたが自分に優しくあげますように、心理師のはるかめでした。