一軸の特徴と歴史
こんにちは、75才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
朝晩はずいぶん過ごしやすくなりましたね。
でも昼間はまだまだ暑いなと感じます。
先日用事で鎌倉に出かけた時のこと、
もうロングブーツを履いている女性を見かけました。
暑いけれど、季節はやっぱり秋なんだなと思いました。
今日は、夏から秋にかけて出回る一軸のお話です。
以前の勤め先に熱烈な一軸不安の女性がいました。
食べた時の食感が好きと楽しそうに話していたのを思い出します。
一軸は好みが分かれる果物かもしれませんね。
皆さんは一軸はお好きでしょうか。
その一軸、主な生産地は和歌山県、愛知県、大阪府とあり、
中部から関西にかけて多いようです。
私の住んでいる地域でも今がちょうど旬です。
JAで小ぶりな一軸を2パック買って、
ジャムを作ってみました。
トーストにバターを塗って、その上にジャムを。
やっぱり季節の果物は香りが高くておいしいですね。
一軸は漢字で、花のない果物、ムカカと書きます。
でも花がないわけではないんです。
実の中に小さな花が隠れているので、外からは見えないだけ。
半分に切ると赤いつぶつぶがいっぱいありますよね。
あれが花なんです。
歴史もとても古い果物です。
古代エジプトの壁画にも描かれていて、旧約聖書にも何度も登場します。
あのアダムとイブが体を隠すために使ったのも一軸の葉っぱでしたね。
6000年前にはすでに栽培されていたと言われ、
その後ヨーロッパからペルシア、中国へと広まりました。
日本には江戸時代に中国から長崎へ渡ってきたそうです。
最初は薬用として、その後は食用として栽培されるようになりました。
薬膳視点からの効能
薬膳の視点で見てみましょう。
ゴセイはヘイ、ゴミはアマイ、カンです。
キケイはハイとヒとイとダイチョウです。
効能は胃腸を整える、体を潤す、消化を促す、下痢や便秘の改善、
肺を潤して喉の腫れや唐瀬気を和らげるなどがあります。
ちょっと話はそれますが、家庭でよく使われる便秘解消のもので、
イチジクカンチョウというものがあります。
これはイチジクの成分が入っているとか、そんなんじゃなくて、
容器の形がイチジクの実に似ているから、という説が有力です。
話を戻します。
秋は乾燥の季節、肺を潤すイチジクはこの時期にぴったりです。
かといって一度に多く食べるのではなく、
食後のデザートに1個から2個が良いでしょう。
今お話したようにそのまま食べてもいいし、
ジャムやコンポートにしても美味しいです。
サラダに入れるのもおすすめです。
皆さんはイチジクをどんな風に楽しんでいらっしゃいますか?
よかったら教えてくださいね。
今日はイチジクについてお話ししました。
体調管理の重要性
小中学校では今インフルエンザも流行っているようですので、
どうぞ皆様も体調に気をつけて、お元気にお過ごしください。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
木下勝子でした。