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こんにちは、74才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
千丸園の魅力
ここ最近、鹿児島旅行のお話をお届けしていますが、今回はその締めくくりとして、特に印象に残った場所をご紹介します。
それが鹿児島市の海沿いにある千丸園です。
江戸時代に第二代薩摩藩主・島津光久によって作られた大名庭園で、もともとは藩主の別邸、おもてなしの場所としても使われていたそうです。
一般的な大名庭園は、大きな池を中心にして散策できる作りが多いのですが、千丸園は少し違います。
池や月山の代わりに、庭の背景に桜島や金光湾の雄大な風景を取り込んでいるのが特徴です。
自然そのものが釈迦として生かされていて、まるで一枚の絵のようでした。
広い敷地の中には、ガス灯の実験に使われた鶴灯籠や猫を祀った猫神社などユニークな見どころが点在していて、歩いているだけで楽しい場所です。
たくさん歩いた後は、茶房でちょっと一休み。
そこでいただいたのが、お抹茶とヒリューズという名のお菓子のセットでした。
本来ヒリューズは、銀杏や椎茸が入った岩戻木の別名なんですが、ここではそれをお菓子として再現しているから、まびっくりなんです。
当時はこのような日清めをお菓子として教したことが少なくなかったようです。
今回のお菓子としてのヒリューズは、白あんに砂糖、卵黄、もち米の粉を加え、そこに甘く煮た椎茸と銀杏を包んで焼き上げたもの。
桃山という和菓子がありますが、それに似たほろっと崩れる食感で、ほんのり塩味が効いていて、お抹茶とぴったり。
旅の疲れがふっと軽くなる、そんなお菓子でした。
お茶といえば、薬師さんの紅茶もいただきました。
お土産にも買ってきました。
渋みが少なくて、香りがとても良くて、すっきり飲みやすい味わいでした。
もっとも紅茶好きの方には、渋みこそ旨味と言われそうですが、この紅茶は初夏にぴったりの軽やかさでした。
旅行神山荘での滞在
そして、今回の旅で泊まった宿の中で、特に心に残ったのが、霧島市にある旅行神山荘です。
敷地はなんと5万坪。
森に包まれた静かな空間で、イオウセンとタンジュンセンの2種類の温泉を楽しめます。
館内にはたくさんの絵画が飾られ、図書室や読書室まであり、静かに過ごしたい方にはぴったりの場所だと思います。
今回は滞在中に本を読む時間が取れなかったので、次は季節を変えてのんびり来たいねと仲間と話していました。
さて、最後にお知らせです。
5月11日からオンライン薬膳講座の夏コースが始まります。
テーマは春の疲れを癒し、夏を元気に過ごす。
気温も湿度もぐっと上がってくるこの時期、体がついていかない、そんなことも増えてきますよね。
講座では身近な食材を使って季節に負けない体づくりのヒントをお伝えしていきます。
薬膳が初めての方でも優しく学べる内容ですので、ご興味のある方は概要欄のFacebookのリンクをご覧くださいね。
皆さんとご一緒に季節を心地よく過ごす工夫を見つけていけたら嬉しいです。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
また次回の放送でお会いしましょう。