1. 人生に活かす心理学ラジオ
  2. #20 信頼できる情報の手に入れ方
2022-08-14 13:15

#20 信頼できる情報の手に入れ方

今日は、自分の人生をよくするためにどんな情報をえらべばいいのー?ていうお話です。

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心理師のはるかめです。このラジオでは、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションの考え方や、セルフケア、心理学などのお話をしています。
リスナーさんはどれくらい心理学ですとか、自己啓発とかビジネス書、そういったものを読むんでしょうか。
こういった書籍を見ていると、いろいろな情報を根拠にして書かれていますよね。
読んでいて純粋に楽しめるなーって思うものもあれば、これ本当かなーとか、
はてなが浮かんじゃうような時もあったりするんじゃないでしょうか。 今日はこういったことについて、あなたがより信頼できる情報に触れたり、情報について考えやすくなるように、
ちょこっと入れじえをしたいなと思います。 統計に詳しい方はスルーしていただいても大丈夫な内容になっています。
普通に聞き流せるレベルを意識してお話ししたいなと思っております。 ちょっと難しくなるかもしれませんので、良ければ聞いていただけると嬉しいです。
シャープ16の放送で、ストレスに関する書籍を選ぶときに、迷ったらなるべく発行年が新しくて、研究者が書いているものがいいですよというふうにお話ししました。
もちろんこれが唯一の正解ではないんですけれども、研究者ではない個人の方が書いている場合よりもしっかりとした知識を得るという点で言うと、お勧めできるかなと思います。
ただね、何も一般書がダメっていうわけではないので、これは後ほどですねお話ししますね。 さて、
リスナーさんはエビデンスっていう言葉はご存知でしょうか。 科学的根拠のことですね。
最近はこれを意識する方も増えてきたので、聞くっていうこともあるかもしれませんね。 心理学で言うと、ともするとまるで催眠ですとか
スピリチュアル、そういった印象を受ける方もいるかもしれませんけれど、それが一斉封尾したっていうのはもう何十年も前のお話になります。
現在は科学的根拠を追求することが心理学の世界でも非常に重要視されています。 私もこれはかなり重要視していますし、そうでないと人に使うのはちょっとなーって思ったりもするんですよね。
このエビデンスなんですけれども、レベルがあります。 エビデンスレベルですね。
今日は誰でもわかるようにすごく大まかになんですけれども、このレベルをお伝えしたいと思います。
レベルなので、当然高い方が情報の信頼性は高いですよということになります。 ではレベルの低い方から順に4つプラス1つ
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という形でお伝えしていきます。 最後に一番伝えたいことをお話ししますので、良ければお付き合いください。
最初にね、あの結論を言いたいんですけど、 先に順をお手説明しておく必要がありますので、ちょっとこういう形をとらせていただいています。
では1レベル目。 これはですね、
専門家の意見になります。 いきなりなんか専門家否定したよみたいなイメージかもしれないですが、例えば医療のことで言うとお医者さんの意見、
心のことで言えば心理カウンセラーの意見、 家のことなら建築家の意見、お金のことならFPさん、ファイナンシャルプランナーの意見、
法律のことだったら弁護士さんの意見とかですね。 こういった専門家の方っていうのはたくさんいますよね。
その道のプロであり、その道のことなら何でも知っていそうな印象がありますけれども、 実際その通りなんですが、
エビデンスレベルっていうことに関して言うと一番低い分類になってしまいます。 理由は想像できますでしょうか。
これはあくまで個人の意見になるからです。 人はいろいろな認知の偏りであるバイアスですとか、価値観、知識の偏り、
主義主張などを持っています。 これは自分にそういうところがあるんだよなーってわかっていても影響を受けてしまいますので、
エビデンスとしてはあまり高くないよという結果になってしまうんですね。 まあしょうがないですよね。人一人が学べることっていうものは本当に限られているので、
これはやむを得ないとも言えます。 とはいえ、もちろん専門家の方よりはよほどちゃんと勉強してますし、
情報の信頼性が高いのは間違いないので、変に疑った目で見ないでくださいね。 専門家も人だよっていうお話です。
さて次にレベル2。 観察研究というものになります。
例えばアンケートを取ってそのデータを分析してみるとか、 同じ時期に生まれた人たちのデータを分析してみるとか、
コロナのようにとある条件の影響を受けた人たちのデータを分析してみるとか、 このようにある条件に当てはまる人たちにどんな違いがあるのかとか、
どうなっていくんだろうなーとかそういったものを研究して、その結果でできた情報というものが観察研究の結果になります。
この辺りだと結構リスナーさんの中でもやったことがある方がいるんじゃないかなと思います。
難しいことなくても、例えば学校とかでアンケートを取るっていう経験は皆さんしてるかなと思いますので、 そういったものが観察研究になりますね。
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さあレベル3です。 これくらいになってくると結構信頼してもいい感じになってきます。
比較試験というものになります。 字のごとくなんですけれども比較をするわけですね。
