ピーマンの特徴と薬膳効果
こんにちは、薬膳&料理研究家、75才の木下賀律子です。
今日は、手軽に手に入る野菜、そう、ピーマンのお話です。
そういえば最近、スーパーでは、ピーマンよりずっと大きな赤や黄色のパプリカも目立ちますよね。
実は、ピーマンもパプリカも、どちらもナスか唐辛子族。
植物学的には同じ唐辛子の仲間なんです。
ただ、品種が違うんですね。
パプリカは大型で肉厚、甘味が強く、苦味が少ない。
一方、ピーマンは小ぶりで未熟なうちに収穫されるため、独特の苦味と香りがあります。
でも、完熟すると赤ピーマンになります。
そして、この赤ピーマン、熟しているので、カロテンもビタミンCもグーッと増えるんです。
薬膳的に見ると、ピーマンの性質は温、体を温めてくれます。
味は甘いと辛い。
体では、寒夜、深夜、冷やじんに働きかけます。
加熱しても、生でも使える便利な野菜ですが、
特に夏から初秋にかけて、体を整える食材として、とても役立ちます。
私の薬膳講座でもよく登場しますが、
次回の講座では、みんなが知っているチンジャオロースをご紹介します。
では、薬膳から見たピーマンの働きを2つだけご紹介します。
まず一つ目、気や血の巡りを良くする。
薬膳では、体は気と血と水でできていると考えます。
ピーマンの軽い苦味と香りは、肝の気の流れをスムーズにし、
ストレスやイライラから来る胃の不調を和らげます。
胸の使いや、お腹の張りにも良いとされます。
二つ目、消化を助け胃を整える。
現代栄養学でも、油と合わせることで、
βカロテン、ビタミンAの吸収を高めることが分かっています。
みなさん、ピーマンはお好きですか?
手軽に作れる料理なら、ピーマンとツナの炒め物、
ピーマンと茄子の塩焼き、そして天ぷら。
この天ぷらにケチャップをつけて食べるのも美味しいですよ。
色々楽しめます。
まだまだ暑さは続きます。
ピーマンを上手に取り入れて、残暑を元気に乗り切りましょう。
今日も最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
木下勝子でした。