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2022-02-03 07:28

なにかしらの治療を科学的に検証する方法


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今回は専門的な内容になりますが、治療法の科学的な検証方法について話します。
来週、私は専門学校で物理療法の講義をさせてもらいます。
私は理学療法士とアスレチックトレーナーという資格を持っていて、一般の方やスポーツ選手や障害のある方の体のコンディショニングに関わる仕事をしています。
大学院まで進学して研究をしていたので、科学的な検証方法を学んできました。
同業の方や一般の方であっても、何かしらの治療方法が科学的に検証されたかどうかは知る機会がないので、話してみます。
科学的なエビデンスが最近の医療の世界では特に大事だと言われています。
エビデンスベースドメディスンと言われています。
エビデンスに基づいた治療ということです。
こういう時に色々な治療法の中にありますが、科学的な検証というのが大学や研究機関で行われています。
エビデンスというのは一応レベルがあって、一番低いところだと単なる専門家の意見という感じです。
これは案外低くて、例えば自分が腰痛の人にはこういう治療がいいと思いますみたいな、そういうところはあまり意味がなくて、
実際に検証していかないとちゃんとエビデンスとして認められて、世の中としては受け入れられづらいという感じです。
こういう単なる専門家の意見の次というのが症例報告とか症例集積ですね。
ケースレポートとかケースシリーズと言われるのがあるんですけれども、
とある患者さんとかクライアントが細かく年齢とか性別とか身長体重とか体の状態とか、
どういう病気を今持っていてどういう症状ですみたいなものをちゃんとまとめて、
それに対してこういう治療法をこういう形で行って実際にどういう変化がありましたみたいな、
こういうのが症例報告みたいなものなんですけれども、
こういうものとかが集まったものがケースシリーズとかというので、
こういうところがちょっとずつレベルとしては上がってくるわけですね。
なので単なる専門家の意見というよりはこうやって実際の実績が出ているというところで少しエビデンスとしては高くなるんですけれども、
まだまだこれでもそこまで高いエビデンスではないという感じですね。
やっぱり何かの治療をするという時には比較をするというのが結構大事で、
今まで行われていたものと比較して新しく出てきたものを検証するとかですね、
こういう感じで比較していくと片方に比べてこっちの方がいいのかどうかというのが分かってくるので、
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よりエビデンスレベルというのが高くなるという感じですね。
さっきの症例報告というような感じだと、こういう人がいて前後でこういう治療を行ったらどう変わりましたというところなので、
こういう比較がないというところで本当にその治療法がまだいいかどうかというのはまだ分からないんですけれども、
比較を行うとより良いですという感じですね。
この比較を行う時というものでも色々こだわるポイントとかがあって、
一応ランダム化というのを行うと良いと言われてますね。
例えばさっきの例でいうと腰痛の方というのがいた時に、片方の腰痛のある人にはこういう治療を行います。
片方の腰痛がある人にはこういう治療を行いますという時に、
群を分ける時に研究する人とかが意図的にこちらにはこうして、こちらにはこうするみたいなのを振り分けちゃうと、
実際の効果というのが分からないので、それもランダムに振り分けて検証するというのがより良いと言われてるんですけれども、
これがランダム化比較試験というやつで結構エビデンスレベルとしては高くなってきますね。
ただ実際にこういう検証をしようと思ったら、やっぱり結構ちゃんとした研究機関で事件の計画とかを組んでですね、
治療を行う時にも上手いことですね、片方の群には行われているか分からないようにブラインドみたいなのをするとか、
結構いろんな人が関わってちゃんとした計画を立てないとなかなかこういう検証というのができないので、
結構レベルが高くなってきますけれども、もしニュースとかでランダム化比較試験の結果でこういう形になりましたみたいなニュースがもしあれば、
これは結構ちゃんとした実験を行われて検証されたものなんだなみたいなのが分かってくるという感じですね。
また一番一応レベルが高いと言われているのがシステマティックレビューとかメタアナリシスというやつですけれども、
こういうのはさっき言ったランダム化比較試験みたいなものが寄せ集まってですね、
本当に過去の良いと言われていたものと今回新しく出てきたものを比較した結果、
こちらの方が良いですみたいなのが出ていたらかなりエビデンスレベルが高いという感じですね。
こういう感じでエビデンスレベルというのが分かれていて、治療法の科学的な検証というのが行われているわけですけれども、
ここをまた細かく見ていくとですね、さっきの2つの群に分けるとか逆に3つの群に分けるようなパターンもありますし、
1つの群が10人の場合とか20人の場合とか、この人数の選び方というのもサンプルサイズという考え方があったりとか、
あとはですね、この治療の割り振りの仕方とかですね、どういう治療とどういう治療を比べるかによっても結構違ってくるので、
この辺がですね、本当にこう世の中たくさん研究がある理由というのはこういう理由があって、
この研究のデザインの仕方というのもですね、こだわっていけばいろいろありますし、今まさに研究がたくさん行われているので、
自分みたいな医療系の専門職としては、やっぱり世の中に出てくる研究というのはリサーチしながらですね、
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自分の行動を決めていかないといけないという感じですね。
今回聞いてもらっている方がどういう方か分からないですけれども、
一般のそんなに医療知識がない人であれば、何か治療法を自分が不調があったときに治療を選ぶとか、
ご家族の病気があって治療法を選ぶとかというときは、こういうランダム化比較試験みたいなので、
ちゃんと検証されているかどうかとか、さっきのメタアナリシスとかシステマティックレビューでどうなのかみたいなことも
医療機関のお医者さんとかに聞いてみるといいかもしれないですし、
自分と同じような同業のセラピスト、トレーナー関係とかっていう方であれば、
自分が仕事をするときにですね、こういう検証がされているものをうまく使って、
クライアントとか患者さんとかにサービスというか治療を提供していくとですね、
やっぱり効果が出る可能性が高まってくると思うので、意識してもらうといいかなと思いますし、
将来的に本当に研究職とかですね、こういう方向に進みたいのであれば、
もっと深く理解してですね、自分がどういう研究をしたいかどうかとか、
そういうふうに考えるときに参考にしてもらえればいいかなと思いますので、
今回ですね、ちょっと専門的な内容にはなりましたけども、
何かしらの治療法とかっていうのを科学的に検証する方法みたいなのをまとめて話してみました。
参考になれば幸いです。以上です。ありがとうございます。
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