秋に向けての体調管理
こんにちは、75才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
9月に入りましたが、まだまだ暑いですね。
皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。
暦の上では、立秋も過ぎ、諸暑も過ぎました。
本来なら、暑さが落ち着く頃ですが、
今年はまだ、夏がいすわっている感じです。
薬膳の考えでは、夏に大活躍したキュウリやスイカ、
そろそろ控えめにした方がいいんです。
なぜなら、体を冷やしすぎてしまうから。
特に冷え性の方は、気をつけましょうね。
でも、同じウリという字を書く野菜でも、かぼちゃは違います。
南のウリと書くかぼちゃは、体を温める食材。
これからの季節にぴったりなんですよ。
さて、今日はキュウリのお話を少しさせていただきます。
キュウリの原産地は、北西インドのヒマラヤ産系。
栽培の歴史は、4000年以上前とも言われています。
中国には約2100年前、漢の時代に伝わり、フーグワと呼ばれていました。
このフーグワというのは、古生の子という字にウリと書きます。
外国から入ってきたものを、古生の子という字を書いたんですね。
だからフーグワと呼ばれました。
その後、隋の時代になると、皇帝の名前に古生の子という字、フーの字があったために、これはまずいということで、キュウリの名前が黄色いウリ、ファングワと改名されました。
日本に伝わったのは平安時代、ファングワとして黄色いウリとして伝わったと思います。
本格的に栽培されたのはここ200年ほどで、意外とキュウリが栽培されたのは最近なんです。
キュウリは何と言っても生で食べるのが定番ですが、中国では炒め物やスープに、煮込み物にも使われるかな。
アメリカでは瓶詰めのピクルス、インドではスパイスやヨーグルトと合わせてサラダとか、あるいはお惣菜に使われているということです。
こういうふうに国ごとに楽しみ方が違うのも、これまた面白いですね。
皆さんはこの夏どんなふうにキュウリを召し上がりましたか?
冷やし中華、バンバンジー、酢の物、サラダ。
私はそれらに加えて、この夏はよく自家製のぬか漬けをいただきました。
あのポリポリ感、ご飯がどんどん進んでしまいました。
今日は、まだ暑いけれど体を冷やすうり類はそろそろ控えて、秋に向けて体を整えていきましょうという話と、キュウリの豆知識でした。
最後までお聞きいただきありがとうございます。