睡眠と成長ホルモンの関係
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。水野太一です。
高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします。
今回の情報源はサイエンスデイリーで、記事の掲載日は2025年9月8日です。
テーマは、睡眠と成長ホルモンの関係についてです。
UCバークレーの研究チームが、なぜノンデム睡眠は成長ホルモンに深く関わるのか、その仕組みを解明したんです。
睡眠と成長ホルモンって、よく聞く言葉ですけど、どういう風に関係するんですか?
成長ホルモンは筋肉や骨を強くするだけじゃなく、脂肪を燃やしたり、脳の働きにも作用します。
特に中高生にとっては、しっかり成長するために欠かせないんですよ。
なるほど。つまり、寝る子は育つって本当なんですね。
そうです。今回の研究では、GHRHとソマトスタチンという2種類の神経が、睡眠の種類に応じて成長ホルモンを調整していることが分かりました。
GHRHとソマトスタチンって初めて聞きました。簡単に言うと、どういう役割なんですか?
GHRHは成長ホルモンを出そうと指令する役で、ソマトスタチンは出しすぎないように抑える役割です。
このバランスでホルモン量をコントロールしているんです。
ゲームで言うと、アクセルとブレーキみたいな感じですね。
その例え、いいですね。まさにそうです。
ノンレム睡眠ではアクセル弱め、ブレーキも弱めて、程よく成長ホルモンを出します。
逆にレム睡眠では両方が強めに活動して、一気に分泌が高まります。
じゃあ、睡眠が乱れるとこのシステムも崩れちゃうんですか?
はい。その結果、成長ホルモンが足りなくなって、成長や代謝に悪影響が出てしまいます。
さらに注意力や集中力を司る脳幹の正反角にも影響するんです。
正反角、それも難しい言葉ですね。何をする場所なんですか?
正反角は脳の覚醒や注意をコントロールしている部分です。
ここが乱れると集中力が続かなかったり、気分が落ち込みやすくなったりします。
じゃあ、睡眠不足が続くと、授業中にぼーっとしちゃうのも関係あるんですね。
その通りです。だから、勉強やスポーツのパフォーマンスにも深く関わります。
そう考えると、夜更かしして課題をやるのも逆効果になりそうですね。
成長ホルモンの重要性
ええ。短期的には課題が終わっても、翌日の集中力や記憶力が落ちてしまう。長期的にも成長や健康にマイナスです。
でも、現実には受験生とかだと、睡眠を削って勉強しちゃう人多いですよね。
確かに。でも、研究では、しっかり眠ったほうが学習したことの定着も良くなると示されています。
だから、病より質を大事にしたほうがいいんです。
じゃあ、成長ホルモンって勉強にとっても大切なんですね。筋肉だけじゃなくて、脳にもメリットがあるなんて意外です。
実際、成長ホルモンは、脳にもメリットがあります。
実際、成長ホルモンは朝の目覚めや、やる気スイッチにもつながっています。体と心の両方に影響するんです。
なんだか睡眠って、体のメンテナンス時間って感じがしてきました。
いい表現ですね。車のエンジンを休ませないと壊れてしまうように、人間の脳や体も休んでこそ整います。
でも反対に、成長ホルモンが多すぎても眠れなくなっちゃうって聞きました。
そうなんです。今回の研究でも、成長ホルモンが増えすぎると逆に脳を覚醒させてしまい、眠りが妨げられることが示されました。バランスが大事なんですね。
つまり、寝不足も良くない、寝過ぎも良くないってことですか?
まさにその通りです。睡眠とホルモンはシーソーみたいな関係で、ちょうどいいバランスがとても大切なんです。
先生、この研究って将来的にどう役立っていくんですか?
この仕組みが分かれば、睡眠障害の治療や糖尿病や認知症といった病気の新しい治療法につながる可能性があります。教育現場でも正しい睡眠習慣の大切さをもっと強調できると思います。
確かに、授業で睡眠をとることも勉強の一部ですって先生に言われたら、ちょっと安心しそうです。
実際、そう言える十分な科学的根拠が出てきているんです。睡眠は勉強と同じくらい、未来への大事な投資なんですよ。
今日のお話を聞いて、改めてしっかり寝ようって思いました。睡眠不足で頭が働かないのはもったいないですもんね。
そう思ってもらえたら嬉しいです。
ということで、今回は睡眠と成長ホルモンについて深掘りしました。私は今日からちょっと生活リズムを見直そうと思いました。
リスナーの皆さんも、勉強やお仕事のために、ぜひ自分の睡眠習慣を大事にしてみてください。
最後まで聞いてくださり、本当にありがとうございます。次回もぜひお楽しみに。