1. 人生に活かす心理学ラジオ
  2. #108 知らず知らず、人は見た..
2022-11-10 04:51

#108 知らず知らず、人は見たいものを見て聞きたいものを聞く

#心理 #心理学 #メンタル #メンタルヘルス #セルフケア #利用可能性ヒューリスティック #カクテルパーティー効果 #選択的知見
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/62d90dd273ef6bc249d07128
00:05
心理師のはるかめです。この放送では、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などについてお伝えしています。
人と言葉が通じない、同じものを見ているはずなのに、着眼点が全く違うっていう経験はありますか?
これは当然のことなんですよね。 同じものを見ているっていうこと自体が、思い込みだっていうことを前提に、人と関わっていく必要があるんですね。
人が見聞きしているのは、自分の脳のフィルターを通した世界だっていうことなんです。 どういうことかと言いますと、人には選択的知見っていうものがあるんですね。
つまりは、自分が興味があること、普段意識していること、今注意が向きやすいこと、価値観や人生のバックボーン、経験からの学習などの影響を受けて、外から入ってくる情報をすべてフィルタリングして見ているわけですね。
要は、自分にとってメリットか、あるいはデメリットがあるなって判断した情報だけをかいつまんでゲットしているっていうことなんです。
なので、同じものを見ているようで、実際にはそれぞれの脳内にある風景とか音声を見聞きしているっていうことなんですよね。
これはどんなシチュエーションであったとしても言えることなんです。 街中を歩いている時に何か放送が聞こえてきたりしても、気にする人もいれば気にしない人もいたり、
または自分に関心のある情報だけをピックアップしたりします。 また、誰かと話をしている時に他の話は耳に入ってこないけれど、
目の前の人の話だけは入ってくるっていうことも経験あるんじゃないでしょうか。 これは目の前の相手の話に注意が集中することで、
脳が他の話を遮断してくれるんですね。 これをカクテルパーティ効果なんていうふうにも言ったりします。
ただ、これは苦手な人も中にはいますので、その場合はおそらく周りの様相を伺っておくことにメリットを感じているっていうふうに
経験してきたんじゃないかなと想像できます。 このように情報を取捨選択してしまう経験から自分にとってメリットのある情報を
利用してしまうことをヒューリスティックスなんていうふうに言ったりします。 これはですね、情報をよく考えないで直感で答えを導き出すっていうものだと
考えていただくといいかなと思います。 その判断までのスピードが速くて、その妥当性はそれほど高くもないんですけれども、
経験からこれが良さそうだなっていうふうに答えを出すので、 生きていく上では欠かせない能力なんですよね。
今回の例で言うと、利用可能性ヒューリスティックスなんていうふうに分類できるんですけども、これは経験上慣れしんだ
03:06
ものはよく起こっているんだよなというふうに判断して、それを再利用する考え方になるんですね。
なので自分の経験上メリットがあったりデメリットがあるから避けた方がいいなっていう情報に注意を払うのは
この利用可能性ヒューリスティックスがあるからなんですね。 人と人は違って当たり前、同じ人は一人として存在しないっていうことなんです。
何もこれは、お題もこのような言葉ではなくて、物理的にはもちろんこういった経験や判断、
無意識レベルのアンテナみたいなものでさえも全く別物なんですよね。 99%以上遺伝的に同じである
一覧性創生児の双子でさえ経験というものは異なってきます。 言い方を選ばずに言うと、一覧性創生児に関してはクローンだというふうに表現することもできるんですけれど、
仮にこのようにクローン人間がいるとしても、やっぱり人生の中で経験するということは変わってくるんですね。
同じ空間、例えば隣に立っていたとしてもその微妙な距離感で見えるもの、聞こえるものっていうものは変わってきます。
そうしますとやっぱりね、その過程で思考とか判断も自然と変わってくるんですね。 なので人と人の判断が違うっていうことを常に頭に置いておいて、
同じ意見でなくてもそれが当たり前なんだなっていうふうに考えることが、人と付き合うしていくポイントになるかなと思います。
それでは今日もあなたが自分に優しくありますように、心理師のはるかめでした。
04:51

コメント

スクロール