大葉の魅力
こんにちは、75才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
今日は、地元の三直市場で出会った大葉のお話をしたいと思います。
青じそのことです。
私の住んでいるところは、大葉の産地です。
先日、JAの三直市場で大葉が10枚ずつ束になったものが10束。
きれいに並んで、1パックなんと200円。
その美しさと安さに思わず手に取ったのですが、ふと考えてしまいました。
この大葉1パックに、どれだけの人の手がかかっているのだろうかと。
まずは、大葉を1枚1枚摘み取る作業。
次に、大きさをえり分けて10枚ずつ束ねる作業。
そして、それらを箱詰めして、整えて市場に並べるまで、
すべて人の手による丁寧な仕事です。
育てるのにも、植え付け、水や肥料、そして温度管理など、多くの手間がかかります。
それなのに、こんなに立派な大葉が200円だなんて。
ありがたく、そしてちょっと申し訳ないような気持ちになりました。
大葉の料理と保存方法
さて、たっぷりの大葉、何を作ろうかと考えたのですが、
やっぱりまずは定番、大葉とジャコのおにぎり。
他にもサラダにちぎってのせれば、香りがグッと引き立ちますし、
パスタにも使えますし、
大量に使いたい時には、大葉で作る和風ジェノベーゼソースもおすすめです。
ここで、薬膳の視点からも少しご紹介しましょう。
大葉は五性は恩、五味は辛、辛いと書きます。
体を温め、風邪の引き始めや寒気がある時によく使われます。
胃腸を温め、食欲を促す働きもあるため、
夏バテや夏ビエで食欲が落ちた時にぴったりの食材です。
さらに、殺菌・解毒作用もあるため、
食当たり予防としても昔から活用されてきました。
お刺身の隣に大葉があるのは、色合いだけではないんですね。
こうしてみると、まさに夏に向けて心強い見方ですね。
ちなみに、大葉は保存しておくと長く楽しめます。
皆さんはどんな方法で保存していらっしゃいますか?
私のおすすめは、湿らせたキッチンペーパーで葉元の茎を包み、
保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に立てて保存する方法。
これで1週間ほどは持ちますよ。
パクチンなども同じように立てて保存すると持ちますね。
もっと長く保存したい時は、大葉の場合、刻んだ醤油やごま油と合わせて、
大葉の醤油漬けにするのも良いかもしれませんね。
旬の恵みに感謝して、美味しくいただきたいと思います。
エンディング
最後までお聞きいただきありがとうございました。
また次回もお聞きいただければ嬉しいです。
木下かすこでした。失礼します。