梅核気の定義と背景
こんにちは、75才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
今日は、ちょっと不思議な名前の症状、梅核気についてお話ししたいと思います。
梅核気というのは、喉に梅の種が引っかかったような、そんな違和感があるのに、
病院で見てもらっても特に異常は見つからない、
そんな状態を指す、中医学の言葉なんです。
中医学、つまり中国の伝統医学では、気、血、心液といって、
その中でも、気の巡りをとても大切にしています。
この気の流れが滞ると、喉や胸が使えるような感じになることがあります。
こうした状態を、気体、気が滞るといって、感情の抑え込みやストレスが原因と考えられています。
つまり、心が疲れているとき、体が喉の違和感というサインを出してくれているんですね。
こうしたとき、薬膳では、気を巡らせる香りの良い食材で、体をサポートしていきます。
例えば、シソ、ミント、セロリ、ミョウガ、ミツバ、ショウガなど、
また、乾燥させたミカンの皮、チンピや柑橘類もおすすめです。
柑橘類は別として、シソとかミョウガとかショウガは、
うどんやそうめんの薬味としてもよく使われていますよね。
そういえば、冷やし中華のレモン風味とか、すだち麺などありますので、
種類によっては、柑橘類も使われることがあります。
最近、私は暑さもあって、ミントティーをよく飲んでいます。
体がすっきりすると、気持ちまで軽くなってくるから不思議です。
もし今、なんとなく喉が使えるな、深呼吸しにくいな、
そんなふうに感じている方が見えたら、次のようなことを試してみてください。
声を張りすぎない、咳払いを何度も繰り返さない、
喉を乾燥させない、刺激の強い食べ物や飲み物を控える、
そして水分と睡眠をしっかりとる。
ほんの少しの工夫で、体はきっと応えてくれます。
一番大事なのは、頑張りすぎず立ち止まって、心と体を緩めてあげること。
それが心身の不調から抜け出す第一歩かもしれません。
エンディング
今日は、喉の不調、バイカクキについてお話ししました。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
明日からもう7月ですね。
どうぞ、来月もよろしくお願いいたします。
木下勝子でした。