例えばデータなんかのデータをランダムにAグループとBグループに分けてそれぞれがどうなっていくか 比べながら研究したりとか。
意図的にAグループという集団とBグループという集団に、例えばAさんBさんCさんはAグループ、 DさんEさんFさんはBグループに入ってねというふうにより分けて、
やっぱりこれも比較していったりします。 比較することによって結果の差っていうのがはっきり出てくる場合もあって、
そうするとどういった条件の方がメリットが大きいんだろうなっていうのがわかりやすくなるんですね。
こうなってくるとその結果を応用して他にいいことを生み出したりとか日常に応用したりとかそういうふうにメリットを得やすくなっていきますのでいいですよね。
例えばですね、多くの人が今スマホでやっているソシャゲなんかは利用者さんにわからないように人によって出す画面を変えているテストをしてたりするんですよね。
そうするとどっちがより課金をしてくれるのかなっていうのがわかったりします。
うーんっていうお話になると思いますけれども、こういうのが比較試験になるわけですね。
さあ最後のレベル4です。メタ解析っていうものになります。
これは今までいろいろなところで研究されてきた成果、これをたくさん集めてきてバランスを調整しながら大量のデータから分析を行います。
まさにビッグデータですね。元の情報がとても多いのでその結果もなかなか信頼度が高いものになります。
これが現状のエビデンスレベルの一番上のレベルになりますね。
こういった統計分析の種類までを書籍の中で情報を明らかにしているっていうものはなかなかないでしょうし、
多分説明すると本がなんか小難しくなって逆に読みづらいっていうものもあると思いますので一概には言えないんですが、
もし説明してくれてたりするのであれば信頼性を見るっていう点で言うと一つの基準になるかなとは思います。
最初に研究者の書いた本がいいよって言ったのは、こういったことを意識しながら論文ですとか書籍を引用していることが研究者なら多いからですね。
そして発行年が新しい方がいいよっていうのは、科学はやっぱり日々進歩していますので古い書籍から情報を得てしまいますと今使えない知識を学んでしまう可能性が出てくるので、
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そういったことがなくなるようにということですね。 どうすんなら最新の知識を得たいですよね。
さて、こんな小難しいことは考えてらんないよっていう方にここからが本題です。
じゃあこういうのを引用してなかったり、エビデンスレベルが低い本は読む価値がないのかって言いますと、そんなことは決してないんですね。
エビデンスレベル4つプラス1のプラス1、プラス1かな、の部分になります。
一部の研究者の中には統計に関する研究ですね。 このメタ分析よりもエビデンスレベルが高いものがあるんじゃないのっていう意見があったりします。
わかりやすいように人生を良くするためにエビデンスのある情報を手に入れていこうという視点でお伝えすると、
それはあなた自身を、あなた一人を研究対象にした時のデータが一番エビデンスレベルが高いということになります。
どういうことでしょうか。 エビデンス、科学的根拠っていうのは多くの場合に
多くの人に当てはまって高い確率で起こるということを言っています。
ですがもちろん100%ではないですね。 すべての人がいつでも必ずというわけではないんです。
あくまでも多くの人に当てはまる、高い確率で起こるっていうのがエビデンスレベルが高いということになります。
しかしこれが個人一人だけを考えていくと、エビデンスがより高くなってくる可能性があるんですよね。
どういうことかというと、例えばあなたがお腹が痛かったとして色々薬を試してみて、Xっていう薬があなたにすごく効くなーって思ったら、
あなたにとってはXっていう薬を飲むと毎回すごく効くっていう確率がかなり高くなるんじゃないかなと思います。
たとえそれが他の人にはイマイチな薬であっても、あなたには効くんですよね。
本の話で言いますと、本を読んだりしていてあなたが良さそうだなぁと思ったことは、自分も実験対象にして自分で試してみて、
自分には効果があるかっていうのを調べるのが一番のテストになるっていうことです。
もしそれで良い結果が出るなら、あなたにとってはそれがエビデンスがあるということになります。
なので、エビデンスレベル云々は置いておいて、一般書であろうが誰かの体験談であろうが、それを読んでみて自分には合っている、よくわかるっていうふうに思ったなら、あなたには意味があることだと思います。
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そしてそれがもし何か実行したりね、行動したり目に見える形でできることであれば、ぜひ試してほしいです。
そしてその効果を調べてください。検証してください。
自分にはそれが効くのか試して検証するってことで、初めてエビデンスがあるっていうふうに言えます。
インプットするだけですと、使えるものも使えないものも自分の中に溜め込んでしまって、いらない情報に意識を振り回されてしまったりもします。
自分にとっては役立たない情報に振り回されるっていうのは嫌ですよね。
自分だけに意味のあるエビデンスを集めていくと、それはきっとあなたの支えになりますので、実験しまくってみてほしいかなと思います。
今日の放送は参考になりますでしょうか。また感想や質問もいただけると嬉しいです。
今日もあなたが自分に優しくあれますように。心理師のはるかめでした。またお会いしましょう。
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