シフォンケーキの歴史
みなさん、こんばんは。
オンラインで薬膳講座を開催している、薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
4月に入りましたが、気温が10℃を切るという寒い日が続いております。
体調管理には、くれぐれも気をつけましょう。
さて、私が現在開催している日々の薬膳講座春コースも、次回がいよいよ最終回になります。
その締めくくりにご紹介するお料理の一つが、お豆腐のシフォンケーキです。
今日は、このケーキのふわふわな歴史に少し触れながら、次回講座の予告をさせていただきますね。
ところで、シフォンケーキってどこで生まれたか、ご存知でしょうか。
実は、アメリカなんです。
今から、約100年前の1927年、ハリー・ベーカーさんという保健外交員の方が、初めてこのケーキを作ったと言われています。
最大の特徴は、生地にバターではなく植物オイルを使うこと。
そして、卵白のメレンゲでふんわりと膨らませることで、軽くてしっとりとした食感を実現しました。
このレシピは、20年間ハリー・ベーカーさんの手に秘密にされていましたが、やがてレシピを企業に提供し、1947年に食品会社、ジェネラル・ミルズ社が一般に公開しました。
100年に一度の新しいケーキとして、アメリカ中で話題になり、家庭の定番スイーツとなりました。
日本に本格的に紹介されたのは、1980年代、特に愛知県の洋菓子店、フレイバー・ユージの岩田ユージさんがカリフォルニアでレシピを学び、日本の味覚に合うようにアレンジしたことが広がりのきっかけでした。
以来、日本では抹茶や黒ゴマ、米粉など様々なアレンジが登場し、今ではアメリカ以上に親しまれているのではと思うほどに人気のあるケーキになってきました、なっています。
お豆腐の栄養価
皆さんはどんな味のシフォンケーキがお好きでしょうか。
今回はシフォンケーキの材料にお豆腐をプラスしました。豆腐の原料である大豆は畑の肉とも呼ばれ、タンパク質や脂質、ビタミンB群、ミネラルなどが豊富、薬膳的に見ても気を補って消化不良や疲労回復に役立つ食材です。
さらに、大豆に含まれるイソフラボンには女性ホルモンに似た働きがあり、後年期の不調や骨粗傷症、美肌にも効果が期待できます。
以前、友達が喉が痛く何も食べられない時に、このシフォンケーキを届け、助かったわと感謝されたことを思い出します。
そんな春の体に優しい気を補うお豆腐を使ったケーキですが、材料はとってもシンプル。卵、サラダオイル、小麦粉、砂糖、豆腐の5つだけです。
作り方は小さなコツがいろいろありますが、特に形を保すためにはしっかりとしたメレンゲを作ること、そして最後の生地の混ぜ合わせを丁寧にしっかりすることです。
よかったら皆さんもチャレンジしてみてくださいね。
最後にお知らせです。5月からはいよいよ夏コースがスタートします。ご案内はまた改めてお届けしますが、湿気や暑さに負けない体づくりをテーマに薬膳の考えを取り入れていきますので、ぜひお楽しみに。
最後までお聞きいただきありがとうございました。それではまた次回の配信でお会いしましょう。